鍵の紋章
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私の返事を聞いて、ルック君は酷くショックを受けた表情をする。
そんな顔されると私も申し訳なくなるけど…覚えてないものは覚えてないし…こう答えるしかないよね…
ルック君は、私を抱きしめている両手を離し
私を正面に振り向かせると、リアムを宿している右手を掴んでリアムに必死に尋ねる。
「リアム、君は僕の事を覚えてくれているだろう!?
僕の真なる風の紋章を抑制して、呪縛も解いてくれたのは君なのだからっ!!」
彼の言葉にリアムは冷静な声で答える。
「…確かに、過去に貴方の真なる風の紋章を抑制したのは事実でしょうね?…
私がやった形跡がありますし、それは認めましょう…
しかし、*それは今の私達ではありません。*
何せ私はクレスに宿ってから現実時間で未だに数時間程度しか経ってないからです。」
ルック君は目を大きく開いて信じられない様子で私を見て尋ねる。
「それは、どう言う事だい?」
私もどう答えていいものか迷っているとリアムがいつもの様に気だるそうに答える。
「なーに、この無人島に私の時代に違い古代物が2つあり、その一つで先程月日を戻したり、早めたりする装置が残ってましたね?
2ヶ月程そいつで月日を早めたんですよ、まぁ、装置は危険物ですから、その後ぶっ壊しましたがね?」
ルック君が、私を見て今にも泣き出しそうな辛そうな表情をして、酷く傷付いた表情で言ってくる。
「じゃあ…今の君は…あのクレスじゃないのか?……」
「そう言う事です。
過去に私達は何らかの関係はあったかもしれません
しかしそれは今いる私達ではない。
理解出来たなら、そろそろその手を離して貰えません?
私達、これでも忙しいので?、後から面倒なのが来る気配もしてますのでね?」
私と、ルック君が、関係があったなんて、全然記憶がないし、全く分からないけれど…
と、とにかく、今は、人違いって事で良いんだよね?、そうなんだよね?
「あ、あの、ごめんね?
私、そろそろ行かないと…離してくれないかな?」
でも彼は私の腕を引き寄せて、又私は彼に抱きしめられてしまう。
「嫌だ、離さないって言ったよね?、クレス
君に僕と過ごした記憶が無くたって良い
それでも、君が僕の大切な人なのは変わらないから…
何よりこれから君が危険な目に遭うのを分かっていて、放っておける訳ないだろ?」
な、何か、男の子に、ここまで好意を持たれた事ないから恥ずかしくなっちゃうけど…
これ勘違いなんだよね?、人違いなんでしょ?、ねぇ、そうなんだよね!??!!
リアムはいつもの様に気だるそうな声でなんか私に文句言って来る。
「はぁ〜…クレス、貴女こんなにこの風の紋章の宿主を骨抜きにするなんて…
過去の貴女はどんな手練手管使ったんですかぁ〜?
これじゃ国の囲い込みとは別の個人の囲いを彼はして来ますよ?
ったく面倒な事貴女はしてくれましたね?」
手練手管って何!?、骨抜きって何なのかなぁっ!?
体から骨を抜くような酷い事したの、私!?
それより、私が悪いの?、理不尽じゃないのかなぁ?〜〜〜
過去の私、一体何したの?!〜〜〜〜〜
「知らないよぉ〜、何で私又怒られてるのぉ〜」
私を片手で抱きしめながら又私の右手をルックという彼は引き寄せてリアムに話しかける。
「リアム、僕は今トラン共和国の将軍という席についているんだ。
この国は、3年前の赤月帝国崩壊後の解放軍に出来た国で
軍事力、経済力、地理的影響力でこの先も力を付けて行く国だ。
民意、共和制、分権的な軍政で支えられている自由主義国家でもある。
君がクレスと共に囲われるなら、この国が1番安定してその力を発揮出来る筈だ。」
彼の説明にリアムは思い出した様に言って彼に尋ねる。
「トラン共和国ね、ハルモニアの方角から南西の位置にある、思想的に合わない国だと
ハルモニアの連中も言ってましたねぇ?……
ま、悪くは無さそうですけど
確かルックさんって言ってましたっけ?
