その曲が奏でる音は…
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チャララ~♪
着信音の初期設定そのままのメールの受信音が鳴り
私は自分のポケットに入れておいた
携帯を取り出しメールの内容を確認する。
メールの主は父さんからだった。
rin へ
準備は出来たかい?準備が出来たらそろそろ
おいで?、母さんの演目にもうすぐ移る頃だからね。
私はそのメールの内容を
確認すると
分かった、今行くね
父さんそうメールで返信し今月になって産まれて
初めて買って貰ったばかりの携帯を
スカートのポケットに入れて
外に出る身支度を済ませる。
私はrin
父さんと母さん、それに
父さんの友人達の旅芸人仲間達と
一緒に各地を転々として
それぞれの得意な歌や芸等を披露して
見物客達からお金を貰って
生活している
いわゆる旅芸人の一座
というやつ…私は自分の愛用している
弦楽器の調整に問題がない事を
確認すると弦楽器を両手に持ち
外に向かって歩いて行く。
この弦楽器は父さんの民族に古くから伝わる物で
人前に出る事が苦手で母さんのような
綺麗な歌も人前で歌えず
かといって他の仲間達が
やるような様々な芸当等
教えられても覚えきれず
昔から不器用だった私が
唯一興味を示した代物だった。
演目前の座興に父さんが
流行りの曲なんかを即興で演奏して
人を集める目的で
昔からいつも使っていた物を
今は私が自分の相棒として
使っている。
馬車から外に出て
演目中の場所に向かうと
予想以上に多くの人が
演目の回りに集まっていて
楽しそうに仲間達の
演目を見ている。
その光景を見て私は少し安心する。
私達の仲間の旅芸人達は
様々な国の人や民族がいて
よそ者を嫌う村や街等では
あまりいい顔をされない事が多く
仲間達が着る奇抜な格好を見て
警察に変質者だとか、その他もろもろで
良く通報される事も多く
他の街に行く度に嫌な思いを
する事が多いから……
私は多くの人ごみをかき分けて
なんとか仲間達のいる場所に辿り付く。
丁度付いた頃には母さんの
歌に演目が切り替わる頃だった。
母さんは今年で結構ないい年に
なるんだけど
娘の私から見ても羨ましい位の
年齢を感じさせない
プロポーションの良い美人さん
だと思う。
因みに父さんは人里離れて
隠れて暮らしていた
クルタ族という少数民族だった。
里の用事で人里に下りた時に
旅芸人をしていた母さんに会い
二人は互いに一目惚れし
父さんは住んでいた里を出て
母さんと共に旅芸人をする事を選んだんだって。
私は両親のどちらに似たかというと
父さんの血を色濃く受け継いでいる。
黒い髪の色や茶色の瞳……
そして父さんの一族の
固有の物だという感情が高ぶると
緋色になる変わった瞳……
小さな頃からこの瞳になると
知らない人から
おかしな者を見るような目で見られて
嫌だったな……
まあそれも今思えば仕方ない事だし……
そんな事を考えている途中
私達を見つめる多くの観客達の中に
金髪の……どこか見知った顔を
見た気がした。
まさかと思い見えたと思った場所を
じっと確認してみるが
人が多くてさっぱりいるんだか
いないんだか分からない……
やっぱり見間違いかな?
「rin 、ボーっと
してるけど準備は出来てるの?」
鮮やかな衣装に着替えた
母さんが
私の様子を見兼ねたのか
尋ねて来る。
「うん、大丈夫」
そう言って頷き私は慌てて
母さんと共に演目場所に向かう。
この最後の演目はいつも
母さんと私2人でやる事に
なっている。
母さんが歌うこの曲は
どこの言葉なのか分からない
けれども、外国の歌詞?で
歌っている為、歌詞の意味は
分からないんだよね……
この弦楽器の
音色が昔から母さんは
昔からとても好きで
他にも色々な楽器が使える
仲間がいるのに楽器はこれ1つで
なければ歌わないという
こだわりが母さんには
何故かあった。
どんな理由があるにせよ
トリを務める大事な最後の演目だ
今は自分の役割に集中しなくちゃ……
多くの人の目線が集まる中
私は持って来た弦楽器を下に
下ろし母さんの方を見ていつでも
準備はいいよと頷く。
母さんはそれを見て
堂々と観客達の方に向き
呼吸を整える。
ここからは私も手の感覚に猛集中し
先ほどまで
わいわいがやがやと煩い観客達の声や
視線が気にならなくなり
母さん意外の人物は
目に映らなくなる。
母さんの歌うリズムに合わせ
正確に弦楽器を爪弾いて
音を鳴らして行く。
その瞬間だけは私は
自分のこの17年間というまだ短い
生きている時間の中で
1番生きている
という気持ちになる……
何故なら
この時、この瞬間だけが
唯一自分に誇れる物なのだから……
暫くして
ようやく最後の演目が終わり
観客の人達から拍手喝采を貰う事が
出来て私達はいつもどおり
観客の人達から募金形式で
お金を貰う。
今日は沢山の人から
お金が貰えて
実入りがいいなー♪
等と上機嫌に思っていたら……
「rin っ!」
そう後ろの方から
