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学生刹那×アンドロイドハム

刹那は、アンドロイドの扱いに困っていた。
なんせ、初めてのアンドロイドなのだ。無理はない。
そこで、アンドロイドに詳しそうな友人を頼ることにした。

「……で、それが俺ってわけ?」
刹那は、アンドロイドに詳しそうな人物、ニール・ディランディに助けを求めた。
ニールも携帯型アンドロイドをもっている。ヒト型ではないにしろ、刹那よりアンドロイドに詳しいのは確かだ。
「ゴミ捨て場から拾ってきたって?……なるほど、刹那の好みどストライクなアンドロイドってわけねぇ……」
図星なので何も言い返せない。
「ふーん……。で、そのアンドロイドはどんのなんだ?」
「わからないんだ…俺はアンドロイドなんてもったことなくてな…」
「……なるほどな。今からお前んち行ってもいいか?」
「問題ない」
2人は刹那の家へ向かう。

刹那の家には、誰もが居なかった。
「ど、どこにいった!?」
まさか、あの美しさゆえに攫われたとか……!?
ネガティブな事しか考えられない。
とにかく、グラハムを探さなくては。家を出るでようとした、その時。
「……おや?今日は友人と一緒なのかね?」
件の人物が現れた。
「グラハム!どこに行っていたんだ!?」
「あぁ、すまない。この部屋には食料が少なくてな。買い物に行っていたのだ。君はどのような食生活を送っていたのだ?」
ぎく。
せつなが料理をしない理由の1番が、全く料理をできない事である。
必然的に、ジャンクフードで済ませるか、料理が得意なニールにお世話になる。
「……成る程。しかし、安心したまえ。わたしには料理プログラムがインプットされている。大体の料理は作れるから安心してくれ」
料理プログラム……初期化されていても、デフォルト機能にそんなものがあったとは。
これで食費を抑えてられるし、とても助かる。
「ふーん……これが件のアンドロイドって訳ね……」
ニールがグラハムを吟味する。
「見た目は普通のアンドロイドと大差はないが……。少し貸してもらうぞ」
そう行ってニールはグラハムが着ているもの全部を脱がす。
グラハムは恥ずかしがるどころか、脱衣の手伝いをしている。
生まれたままの姿になったグラハム。
……アンドロイドでも、ちゃんと性器はあるのか……などと場違いなことを考える。
「あれ?このアンドロイド、スイッチがないじゃないか」
「……あぁ、それは名前を呼ぶことによってスイッチが入るんだ」
「へー……そんなアンドロイドがあるなんて……聞いたことないぞ」
「……そういうものなのか?」
「刹那はパソコンを触ったことがないから当然か。……こんなアンドロイドはあるはずがないんだ。どのアンドロイドもスイッチがあってな……それでスイッチをオンオフするんだ」
「……となると、このアンドロイドは特別なのか?」
「そういうことになるな」
しかし、なぜこの特別なアンドロイドがゴミ捨て場に置いてあったのか……疑問である。
「なにかめんどくさいことに巻き込まれてんじゃねえの?どうする?無かったことにするならいまのうちだぜ?」
「……いや。」
「?」
「面倒くさい事に巻き込まれようとも、俺はこのアンドロイドを手放さない。」
だって、惹かれてしまったのだから。
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