ホワイトデー
一応ふだんから世話になってるから、友チョコでもあげるか、と思いたったのが一カ月前。
いろいろ試行錯誤して、できたのは不恰好な手作りチョコ。
友達にこれを渡すのは申し訳なくて、結局市販のチョコレートを用意することにした。
出来上がったチョコは自分用に食べることにしたけれど、ラッピング袋が目に入って、なんとなくチョコをそれに入れた。
(別に、そんな深い意味はないから。袋があまっただけだから…)
せっかく買ったラッピング袋も、使われなかったら寂しそうだ。
そう言い聞かせて、2月14日を迎えた。
「はいこれ」
私はぶしつけにラッピング袋を渡した。
中には、失敗したような見た目の、ほんのり苦い味のチョコレート。
「え?なにこれ?」
「バレンタインでしょ!今日!一応、珠理奈には仲良くしてもらってるから…友チョコに!…と思って…でも、失敗したけど…」
『友チョコ』の部分を強調して、あくまでみんなに渡している、という体を装った。
恐る恐る珠理奈の顔を見ると、いつものように元気な表情のままだった。
「えー!ありがとう玲奈ちゃん!嬉しい!!まさかくれるとは思ってなかったからさ!」
「は?一応毎年あげてるじゃん」
「だって玲奈ちゃんって毎年市販じゃん?だから手作りってレアだなーって」
「まあ、たまにはいいかなって」
「ありがとう、玲奈ちゃん!またお返しするね」
「う、うん」
(は?用意してないの?私だけ意識してるって、ばっかみたい)
登校してからは、友達と市販のチョコレートを交換して、いつも通りのバレンタインを終えた。
いろいろ試行錯誤して、できたのは不恰好な手作りチョコ。
友達にこれを渡すのは申し訳なくて、結局市販のチョコレートを用意することにした。
出来上がったチョコは自分用に食べることにしたけれど、ラッピング袋が目に入って、なんとなくチョコをそれに入れた。
(別に、そんな深い意味はないから。袋があまっただけだから…)
せっかく買ったラッピング袋も、使われなかったら寂しそうだ。
そう言い聞かせて、2月14日を迎えた。
「はいこれ」
私はぶしつけにラッピング袋を渡した。
中には、失敗したような見た目の、ほんのり苦い味のチョコレート。
「え?なにこれ?」
「バレンタインでしょ!今日!一応、珠理奈には仲良くしてもらってるから…友チョコに!…と思って…でも、失敗したけど…」
『友チョコ』の部分を強調して、あくまでみんなに渡している、という体を装った。
恐る恐る珠理奈の顔を見ると、いつものように元気な表情のままだった。
「えー!ありがとう玲奈ちゃん!嬉しい!!まさかくれるとは思ってなかったからさ!」
「は?一応毎年あげてるじゃん」
「だって玲奈ちゃんって毎年市販じゃん?だから手作りってレアだなーって」
「まあ、たまにはいいかなって」
「ありがとう、玲奈ちゃん!またお返しするね」
「う、うん」
(は?用意してないの?私だけ意識してるって、ばっかみたい)
登校してからは、友達と市販のチョコレートを交換して、いつも通りのバレンタインを終えた。