鍵の紋章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
レックナートさんが私を抱いているルック君の方を向き
「ルック、クレスを無事保護出来たんですね?
では、彼女には魔術師の塔に連れ帰って、前のようにむ、ごほんっ、家事手伝いを…」
レックナートさんの言葉をルック君が嫌悪の籠った表情で何故か見て口を出す
「*あんな事をクレスにしておいて*、よくそんな事が言える物ですね?、*レックナートさん?*
クレスは僕の屋敷に連れて帰ります。
その為にトラン共和国に仕官し、将軍の地位まで得たんですから」
え?、あんな事って何?、過去の私、彼女に何かされたの?
何か、レックナートさん一瞬顔を引き攣らせて凄い焦った様子で喋ってるけど…
「何を言っているんですか?、私も本当に本位ではありませんでしたが、あれは運命に抗った結果、仕方なかったんです。
そもそも私がクレスの居場所を見つけたんですから、クレスの庇護権は
私にある筈です。
善意で教えてあげたのに、元師に対して何ですかその反抗的な態度は?」
二人のやり取りを見てロッテという子が困った表情で二人を注意する。
「も~、どっちがその子連れて帰るのか、話は事前に決まってなかったの?
そうゆうのちゃんと決めとかなきゃ、こんなトラブルになっちゃうからダメでしょ?~、二人共?」
「ですから、連れて帰るのは私なんですって!!」
「いや、僕だ、クレスは僕が守って行くので貴女は引き下がって下さい。
どうせ又無償でクレスを働かせる気何でしょう?
今、貴女の魔術師の塔に派遣されてる使用人達の仕事量を、クレスはほぼ一人でこなしてたんだ。
十分今の使用人達全員分の給金を纏めて貰ってもいい位にです!!
しかもアンタは、そんなクレスに生活費をわざと少なく渡して、クレスに他で生活費を稼がせて来て、そのせっかく稼いだポッチでさえ、ほとんど家賃として取ってましたよね?
子供時代の僕でさえ、あれは搾取だと思いましたよ?」
ええ??~~~~~~……で、でも、な、何か理由があったのかも
ロッテと言う子は、私を何故か可哀想な人でも見る様に同情する様な視線で見て来て
「うわぁ……レックナート様、そんな事してたなら
ルック君に離反されちゃうのも、私、仕方ないって思うな?…
お友達がそんな目に遭ってたら、私だって無理矢理そんな所から連れ出して辞めさせる手続き位は手伝っちゃうもん。
ここはルック君に譲ってあげなよ?、あの子大事なルック君のお友達だって言ってたし
レックナート様ももう立派な大人なんだからさぁ〜?、譲ってあげないのは大人げないと思うよ?」
ロッテという子のルック君に同情する発言を聞いて何故かレックナートさんは憤慨している。
「ロッテまで、何を言ってるんですか〜!?、貴女それでも現・私の弟子ですか~!!!!!
それじゃあ私がここまでわざわざ服を汚して、体力を消耗して来た意味がないじゃないですか〜!!!!
正直言ってクレスの作る料理の味が恋しいんですよぉ〜!!!
今度は料理以外はやって貰わなくても良いですし?、家賃も請求しませんからぁ〜!!」
あ、本当に請求してたんだ……
「ルック君の後に弟子として私入ったけど、弟子って師を全想定するものじゃないし
特にレックナート様は、ダメ人間だから、間違った事やってたら遠慮しないで注意しろって引継ぎする時に教えて貰ったもん。」
レックナートさんが癇癪を起したようにルック君を怒鳴りつけてるんだけど…
「ルック~~~~~~~っっっ!!!!!!!!、私に対する事実無根の誹謗中傷は止めて下さい!!!!、私は誠実で!!!!、思慮深くっ!!!!、慈悲のある、正に淑やかで、喋る姿こそ幾人の殿方を射止める程の魅力を持った、静けさの英知その物だったじゃないですかぁ~っっ!!!!!!!!」
ルック君もルック君で、私に向ける笑顔とは違う温度差の冷たくなる笑顔でレックナートさんに言い返してるんだけど…
「はい?、少なくとも僕が接していた貴女からは、全くその素養さえも微塵に感じ取れませんでしたが?……
ロッテに言ったのは、後任に引き継ぐ為の事実の指摘です。」
な、何か、喧嘩になってきてない?、大丈夫かな?
