藁人形論法 第8話
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オーガスト王は耐えかねていた表情から決意ある表情にようやく変わり、威厳の籠った声で叫ぶ。
「責任は全て私が取る、軍隊に迅速に連絡し、アルコバリーノ市民の救出に向かわせよっ!!」
「了解致しました!!」
王様が近くに居る兵士の人に命令を下すと彼は素早くこの場から走り去って行く。
やっと決断してくれたか…だけどもこの大臣さん等は国民の人達に只今絶賛ブチ切れられてる最中にも構わず
また水を差す事を言うんだわ、もう止めなって、どう転がったって自分達の立場が悪くなるだけなんだからさ?
「王様、軍隊を出す等重大な法律違反ですぞ!!」
「これはいくらこの国の王とはいえ身勝手が過ぎますわっ!!
貴方様は独裁政治でも行われるおつもりなんですの!?
横暴が過ぎますわよ!!」
王様は大臣さん等を見てハッキリと彼等に決別の意思を表明する。
「そうだ、其方等の決めた法が、この様な非常時でさえ国民達を守らず
ただただ、足枷になり、死に追い詰める物でしかないのならば
私はいくらでも独裁者となろう、大臣等を拘束せよっ!!」
わーわぎゃーぎゃー騒ぎ散らす大臣さん達を兵士の人等が集まって全員拘束して何処かの部屋へと連れて行く。
オーガスト王はこの場に集まっている人達に深々と頭を下げてから謝罪した。
「この度は、私の管理不届きでアルコバリーノをかような緊急時にも
関わらず、其方達を法で縛り、苦しめる国にして申し訳ない。
必ずや、この国を軌道修正し、其方達が安心して暮らせる国に戻してみせる故、この国の舵取りを私に任せて欲しい」
この場に集まっているアルコバリーノの人達から声援が起る。
「王様、頑張って下さい!!!」
「お願いします!!」
アタシはこの場からノアと一緒に離れて一旦王城の外まで出ると
びゅうううううううううううっっっ
強い風に押されてバランスを崩した所ノアに支えて貰う。
「おっと、大丈夫?お嬢様?…つーか、多分もぅ、オレ等の出番なくなっちゃったかもねぇ…見てご覧よ?」
ノアに言われて前を向くと
温暖なこの国で心地良く吹く精霊の風と呼ばれる風が、強風となって吹き荒れ、その風から次々に
「「「「「「「「ケケケケケケケケ!!!!!
」」」」」」」」
ジョシュダの念能力で使うカマイタチ達が風から次々に現れては空を埋め尽くさんばかりのもはや数えらんない程に現れてキメラアントを目掛けて飛んでいってんのよ
風さえ吹けば、こんなふうにカマイタチ軍団を大量に量産して顕現させる事もする事もアイツは出来るから、本当に便利だよね〜
時間はジョシュダが王妃と王子が囚われている飛行船に飛んで向かう頃に戻る。
ジョシュダが飛行機に飛んで行き近くまで来ると、彼は自分の体を霧に変えてスルッと飛行船の中に簡単に潜入する。
ドサッ!!
「テメェ〜ッ、その能力は卑怯だぞっ!!
