誘拐 第1話
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正装に着替え、2階にある会議室に移動すると、アタシはじいちゃんと隣り合わせに部屋にある円形の大きなテーブルの席に座り、それから少し待つと、下の階から「いらっしゃいませ」とジョシュダ達が親族を迎え入れる声が聞こえて来る。
来たかぁ……気が重いけど、入って来たじいちゃんの親族の1人目に挨拶をした。
「タイラーおじさん、お久しぶりです。」
「おうお嬢ちゃま、相変わらずちっちゃいな?、お子様はもうおねんねの時間じゃないのかぁ?、起きてて大丈夫なのかよ?」
皮肉たっぷりな発言をする一見体格の良い、外見だけはナイスガイなこのおじさんは、5人の兄弟の長兄にあたるタイラーさん、(45歳)、外見が良いだけに、女性関係にだらしがなくて、2~3年に1度は女性関連の訴訟沙汰でじいちゃんに泣きついて来る。
1番酷かったのは、マフィアの女に手を出して、それの慰謝料が億単位掛かったんだっけ?
現在離婚調停中だ、子供がいないだけ良かったよこの人は……おじさんがじいちゃんに声をかける。
「よう親父、随分と芋っぽい雰囲気の使用人達が増えたじゃねーかよ?、あんなド田舎連中職安で
募集かけても中々集まんねーレベルだぞ?
やっぱり、前の執事長が引退したから、使用人の
質も下がったんじゃねーのか?」
じいちゃんは興味なさそうに答える。
「そうか?、儂は対して変わらんと思うがの」
「ちょっと可愛い子がいたから携帯の番号を聞いたら
携帯も持ってないし、使い方も
分からねー、なんてゆーんだぜ?、他の真新しい連中にも興味本位で聞いてみたら似た様な事言うし
今時ありえねーだろ?、どこの未開人共だよ?」
そう品なく笑いながらタイラーおじさんがテーブルに両足を乗せて組む行儀の悪い姿勢で席に座ると、ジョシュダがおじさんの持って来たでかいキャリーケースをおじさんの隣に置いて笑顔で話しかける。
「タイラー様、使用人の対応に問題が御座いましたら、どうぞ俺に申し付け下さい。
できる範囲で対応致しますので」
おじさんはジョシュダの顎を片手でぐいっと自分の方に掴んで寄せるとにやにやしながらいやらしい笑いで言う。
「ジョシュダ君さぁ、ちっこいそこのお嬢ちゃまじゃなくて、もっと色とりどりのお嬢様達に仕える気ない?、執事喫茶をダチが今度開店するんだけどよ
お前ならここよりももっと確実に稼げるぜ?
何せ、普通の女よりも白いこの肌に、俺でも嫉妬しちまう位の人形みたいな整った顔の作りよ
その辺の女ならお前が今みたいに笑いかけただけでイチコロだろうよ?」
ジョシュダもさるもの、顎を掴まれたまま笑顔を崩さず返答する。
「俺レベルの顔の人なんて、少し募集をかければすぐ集まりますよ?
お誘いは光栄に思いますが、既に仕える主人がおりますので、お断りさせて頂きます。」
「そりゃ残念だ」
次に長女のミアおばさん(43歳)この人は全身エロメスだかバキーンだかの、無駄に高そうなブランド品をフル装備して似た様な装備品を付けた横にふくよかな贅沢ボディ体系の旦那さん、確か名前はハーパさんだったかな?
この人達も、最初に会った頃は地味な格好してたんだけど、じいちゃんの工場が稼ぐ様になると、金くれ金くれって頻繁に来てさ、今じゃ昔よりも生活レベル上げて贅沢三昧の暮らしをしているそうな。
そう言えば、このおばさんおじさん達の子供は、今年暴力事件を起こして捕まったんだっけ……お金がこの人達家族を悪い方向に変えちゃったんだろうなぁ……
じいちゃんが欲しい分だけ渡しちゃうからねぇ
「ミアおばさん、ハーパーおじさん、お久しぶりです。」
とりあえず挨拶はしてみるんだが、アタシを見るとこの叔母さんは露骨に嫌な顔して嫌味言うんだわ、これがこの人なりの挨拶なんだろう。
「カーヤ、アンタうちの血も引いてない癖に
よくもまあこの席の場に居られるもんだねえ?
恥知らずの、図々しい寄生虫がっ‼」
おばさんを一応窘める様にハーパーさんは注意はする。
「こらこら、その辺にしときなさい
この子はお父さんのお気に入りなんだろ?