リアムでさえ引いた声でルック君の非難には同意する意見を言ってる…
「そりゃ、クレスにあれだけ肩入れしようとする訳ですね?
私でさえ見合った働きに何の対価も与えず、しかも無償で働いているのに他所で稼いだ稼ぎの没収なんて、奴隷でもない立場の相手なら
そんな人の所にいないでいいからさっさと逃げろって素で言うレベルですし?」
ますますルック君を拒絶しにくくなっちゃったなぁ…色々とやってたの私じゃないけど…
そこに、複数の光が前から表れて、5人の青い軍服を着た人や、その中にルック君に年も見た目もそっくりな頭に丸い青い帽子と法衣服を着た男の子もいる。
その人達を見てリアムは相当不機嫌になって又私責められちゃうんだけど…
「チッ…クレスがさっさと彼を払い除けられないから、ハルモニアの連中来ちゃったじゃないですか~?」
何か、凄い理不尽な事又私言われてるよね?~
「それ、私のせいなのかなぁ~?、私が悪いのかな~?」
そこで私はルック君にやっと地面に下ろして貰えて…彼の背に隠される様に移動させられる。
ルック君に似た彼と同じ綺麗な顔をした男の子は被っている帽子を片手で取って、丁寧な動きで、深々とこちらに向かって頭を下げると
「遅くなり申し訳ありません。
お迎えに上がりました、クレス様
私はハルモニアの神官将、ササライと申します。」
な、なんか、後ろの青い軍服みたいなの着ている大人の人達も敬礼して私のほう向いているんだけど…
あの……これって、勘違いだよね?
この人達が探しているのは、ルック君と同じ、何か、色々凄い事やってた?、過去の、私だし…
今の私では、ない…筈、うん…こんがらがってきたけど……
何故かササライと名乗ったハルモニアの偉い立場の彼は、ルック君達を見て、見下す様に薄笑いを浮かべて言う。
「クレス様の保護を有難う御座います。
*トラン共和国*の皆さん?、あなた方にはこちらも言いたい事はいくつか御座いますが…
今は摩擦は抑えましょう?、彼女をどの国よりも早く我が国が保護し、ハルモニア神聖国にお連れする事が
何よりも優先事項ですから?」
ハルモニアの偉い立場の人なら…年が近くても、丁寧語で話した方が良いよね?、だって私、彼らの探してる過去の私じゃないし…
「あ、あの、ササライさん、これは、人違いなんです。
私はあなた達ハルモニア神聖国が昔から探している過去に出てきた私ではなくて…
最近リアムを宿したばかりの、過去の時代に行った事のない私なんです」
私の発言を聞いてリアムに又叱られました。
「はぁ~、クレス、貴女、お花畑も対外になさいな?、そんな事情なんか、あいつ等対して気にするもんですか?」
「え!?、なんで!?」
両手でパンと手を叩いて納得したようにササライさんが言う。
「ああ、ではつまり、現在、ここに居るクレス様は、過去の奇跡を成し遂げたクレス様とは別の…
紋章リアムが宿ったばかりの偉業を成し遂げていない状態のクレス様だと言う事ですね?」
「は、はい、そういう事ですので、あなた方が探している私は、ややこしいんですけど、*私じゃなくて、別の私なんです*。」
「事情は理解致しました。
では尚更、貴女の保護を優先しなければなりませんね?
貴女はこのまま放っておくと、別の時間軸に移動されてしまい兼ねないですから?
それにね?、クレス様、過去で奇跡と呼べる事例を貴女がなさってなくとも
紋章リアムの力が行使出来る貴女の価値は、我々ハルモニア神聖国にとって
何一つ*その価値は変わりませんとも?*」
「ロッテ、彼女を頼む」
ルック君が私を後ろにいるロッテと言う女の子の方に引き寄せて彼女に私の手を握らせる。
「うん、任せて!」
ロッテと言う子は優しく笑いかけて私に喋りかける。
「私ロッテ、宜しくね?