正々堂々と自分の力で勝負しろよクソがぁっっっっ!!!!」
何か大きなものが床に落ちた音と罵声がしてジョシュダは霧の状態で音のする方へと足音を潜ませて動いて向かうと
筋肉質な体格に合ってないサイズのゴスロリ衣装を着た50代程の女性が、酷い怪我をして床に倒れている様だ。
疑で改めて彼女を見て見ると、相当な強者の様で、本来ならこの飛行船にいる面々では彼女には太刀打ち出来ないだろう。
その周りには倒れているあの筋肉質の女性にやられたのだろう、驚いた様子で呆然としているゲンスルーを覗いて取り巻きの仲間達の2人(ノアからの情報によると、分け目のボブヘヤーの彼がバラ、短髪の彼がサブと言っていたな)が、顔にそれぞれ強く殴られた後があり、ピクピクと白目を剥いて床へと転げ落ち倒れていた。
ゲンスルーがため息を吐いて、小柄の中年程の男性に向かって声をかけている。
「助かったぜ、こんな奴俺等でも纏まっても勝てなかっただろうからな」
倒れている彼女に異変を感じ、彼女の様子を確認すると、恐らくは、ゲンスルー等と戦っている最中に何らかの特殊な念使いにやられたのであろう、両足両手から生命エネルギーのオーラが多く放射される様に外に流れて行き急激に彼女の筋肉が縮小していき、彼女の手や足は老人の皺だらけの細く弱弱しい物に変貌していき、皮肉な事に鍛え上げられた強靭な肉体の重みにやせ細ってしまった手と足が悲鳴を上げてもう立ち上がる事も出来ない様だ。
しかもそのオーラの放射される範囲は段々と他の部分へとゆっくりと広がっていく様だ。
このオーラの放出量では相当な念能力者の彼女でも1時間と持たないだろう。
普段当り前に使える体の一部が急に動かなくなるなんて
彼女の様に、肉体の研磨を常に怠っていない人からしたら、今どれ恐ろしく、自身の置かれた状況に絶望するのだろうか…
でも、終わりがあるというのは今の俺からしたら心底羨ましい、いつでも自分という役割を放棄出来る権利が
彼女にはあるのだから
苦しんでいる彼女を目前にしてそんな事を思う俺は、本当に最低な奴だ。
ゲンスルーに声をかけられた小柄な体格の男はいやらしく笑って床に倒れて今も苦しそうに絶え絶えの息をしている彼女を侮辱する発言を放つ
「どうよ、俺の脳筋バスターの能力はよ?
どれだけ体を鍛えようと、肝心の肉体を動かす筋肉が衰えちまったら
体なんかいくら鍛えてようが無駄なのさ?
コイツを受けちまっら最後には呼吸する息も止まっちうんだよ
絶望してせいぜいくたばれよゴリラ女?」
もういいだろう。
俺は霧からその場に姿を現わし、彼らの元へと歩みを進めて行く
「誰だテメェは!?」
ゲンスルーとは面識があった為、彼は俺の素性に気がついた様だ。
「お前は確か、カーヤ とかいうチビお嬢様の護衛?、いや執事みたいなもんか?
あのお嬢様に付いてなくていいのかい?、それとももう連れ去られたのかなあのお嬢様は?
可哀想になぁ?、一生狭い場所に閉じ込められて、死ぬまで都合良く使われ続けるんだろうぜ?」
……そんな物は、今も昔と対して変わらないだろう。
幼少の頃に読んだ童話に出て来る幸福の王子という童謡の王子像の様に
周りに求められるまま、いつ反動で命を失ってしまい兼ねないあんな強力な念を使い続けて
彼女も最後は自己満足で、満面の笑みを浮かべて勝手に俺を残していつかは死んでいくんだ。
「無駄話は結構です。
そこに倒れている女性の念を今すぐ解除して、投降して頂けますか?
そうして頂ければ、こちらも無用な殺生や争い事は致しません」
俺が喋り終えると、小柄な男の手がゴム状になり、俺目掛けて伸びて来る。
避ける事など造作もなく出来るが、あえて俺はその男の手に体を触れさせ、顔、肩、両手、心臓部分も無礼にも触れ、勝ち誇った様に二人共俺をあざ笑う
「ぎゃはははっ‼‼、馬鹿め!?、床に倒れてるこの筋肉しか脳のないゴリラ女見なかったのかよ‼
これだからカッコつけの顔だけの奴は駄目なんだよ?