ではそのトラン共和国に、クレスを今から庇護する許可は得てるんですか?」
彼は悔しそうに目をを伏せて答える。
「いや、許可はまだ貰ってない……でも必ず説得はしてみせる。
君の力は、必ず国家の力を底上げする物だから」
それを聞いてリアムは見切りを付けた様に冷たく答える。
「ならパスの方向で?、そりゃあ今まで存在してなかった史実に残ってるらしき私を国で囲えって話は
過去の偉人を誘致しようっていう馬鹿げた話ですし
一刻の国を説得するにも無茶な話なのは理解はします。
ですがルックさん?、私達を囲おうってんなら、最低限のラインは
トラン共和国に囲う覚悟がなくちゃお話しになりません。
私を宿しているクレスを一つの国に所属させ国として囲えば
必ず他の国からケチが付いて、戦争なんか容易く起こりますからね?
その覚悟さえも出来てない国に来いだなんて、爪が甘すぎですよ?」
彼は又私を抱きしめてため息を吐いて言う。
ねぇ…何でそろそろ離してくれないのかなぁ?…私って人違いなんだよね?、なんかもう分からなくなって来たけど…
「分かった、じゃあ無理矢理にでも連れて行く、それで断られる位なら、僕がクレスを庇護して、この先も守って行くよ?」
彼は綺麗な顔で私を見て微笑んでくるけど
そこまでして貰う様な事、私、してないから困るよ……
他の国に文句を言われるなら、当然ルック君にも迷惑をかけるかかるだろうし…こんなに思ってくれてる人なら、例え知らなくても、迷惑は掛けたくないし…
そこにリアムがルック君にまで文句、というか、煽ってない?
「貴方じゃ役不足だって言ってるでしょう?
引っ込んで下さい?」
「……なら?、僕を君のお得意の能力で*笑わせてみたらどうだい?*
真なる紋章の宿主には、その能力を使った記録が無い
そして未だにクレスを抱きしめている僕に何にも出来ていない。
君は真なる紋章を操作、抑制は出来ても
真なる紋章の宿主にクレスを物理的に拘束されたら
何も出来ないんだろう?」
あ、そう言えば、物理は駄目だとか何とか言ってたっけ?……
リアムは舌打ちをしながら忌々しそうな声を出して皮肉を言う。
「チッ、貴方でもその程度の下調べは済んでるんですね?…
なら、これは他国でも共有されている情報と見て間違いないか…
ちょっと〜、クレス何してるんですかぁ?〜
色仕掛けでも何でも使ってさっさと抜け出しなさいな?」
何でそこで私に火が回って来るのかなぁ〜…
色仕掛けって……私、人攫いの人にも実際胸触られて、小さいって言われたし……絶対無理だと思う。
もっと…せめて、胸が大きければ…ううん、無いのに、考えても意味ないよね……私よく実年齢より年下って間違えられて…14才ってこの前言われた事あるし…自分で考えてて悲しくなってきた……
「クレス?、大丈夫だよ?、絶対に君を傷付ける事はしないから?
僕の屋敷に着いたら、君はゆっくりしていて良い
君の嫌がる事もしなくて良いんだよ?…」
何か……凄い魅力的な提案で、このまま行っても良いかな〜って思うんだけど…
「はぁ?…彼と行ったら、私たちの目的叶わなくなりますけどクレス?、分かってますよね?
噛み付いてでも離れなさいっての」
そうだよね?、分かってるよぉ〜〜〜……
噛み付くのは痛いだろうし、お互いの衛生的に不衛生だから無理だけど…
あれだけ私の事を想ってくれてるなら言葉は伝わるよね?
「ごめんなさい、あなたと一緒に私は行けないよ?
私のせいで、戦争が始まるなら尚更行けない
何よりトランという国や、その国の人達にも迷惑がかかるから…
ルック君にも凄い責任とか、負担が掛かるし…私の事はいいから、諦めて?」
「よし、行くよ?」
それを聞いて彼は私を抱き上げる。
わぁ〜…こうゆうの、確か、お姫様抱っこって言うんだっけ?……
そうじゃなくて、何で断ったのに尚更事態が進展してるのかな?…
おかしいよね?、ちゃんと話の通じる相手だと思ったのに?、なんでぇ〜〜〜!??!
「何でそう暴言の一つも吐いて好感度下がる言葉言えないんですか!?
