第三話 輝く色
「ここの動きは…こう!」
はるっぴに丁寧に教えてもらってなんとかついていく。
「こ、こう?」
「そう、いい感じ!やっぱりさくちゃん素質あるね」
「そ、そう?」
「うん!あるある!」
褒め上手はどちらの方なんだと思いながら、自主練し続けた。
「そろそろ休憩しよっか」
はるっぴにそう言われて、私は鏡を背もたれにして座り込んだ。
水分を飲んで、一息つく。
「さくちゃんは、趣味とかある?」
「んー、そうだな…ゲームとか」
「そっかあ。私、ゲームとか全然わかんないや。やってみたいな」
「スプラトゥーンとか、フォートナイトとか、聞いたことない?」
「あ〜、なんだっけ。戦うやつ?」
「いやまあ、そうだけど…ざっくりしすぎじゃない?」
私は思わず笑ってしまった。
「今度、一緒にやろうよ。レッスンがない日に」
「気持ちは嬉しいけど…遊びに行くの禁止なんだ」
はるっぴは暗い顔でそう言った。
「物心ついたときには、私はもうバレエを始めてて…レッスンがない日も、自主練して。今年からは土日はだいたい公演があるし。時間あるときは、学校の勉強しないと、授業についていけなくなっちゃうし。友達と遊んだこととかないんよ」
「そうなんだ…」
はるっぴが舞台の上で輝いているのは、たくさん努力しているからなんだ。
才能だけじゃない。
完璧でいられるように、花が枯れないように必死に自分を磨き続けている。
でも、そんな一輪の花は、触れてしまえば簡単に壊れてしまいそうで。
輝きの裏側が、見えてしまったような気がした。
私ははるっぴの手をそっと握る。
はるっぴは、少し驚いた顔をしていた。
「ゲームは一緒にできないかもしれないけど…私と一緒にいるときは、そのままのはるっぴでいいんだよ。私とはるっぴは、友達だから」
友達。
自分で言った言葉なのに、なぜか胸に引っ掛かる私がいた。
「…ありがとう、さくちゃん。そうだね。私たち、友達だね」
でも、笑顔のはるっぴを見たら、そんな一瞬のモヤモヤは吹き飛んでしまった。
「そろそろ再開しようかな。さくちゃん、いける?」
「うん…!」
立ち上がったはるっぴが差し出した手をとる。
私たちは、普通の友達。
まだ、特別な人じゃない。
今はまだーー
はるっぴに丁寧に教えてもらってなんとかついていく。
「こ、こう?」
「そう、いい感じ!やっぱりさくちゃん素質あるね」
「そ、そう?」
「うん!あるある!」
褒め上手はどちらの方なんだと思いながら、自主練し続けた。
「そろそろ休憩しよっか」
はるっぴにそう言われて、私は鏡を背もたれにして座り込んだ。
水分を飲んで、一息つく。
「さくちゃんは、趣味とかある?」
「んー、そうだな…ゲームとか」
「そっかあ。私、ゲームとか全然わかんないや。やってみたいな」
「スプラトゥーンとか、フォートナイトとか、聞いたことない?」
「あ〜、なんだっけ。戦うやつ?」
「いやまあ、そうだけど…ざっくりしすぎじゃない?」
私は思わず笑ってしまった。
「今度、一緒にやろうよ。レッスンがない日に」
「気持ちは嬉しいけど…遊びに行くの禁止なんだ」
はるっぴは暗い顔でそう言った。
「物心ついたときには、私はもうバレエを始めてて…レッスンがない日も、自主練して。今年からは土日はだいたい公演があるし。時間あるときは、学校の勉強しないと、授業についていけなくなっちゃうし。友達と遊んだこととかないんよ」
「そうなんだ…」
はるっぴが舞台の上で輝いているのは、たくさん努力しているからなんだ。
才能だけじゃない。
完璧でいられるように、花が枯れないように必死に自分を磨き続けている。
でも、そんな一輪の花は、触れてしまえば簡単に壊れてしまいそうで。
輝きの裏側が、見えてしまったような気がした。
私ははるっぴの手をそっと握る。
はるっぴは、少し驚いた顔をしていた。
「ゲームは一緒にできないかもしれないけど…私と一緒にいるときは、そのままのはるっぴでいいんだよ。私とはるっぴは、友達だから」
友達。
自分で言った言葉なのに、なぜか胸に引っ掛かる私がいた。
「…ありがとう、さくちゃん。そうだね。私たち、友達だね」
でも、笑顔のはるっぴを見たら、そんな一瞬のモヤモヤは吹き飛んでしまった。
「そろそろ再開しようかな。さくちゃん、いける?」
「うん…!」
立ち上がったはるっぴが差し出した手をとる。
私たちは、普通の友達。
まだ、特別な人じゃない。
今はまだーー