……って、へ?、何で、お前、触れた部分のオーラ放出してねぇの?」
…あぁ、残念だ、分かってはいたが、やはり人間の念さえもこの呪われた身には通用しないらしい。
俺は床に倒れている女性を抱き上げて壁に背を向けられる姿勢で降ろす。
「さぁ?、何故でしょうね?…おいで?」
俺は念獣カマイタチを出して、この男の両腕を切れと、心の中で命令をする。
カマイタチは小柄な男の両腕を綺麗に切り、両手を口に咥えて宙を飛んで俺の指示を待っている。
「ぎゃああああああああっ‼腕があぁぁぁっ‼‼」
この様な他社を見下し、自身が優越感に浸る自己想定感を持つ者には、一番このやり方が交渉において有効なのだ。
「大丈夫です、俺がこの念獣を消すまでは、貴方の手は 手術をすれば、元に戻る可能性があります…
直ちに彼女のオーラの放出を止めて下さい、従って貰えなければ…
その先は言わなくても分かりますよね?」
小柄な男は怯える様子で頷く
「わ、分かった」
女性のオーラの放出が止まり、彼女は俺を見て苦しそうにしながら俺を見て感謝の言葉を述べる。
「有難う…助かったんだわさ…アタシはビスケット・クルーガー
昨日アンタに絡んだ自称ビスケちゃんなのさ?、どうだい、驚いたかい?、あんな少女の姿から、こんなゴツイ女に変わるなんて驚いただろ?、アイツの言う通りこの姿はキモイしね?」
ジョシュダは数秒間ビスケを見て納得がいった様に言う。
「…あぁ、では貴女は変化系の念能力者の方なんですね?…
そこまで鍛え上げられた肉体に至るには、凄まじい鍛錬の日々を潜り抜けた証ではありませんか…
少なくとも俺は、もっと貴女は、ご自身に誇りを持つべきです。
誰もが出来る事ではないのですから、磨き上げられた貴女の肉体は俺は美しいと思いますよ?」
この言葉にジョシュダは素で尊敬の意を込めて褒めたつもりだったのだ。
だが
トゥンク‼
(え?、何、マジ?、このイケメンこの姿のアタシを見て引かないだと?
つーかいける?、押せばイケる感じ‼?、年上でもOKって事?)
ひっ…
ビスケから物凄い寒気のする感覚を覚え、ジョシュダは微かに体を硬直させる。
「やーっ、はなしてぇ~‼?」
その隙を狙ってゲンスルーがシャツィ王子を連れ去り、それに気が付いたジョシュダもゲンスルーを追い、飛行船のガス袋の上を素早く登って行きゲンスルーは飛行船の上に当たる部分の中央で風に飛ばされそうなシャツィ王子を強く掴んで盾の様に持ちながらゲンスルーはある物を取り出す。
ジョシュダもそれを確認して渋い表情で注意する。
「それはファストン家の銃です、本来この様なテロ行為に使って良い物ではない
これは明確な契約違反です、早急にお返し下さい。」
「うるせえぇんだよっ‼‼‼」
ゲンスルーはジョシュダの言葉を聞く気もなく、おもちゃの形をした銃を自分の顔に向けて引き金を引く。
続く
「責任は全て私が取る、軍隊に迅速に連絡し、アルコバリーノ市民の救出に向かわせよっ!!」
「了解致しました!!」
王様が近くに居る兵士の人に命令を下すと彼は素早くこの場から走り去って行く。
やっと決断してくれたか…だけどもこの大臣さん等は国民の人達に只今絶賛ブチ切れられてる最中にも構わず
また水を差す事を言うんだわ、もう止めなって、どう転がったって自分達の立場が悪くなるだけなんだからさ?
「王様、軍隊を出す等重大な法律違反ですぞ!!」
「これはいくらこの国の王とはいえ身勝手が過ぎますわっ!!
貴方様は独裁政治でも行われるおつもりなんですの!?
横暴が過ぎますわよ!!」
王様は大臣さん等を見てハッキリと彼等に決別の意思を表明する。
「そうだ、其方等の決めた法が、この様な非常時でさえ国民達を守らず
ただただ、足枷になり、死に追い詰める物でしかないのならば
私はいくらでも独裁者となろう、大臣等を拘束せよっ!!」
わーわぎゃーぎゃー騒ぎ散らす大臣さん達を兵士の人等が集まって全員拘束して何処かの部屋へと連れて行く。
オーガスト王はこの場に集まっている人達に深々と頭を下げてから謝罪した。
「この度は、私の管理不届きでアルコバリーノをかような緊急時にも
関わらず、其方達を法で縛り、苦しめる国にして申し訳ない。
必ずや、この国を軌道修正し、其方達が安心して暮らせる国に戻してみせる故、この国の舵取りを私に任せて欲しい」
この場に集まっているアルコバリーノの人達から声援が起る。
「王様、頑張って下さい!!!」
「お願いします!!」
アタシはこの場からノアと一緒に離れて一旦王城の外まで出ると
びゅうううううううううううっっっ
強い風に押されてバランスを崩した所ノアに支えて貰う。
「おっと、大丈夫?お嬢様?…つーか、多分もぅ、オレ等の出番なくなっちゃったかもねぇ…見てご覧よ?」
ノアに言われて前を向くと
温暖なこの国で心地良く吹く精霊の風と呼ばれる風が、強風となって吹き荒れ、その風から次々に
「「「「「「「「ケケケケケケケケ!!!!!
