誘拐 第1話
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18時になり、いよいよ財産分与の話が始まった。
ジョシュダからそれぞれが相続する財産の内容がプリントされた用紙を配られる。
「そちらが皆様が相続される内容に御座います。
ご確認下さい。」
アタシはじいちゃんに言われた通り、ファストン家が運営している銃工場と、今住んでる屋敷なのだが……早速ケチがつく
「おいおい、なんでカーヤに銃工場と
親父の家が相続に入ってんだよ?
そういう一番価値の高い奴は、全部家長の俺にくれよ
あーんなおチビちゃんにやるのは、せいぜい適当などっかの土地位で十分すぎるだろうが」
タイラーおじさんにミアおばさんが噛みつく
「ちょっと兄さん、この家は私が貰うわっ
今の使用人全員解雇して、新しい連中を雇って私達家族がここで新しく暮らす予定なんだからっ‼︎」
タイラーおじさんは不機嫌になっておばさんにいい返す。
「何だと?、お前は親父の土地沢山貰う予定何だからそこに建てればいいじゃねぇかよ?、相変わらず強欲な奴だなぁ」
「他の所はマンションを建てて、私達の収入にするのよ、だからこの家は私が貰うわっ‼︎」
うわ〜、予想はしてたけど早速ドロドロ展開だなぁ……
エミリーおばさんが物凄い怒りの形相でじいちゃんに向かって怒鳴りつける。
「お父さん、なんで私達よりカーヤを優遇するのよっ‼︎
勝手ももういい加減にしてっ‼︎‼︎
私達と血の繋がりのないよその子なんて
今まで養ってあげただけで十分過ぎるでしょ?
ここにいる私達兄弟全員、皆そう思ってるわっ‼︎ 」
……エミリー叔母さんに全員同意してるからか、ここからは、アタシを真っ先に潰そうと総攻撃が始まる。
「そうだよな……父さんに取り入ってるだけの穀潰しの癖に、財産まで貰おうと
ここにいるのは流石に俺も気に食わないわ
なあ父さん、小さい子に興味があるなら
いいゲームがあるぜ?、恋愛から、最後まで色々デキる奴
沢山シチュエーションがあるんだけど
好みを教えてくれたら取り寄せるぜ?」
うわ〜、無職のオスカーおじさんに穀潰しなんて言われたのは今日1番のショックだわ〜
これでも一応アタシ頑張って働いてるんだけどなぁ〜……まぁ、今はそれを言う時ではないだろう。
「エミリーの言う通りよ、そこの寄生虫にやるものなんて
何もないわっ‼︎、今すぐ簀巻きにでもして
外に放り出したい位よっ‼︎ 」
威勢のいいミアおばさんに続きローガンおじさんもでかい声で叫んで言う。
「全くだぜ、こんな余所者のチビに
何で俺達が受け取る筈の財産をいいとこ取りされて、親父の実の血を引く俺達がそのおこぼれなんだ、ふざけんなよっ‼︎
コイツだけいつもいつも都合の良いタイミングでいい思いばかりしやがってっ‼︎‼︎
親父が好き放題ダチの難病の治療方法を
探しに行く度に、俺達家族は
放置されて、母さんも俺等がガキの時に他の男を作って
結局逃げちまって、どれだけひもじくて、惨めで
散々周りの奴らにも馬鹿にされて、どんだけ苦しい思いをして俺達が育ったと思ってんだよっ‼ 」
……そっか、おじさんおばさん達はアタシの事そんな風に思ってたか……
じいちゃんは、ローガンおじさんの言った通り、昔から珍しい病気の友人の治療方法を探して色々と世界各地を奥さんや子供のおじさんおばさん達を置いて探しに行っていたそうなの……おじさんおばさん達は、アタシが特殊な念能力を使える事は全く知らない訳だから、迷惑で図々しい居候の様な奴と思われても仕方ない訳だ……
「お父さん、これは提案なんだが、カーヤには
代理人を用意してあげて、その人に事務的な手続きを任せて、何処かの病院の施設にでも入れてあげるのはどうだろう?
