第八話 過去の色
メイド喫茶の店内を模した教室は、たくさんのお客さんで賑わっていた。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
最初は恥ずかしがっていた里英ちゃんだけどいつの間にか元気に接客していた。
店内に流れるbgmは、指原セレクトのアイドルソング。
秋葉原48、特に優子ちゃんセンターの曲が多い。
「ご主人様、ご注文は?」
ツインテールが似合う愛ちゃんは、メイド服を着こなしてお客さんをとりこにしていた。
「いや〜、里英ちゃんが一番だけど愛ちゃんもかわいいな…」
指原が裏方からようすを見ていると、突然肩を叩かれる。
「ねえ、うちらは?」
それは赤チェックに身を包んだみゃおとしーちゃんだった。
「いや、ふたりはどっちかっていうとおもしろいが勝つっていうか…」
「おい!」
しーちゃんに突っ込まれ、その場に笑いが起きた。
その後も客足は遠のくことなく、一年A組のメイド喫茶は大盛況で終わった。
前田先生は終了時刻にどこかから突然現れ、片付けの場所などを指示したあとまたどこかへ消えた。
片付けを終え、華やかな装飾はいつも通りの教室に戻った。
学級委員と文化祭実行委員は最後まで集まりがあったりして、解放されたのは夕方だった。
誰もいない教室。
指原と横山と里英ちゃんの三人だけが、そこにいた。
静かな教室に文化祭の熱い空気がまだ残っていて、なんだか不思議な気持ちだった。
「ふたりとも…残ってくれてありがとう」
「それで、こないだの返事なんだけど」
里英ちゃんが次に紡ぐ言葉で、指原たちの運命は変わる。
どうしようもない緊張感と、ほんのわずかの期待で胸の中はいっぱいだった。
「莉乃ちゃん、ごめん。私、横山を選ぶ」
次の瞬間、頭が真っ白になった。
「…そっか」
「ふたりとも、お幸せにね!じゃ、また明日!」
なんとか表情を取り繕って、急いでかばんを手に取って教室を出た。
(指原、うまく笑えてたかな…)
寮に戻っても、部屋にはしーちゃんがいるから泣くことはできなかった。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
最初は恥ずかしがっていた里英ちゃんだけどいつの間にか元気に接客していた。
店内に流れるbgmは、指原セレクトのアイドルソング。
秋葉原48、特に優子ちゃんセンターの曲が多い。
「ご主人様、ご注文は?」
ツインテールが似合う愛ちゃんは、メイド服を着こなしてお客さんをとりこにしていた。
「いや〜、里英ちゃんが一番だけど愛ちゃんもかわいいな…」
指原が裏方からようすを見ていると、突然肩を叩かれる。
「ねえ、うちらは?」
それは赤チェックに身を包んだみゃおとしーちゃんだった。
「いや、ふたりはどっちかっていうとおもしろいが勝つっていうか…」
「おい!」
しーちゃんに突っ込まれ、その場に笑いが起きた。
その後も客足は遠のくことなく、一年A組のメイド喫茶は大盛況で終わった。
前田先生は終了時刻にどこかから突然現れ、片付けの場所などを指示したあとまたどこかへ消えた。
片付けを終え、華やかな装飾はいつも通りの教室に戻った。
学級委員と文化祭実行委員は最後まで集まりがあったりして、解放されたのは夕方だった。
誰もいない教室。
指原と横山と里英ちゃんの三人だけが、そこにいた。
静かな教室に文化祭の熱い空気がまだ残っていて、なんだか不思議な気持ちだった。
「ふたりとも…残ってくれてありがとう」
「それで、こないだの返事なんだけど」
里英ちゃんが次に紡ぐ言葉で、指原たちの運命は変わる。
どうしようもない緊張感と、ほんのわずかの期待で胸の中はいっぱいだった。
「莉乃ちゃん、ごめん。私、横山を選ぶ」
次の瞬間、頭が真っ白になった。
「…そっか」
「ふたりとも、お幸せにね!じゃ、また明日!」
なんとか表情を取り繕って、急いでかばんを手に取って教室を出た。
(指原、うまく笑えてたかな…)
寮に戻っても、部屋にはしーちゃんがいるから泣くことはできなかった。