ルック君のお友達なら、私にも友達だから?」
せっかく友好的に接してくれたのに、私は気まずくて頷く事しか出来なかった。
違う…それは、私じゃない……ルック君に嬉しそうな目を向けられるのも
私を知り合いだと思って優しく接してくれてる人達が見ているのは
私じゃない、過去の別の私…彼らに優しくされる度に、胸が痛いよ…苦しい
だってそれは…私であって、私じゃない。
ササライさんがルック君を睨みつけて威嚇するように敵意の籠った声で言う。
「どういうつもりですか?、悪質な冗談は我々は今、許せる器量には限度があります、早くクレス様をこちらに引き渡して貰えませんか?」
「見ての通りさ、ササライ、お前たちにクレスを渡すつもりはない
どうしてもっていうなら、本人に聞いて見ればいい
ハルモニア神聖国に行きたいかどうかね?」
ルック君に私の方を見られて私は答える。
「嫌です…行きたくないです」
ササライさんは私に笑顔を向けて穏やかな声で話しかけてくるけど…なんか、怖いよ…
「クレス様、色々と我が国ハルモニア神聖国を貴女は誤解されてる様だ。
恐らくそこの魔法使い達と、貴女に宿っている紋章から誤った話を聞かれたのでしょうが…
我々は世界の終焉を一番防ぎたいと思っている国です、そしてその紋章の目的とも一番一致するのですよ?、ですので
我が国は貴女の安全性を第一に考えて庇護しに参ったんです。
貴女様は既に一般人ではなく、*国家を動かす唯一無二の震源だ*。
その貴女様を汚そうとした、汚らしい人攫い共は既にハイランドに命じ全員打ち首と致しました。」
そんな…確かに、酷い事をした人達だけれど…
「何も…そこまでしなくても」
怯えながら震えて言う私にササライさんは何の迷いもなく言う。
「当然でしょう?、貴女は我が国の要と言うべき存在んなのですから?
穢れがこの世から消えた所で、悲しまれないで下さい。
悪しき魂を浄化しただけなのですから?、これは喜ばしき事なんですよ?」
理解出来ない…彼は、本当に本気でそんな酷い事を正しいと信じているの?
「話し合いはここまでだ、これ以上クレスにお前達の狂った考えを押し付けるな!!」
それから彼らの争いが始まった。
私はルック君とレックナートさんを少し離れた場所で彼らに補助魔法を掛けているロッテちゃんと一緒にいたけれど
ルック君達側がササライさん達の軍服を着た人達を魔法で1人、2人倒して行き
少しづつ優勢になった時だった。
当然リアムが冷たい声でぼそりと何か独り言を言い出したの。
「(あぁ…まさかね?……なら、*やる事*は決まっていますね?)」
何?、一体どうしたのリアムは?
「クレス、あの二人の方に手を翳して?、塩を送りましょう?」
あ、もしかして、あの二人にロッテちゃんみたいに補助魔法とか掛けてあげるのかな?
「え?…う、うん、分かった」
私が手を翳し、リアムの紋章が輝くと、それは突然に起こった。
「あひゃはははは~~ハハハハハは、ひゃはははは~~~~~~!!!!」
突然ロッテちゃんが狂った様に笑い出したの。
私はロッテちゃんが心配になり揺すって声をかける。
「ロッテちゃん、どうしたの!?、しっかりして?」
ボトンッ、と大事そうに彼女が手に持っていた杖が手放されて彼女は今も狂った様に何がそんなに楽しいのか
大声で狂気の顔で笑っている。
まさか、ササライさん達に何かこんなふうになる術でも掛けられたの?
「あ…ぐっ」
ルック君の苦しむ声が聞こえて、驚いて声のした方を見ると
優勢だったルック君とレックナートさん達が何故か地面に倒れてて、ルック君のその頭を、無邪気な笑顔でゴミでも踏みつけるかのようにササライさんが靴で踏みにじっている。
どうして!?…なんでこんな事になってるの!?
私が呆然とその光景を信じられない様子で見ているとササライさんが私を見て言う。
「助かりましたよ?…まさかこの二人の魔法を貴方が封じて助けてくれるとは?
…ねぇ?、紋章リアム」
リアムが!?、どうして!?、そんな筈ないっ!!