こんな成長しない子供の身体なんだし、お父さんが亡くなったら財産を相続しても、1人で生きて行くには不便だろうしね?」
ハーパーおじさんの提案に、タイラーおじさんも便乗する。
「ああ、それいいねぇ?、打って付けなのが
ここにいるじゃねぇか、なぁ
ジョッシュダ君~」
タイラーおじさんにふざけて名前を呼ばれてジョシュダは穏やかな笑顔でハンター協会の紋章の印章の押された契約書や、今までに契約した他のハンター達との契約書を取り出しおじさんおばさん達に見える様に見せると反撃を開始する。
「ハーパー様、タイラー様、ご心配には及びません。
カーヤお嬢様は年相応の立派な考えをお持ちの方ですし、銃工場のお仕事も、製造業務の一端を担われ、ハンター協会や、ハンターの方々に工場で製造された銃の販売契約を結ばれておりますので、月収入は億は超えております。
仮にダン様がお亡くなりになられた後も
事務的な手続きは俺がこなしますし、決められた通り、相続が行われた後何も問題はありません。」
ジョシュダの言葉を聞いておじさん達は間の抜けた表情をする。
まあ、流石にハンター協会や他のハンター達と契約していたとはおじさんおばさん達も夢にも思うまい。
タイラーおじさんが疑わしげに弁護士の人に尋ねる。
「おい、この印章やサイン本物なのかよ?」
汗だくで弁護士の人がジョシュダから契約書を借りて確認すると頷いて答える。
「ハンター協会の印章や、ハンター達の直筆のサインなんて中々お目にかかれるものではありませんが、これは本物です。
一つ星のグルメハンターや、名の知れた遺跡ハンターまでその他にも沢山……」
ずっとただのごく潰しだと思ってたアタシが自分達よりも稼いでんだから、そりゃこんな反応になるか……更にジョシュダは追撃で別のコピー用紙を取り出し、おじさん達にそれを見せる。
「因みにこちらが去年のお嬢様の総支給額で御座います。」
それを見ておじさん達は「はぁ?」とか「信じられない」と声をあげている。
「これで分かっただろ?……
お前等の今までの借金関連を助けてやれたのは、カーヤの稼ぎがあってこそなんだからなぁ?
お前はどう思うよジョシュダ、コイツ等の今までの素行や態度を見て、儂の工場やこの家を任せられると思うか?
使用人としてではなく、個人の考えで言ってやれ」
ジョシュダは頷いて言う。
「はい、ダン様
俺個人の考えとしては
不適切の一言に限らせて貰います。
工場をタイラー様、この家をミア様がご相続
されても、ダン様亡き後、ご自身達の負債をため込んで行き、破滅されるだけかと……
何故なら、今までの負債の解決方法は、皆様、ダン様に頼む以外、ご自身達で解決なさろうとしなかったからです。」
笑顔のままのジョシュダに事実を指摘されて全員暫く悔しそうな表情で黙り込むが、タイラーおじさんが苦し紛れに難癖を付けて来る。
「いやいやいやいやっ……無駄に金を使ってるのなら
お前んとこのお嬢ちゃまも一緒じゃねえかよ?」
ジョシュダはタイラーおじさんを見て尋ねる。
「お嬢様が無駄使いですか?、俺の知る範囲では
覚えが御座いませんが、それが事実ならば
執事長として教育も兼ねておりますので
厳重注意させて頂きます。
タイラー様、教えて頂けますか?
お嬢様は、何を無駄使いされたのでしょう?」
「おい」
タイラーおじさんが連れて来た弁護士の人に声をかけると弁護士の人が新聞記事の切り抜きが張られたスクラップブックを取り出しアタシ達に見せて来る。
「ジョシュダ君よぉ、嘘はいけねえぜ?