懐かしい声が聞こえて来た。
着信音の初期設定そのままのメールの受信音が鳴り
私は自分のポケットに入れておいた
携帯を取り出しメールの内容を確認する。
メールの主は父さんからだった。
rin へ
準備は出来たかい?準備が出来たらそろそろ
おいで?、母さんの演目にもうすぐ移る頃だからね。
私はそのメールの内容を
確認すると
分かった、今行くね
父さんそうメールで返信し今月になって産まれて
初めて買って貰ったばかりの携帯を
スカートのポケットに入れて
外に出る身支度を済ませる。
私はrin
父さんと母さん、それに
父さんの友人達の旅芸人仲間達と
一緒に各地を転々として
それぞれの得意な歌や芸等を披露して
見物客達からお金を貰って
生活している
いわゆる旅芸人の一座
というやつ…私は自分の愛用している
弦楽器の調整に問題がない事を
確認すると弦楽器を両手に持ち
外に向かって歩いて行く。
この弦楽器は父さんの民族に古くから伝わる物で
人前に出る事が苦手で母さんのような
綺麗な歌も人前で歌えず
かといって他の仲間達が
やるような様々な芸当等
教えられても覚えきれず
昔から不器用だった私が
唯一興味を示した代物だった。
演目前の座興に父さんが
流行りの曲なんかを即興で演奏して
人を集める目的で
昔からいつも使っていた物を
今は私が自分の相棒として
使っている。
馬車から外に出て
演目中の場所に向かうと
予想以上に多くの人が
演目の回りに集まっていて
楽しそうに仲間達の
演目を見ている。
その光景を見て私は少し安心する。
私達の仲間の旅芸人達は
様々な国の人や民族がいて
よそ者を嫌う村や街等では
あまりいい顔をされない事が多く
仲間達が着る奇抜な格好を見て
警察に変質者だとか、その他もろもろで
良く通報される事も多く
他の街に行く度に嫌な思いを
する事が多いから……
私は多くの人ごみをかき分けて
なんとか仲間達のいる場所に辿り付く。
丁度付いた頃には母さんの
歌に演目が切り替わる頃だった。
母さんは今年で結構ないい年に
なるんだけど
娘の私から見ても羨ましい位の
年齢を感じさせない
プロポーションの良い美人さん
だと思う。
因みに父さんは人里離れて
隠れて暮らしていた
クルタ族という少数民族だった。
里の用事で人里に下りた時に
旅芸人をしていた母さんに会い
二人は互いに一目惚れし
父さんは住んでいた里を出て
母さんと共に旅芸人をする事を選んだんだって。
私は両親のどちらに似たかというと
父さんの血を色濃く受け継いでいる。
黒い髪の色や茶色の瞳……
そして父さんの一族の
固有の物だという感情が高ぶると
緋色になる変わった瞳……
小さな頃からこの瞳になると
知らない人から
おかしな者を見るような目で見られて
嫌だったな……
まあそれも今思えば仕方ない事だし……
そんな事を考えている途中
私達を見つめる多くの観客達の中に
金髪の……どこか見知った顔を
見た気がした。
まさかと思い見えたと思った場所を
じっと確認してみるが
人が多くてさっぱりいるんだか
いないんだか分からない……
やっぱり見間違いかな?
「rin 、ボーっと
してるけど準備は出来てるの?」
鮮やかな衣装に着替えた
母さんが
私の様子を見兼ねたのか
尋ねて来る。
「うん、大丈夫」
そう言って頷き私は慌てて
母さんと共に演目場所に向かう。
この最後の演目はいつも
母さんと私2人でやる事に
なっている。
母さんが歌うこの曲は
どこの言葉なのか分からない
けれども、外国の歌詞?で
歌っている為、歌詞の意味は
分からないんだよね……
この弦楽器の
音色が昔から母さんは
昔からとても好きで
他にも色々な楽器が使える
仲間がいるのに楽器はこれ1つで
なければ歌わないという
こだわりが母さんには
何故かあった。
どんな理由があるにせよ
トリを務める大事な最後の演目だ
今は自分の役割に集中しなくちゃ……
多くの人の目線が集まる中
私は持って来た弦楽器を下に
下ろし母さんの方を見ていつでも
準備はいいよと頷く。
母さんはそれを見て
堂々と観客達の方に向き
呼吸を整える。
ここからは私も手の感覚に猛集中し
先ほどまで
わいわいがやがやと煩い観客達の声や
視線が気にならなくなり
母さん意外の人物は
目に映らなくなる。
母さんの歌うリズムに合わせ
正確に弦楽器を爪弾いて
音を鳴らして行く。
その瞬間だけは私は
自分のこの17年間というまだ短い
生きている時間の中で
1番生きている
という気持ちになる……
何故なら
この時、この瞬間だけが
唯一自分に誇れる物なのだから……
暫くして
ようやく最後の演目が終わり
観客の人達から拍手喝采を貰う事が
出来て私達はいつもどおり
観客の人達から募金形式で
お金を貰う。
今日は沢山の人から
お金が貰えて
実入りがいいなー♪
等と上機嫌に思っていたら……
「rin っ!」
そう後ろの方から
懐かしい声が聞こえて来た。
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