一体どうやったらあそこまで
取り入れるのか、やり方を教えて欲しいもんだね?」
ジョシュダがすかさず間に入り2人に声をかけた。
おばさんはジョシュダに対して特に当たりが強いから大丈夫かな?
「ミア様、ハーパー様、お席までお荷物お持ち致しましょうか?」
おばさんはジョシュダを睨み付けて苛立った声で嫌味を言う。(このおばさんとジョシュダの相性がまた悪くてね、ここにやって来たばかりのジョシュダの身に付けていた腕時計が相当な値打ち物だって事にめざとく気が付いて
売り払う目的の為に無理矢理奪おうとした事があんのよ
来たばかりの頃のジョシュダは凄い女性恐怖症だったもんだから
それまで住んでいたじいちゃんの古い家を念能力でぶっ壊しちゃう程の癇癪起こしちゃった件や他にもまー色々あって
執事見習いになるまでミアおばさんを嫌ってたんだよ
その事もあってか今度は変な力を持つ凶暴な奴まで迎え入れたってある事ない事ミアおばさんが親戚兄弟達にいいふらしまくってさ、アタシとじいちゃんを除くファストン家の親族達からは腫れ物扱いでね
おじさんおばさん等のはちゃめちゃぶりをこれまで見て来たジョシュダも内心は良く思ってないのよ
「俺自身も恵まれた環境で育ちましたので、あの方々の様にならない為の反面教師にはなります」と、アタシ以外には悪態なんてほぼ言わないお人好しのジョシュダにまで言わせるまでにだよ?
「嫌よ、どこの馬の骨とも分からないアンタみたいなバケモノに
任せられる訳ないでしょ?、昔から生意気な目で私達の事を見て来たこんな奴が
執事長になるなんて、そんなにここは
人材不足なの?、こんなのに任せる位なら
派遣会社にでも斡旋させた方がマシよ?」
あからさまなおばさんの嫌味にもジョシュダは笑顔のまま対応する。
「ご指南頂き、有難う御座います。
ミア様の仰る通り、まだまだ至らぬ身では
ありますが、今後も誠心誠意
お仕えさせて頂く所存でありますので
よろしくお願い致します。」
そう丁寧にお辞儀して言うジョシュダにおばさんはパンと音を立ててジョシュダの頬を平手打ちしやがった。
ちょっと、いくらなんでもそれはやりすぎでしょ?
おばさんは息を荒げて言う。
「生意気なのよ、このクソガキがっ‼
そんな事微塵も思ってもない癖にへらへら笑って良く綺麗事ほざけるもんだっ!!」
うひゃー、ミアおばさん会う度に機嫌が悪いけど、今日は更に虫の居所が悪いみたいまぁ、これ以上やる様なら流石に指示しなくてもノアッチが止めるだろうけど…
今のはまずいと思ったのかハーパーさんもおばさんを注意した、のか?
「止めないか、お父さんの私達への印象が悪くなるだろ?」
アタシがジョシュダの方を見ると、大丈夫だと笑ってアタシを見て頷いてくれるけど……あのおばさん、お金の話になると特に当たりがキツクなるからなぁ……ジョシュダにもこんな事するなら、他の使用人の人達は大丈夫かな?
次にやって来たのは、ブカブカの服を着た、服装にあまり気を使ってない三男のオスカーおじさん(40歳)おじさんは
携帯を手に持ちながら画面を見たまま歩いてやって来る。
「オスカーおじさん、お久しぶりです。」
「ああ、うん」
興味なさげにアタシの前を通り過ぎると一直線におじさんはじいちゃんの方に向かう。
この兄弟の中ではアタシの扱いが1番マシな方なんだよ、あのおじさんが……いや、アタシなんか興味の対象じゃないから相手にもする気がないだけなんだろうけどね
オスカーおじさんはじいちゃんの座っている席の前に立つとじいちゃんに携帯電話の画面を見せて饒舌に語り出す。
「父ちゃん父ちゃん、見てくれよこの子
可愛いだろ?、今推してる、visionary の歌い手のレンちゃんって言うんだよっ‼」
じいちゃんはポカンとした顔でジョシュダに説明を求める。
「おいジョシュダ、コイツ又新しいもんに
手を出し始めたみたいなんじゃが
言っとる意味がいまいち分からん、説明しろ」
……ん?、レンちゃん?……知り合いの顔が一瞬浮かんだけど、いやいや、そんな訳ないか……
これには流石のジョシュダも困惑した表情で答える。
「はい、分かる範囲で、御座いますが……
まず、推しとは、人それぞれによって若干違ってきますが、大まかに、好みである、その人の活動を応援している、という意味合いかと……次に
visionary は電脳ページの数ある動画共有サイトの中でも、1番利用者の多いサイトです。