執事長のお前がコレを知らねえ訳がねえだろ?
俺達の親父は、今まで剥製を集める趣味なんてなかったんだ、じゃあこんな不気味なもんは
お嬢ちゃまが親父に頼んで落札させてるんだろうが?、金を稼ぐ代わりによぉ?」
そのスクラップブックにはこれまでにじいちゃんが
色々なオークションで落札した、緋の眼や彼ら彼女の頭部が撮影された写真の記事が張り付けられていた。
いやいや、その件に関してはアタシは無実だから……
「儂が欲しいから落札したんじゃよ?
カーヤを見つける前に、儂はクルタ族の里に迷い込んだ事があっての……
忘れられねえんだよ、あの時に見た、興奮した時に瞳の色が変わる連中の緋色の眼がなぁ……
丁度昨日、落札したクルタ族の頭部が届いたんじゃ
お前達も見て見るか?、今回のは虐殺されたクルタ族の中でも特に人気のある、金髪のべっぴんさんの頭部だから、かなり競り合ったぞ?」
じいちゃんが意地悪く言うと主におばさん達が悲鳴を上げて拒絶する。
「何言ってるのよ、そんなの絶対に持ってこないでよ、気持ち悪いっ‼ 」
「いやぁ~~~~っ‼‼
お父さん正気じゃないわっ‼」
「勘弁してくれよ、人体収集なんか
イカれてるぜ……」
「お父さん、流石にその趣味はちょっと……」
「頭部とか、目ん玉とかやめてくれよぉ〜気持ち悪いよぉ〜」
まぁ確かに見慣れなきゃいくら世界7台なんちゃらで綺麗でも
人間の頭部は相当キツイもんなぁ……じいちゃんがパイロの頭部持って来た時は流石にアタシも凄いビビったし……なんか今日初めてこのおばさんおじさん達に共感出来た気がする。
じいちゃんはジョシュダに何か命じると、暫くしたら、ジョシュダと4人の執事達がやって来て、大きなスーツケースを5人の兄弟の席の前にそれぞれ置いて又ジョシュダが5人兄弟にプリント用紙と今度はボールペンも5人に配り出した。
こんな状況で何サインさせるんだろ?
「儂のせいで、お前達が若い頃苦労させたのは
事実じゃ、それは今更だが悪い事をしたと思っとる。
だがカーヤには、どうしても、この家と、工場を継がしてやりたい
そこでじゃ、このスーツケースの中にはそれぞれ500億が入っとる。
その紙に書かれている内容に目を通してサインをするなら、1人ずつそのスーツケースを持って行け」
じいちゃんのその言葉に、親族のおじさんおばさん達の眼の色が一気に変わる。
なんせ500億だもんなぁ、贅沢して暮らしても、普通の一般の人なら余る顎だし、流石に今まで散々贅沢をして来たおじさんおばさん達でさえも、この額は大金何だろう。
内容を見てミアおばさんが不機嫌な表情で怒鳴る。
「ちょっと何よ、この内容はっ‼︎‼︎
こんなの納得出来る訳ないじゃないのっ‼︎‼︎」
おじさんおばさん達の前なので、アタシはいつもの様に猫を被りじいちゃんに尋ねる。
「お爺様、それは一体何の契約書ですか?」
「1つ、カーヤが銃工場とこの家を継いだ場合、決してどちらの運営方針にも口を出さない事。
2つ、金の援助はこの念書にサインした場合はカーヤに一切金銭の請求をしない事。
これを必ず厳守する場合に、500億を渡すっつー内容じゃ
それを1つでも破ったら、渡した金は途中で使い果たした場合でも、儂がくたばった後でも500億全額カーヤに返して貰う。」
要するにその紙はアタシとこの人達の絶縁状みたいなもんか、お金の話以外はこの人達もする気なんてないだろうし
下手に受け継いだままでもこの人達なら今度はアタシに必ずお金を請求しに来るだろうしなぁ……流石じいちゃん
ジョシュダからそれぞれが相続する財産の内容がプリントされた用紙を配られる。
「そちらが皆様が相続される内容に御座います。
ご確認下さい。」
アタシはじいちゃんに言われた通り、ファストン家が運営している銃工場と、今住んでる屋敷なのだが……早速ケチがつく
「おいおい、なんでカーヤに銃工場と
親父の家が相続に入ってんだよ?
