微睡みの中の君
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「…の……桜殿?」
「ん、ぁ?」
「よく眠れたでござるか?鍋が出来上がったでござるよ」
眠い目を擦る。そして大きく伸びをする。
一体どのくらい寝てたんだろう。夢も見ずに爆睡してしまっていたようだ。
ふと、鼻腔を擽る美味しそうな匂い。匂いに興味を示すとドロロは嬉しそうに微笑んだ。
こっちこっちと言わんばかりにキッチンに歩いていくドロロ。そしてその後をついて行く私。
「わ~…!」
くつ、くつ。
そこにはまたもや完璧なまでのおなべがあった。
具だくさんで溢れんばかりなのに、全体のバランスが整っていて、野菜が新鮮で美味しそうにみえる。
「これ、ドロロが?」
「ふ、さあ、食べるでござるよ」
優しく笑を零して、お茶碗を差し出してくれた。
生憎、うちにカセットコンロはないから、鍋から直で食べられないのが惜しいけれど。
2人揃っていただきますの挨拶をして、ふー、ふー。
そして、…
「!…美味しい、」
「そうでござるな…!拙者のことは気にせず、遠慮なく食べて欲しいでござる」
ドロロに言われる前から箸が進んで仕方ない。
こんなにばくばく食べたらはしたないかもしれないが、今だけは我慢したくない。
こんなにきちんとご飯を食べるのはいつぶりだろう。しかも久しぶりのご飯がドロロが作ったものだなんて…
美味しいのと嬉しいので、涙が溢れそうになる。
「桜殿!?どうしたでござるか?何か嫌なことがあったでござるか?」
「ぁ、いや、…へへ、ありがと、ドロロ」
素直な気持ちを伝えた。だって、ほんとに嬉しかったから。
わざわざ天気予報を見て、私の体調が悪いかもしれないと思ってこの家まで来て、その途中で買い出しまで行って、こんなに美味しい手料理を作ってくれて。
私はなんて幸せ者なんだろう。
感謝の気持ちを伝えると、少し驚いたようにぽかん、と毒気のない顔をする。そして、彼も嬉しそうに笑う。
「どういたしましてでござる!」
「こんなこと、他の子にしたらだめなんだからね?」
「しないでござるよ、桜殿だけでござる」
きっと、ドロロにとって私は良い友達なんだろう。
こんな最高の友達がいて、心から嬉しい。そう思っているのが、私だけじゃなくて良かった。ドロロも同じ気持ちみたいで…
さっきは我慢できたのに、だんだん鍋の味が塩っぽくなっていった。
「ん、ぁ?」
「よく眠れたでござるか?鍋が出来上がったでござるよ」
眠い目を擦る。そして大きく伸びをする。
一体どのくらい寝てたんだろう。夢も見ずに爆睡してしまっていたようだ。
ふと、鼻腔を擽る美味しそうな匂い。匂いに興味を示すとドロロは嬉しそうに微笑んだ。
こっちこっちと言わんばかりにキッチンに歩いていくドロロ。そしてその後をついて行く私。
「わ~…!」
くつ、くつ。
そこにはまたもや完璧なまでのおなべがあった。
具だくさんで溢れんばかりなのに、全体のバランスが整っていて、野菜が新鮮で美味しそうにみえる。
「これ、ドロロが?」
「ふ、さあ、食べるでござるよ」
優しく笑を零して、お茶碗を差し出してくれた。
生憎、うちにカセットコンロはないから、鍋から直で食べられないのが惜しいけれど。
2人揃っていただきますの挨拶をして、ふー、ふー。
そして、…
「!…美味しい、」
「そうでござるな…!拙者のことは気にせず、遠慮なく食べて欲しいでござる」
ドロロに言われる前から箸が進んで仕方ない。
こんなにばくばく食べたらはしたないかもしれないが、今だけは我慢したくない。
こんなにきちんとご飯を食べるのはいつぶりだろう。しかも久しぶりのご飯がドロロが作ったものだなんて…
美味しいのと嬉しいので、涙が溢れそうになる。
「桜殿!?どうしたでござるか?何か嫌なことがあったでござるか?」
「ぁ、いや、…へへ、ありがと、ドロロ」
素直な気持ちを伝えた。だって、ほんとに嬉しかったから。
わざわざ天気予報を見て、私の体調が悪いかもしれないと思ってこの家まで来て、その途中で買い出しまで行って、こんなに美味しい手料理を作ってくれて。
私はなんて幸せ者なんだろう。
感謝の気持ちを伝えると、少し驚いたようにぽかん、と毒気のない顔をする。そして、彼も嬉しそうに笑う。
「どういたしましてでござる!」
「こんなこと、他の子にしたらだめなんだからね?」
「しないでござるよ、桜殿だけでござる」
きっと、ドロロにとって私は良い友達なんだろう。
こんな最高の友達がいて、心から嬉しい。そう思っているのが、私だけじゃなくて良かった。ドロロも同じ気持ちみたいで…
さっきは我慢できたのに、だんだん鍋の味が塩っぽくなっていった。
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