歌い手とは、その中でも自作の曲や、人気歌手の歌等を歌い、それを撮影したり、制作された
動画を投稿する活動をされている方々の事かと存じます。」
「ジョシュダ、その活動に、アニメ&ゲームの主題歌、生配信も追加してくれたまえ
そっちも重要な活動の1つだから‼」
オスカーおじさんに言われて笑顔を若干引き攣らせながらもジョシュダは対応する。
「御指南有難う御座います
追加させて頂きます。」
「でさぁ、今度そのレンちゃんが
生配信で新曲を発表するんだよっ‼‼
それのお布施に、1000万位活動資金を
あげたいんだ、そうゆー訳だから、お金頂戴?、来月の生活費もよろしく?」
このオスカーおじさん、前は卓上ゲームカードや、課金ゲームにつぎ込んでは5人兄弟で1人だけ働いてないんだよ、生活費も毎月要求してくるし……ある意味1番厄介な人なのかもしれない。
四人目、四女のエミリーおばさん(35歳)スタイルが良くて、綺麗な人なんだけど
「エミリーおばさん、お久しぶりです。」
このおばさんも携帯をポチポチしながら、アタシを無視して席に着いた。
この人の中では完全にアタシはいない物として扱われている。
確か去年、婚約しているにも関わらず、別の運命の人を見つけたそうで、何故か全く非の打ちどころも全くない婚約者の人に慰謝料を請求しようとして、逆に払うはめになってじいちゃんに泣きついて来たんだけど……その運命の人とやらも、おばさんに、何かの事業の資金援助をして貰ってたそうなんだけど、おばさんが慰謝料を請求されたのが分かると逃げていなくなってしまったんだってさ……又変な男の人に引っかからなきゃいいけど
最後に5男のマフィア風のいきった風貌のローガンおじさん(33歳)
「ローガンおじさん、お久しぶりです。」
「チッ、うっせえなぁ……」
このご挨拶な態度の悪いおじさんが5人兄弟のうち1番金使いが酷くて、去年は株式投資でかなりの大損をして、じいちゃんに泣きついて来た。
絶対儲かるなんてありえない話に毎度のせられてやらかすんだわ……株なんて物は、入念な下調べと、正しい情報を判断する能力がなければ絶対に手をだしちゃイケナイ物なのに
以上がゴシップ雑誌にも毎回載ってる愉快なファストン家のアタシの親戚達だよ。
5人の兄弟が揃い、その後のに叔父さんや叔母さん達が雇った弁護士達も続々と部屋にやって来る。
来たかぁ……気が重いけど、入って来たじいちゃんの親族の1人目に挨拶をした。
「タイラーおじさん、お久しぶりです。」
「おうお嬢ちゃま、相変わらずちっちゃいな?、お子様はもうおねんねの時間じゃないのかぁ?、起きてて大丈夫なのかよ?」
皮肉たっぷりな発言をする一見体格の良い、外見だけはナイスガイなこのおじさんは、5人の兄弟の長兄にあたるタイラーさん、(45歳)、外見が良いだけに、女性関係にだらしがなくて、2~3年に1度は女性関連の訴訟沙汰でじいちゃんに泣きついて来る。
1番酷かったのは、マフィアの女に手を出して、それの慰謝料が億単位掛かったんだっけ?
現在離婚調停中だ、子供がいないだけ良かったよこの人は……おじさんがじいちゃんに声をかける。
「よう親父、随分と芋っぽい雰囲気の使用人達が増えたじゃねーかよ?、あんなド田舎連中職安で
募集かけても中々集まんねーレベルだぞ?
やっぱり、前の執事長が引退したから、使用人の
質も下がったんじゃねーのか?」
じいちゃんは興味なさそうに答える。
「そうか?、儂は対して変わらんと思うがの」
「ちょっと可愛い子がいたから携帯の番号を聞いたら
携帯も持ってないし、使い方も
分からねー、なんてゆーんだぜ?、他の真新しい連中にも興味本位で聞いてみたら似た様な事言うし
今時ありえねーだろ?、どこの未開人共だよ?」
そう品なく笑いながらタイラーおじさんがテーブルに両足を乗せて組む行儀の悪い姿勢で席に座ると、ジョシュダがおじさんの持って来たでかいキャリーケースをおじさんの隣に置いて笑顔で話しかける。
「タイラー様、使用人の対応に問題が御座いましたら、どうぞ俺に申し付け下さい。
できる範囲で対応致しますので」
おじさんはジョシュダの顎を片手でぐいっと自分の方に掴んで寄せるとにやにやしながらいやらしい笑いで言う。
「ジョシュダ君さぁ、ちっこいそこのお嬢ちゃまじゃなくて、もっと色とりどりのお嬢様達に仕える気ない?、執事喫茶をダチが今度開店するんだけどよ
お前ならここよりももっと確実に稼げるぜ?