だってハルモニアに協力するなって言ったのは…リアムなんだよ?!
「ルック、クレスを無事保護出来たんですね?
では、彼女には魔術師の塔に連れ帰って、前のようにむ、ごほんっ、家事手伝いを…」
レックナートさんの言葉をルック君が嫌悪の籠った表情で何故か見て口を出す
「*あんな事をクレスにしておいて*、よくそんな事が言える物ですね?、*レックナートさん?*
クレスは僕の屋敷に連れて帰ります。
その為にトラン共和国に仕官し、将軍の地位まで得たんですから」
え?、あんな事って何?、過去の私、彼女に何かされたの?
何か、レックナートさん一瞬顔を引き攣らせて凄い焦った様子で喋ってるけど…
「何を言っているんですか?、私も本当に本位ではありませんでしたが、あれは運命に抗った結果、仕方なかったんです。
そもそも私がクレスの居場所を見つけたんですから、クレスの庇護権は
私にある筈です。
善意で教えてあげたのに、元師に対して何ですかその反抗的な態度は?」
二人のやり取りを見てロッテという子が困った表情で二人を注意する。
「も~、どっちがその子連れて帰るのか、話は事前に決まってなかったの?
そうゆうのちゃんと決めとかなきゃ、こんなトラブルになっちゃうからダメでしょ?~、二人共?」
「ですから、連れて帰るのは私なんですって!!」
「いや、僕だ、クレスは僕が守って行くので貴女は引き下がって下さい。
どうせ又無償でクレスを働かせる気何でしょう?
今、貴女の魔術師の塔に派遣されてる使用人達の仕事量を、クレスはほぼ一人でこなしてたんだ。
十分今の使用人達全員分の給金を纏めて貰ってもいい位にです!!
しかもアンタは、そんなクレスに生活費をわざと少なく渡して、クレスに他で生活費を稼がせて来て、そのせっかく稼いだポッチでさえ、ほとんど家賃として取ってましたよね?
子供時代の僕でさえ、あれは搾取だと思いましたよ?」
ええ??~~~~~~……で、でも、な、何か理由があったのかも
ロッテと言う子は、私を何故か可哀想な人でも見る様に同情する様な視線で見て来て
「うわぁ……レックナート様、そんな事してたなら
ルック君に離反されちゃうのも、私、仕方ないって思うな?…
お友達がそんな目に遭ってたら、私だって無理矢理そんな所から連れ出して辞めさせる手続き位は手伝っちゃうもん。
ここはルック君に譲ってあげなよ?、あの子大事なルック君のお友達だって言ってたし
レックナート様ももう立派な大人なんだからさぁ〜?、譲ってあげないのは大人げないと思うよ?」
ロッテという子のルック君に同情する発言を聞いて何故かレックナートさんは憤慨している。
「ロッテまで、何を言ってるんですか〜!?、貴女それでも現・私の弟子ですか~!!!!!
それじゃあ私がここまでわざわざ服を汚して、体力を消耗して来た意味がないじゃないですか〜!!!!
正直言ってクレスの作る料理の味が恋しいんですよぉ〜!!!
今度は料理以外はやって貰わなくても良いですし?、家賃も請求しませんからぁ〜!!」
あ、本当に請求してたんだ……
「ルック君の後に弟子として私入ったけど、弟子って師を全想定するものじゃないし
特にレックナート様は、ダメ人間だから、間違った事やってたら遠慮しないで注意しろって引継ぎする時に教えて貰ったもん。」
レックナートさんが癇癪を起したようにルック君を怒鳴りつけてるんだけど…
「ルック~~~~~~~っっっ!!!!!!!!、私に対する事実無根の誹謗中傷は止めて下さい!!!!、私は誠実で!!!!、思慮深くっ!!!!、慈悲のある、正に淑やかで、喋る姿こそ幾人の殿方を射止める程の魅力を持った、静けさの英知その物だったじゃないですかぁ~っっ!!!!!!!!」
ルック君もルック君で、私に向ける笑顔とは違う温度差の冷たくなる笑顔でレックナートさんに言い返してるんだけど…
「はい?、少なくとも僕が接していた貴女からは、全くその素養さえも微塵に感じ取れませんでしたが?……
ロッテに言ったのは、後任に引き継ぐ為の事実の指摘です。」
な、何か、喧嘩になってきてない?、大丈夫かな?