そういう一番価値の高い奴は、全部家長の俺にくれよ
あーんなおチビちゃんにやるのは、せいぜい適当などっかの土地位で十分すぎるだろうが」
タイラーおじさんにミアおばさんが噛みつく
「ちょっと兄さん、この家は私が貰うわっ
今の使用人全員解雇して、新しい連中を雇って私達家族がここで新しく暮らす予定なんだからっ‼︎」
タイラーおじさんは不機嫌になっておばさんにいい返す。
「何だと?、お前は親父の土地沢山貰う予定何だからそこに建てればいいじゃねぇかよ?、相変わらず強欲な奴だなぁ」
「他の所はマンションを建てて、私達の収入にするのよ、だからこの家は私が貰うわっ‼︎」
うわ〜、予想はしてたけど早速ドロドロ展開だなぁ……
エミリーおばさんが物凄い怒りの形相でじいちゃんに向かって怒鳴りつける。
「お父さん、なんで私達よりカーヤを優遇するのよっ‼︎
勝手ももういい加減にしてっ‼︎‼︎
私達と血の繋がりのないよその子なんて
今まで養ってあげただけで十分過ぎるでしょ?
ここにいる私達兄弟全員、皆そう思ってるわっ‼︎ 」
……エミリー叔母さんに全員同意してるからか、ここからは、アタシを真っ先に潰そうと総攻撃が始まる。
「そうだよな……父さんに取り入ってるだけの穀潰しの癖に、財産まで貰おうと
ここにいるのは流石に俺も気に食わないわ
なあ父さん、小さい子に興味があるなら
いいゲームがあるぜ?、恋愛から、最後まで色々デキる奴
沢山シチュエーションがあるんだけど
好みを教えてくれたら取り寄せるぜ?」
うわ〜、無職のオスカーおじさんに穀潰しなんて言われたのは今日1番のショックだわ〜
これでも一応アタシ頑張って働いてるんだけどなぁ〜……まぁ、今はそれを言う時ではないだろう。
「エミリーの言う通りよ、そこの寄生虫にやるものなんて
何もないわっ‼︎、今すぐ簀巻きにでもして
外に放り出したい位よっ‼︎ 」
威勢のいいミアおばさんに続きローガンおじさんもでかい声で叫んで言う。
「全くだぜ、こんな余所者のチビに
何で俺達が受け取る筈の財産をいいとこ取りされて、親父の実の血を引く俺達がそのおこぼれなんだ、ふざけんなよっ‼︎
コイツだけいつもいつも都合の良いタイミングでいい思いばかりしやがってっ‼︎‼︎
親父が好き放題ダチの難病の治療方法を
探しに行く度に、俺達家族は
放置されて、母さんも俺等がガキの時に他の男を作って
結局逃げちまって、どれだけひもじくて、惨めで
散々周りの奴らにも馬鹿にされて、どんだけ苦しい思いをして俺達が育ったと思ってんだよっ‼ 」
……そっか、おじさんおばさん達はアタシの事そんな風に思ってたか……
じいちゃんは、ローガンおじさんの言った通り、昔から珍しい病気の友人の治療方法を探して色々と世界各地を奥さんや子供のおじさんおばさん達を置いて探しに行っていたそうなの……おじさんおばさん達は、アタシが特殊な念能力を使える事は全く知らない訳だから、迷惑で図々しい居候の様な奴と思われても仕方ない訳だ……
「お父さん、これは提案なんだが、カーヤには
代理人を用意してあげて、その人に事務的な手続きを任せて、何処かの病院の施設にでも入れてあげるのはどうだろう?