相手の庇護欲上げてどうするのクレス!!」
だって〜、そんなつもりじゃなかったし
「人を傷付ける言葉なんて
どんな人にも言いたくないよぉ〜〜〜!!」
リアムに叱られている中、ルック君と一緒にやって来た人達なのか、目を閉じた綺麗な顔立ちに足元まで伸びた長い黒髪と無人島を歩くには不釣り合いなまでの(既に足元のスカート部分が泥が付いて汚れてる…)スカートを履いた女性と、赤茶色の背中前後まで伸びた髪に、オレンジ色の明るい
チャイナ服に似た服を着た私の年に近そうな女可愛い顔立ちをした女の子が後ろの方からやって来てブンブンと片手を振りながら近づいて来る。
「おーい、ルックく~ん~、お友達見つかった?~」
ルック君に声をかけている。
あ…彼一人で来たんじゃなかったんだ。
ルック君の傍まで二人が来ると、長い黒髪の綺麗な女の人が具合が悪そうに体を震わせながら情けない声で喋ってる。
「はぁ、はぁ、ちょっとロッテ、テレポートなしでここまで来るなんて無茶です。
私、色々と活発に動く衣装じゃないですし、インドア派の淑女系美女なので
激しく動くの苦手なんですって~」
ロッテと女性に呼ばれた女の子は女性を𠮟りつけている。
「もう~、ダメでしょ?、レックナート様ったらっ、立派な大人の癖に
いっつも言い訳と泣き言ばっかり言っちゃって?
塔の中に居て外から出たがらないで、隠れてお酒ばっかり飲んでるんだからっ!!
偶にはちゃんと運動しないといくら真なる紋章のすごい宿主さんでも、体に悪いんだよ!!!!」
「はぁ、はぁ、もう、駄目です、こんなに運動したら、動悸が激しくて体が震えて、止まりません…
*生命の水*を飲まなければ私は、死んでしまいます!!!!」
レックナートとロッテという子に呼ばれた女の人が、何かを入れた容器を取り出す、ゲンカク爺ちゃんも持ってるから
私でも名前分かるけど…あれ、スキットルボトルっていって、お酒を入れる容器だよね?…爺ちゃんはゆっくり飲んでたけど、それを勢い良く飲んでる……あんなスピードで飲んで大丈夫なのかな?
「あ、こら~、そんなの隠し持って来てたのぉ~、駄目でしょうレックナート様!!」
ロッテという子が𠮟りつける中、気にしない様子でレックナートさんが声を上げる。
「あぁ~、生き返りましたぁ~、やはり酒は命の水ですっ!!」
……この人、多分、アルコール依存症の人かな?
そんな顔されると私も申し訳なくなるけど…覚えてないものは覚えてないし…こう答えるしかないよね…
ルック君は、私を抱きしめている両手を離し
私を正面に振り向かせると、リアムを宿している右手を掴んでリアムに必死に尋ねる。
「リアム、君は僕の事を覚えてくれているだろう!?
僕の真なる風の紋章を抑制して、呪縛も解いてくれたのは君なのだからっ!!」
彼の言葉にリアムは冷静な声で答える。
「…確かに、過去に貴方の真なる風の紋章を抑制したのは事実でしょうね?…
私がやった形跡がありますし、それは認めましょう…
しかし、*それは今の私達ではありません。*
何せ私はクレスに宿ってから現実時間で未だに数時間程度しか経ってないからです。」
ルック君は目を大きく開いて信じられない様子で私を見て尋ねる。
「それは、どう言う事だい?」
私もどう答えていいものか迷っているとリアムがいつもの様に気だるそうに答える。
「なーに、この無人島に私の時代に違い古代物が2つあり、その一つで先程月日を戻したり、早めたりする装置が残ってましたね?
2ヶ月程そいつで月日を早めたんですよ、まぁ、装置は危険物ですから、その後ぶっ壊しましたがね?」
ルック君が、私を見て今にも泣き出しそうな辛そうな表情をして、酷く傷付いた表情で言ってくる。
「じゃあ…今の君は…あのクレスじゃないのか?……」
「そう言う事です。
過去に私達は何らかの関係はあったかもしれません
しかしそれは今いる私達ではない。
理解出来たなら、そろそろその手を離して貰えません?
私達、これでも忙しいので?、後から面倒なのが来る気配もしてますのでね?」
私と、ルック君が、関係があったなんて、全然記憶がないし、全く分からないけれど…
と、とにかく、今は、人違いって事で良いんだよね?、そうなんだよね?
「あ、あの、ごめんね?