何せ、普通の女よりも白いこの肌に、俺でも嫉妬しちまう位の人形みたいな整った顔の作りよ
その辺の女ならお前が今みたいに笑いかけただけでイチコロだろうよ?」
ジョシュダもさるもの、顎を掴まれたまま笑顔を崩さず返答する。
「俺レベルの顔の人なんて、少し募集をかければすぐ集まりますよ?
お誘いは光栄に思いますが、既に仕える主人がおりますので、お断りさせて頂きます。」
「そりゃ残念だ」
次に長女のミアおばさん(43歳)この人は全身エロメスだかバキーンだかの、無駄に高そうなブランド品をフル装備して似た様な装備品を付けた横にふくよかな贅沢ボディ体系の旦那さん、確か名前はハーパさんだったかな?
この人達も、最初に会った頃は地味な格好してたんだけど、じいちゃんの工場が稼ぐ様になると、金くれ金くれって頻繁に来てさ、今じゃ昔よりも生活レベル上げて贅沢三昧の暮らしをしているそうな。
そう言えば、このおばさんおじさん達の子供は、今年暴力事件を起こして捕まったんだっけ……お金がこの人達家族を悪い方向に変えちゃったんだろうなぁ……
じいちゃんが欲しい分だけ渡しちゃうからねぇ
「ミアおばさん、ハーパーおじさん、お久しぶりです。」
とりあえず挨拶はしてみるんだが、アタシを見るとこの叔母さんは露骨に嫌な顔して嫌味言うんだわ、これがこの人なりの挨拶なんだろう。
「カーヤ、アンタうちの血も引いてない癖に
よくもまあこの席の場に居られるもんだねえ?
恥知らずの、図々しい寄生虫がっ‼」
おばさんを一応窘める様にハーパーさんは注意はする。
「こらこら、その辺にしときなさい
この子はお父さんのお気に入りなんだろ?
一体どうやったらあそこまで
取り入れるのか、やり方を教えて欲しいもんだね?」
ジョシュダがすかさず間に入り2人に声をかけた。
おばさんはジョシュダに対して特に当たりが強いから大丈夫かな?
「ミア様、ハーパー様、お席までお荷物お持ち致しましょうか?」
おばさんはジョシュダを睨み付けて苛立った声で嫌味を言う。(このおばさんとジョシュダの相性がまた悪くてね、ここにやって来たばかりのジョシュダの身に付けていた腕時計が相当な値打ち物だって事にめざとく気が付いて
売り払う目的の為に無理矢理奪おうとした事があんのよ
来たばかりの頃のジョシュダは凄い女性恐怖症だったもんだから
それまで住んでいたじいちゃんの古い家を念能力でぶっ壊しちゃう程の癇癪起こしちゃった件や他にもまー色々あって
執事見習いになるまでミアおばさんを嫌ってたんだよ
その事もあってか今度は変な力を持つ凶暴な奴まで迎え入れたってある事ない事ミアおばさんが親戚兄弟達にいいふらしまくってさ、アタシとじいちゃんを除くファストン家の親族達からは腫れ物扱いでね
おじさんおばさん等のはちゃめちゃぶりをこれまで見て来たジョシュダも内心は良く思ってないのよ
「俺自身も恵まれた環境で育ちましたので、あの方々の様にならない為の反面教師にはなります」と、アタシ以外には悪態なんてほぼ言わないお人好しのジョシュダにまで言わせるまでにだよ?
「嫌よ、どこの馬の骨とも分からないアンタみたいなバケモノに
任せられる訳ないでしょ?、昔から生意気な目で私達の事を見て来たこんな奴が
執事長になるなんて、そんなにここは
人材不足なの?、こんなのに任せる位なら
派遣会社にでも斡旋させた方がマシよ?」
あからさまなおばさんの嫌味にもジョシュダは笑顔のまま対応する。
「ご指南頂き、有難う御座います。
ミア様の仰る通り、まだまだ至らぬ身では
ありますが、今後も誠心誠意
お仕えさせて頂く所存でありますので
よろしくお願い致します。」
そう丁寧にお辞儀して言うジョシュダにおばさんはパンと音を立ててジョシュダの頬を平手打ちしやがった。
ちょっと、いくらなんでもそれはやりすぎでしょ?
