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ほのぼの

俺の名前は曽山龍斗。
いま、高校3年で、受験生だ。


「先輩〜まって〜」タッタッタッ

「なんだ?」

「一緒に帰りましょうよ」


こいつは後輩の生田怜央。
くそ生意気なやつ。


怜央と帰ることになった。
俺はさっきまで図書室で勉強していたが、怜央は部活終わりなのだろうか。
重そうな肩掛けバッグをかけている。


「部活、お疲れ」

「先輩も、勉強お疲れ!
いつも図書室行ってるの?」

「ん、まぁそうだな。
いちを受験生だし。」

「ふーん」



「お腹空いた…
先輩、なにかおごってくださいよ〜」

「んん、まぁ今日くらいいいけど。」

「え!ほんとですか!やった!」


俺たちは、近くのコンビニに入った。
店内は賑わっており、部活帰りらしき学生たちがたくさんいた。

「わ!いい匂いがする〜」

「ほんとだ」

「肉まんですね、うまそー!」

「あ、ピザまんもある。」

「先輩!これ買ってください!」


俺は、肉まんとピザまんを1つずつ買った。
コンビニを出た俺たちは、
近くに公園があったので、公園のベンチで食べることにした。


「どっち食べる?肉とピザ。」

「あー、半分にして両方食べません?
俺どっちも食べたい。」

「わかった。」


俺は、肉まんとピザまんを、だいたい半分くらいに分けて、それらを怜央に渡した。


「わーい、いただきます。」パクッ
「うめぇぇぇ〜!」


怜央は、笑顔で俺の方を向いてきた。
「そうか、よかったなぁ」
そう言って、
俺も肉まんにかぶりついた。

「んーっ!うまい。」

「あははっ!
先輩、ここ、ついてますよ笑」

「ん?どこ…」

スッ
怜央の手が、俺の唇に触れた。

「ほら!ね?」
そう言って、怜央は俺の唇に付いていた玉ねぎを、俺の口に押し込んだ。

そのまま、怜央の細長い指も、俺の口の中へ入ってきた。
「ンんっ!やめっ…!」

「あはっ先輩かーわいっ」
「顔真っ赤だよ?」

「さ、寒いからだっ!」

「嘘だ、恥ずかしいんでしょ?」
「外だもんね、誰かに見られたら…」

「わ、わかってるんだったらするなよ!//」

「えーだって反応可愛いんだもん」

「…ざけんなっ」

「ちょっとからかっただけじゃん〜」
「そんなに怒んないで?」

「怒るよ」

「いじわるー」

「こっちのセリフだ!」

「あ、早くしないと
肉まんとピザまん冷めちゃうよ?」

「あ、そうだった」パクッ

「ふふっやっぱ先輩可愛いわぁ」

「ふぁあ?(はぁ?)」

「なんでもないで〜す」

「あっそ」


怜央はこんな感じでほんとに訳分からん生意気なやつだけど、
俺はこいつといるときが1番好きなんだよなぁ

そんなこと、本人には絶対言わねぇけど。
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