私、そろそろ行かないと…離してくれないかな?」
でも彼は私の腕を引き寄せて、又私は彼に抱きしめられてしまう。
「嫌だ、離さないって言ったよね?、クレス
君に僕と過ごした記憶が無くたって良い
それでも、君が僕の大切な人なのは変わらないから…
何よりこれから君が危険な目に遭うのを分かっていて、放っておける訳ないだろ?」
な、何か、男の子に、ここまで好意を持たれた事ないから恥ずかしくなっちゃうけど…
これ勘違いなんだよね?、人違いなんでしょ?、ねぇ、そうなんだよね!??!!
リアムはいつもの様に気だるそうな声でなんか私に文句言って来る。
「はぁ〜…クレス、貴女こんなにこの風の紋章の宿主を骨抜きにするなんて…
過去の貴女はどんな手練手管使ったんですかぁ〜?
これじゃ国の囲い込みとは別の個人の囲いを彼はして来ますよ?
ったく面倒な事貴女はしてくれましたね?」
手練手管って何!?、骨抜きって何なのかなぁっ!?
体から骨を抜くような酷い事したの、私!?
それより、私が悪いの?、理不尽じゃないのかなぁ?〜〜〜
過去の私、一体何したの?!〜〜〜〜〜
「知らないよぉ〜、何で私又怒られてるのぉ〜」
私を片手で抱きしめながら又私の右手をルックという彼は引き寄せてリアムに話しかける。
「リアム、僕は今トラン共和国の将軍という席についているんだ。
この国は、3年前の赤月帝国崩壊後の解放軍に出来た国で
軍事力、経済力、地理的影響力でこの先も力を付けて行く国だ。
民意、共和制、分権的な軍政で支えられている自由主義国家でもある。
君がクレスと共に囲われるなら、この国が1番安定してその力を発揮出来る筈だ。」
彼の説明にリアムは思い出した様に言って彼に尋ねる。
「トラン共和国ね、ハルモニアの方角から南西の位置にある、思想的に合わない国だと
ハルモニアの連中も言ってましたねぇ?……
ま、悪くは無さそうですけど
確かルックさんって言ってましたっけ?
ではそのトラン共和国に、クレスを今から庇護する許可は得てるんですか?」
彼は悔しそうに目をを伏せて答える。
「いや、許可はまだ貰ってない……でも必ず説得はしてみせる。
君の力は、必ず国家の力を底上げする物だから」
それを聞いてリアムは見切りを付けた様に冷たく答える。
「ならパスの方向で?、そりゃあ今まで存在してなかった史実に残ってるらしき私を国で囲えって話は
過去の偉人を誘致しようっていう馬鹿げた話ですし
一刻の国を説得するにも無茶な話なのは理解はします。
ですがルックさん?、私達を囲おうってんなら、最低限のラインは
トラン共和国に囲う覚悟がなくちゃお話しになりません。
私を宿しているクレスを一つの国に所属させ国として囲えば
必ず他の国からケチが付いて、戦争なんか容易く起こりますからね?
その覚悟さえも出来てない国に来いだなんて、爪が甘すぎですよ?」
彼は又私を抱きしめてため息を吐いて言う。
ねぇ…何でそろそろ離してくれないのかなぁ?…私って人違いなんだよね?、なんかもう分からなくなって来たけど…
「分かった、じゃあ無理矢理にでも連れて行く、それで断られる位なら、僕がクレスを庇護して、この先も守って行くよ?」
彼は綺麗な顔で私を見て微笑んでくるけど
そこまでして貰う様な事、私、してないから困るよ……
他の国に文句を言われるなら、当然ルック君にも迷惑をかけるかかるだろうし…こんなに思ってくれてる人なら、例え知らなくても、迷惑は掛けたくないし…
そこにリアムがルック君にまで文句、というか、煽ってない?
「貴方じゃ役不足だって言ってるでしょう?
引っ込んで下さい?」
「……なら?、僕を君のお得意の能力で*笑わせてみたらどうだい?*
真なる紋章の宿主には、その能力を使った記録が無い
そして未だにクレスを抱きしめている僕に何にも出来ていない。
君は真なる紋章を操作、抑制は出来ても
真なる紋章の宿主にクレスを物理的に拘束されたら
何も出来ないんだろう?」
あ、そう言えば、物理は駄目だとか何とか言ってたっけ?……
リアムは舌打ちをしながら忌々しそうな声を出して皮肉を言う。
「チッ、貴方でもその程度の下調べは済んでるんですね?…
なら、これは他国でも共有されている情報と見て間違いないか…
ちょっと〜、クレス何してるんですかぁ?〜
色仕掛けでも何でも使ってさっさと抜け出しなさいな?」
何でそこで私に火が回って来るのかなぁ〜…
色仕掛けって……私、人攫いの人にも実際胸触られて、小さいって言われたし……絶対無理だと思う。
もっと…せめて、胸が大きければ…ううん、無いのに、考えても意味ないよね……私よく実年齢より年下って間違えられて…14才ってこの前言われた事あるし…自分で考えてて悲しくなってきた……
「クレス?、大丈夫だよ?、絶対に君を傷付ける事はしないから?
