ジンクスと雨part4 🐰🐭☔


(、、、、んん、、んあ、あれ？)
目を覚ますと、そこは楽屋らしき部屋だった。

(、、ああ！そうだ、今日はレコーディングに来てたのか。)
ぼんやりとする頭で考えながら自分の片耳からいつの間にか外れてたであろうイヤホンをみる。
そして今までのほとんどを思い出し隣を見るとそこにユンギヒョンは居なく、音楽を流したままのスマホがソファの上に置かれてるだけだった。

「ジニヒョン」

「ん？なに？」

「シュガヒョン知りませんか？」

「シュガ？ああ、シュガならちょっと前にレコーディングに行ったよ」

「そうなんですね、ありがとうございます」

シュガヒョンは今レコーディング中なのか、
寝不足だったけどさっきも車の中でもちゃんと寝てたし、今日は大丈夫かな。


そう思った矢先、神様は僕の雨の日のジンクスを肯定しているかのような行動をとった。


バン！！

勢いよくドアが空いた。
その音にびっくりしてドアの方を向くと、そこには息を切らして深刻な顔をしているジミニヒョンの姿があった。

「シュガヒョンが倒れた。」


.....！！？、あーあなんで俺こんな反応速度遅いんだろ。
自分を悔やみながらも楽屋を飛び出して長い廊下を必死に走る。


「シュガヒョン！？」

息を切らしながらながらレコーディングルームに入ると、そこにはソファで寝かされているシュガヒョンの姿があった。

「救急車は呼ばなくて大丈夫なんですか？」

「さっきかかりつけの医師に見てもらったら、これは寝不足だろう。って言われたから多分、安静にしてれば治るはずだよ。」

「そ、そうなんですね、、、よかった、、、」

病気じゃないってわかった瞬間、安堵の表情が零れてくる。

話を聞くところによると、シュガヒョンはレコーディングが終わって楽屋へ行こうとしたところで突然倒れてしまったらしい。
八割がた寝不足だろうなって思ってたけど、万が一の自体にならなくてよかった。



切らしていた呼吸もだんだんと落ち着き、メンバー全員がこの部屋に集まる頃には深刻な表情もみんなの顔から消えていっていた。

でも、なんでこういう時に限って俺のジンクスはあたりに来るんだろう、、

絶対今日は当たらないと思ってた。当たらないと思ってたはずなのにそういう日に限って俺の雨の日のジンクスは当たる。
そう言えば前ライブのリハ中に倒れた時も外は雨だったような、、、？

、、、はぁ、僕になんの恨みがあるっていうんだよ、雨さんよぉ。

でも確かに、今日倒れた原因はシュガヒョンの寝不足にあると思うけど。
、、やっぱりあの人の大丈夫は信用しちゃならないな。

シュガヒョンが倒れた事で全員が集まったレコーディングルームでは、シュガヒョンをこれからどうするかという話し合いの末、シュガヒョンを楽屋まで運んで寝かせよう、という意見が固まった。
そのため俺はいち早く
「シュガヒョン運びます！」
と言った。

メンバーの中でも一番力があると思う、それは
メンバーも知ってるし自負してる。
俺がやれば安心だな。とヒョン達は言い俺はシュガヒョンをおんぶして楽屋まで向かうことになった。