のせくんと出会う
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はてさてついにというか、やっとというかここまで来てしまった。わたしは花房カナエ、雷門中の1年生で会計委員会の副委員長候補。部活は委員会が忙しすぎて所属できないでいる。成績は平々凡々、なのに副委員長候補に成り上がってしまった。周囲からの推薦で候補になったものの信頼が厚い人間なのかと言えばそうではない。それに容姿もとくに突出したところがあるわけではない。わたしが気がついたら、副委員長候補に選出されていた話はまた追々していければ良いと思う。
ところで、ここまで来てしまった、と言ったが何がここまで来たのかと言うと年齢だ。わたしは13歳の中学1年生、今日は3月25日。ついに精神年齢が3●歳というなんとも言えない悲しみを抱えている。
信じられない話なのだがわたしにはどうやら前世の記憶があるらしい。正直なところ、わたしも未だに信じきれていない。しかし、なぜかやること為すこと全てがデジャヴに感じてしまう、つまりやったこともないのにやったことがあるような感覚がするわけだ。
それだけじゃない。確かにわたしは花房カナエなのだが、頭の片隅には花房カナエではない誰かの記憶が少しだけ残っていて、花房カナエとしての行動はその誰かの影響を確実に受けている。
記憶は断片的でどこの誰の記憶なのかまでは思い出せないし、はっきりしない。けれど、そんなことはどうでも良い。わたしは花房カナエであって、その記憶の誰かではないのだ。
花房カナエはその誰かの記憶を受け継いだことによって、花房カナエという人間として存在している。云わば、誰かの記憶があるから花房カナエなのだ。
そう考えることができるのも花房カナエの長所であって、わたしの精神年齢が3●歳だと言える所以になっている。ただの13歳の少女がこんな考え方をするとは思わないからだ。
今日は記憶の中の誰かの誕生日。わたしが誰かだったときの誕生日。誕生日は思い出せるのにどこの誰かは思い出せない。両親の顔も友人の顔もはっきりと思い出せるのに、自分の顔や名前のことは思い出せないなんて皮肉なことだと思う。
わたしが最後に祝ってもらったのは22歳の誕生日、大学の卒業式を3日前に控えた日。あの日以降の記憶はないからあの日にきっとわたしは一度死んだ。誕生日に親より早く死ぬなんて、なんて親不孝な人間なんだろう。そうは思うものの、わたしには死んだときの記憶がぽっかりとない。
気がついたら赤ちゃんになっていて言葉も話せなくて不思議に思ったし、何が起きたのかさっぱりわからなかった。目が覚めたら元の生活に戻っている!なんてゆう夢オチとかでもなかったので、わたしは大人しく花房カナエとして生きていくことに決めたのだ。
世の中は不思議だと思う、解明できないことがたくさんある。わたしが前世の記憶を持っていることも不思議だし、わたしの記憶が前世の記憶だけではないことも不思議だ。オカルトチックでとてもじゃないけど他人には言えない。
でも、いつかわたしの秘密を話せる人が現われればいいなとは思う。
ところで、ここまで来てしまった、と言ったが何がここまで来たのかと言うと年齢だ。わたしは13歳の中学1年生、今日は3月25日。ついに精神年齢が3●歳というなんとも言えない悲しみを抱えている。
信じられない話なのだがわたしにはどうやら前世の記憶があるらしい。正直なところ、わたしも未だに信じきれていない。しかし、なぜかやること為すこと全てがデジャヴに感じてしまう、つまりやったこともないのにやったことがあるような感覚がするわけだ。
それだけじゃない。確かにわたしは花房カナエなのだが、頭の片隅には花房カナエではない誰かの記憶が少しだけ残っていて、花房カナエとしての行動はその誰かの影響を確実に受けている。
記憶は断片的でどこの誰の記憶なのかまでは思い出せないし、はっきりしない。けれど、そんなことはどうでも良い。わたしは花房カナエであって、その記憶の誰かではないのだ。
花房カナエはその誰かの記憶を受け継いだことによって、花房カナエという人間として存在している。云わば、誰かの記憶があるから花房カナエなのだ。
そう考えることができるのも花房カナエの長所であって、わたしの精神年齢が3●歳だと言える所以になっている。ただの13歳の少女がこんな考え方をするとは思わないからだ。
今日は記憶の中の誰かの誕生日。わたしが誰かだったときの誕生日。誕生日は思い出せるのにどこの誰かは思い出せない。両親の顔も友人の顔もはっきりと思い出せるのに、自分の顔や名前のことは思い出せないなんて皮肉なことだと思う。
わたしが最後に祝ってもらったのは22歳の誕生日、大学の卒業式を3日前に控えた日。あの日以降の記憶はないからあの日にきっとわたしは一度死んだ。誕生日に親より早く死ぬなんて、なんて親不孝な人間なんだろう。そうは思うものの、わたしには死んだときの記憶がぽっかりとない。
気がついたら赤ちゃんになっていて言葉も話せなくて不思議に思ったし、何が起きたのかさっぱりわからなかった。目が覚めたら元の生活に戻っている!なんてゆう夢オチとかでもなかったので、わたしは大人しく花房カナエとして生きていくことに決めたのだ。
世の中は不思議だと思う、解明できないことがたくさんある。わたしが前世の記憶を持っていることも不思議だし、わたしの記憶が前世の記憶だけではないことも不思議だ。オカルトチックでとてもじゃないけど他人には言えない。
でも、いつかわたしの秘密を話せる人が現われればいいなとは思う。
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