こんな成長しない子供の身体なんだし、お父さんが亡くなったら財産を相続しても、1人で生きて行くには不便だろうしね?」
ハーパーおじさんの提案に、タイラーおじさんも便乗する。
「ああ、それいいねぇ?、打って付けなのが
ここにいるじゃねぇか、なぁ
ジョッシュダ君~」
タイラーおじさんにふざけて名前を呼ばれてジョシュダは穏やかな笑顔でハンター協会の紋章の印章の押された契約書や、今までに契約した他のハンター達との契約書を取り出しおじさんおばさん達に見える様に見せると反撃を開始する。
「ハーパー様、タイラー様、ご心配には及びません。
カーヤお嬢様は年相応の立派な考えをお持ちの方ですし、銃工場のお仕事も、製造業務の一端を担われ、ハンター協会や、ハンターの方々に工場で製造された銃の販売契約を結ばれておりますので、月収入は億は超えております。
仮にダン様がお亡くなりになられた後も
事務的な手続きは俺がこなしますし、決められた通り、相続が行われた後何も問題はありません。」
ジョシュダの言葉を聞いておじさん達は間の抜けた表情をする。
まあ、流石にハンター協会や他のハンター達と契約していたとはおじさんおばさん達も夢にも思うまい。
タイラーおじさんが疑わしげに弁護士の人に尋ねる。
「おい、この印章やサイン本物なのかよ?」
汗だくで弁護士の人がジョシュダから契約書を借りて確認すると頷いて答える。
「ハンター協会の印章や、ハンター達の直筆のサインなんて中々お目にかかれるものではありませんが、これは本物です。
一つ星のグルメハンターや、名の知れた遺跡ハンターまでその他にも沢山……」
ずっとただのごく潰しだと思ってたアタシが自分達よりも稼いでんだから、そりゃこんな反応になるか……更にジョシュダは追撃で別のコピー用紙を取り出し、おじさん達にそれを見せる。
「因みにこちらが去年のお嬢様の総支給額で御座います。」
それを見ておじさん達は「はぁ?」とか「信じられない」と声をあげている。
「これで分かっただろ?……
お前等の今までの借金関連を助けてやれたのは、カーヤの稼ぎがあってこそなんだからなぁ?
お前はどう思うよジョシュダ、コイツ等の今までの素行や態度を見て、儂の工場やこの家を任せられると思うか?
使用人としてではなく、個人の考えで言ってやれ」
ジョシュダは頷いて言う。
「はい、ダン様
俺個人の考えとしては
不適切の一言に限らせて貰います。
工場をタイラー様、この家をミア様がご相続
されても、ダン様亡き後、ご自身達の負債をため込んで行き、破滅されるだけかと……
何故なら、今までの負債の解決方法は、皆様、ダン様に頼む以外、ご自身達で解決なさろうとしなかったからです。」
笑顔のままのジョシュダに事実を指摘されて全員暫く悔しそうな表情で黙り込むが、タイラーおじさんが苦し紛れに難癖を付けて来る。
「いやいやいやいやっ……無駄に金を使ってるのなら
お前んとこのお嬢ちゃまも一緒じゃねえかよ?」
ジョシュダはタイラーおじさんを見て尋ねる。
「お嬢様が無駄使いですか?、俺の知る範囲では
覚えが御座いませんが、それが事実ならば
執事長として教育も兼ねておりますので
厳重注意させて頂きます。
タイラー様、教えて頂けますか?
お嬢様は、何を無駄使いされたのでしょう?」
「おい」
タイラーおじさんが連れて来た弁護士の人に声をかけると弁護士の人が新聞記事の切り抜きが張られたスクラップブックを取り出しアタシ達に見せて来る。
「ジョシュダ君よぉ、嘘はいけねえぜ?
執事長のお前がコレを知らねえ訳がねえだろ?