僕の屋敷に着いたら、君はゆっくりしていて良い
君の嫌がる事もしなくて良いんだよ?…」
何か……凄い魅力的な提案で、このまま行っても良いかな〜って思うんだけど…
「はぁ?…彼と行ったら、私たちの目的叶わなくなりますけどクレス?、分かってますよね?
噛み付いてでも離れなさいっての」
そうだよね?、分かってるよぉ〜〜〜……
噛み付くのは痛いだろうし、お互いの衛生的に不衛生だから無理だけど…
あれだけ私の事を想ってくれてるなら言葉は伝わるよね?
「ごめんなさい、あなたと一緒に私は行けないよ?
私のせいで、戦争が始まるなら尚更行けない
何よりトランという国や、その国の人達にも迷惑がかかるから…
ルック君にも凄い責任とか、負担が掛かるし…私の事はいいから、諦めて?」
「よし、行くよ?」
それを聞いて彼は私を抱き上げる。
わぁ〜…こうゆうの、確か、お姫様抱っこって言うんだっけ?……
そうじゃなくて、何で断ったのに尚更事態が進展してるのかな?…
おかしいよね?、ちゃんと話の通じる相手だと思ったのに?、なんでぇ〜〜〜!??!
「何でそう暴言の一つも吐いて好感度下がる言葉言えないんですか!?
相手の庇護欲上げてどうするのクレス!!」
だって〜、そんなつもりじゃなかったし
「人を傷付ける言葉なんて
どんな人にも言いたくないよぉ〜〜〜!!」
リアムに叱られている中、ルック君と一緒にやって来た人達なのか、目を閉じた綺麗な顔立ちに足元まで伸びた長い黒髪と無人島を歩くには不釣り合いなまでの(既に足元のスカート部分が泥が付いて汚れてる…)スカートを履いた女性と、赤茶色の背中前後まで伸びた髪に、オレンジ色の明るい
チャイナ服に似た服を着た私の年に近そうな女可愛い顔立ちをした女の子が後ろの方からやって来てブンブンと片手を振りながら近づいて来る。
「おーい、ルックく~ん~、お友達見つかった?~」
ルック君に声をかけている。
あ…彼一人で来たんじゃなかったんだ。
ルック君の傍まで二人が来ると、長い黒髪の綺麗な女の人が具合が悪そうに体を震わせながら情けない声で喋ってる。
「はぁ、はぁ、ちょっとロッテ、テレポートなしでここまで来るなんて無茶です。
私、色々と活発に動く衣装じゃないですし、インドア派の淑女系美女なので
激しく動くの苦手なんですって~」
ロッテと女性に呼ばれた女の子は女性を𠮟りつけている。
「もう~、ダメでしょ?、レックナート様ったらっ、立派な大人の癖に
いっつも言い訳と泣き言ばっかり言っちゃって?
塔の中に居て外から出たがらないで、隠れてお酒ばっかり飲んでるんだからっ!!
偶にはちゃんと運動しないといくら真なる紋章のすごい宿主さんでも、体に悪いんだよ!!!!」
「はぁ、はぁ、もう、駄目です、こんなに運動したら、動悸が激しくて体が震えて、止まりません…
*生命の水*を飲まなければ私は、死んでしまいます!!!!」
レックナートとロッテという子に呼ばれた女の人が、何かを入れた容器を取り出す、ゲンカク爺ちゃんも持ってるから
私でも名前分かるけど…あれ、スキットルボトルっていって、お酒を入れる容器だよね?…爺ちゃんはゆっくり飲んでたけど、それを勢い良く飲んでる……あんなスピードで飲んで大丈夫なのかな?
「あ、こら~、そんなの隠し持って来てたのぉ~、駄目でしょうレックナート様!!」
ロッテという子が𠮟りつける中、気にしない様子でレックナートさんが声を上げる。
「あぁ~、生き返りましたぁ~、やはり酒は命の水ですっ!!」
……この人、多分、アルコール依存症の人かな?