リアムでさえ引いた声でルック君の非難には同意する意見を言ってる…
「そりゃ、クレスにあれだけ肩入れしようとする訳ですね?
私でさえ見合った働きに何の対価も与えず、しかも無償で働いているのに他所で稼いだ稼ぎの没収なんて、奴隷でもない立場の相手なら
そんな人の所にいないでいいからさっさと逃げろって素で言うレベルですし?」
ますますルック君を拒絶しにくくなっちゃったなぁ…色々とやってたの私じゃないけど…
そこに、複数の光が前から表れて、5人の青い軍服を着た人や、その中にルック君に年も見た目もそっくりな頭に丸い青い帽子と法衣服を着た男の子もいる。
その人達を見てリアムは相当不機嫌になって又私責められちゃうんだけど…
「チッ…クレスがさっさと彼を払い除けられないから、ハルモニアの連中来ちゃったじゃないですか~?」
何か、凄い理不尽な事又私言われてるよね?~
「それ、私のせいなのかなぁ~?、私が悪いのかな~?」
そこで私はルック君にやっと地面に下ろして貰えて…彼の背に隠される様に移動させられる。
ルック君に似た彼と同じ綺麗な顔をした男の子は被っている帽子を片手で取って、丁寧な動きで、深々とこちらに向かって頭を下げると
「遅くなり申し訳ありません。
お迎えに上がりました、クレス様
私はハルモニアの神官将、ササライと申します。」
な、なんか、後ろの青い軍服みたいなの着ている大人の人達も敬礼して私のほう向いているんだけど…
あの……これって、勘違いだよね?
この人達が探しているのは、ルック君と同じ、何か、色々凄い事やってた?、過去の、私だし…
今の私では、ない…筈、うん…こんがらがってきたけど……
何故かササライと名乗ったハルモニアの偉い立場の彼は、ルック君達を見て、見下す様に薄笑いを浮かべて言う。
「クレス様の保護を有難う御座います。
*トラン共和国*の皆さん?、あなた方にはこちらも言いたい事はいくつか御座いますが…
今は摩擦は抑えましょう?、彼女をどの国よりも早く我が国が保護し、ハルモニア神聖国にお連れする事が
何よりも優先事項ですから?」
ハルモニアの偉い立場の人なら…年が近くても、丁寧語で話した方が良いよね?、だって私、彼らの探してる過去の私じゃないし…
「あ、あの、ササライさん、これは、人違いなんです。
私はあなた達ハルモニア神聖国が昔から探している過去に出てきた私ではなくて…
最近リアムを宿したばかりの、過去の時代に行った事のない私なんです」
私の発言を聞いてリアムに又叱られました。
「はぁ~、クレス、貴女、お花畑も対外になさいな?、そんな事情なんか、あいつ等対して気にするもんですか?」
「え!?、なんで!?」
両手でパンと手を叩いて納得したようにササライさんが言う。
「ああ、ではつまり、現在、ここに居るクレス様は、過去の奇跡を成し遂げたクレス様とは別の…
紋章リアムが宿ったばかりの偉業を成し遂げていない状態のクレス様だと言う事ですね?」
「は、はい、そういう事ですので、あなた方が探している私は、ややこしいんですけど、*私じゃなくて、別の私なんです*。」
「事情は理解致しました。
では尚更、貴女の保護を優先しなければなりませんね?
貴女はこのまま放っておくと、別の時間軸に移動されてしまい兼ねないですから?
それにね?、クレス様、過去で奇跡と呼べる事例を貴女がなさってなくとも
紋章リアムの力が行使出来る貴女の価値は、我々ハルモニア神聖国にとって
何一つ*その価値は変わりませんとも?*」
「ロッテ、彼女を頼む」
ルック君が私を後ろにいるロッテと言う女の子の方に引き寄せて彼女に私の手を握らせる。
「うん、任せて!」
ロッテと言う子は優しく笑いかけて私に喋りかける。
「私ロッテ、宜しくね?