」」」」」」」」
ジョシュダの念能力で使うカマイタチ達が風から次々に現れては空を埋め尽くさんばかりのもはや数えらんない程に現れてキメラアントを目掛けて飛んでいってんのよ
風さえ吹けば、こんなふうにカマイタチ軍団を大量に量産して顕現させる事もする事もアイツは出来るから、本当に便利だよね〜
時間はジョシュダが王妃と王子が囚われている飛行船に飛んで向かう頃に戻る。
ジョシュダが飛行機に飛んで行き近くまで来ると、彼は自分の体を霧に変えてスルッと飛行船の中に簡単に潜入する。
ドサッ!!
「テメェ〜ッ、その能力は卑怯だぞっ!!
正々堂々と自分の力で勝負しろよクソがぁっっっっ!!!!」
何か大きなものが床に落ちた音と罵声がしてジョシュダは霧の状態で音のする方へと足音を潜ませて動いて向かうと
筋肉質な体格に合ってないサイズのゴスロリ衣装を着た50代程の女性が、酷い怪我をして床に倒れている様だ。
疑で改めて彼女を見て見ると、相当な強者の様で、本来ならこの飛行船にいる面々では彼女には太刀打ち出来ないだろう。
その周りには倒れているあの筋肉質の女性にやられたのだろう、驚いた様子で呆然としているゲンスルーを覗いて取り巻きの仲間達の2人(ノアからの情報によると、分け目のボブヘヤーの彼がバラ、短髪の彼がサブと言っていたな)が、顔にそれぞれ強く殴られた後があり、ピクピクと白目を剥いて床へと転げ落ち倒れていた。
ゲンスルーがため息を吐いて、小柄の中年程の男性に向かって声をかけている。
「助かったぜ、こんな奴俺等でも纏まっても勝てなかっただろうからな」
倒れている彼女に異変を感じ、彼女の様子を確認すると、恐らくは、ゲンスルー等と戦っている最中に何らかの特殊な念使いにやられたのであろう、両足両手から生命エネルギーのオーラが多く放射される様に外に流れて行き急激に彼女の筋肉が縮小していき、彼女の手や足は老人の皺だらけの細く弱弱しい物に変貌していき、皮肉な事に鍛え上げられた強靭な肉体の重みにやせ細ってしまった手と足が悲鳴を上げてもう立ち上がる事も出来ない様だ。
しかもそのオーラの放射される範囲は段々と他の部分へとゆっくりと広がっていく様だ。
このオーラの放出量では相当な念能力者の彼女でも1時間と持たないだろう。
普段当り前に使える体の一部が急に動かなくなるなんて
彼女の様に、肉体の研磨を常に怠っていない人からしたら、今どれ恐ろしく、自身の置かれた状況に絶望するのだろうか…
でも、終わりがあるというのは今の俺からしたら心底羨ましい、いつでも自分という役割を放棄出来る権利が
彼女にはあるのだから
苦しんでいる彼女を目前にしてそんな事を思う俺は、本当に最低な奴だ。
ゲンスルーに声をかけられた小柄な体格の男はいやらしく笑って床に倒れて今も苦しそうに絶え絶えの息をしている彼女を侮辱する発言を放つ
「どうよ、俺の脳筋バスターの能力はよ?
どれだけ体を鍛えようと、肝心の肉体を動かす筋肉が衰えちまったら
体なんかいくら鍛えてようが無駄なのさ?