おばさんは息を荒げて言う。
「生意気なのよ、このクソガキがっ‼
そんな事微塵も思ってもない癖にへらへら笑って良く綺麗事ほざけるもんだっ!!」
うひゃー、ミアおばさん会う度に機嫌が悪いけど、今日は更に虫の居所が悪いみたいまぁ、これ以上やる様なら流石に指示しなくてもノアッチが止めるだろうけど…
今のはまずいと思ったのかハーパーさんもおばさんを注意した、のか?
「止めないか、お父さんの私達への印象が悪くなるだろ?」
アタシがジョシュダの方を見ると、大丈夫だと笑ってアタシを見て頷いてくれるけど……あのおばさん、お金の話になると特に当たりがキツクなるからなぁ……ジョシュダにもこんな事するなら、他の使用人の人達は大丈夫かな?
次にやって来たのは、ブカブカの服を着た、服装にあまり気を使ってない三男のオスカーおじさん(40歳)おじさんは
携帯を手に持ちながら画面を見たまま歩いてやって来る。
「オスカーおじさん、お久しぶりです。」
「ああ、うん」
興味なさげにアタシの前を通り過ぎると一直線におじさんはじいちゃんの方に向かう。
この兄弟の中ではアタシの扱いが1番マシな方なんだよ、あのおじさんが……いや、アタシなんか興味の対象じゃないから相手にもする気がないだけなんだろうけどね
オスカーおじさんはじいちゃんの座っている席の前に立つとじいちゃんに携帯電話の画面を見せて饒舌に語り出す。
「父ちゃん父ちゃん、見てくれよこの子
可愛いだろ?、今推してる、
じいちゃんはポカンとした顔でジョシュダに説明を求める。
「おいジョシュダ、コイツ又新しいもんに
手を出し始めたみたいなんじゃが
言っとる意味がいまいち分からん、説明しろ」
……ん?、レンちゃん?……知り合いの顔が一瞬浮かんだけど、いやいや、そんな訳ないか……
これには流石のジョシュダも困惑した表情で答える。
「はい、分かる範囲で、御座いますが……
まず、推しとは、人それぞれによって若干違ってきますが、大まかに、好みである、その人の活動を応援している、という意味合いかと……次に
歌い手とは、その中でも自作の曲や、人気歌手の歌等を歌い、それを撮影したり、制作された
動画を投稿する活動をされている方々の事かと存じます。」
「ジョシュダ、その活動に、アニメ&ゲームの主題歌、生配信も追加してくれたまえ
そっちも重要な活動の1つだから‼」
オスカーおじさんに言われて笑顔を若干引き攣らせながらもジョシュダは対応する。
「御指南有難う御座います
追加させて頂きます。」
「でさぁ、今度そのレンちゃんが
生配信で新曲を発表するんだよっ‼‼
それのお布施に、1000万位活動資金を
あげたいんだ、そうゆー訳だから、お金頂戴?、来月の生活費もよろしく?」
このオスカーおじさん、前は卓上ゲームカードや、課金ゲームにつぎ込んでは5人兄弟で1人だけ働いてないんだよ、生活費も毎月要求してくるし……ある意味1番厄介な人なのかもしれない。
四人目、四女のエミリーおばさん(35歳)スタイルが良くて、綺麗な人なんだけど
「エミリーおばさん、お久しぶりです。」
このおばさんも携帯をポチポチしながら、アタシを無視して席に着いた。
この人の中では完全にアタシはいない物として扱われている。
確か去年、婚約しているにも関わらず、別の運命の人を見つけたそうで、何故か全く非の打ちどころも全くない婚約者の人に慰謝料を請求しようとして、逆に払うはめになってじいちゃんに泣きついて来たんだけど……その運命の人とやらも、おばさんに、何かの事業の資金援助をして貰ってたそうなんだけど、おばさんが慰謝料を請求されたのが分かると逃げていなくなってしまったんだってさ……又変な男の人に引っかからなきゃいいけど
最後に5男のマフィア風のいきった風貌のローガンおじさん(33歳)
「ローガンおじさん、お久しぶりです。」
「チッ、うっせえなぁ……」
このご挨拶な態度の悪いおじさんが5人兄弟のうち1番金使いが酷くて、去年は株式投資でかなりの大損をして、じいちゃんに泣きついて来た。
絶対儲かるなんてありえない話に毎度のせられてやらかすんだわ……株なんて物は、入念な下調べと、正しい情報を判断する能力がなければ絶対に手をだしちゃイケナイ物なのに
以上がゴシップ雑誌にも毎回載ってる愉快なファストン家のアタシの親戚達だよ。
5人の兄弟が揃い、その後のに叔父さんや叔母さん達が雇った弁護士達も続々と部屋にやって来る。