ルック君のお友達なら、私にも友達だから?」
せっかく友好的に接してくれたのに、私は気まずくて頷く事しか出来なかった。
違う…それは、私じゃない……ルック君に嬉しそうな目を向けられるのも
私を知り合いだと思って優しく接してくれてる人達が見ているのは
私じゃない、過去の別の私…彼らに優しくされる度に、胸が痛いよ…苦しい
だってそれは…私であって、私じゃない。
ササライさんがルック君を睨みつけて威嚇するように敵意の籠った声で言う。
「どういうつもりですか?、悪質な冗談は我々は今、許せる器量には限度があります、早くクレス様をこちらに引き渡して貰えませんか?」
「見ての通りさ、ササライ、お前たちにクレスを渡すつもりはない
どうしてもっていうなら、本人に聞いて見ればいい
ハルモニア神聖国に行きたいかどうかね?」
ルック君に私の方を見られて私は答える。
「嫌です…行きたくないです」
ササライさんは私に笑顔を向けて穏やかな声で話しかけてくるけど…なんか、怖いよ…
「クレス様、色々と我が国ハルモニア神聖国を貴女は誤解されてる様だ。
恐らくそこの魔法使い達と、貴女に宿っている紋章から誤った話を聞かれたのでしょうが…
我々は世界の終焉を一番防ぎたいと思っている国です、そしてその紋章の目的とも一番一致するのですよ?、ですので
我が国は貴女の安全性を第一に考えて庇護しに参ったんです。
貴女様は既に一般人ではなく、*国家を動かす唯一無二の震源だ*。
その貴女様を汚そうとした、汚らしい人攫い共は既にハイランドに命じ全員打ち首と致しました。」
そんな…確かに、酷い事をした人達だけれど…
「何も…そこまでしなくても」
怯えながら震えて言う私にササライさんは何の迷いもなく言う。
「当然でしょう?、貴女は我が国の要と言うべき存在んなのですから?
穢れがこの世から消えた所で、悲しまれないで下さい。
悪しき魂を浄化しただけなのですから?、これは喜ばしき事なんですよ?」
理解出来ない…彼は、本当に本気でそんな酷い事を正しいと信じているの?
「話し合いはここまでだ、これ以上クレスにお前達の狂った考えを押し付けるな!!」
それから彼らの争いが始まった。
私はルック君とレックナートさんを少し離れた場所で彼らに補助魔法を掛けているロッテちゃんと一緒にいたけれど
ルック君達側がササライさん達の軍服を着た人達を魔法で1人、2人倒して行き
少しづつ優勢になった時だった。
当然リアムが冷たい声でぼそりと何か独り言を言い出したの。
「(あぁ…まさかね?……なら、*やる事*は決まっていますね?)」
何?、一体どうしたのリアムは?
「クレス、あの二人の方に手を翳して?、塩を送りましょう?」
あ、もしかして、あの二人にロッテちゃんみたいに補助魔法とか掛けてあげるのかな?
「え?…う、うん、分かった」
私が手を翳し、リアムの紋章が輝くと、それは突然に起こった。
「あひゃはははは~~ハハハハハは、ひゃはははは~~~~~~!!!!」
突然ロッテちゃんが狂った様に笑い出したの。
私はロッテちゃんが心配になり揺すって声をかける。
「ロッテちゃん、どうしたの!?、しっかりして?」
ボトンッ、と大事そうに彼女が手に持っていた杖が手放されて彼女は今も狂った様に何がそんなに楽しいのか
大声で狂気の顔で笑っている。
まさか、ササライさん達に何かこんなふうになる術でも掛けられたの?
「あ…ぐっ」
ルック君の苦しむ声が聞こえて、驚いて声のした方を見ると
優勢だったルック君とレックナートさん達が何故か地面に倒れてて、ルック君のその頭を、無邪気な笑顔でゴミでも踏みつけるかのようにササライさんが靴で踏みにじっている。
どうして!?…なんでこんな事になってるの!?
私が呆然とその光景を信じられない様子で見ているとササライさんが私を見て言う。
「助かりましたよ?…まさかこの二人の魔法を貴方が封じて助けてくれるとは?
…ねぇ?、紋章リアム」
リアムが!?、どうして!?、そんな筈ないっ!!
だってハルモニアに協力するなって言ったのは…リアムなんだよ?!