俺達の親父は、今まで剥製を集める趣味なんてなかったんだ、じゃあこんな不気味なもんは
お嬢ちゃまが親父に頼んで落札させてるんだろうが?、金を稼ぐ代わりによぉ?」
そのスクラップブックにはこれまでにじいちゃんが
色々なオークションで落札した、緋の眼や彼ら彼女の頭部が撮影された写真の記事が張り付けられていた。
いやいや、その件に関してはアタシは無実だから……
「儂が欲しいから落札したんじゃよ?
カーヤを見つける前に、儂はクルタ族の里に迷い込んだ事があっての……
忘れられねえんだよ、あの時に見た、興奮した時に瞳の色が変わる連中の緋色の眼がなぁ……
丁度昨日、落札したクルタ族の頭部が届いたんじゃ
お前達も見て見るか?、今回のは虐殺されたクルタ族の中でも特に人気のある、金髪のべっぴんさんの頭部だから、かなり競り合ったぞ?」
じいちゃんが意地悪く言うと主におばさん達が悲鳴を上げて拒絶する。
「何言ってるのよ、そんなの絶対に持ってこないでよ、気持ち悪いっ‼ 」
「いやぁ~~~~っ‼‼
お父さん正気じゃないわっ‼」
「勘弁してくれよ、人体収集なんか
イカれてるぜ……」
「お父さん、流石にその趣味はちょっと……」
「頭部とか、目ん玉とかやめてくれよぉ〜気持ち悪いよぉ〜」
まぁ確かに見慣れなきゃいくら世界7台なんちゃらで綺麗でも
人間の頭部は相当キツイもんなぁ……じいちゃんがパイロの頭部持って来た時は流石にアタシも凄いビビったし……なんか今日初めてこのおばさんおじさん達に共感出来た気がする。
じいちゃんはジョシュダに何か命じると、暫くしたら、ジョシュダと4人の執事達がやって来て、大きなスーツケースを5人の兄弟の席の前にそれぞれ置いて又ジョシュダが5人兄弟にプリント用紙と今度はボールペンも5人に配り出した。
こんな状況で何サインさせるんだろ?
「儂のせいで、お前達が若い頃苦労させたのは
事実じゃ、それは今更だが悪い事をしたと思っとる。
だがカーヤには、どうしても、この家と、工場を継がしてやりたい
そこでじゃ、このスーツケースの中にはそれぞれ500億が入っとる。
その紙に書かれている内容に目を通してサインをするなら、1人ずつそのスーツケースを持って行け」
じいちゃんのその言葉に、親族のおじさんおばさん達の眼の色が一気に変わる。
なんせ500億だもんなぁ、贅沢して暮らしても、普通の一般の人なら余る顎だし、流石に今まで散々贅沢をして来たおじさんおばさん達でさえも、この額は大金何だろう。
内容を見てミアおばさんが不機嫌な表情で怒鳴る。
「ちょっと何よ、この内容はっ‼︎‼︎
こんなの納得出来る訳ないじゃないのっ‼︎‼︎」
おじさんおばさん達の前なので、アタシはいつもの様に猫を被りじいちゃんに尋ねる。
「お爺様、それは一体何の契約書ですか?」
「1つ、カーヤが銃工場とこの家を継いだ場合、決してどちらの運営方針にも口を出さない事。
2つ、金の援助はこの念書にサインした場合はカーヤに一切金銭の請求をしない事。
これを必ず厳守する場合に、500億を渡すっつー内容じゃ
それを1つでも破ったら、渡した金は途中で使い果たした場合でも、儂がくたばった後でも500億全額カーヤに返して貰う。」
要するにその紙はアタシとこの人達の絶縁状みたいなもんか、お金の話以外はこの人達もする気なんてないだろうし
下手に受け継いだままでもこの人達なら今度はアタシに必ずお金を請求しに来るだろうしなぁ……流石じいちゃん