第八話 過去の色
地方組におもしろいみゃおとかわいい愛ちゃんと、たくさんの友達に囲まれて優子ちゃんを推せる、あまりにも充実した学生生活は、あっという間に時間が過ぎていて気づいたら二学期になっていた。
昔は一日が一年なんじゃないかと錯覚するほどに、毎日が長く感じていたけれど、こんなにも時が早く経つ感覚は初めてだった。
9月、夏休みが明けて最初の学校。
ホームルームでは、半年に一回変わる委員会を決めていた。
「10月には文化祭があります。九月はそれに向けて動いていく必要があるので、文化祭実行委員を決めてください」
前田先生は、淡々と喋っていた。
クラスは文化祭という名目にざわついていたけれど前田先生は業務連絡としか思っていないように見えた。
(文化祭実行委員かあ…指原、興味ないな…絶対向いてないし)
中学のときは、こんなのは手をあげようなんて思ってもみなかった。
嫌がらせで押し付けられないかだけ心配だったけれど、そんなことはなくて一安心した思い出が蘇る。
「あ、そうだ。文化祭実行委員は、学級委員と協力して動いてもらうことが多いので。それだけ」
前田先生は思い出したように言い加えて、また口を閉じた。
学級委員は一学期と同じメンバーが立候補したため満場一致で決まった。
ひとりはみゃお、そしてもうひとりは里英ちゃん。
クラスのムードメーカー的存在のみゃおと、明るくて人懐っこい里英ちゃんは、学級委員にぴったりだ。
「じゃあ、文化祭実行委員に立候補する人は手をあげてください」
(里英ちゃんとなら…)
指原は覚悟を決めて手を挙げた。
ふとクラス全体を見渡すと、指原以外にも手挙がっているのが見えた。
「指原さんと…横山さんね」
前田先生は黒板に名前を書いて、次の委員会決めに話題を変えた。
「横山も?」
「うん。さしこもやるんやな。ちょっと意外やわ」
「里英ちゃんに協力してもらえるならやってみたいなって」
「うちも同じ理由。一緒にがんばろうな」
「うん!」
こうして決まった文化祭実行委員会。
けど、これが破滅のきっかけになるなんて、このときの指原はまだ知る由もなかった。
昔は一日が一年なんじゃないかと錯覚するほどに、毎日が長く感じていたけれど、こんなにも時が早く経つ感覚は初めてだった。
9月、夏休みが明けて最初の学校。
ホームルームでは、半年に一回変わる委員会を決めていた。
「10月には文化祭があります。九月はそれに向けて動いていく必要があるので、文化祭実行委員を決めてください」
前田先生は、淡々と喋っていた。
クラスは文化祭という名目にざわついていたけれど前田先生は業務連絡としか思っていないように見えた。
(文化祭実行委員かあ…指原、興味ないな…絶対向いてないし)
中学のときは、こんなのは手をあげようなんて思ってもみなかった。
嫌がらせで押し付けられないかだけ心配だったけれど、そんなことはなくて一安心した思い出が蘇る。
「あ、そうだ。文化祭実行委員は、学級委員と協力して動いてもらうことが多いので。それだけ」
前田先生は思い出したように言い加えて、また口を閉じた。
学級委員は一学期と同じメンバーが立候補したため満場一致で決まった。
ひとりはみゃお、そしてもうひとりは里英ちゃん。
クラスのムードメーカー的存在のみゃおと、明るくて人懐っこい里英ちゃんは、学級委員にぴったりだ。
「じゃあ、文化祭実行委員に立候補する人は手をあげてください」
(里英ちゃんとなら…)
指原は覚悟を決めて手を挙げた。
ふとクラス全体を見渡すと、指原以外にも手挙がっているのが見えた。
「指原さんと…横山さんね」
前田先生は黒板に名前を書いて、次の委員会決めに話題を変えた。
「横山も?」
「うん。さしこもやるんやな。ちょっと意外やわ」
「里英ちゃんに協力してもらえるならやってみたいなって」
「うちも同じ理由。一緒にがんばろうな」
「うん!」
こうして決まった文化祭実行委員会。
けど、これが破滅のきっかけになるなんて、このときの指原はまだ知る由もなかった。