学生刹那×アンドロイドハム
雨の中を走ってきたからびしょびしょだ。
刹那は風呂場に直行する。もちろん、アンドロイドと一緒に。
とりあえず、アンドロイドのメンテナンス用の液体でアンドロイドの身体をあらってやる。
どうでもいい話ではあるが、アンドロイドは全て防水仕様である。
防水仕様といっても、アンドロイドを長い間水にさらすのはなんとなく嫌だった刹那は、先にアンドロイドの身体を拭いてやり、寝かせておく。
今日は一日疲れたな…と刹那は思う。
なんたって今日はアンドロイドを拾ったのだから。
刹那は困っていた。
刹那は生まれてこのかたアンドロイドというものに触れたことがなかった為、どこに起動スイッチがあるかわからないのだ。
身体をまさぐる。しかし、それらしいものが見当たらない。
身体をまさぐっているとき、胸のあたりに何か文字が書いてあることに気付く。
そこに書いてあった文字は……
「……グラ……ハム……?」
すると。
ウィィィィン。音がなる。
な、なんの音だ!?刹那は焦る。
しばらくしたそのとき。
アンドロイドの瞳が開く。
その色は、宝石のように綺麗なグリーンで…
刹那は思わず見惚れる。
その時、突然アンドロイドがある喋り出す。
「……、……、……OS、バージョン1.09……問題なし セットアップ完了」
聞き惚れるような声ながらも、機械的な声で話しだす。
呆然としていると、突然話しかけられる。
「……、……。きみが、わたしのマスターかな?」
マスター?刹那は困惑する。
「……お前を拾ったのは俺だが……」
「そうか……。では、今日からきみがわたしのマスターだ。よろしく頼む。」
やはり機械的なもの声で話す。
「……拾った、と言うことは、わたしは棄てられていたのだな…… 拾っていただき感謝する」
「い、いや…」
見た目が好みだったから、とは口が裂けても言えない。
「ところで、ここは?」
「あぁ、俺の家だ」
「……家……」
グラハムの様子が変わる。
「自宅、登録完了」
おぉ。刹那は感心する。
これが、アンドロイドなのだな、と。
「……お前は……」
「わたしはお前ではないぞ。わたしを起動させるとき名前を呼んだだろう?」
「……グラハム……?」
「その通り。きみの名前は?」
「刹那…… 刹那・F・セイエイだ」
「刹那・F・セイエイ…… 入力完了。刹那・F・セイエイをマスターとして認識する」
マスター…慣れない響きだ。
まあ、何はともあれ、このアンドロイドが自分のものになったのだから良しとしよう。
ただ、このアンドロイドには感情が無いことが気になる…
このアンドロイドは、どこからどう見ても初期化されている。
まあ、1から育てるのも悪くないな。
そう考える刹那だった。
刹那は風呂場に直行する。もちろん、アンドロイドと一緒に。
とりあえず、アンドロイドのメンテナンス用の液体でアンドロイドの身体をあらってやる。
どうでもいい話ではあるが、アンドロイドは全て防水仕様である。
防水仕様といっても、アンドロイドを長い間水にさらすのはなんとなく嫌だった刹那は、先にアンドロイドの身体を拭いてやり、寝かせておく。
今日は一日疲れたな…と刹那は思う。
なんたって今日はアンドロイドを拾ったのだから。
刹那は困っていた。
刹那は生まれてこのかたアンドロイドというものに触れたことがなかった為、どこに起動スイッチがあるかわからないのだ。
身体をまさぐる。しかし、それらしいものが見当たらない。
身体をまさぐっているとき、胸のあたりに何か文字が書いてあることに気付く。
そこに書いてあった文字は……
「……グラ……ハム……?」
すると。
ウィィィィン。音がなる。
な、なんの音だ!?刹那は焦る。
しばらくしたそのとき。
アンドロイドの瞳が開く。
その色は、宝石のように綺麗なグリーンで…
刹那は思わず見惚れる。
その時、突然アンドロイドがある喋り出す。
「……、……、……OS、バージョン1.09……問題なし セットアップ完了」
聞き惚れるような声ながらも、機械的な声で話しだす。
呆然としていると、突然話しかけられる。
「……、……。きみが、わたしのマスターかな?」
マスター?刹那は困惑する。
「……お前を拾ったのは俺だが……」
「そうか……。では、今日からきみがわたしのマスターだ。よろしく頼む。」
やはり機械的なもの声で話す。
「……拾った、と言うことは、わたしは棄てられていたのだな…… 拾っていただき感謝する」
「い、いや…」
見た目が好みだったから、とは口が裂けても言えない。
「ところで、ここは?」
「あぁ、俺の家だ」
「……家……」
グラハムの様子が変わる。
「自宅、登録完了」
おぉ。刹那は感心する。
これが、アンドロイドなのだな、と。
「……お前は……」
「わたしはお前ではないぞ。わたしを起動させるとき名前を呼んだだろう?」
「……グラハム……?」
「その通り。きみの名前は?」
「刹那…… 刹那・F・セイエイだ」
「刹那・F・セイエイ…… 入力完了。刹那・F・セイエイをマスターとして認識する」
マスター…慣れない響きだ。
まあ、何はともあれ、このアンドロイドが自分のものになったのだから良しとしよう。
ただ、このアンドロイドには感情が無いことが気になる…
このアンドロイドは、どこからどう見ても初期化されている。
まあ、1から育てるのも悪くないな。
そう考える刹那だった。