コイツを受けちまっら最後には呼吸する息も止まっちうんだよ
絶望してせいぜいくたばれよゴリラ女?」
もういいだろう。
俺は霧からその場に姿を現わし、彼らの元へと歩みを進めて行く
「誰だテメェは!?」
ゲンスルーとは面識があった為、彼は俺の素性に気がついた様だ。
「お前は確か、カーヤ とかいうチビお嬢様の護衛?、いや執事みたいなもんか?
あのお嬢様に付いてなくていいのかい?、それとももう連れ去られたのかなあのお嬢様は?
可哀想になぁ?、一生狭い場所に閉じ込められて、死ぬまで都合良く使われ続けるんだろうぜ?」
……そんな物は、今も昔と対して変わらないだろう。
幼少の頃に読んだ童話に出て来る幸福の王子という童謡の王子像の様に
周りに求められるまま、いつ反動で命を失ってしまい兼ねないあんな強力な念を使い続けて
彼女も最後は自己満足で、満面の笑みを浮かべて勝手に俺を残していつかは死んでいくんだ。
「無駄話は結構です。
そこに倒れている女性の念を今すぐ解除して、投降して頂けますか?
そうして頂ければ、こちらも無用な殺生や争い事は致しません」
俺が喋り終えると、小柄な男の手がゴム状になり、俺目掛けて伸びて来る。
避ける事など造作もなく出来るが、あえて俺はその男の手に体を触れさせ、顔、肩、両手、心臓部分も無礼にも触れ、勝ち誇った様に二人共俺をあざ笑う
「ぎゃはははっ‼‼、馬鹿め!?、床に倒れてるこの筋肉しか脳のないゴリラ女見なかったのかよ‼
これだからカッコつけの顔だけの奴は駄目なんだよ?
……って、へ?、何で、お前、触れた部分のオーラ放出してねぇの?」
…あぁ、残念だ、分かってはいたが、やはり人間の念さえもこの呪われた身には通用しないらしい。
俺は床に倒れている女性を抱き上げて壁に背を向けられる姿勢で降ろす。
「さぁ?、何故でしょうね?…おいで?」
俺は念獣カマイタチを出して、この男の両腕を切れと、心の中で命令をする。
カマイタチは小柄な男の両腕を綺麗に切り、両手を口に咥えて宙を飛んで俺の指示を待っている。
「ぎゃああああああああっ‼腕があぁぁぁっ‼‼」
この様な他社を見下し、自身が優越感に浸る自己想定感を持つ者には、一番このやり方が交渉において有効なのだ。
「大丈夫です、俺がこの念獣を消すまでは、貴方の手は 手術をすれば、元に戻る可能性があります…
直ちに彼女のオーラの放出を止めて下さい、従って貰えなければ…
その先は言わなくても分かりますよね?」
小柄な男は怯える様子で頷く
「わ、分かった」
女性のオーラの放出が止まり、彼女は俺を見て苦しそうにしながら俺を見て感謝の言葉を述べる。
「有難う…助かったんだわさ…アタシはビスケット・クルーガー
昨日アンタに絡んだ自称ビスケちゃんなのさ?、どうだい、驚いたかい?、あんな少女の姿から、こんなゴツイ女に変わるなんて驚いただろ?、アイツの言う通りこの姿はキモイしね?」
ジョシュダは数秒間ビスケを見て納得がいった様に言う。
「…あぁ、では貴女は変化系の念能力者の方なんですね?…
そこまで鍛え上げられた肉体に至るには、凄まじい鍛錬の日々を潜り抜けた証ではありませんか…
少なくとも俺は、もっと貴女は、ご自身に誇りを持つべきです。
誰もが出来る事ではないのですから、磨き上げられた貴女の肉体は俺は美しいと思いますよ?」
この言葉にジョシュダは素で尊敬の意を込めて褒めたつもりだったのだ。
だが
トゥンク‼
(え?、何、マジ?、このイケメンこの姿のアタシを見て引かないだと?
つーかいける?、押せばイケる感じ‼?、年上でもOKって事?)
ひっ…
ビスケから物凄い寒気のする感覚を覚え、ジョシュダは微かに体を硬直させる。
「やーっ、はなしてぇ~‼?」
その隙を狙ってゲンスルーがシャツィ王子を連れ去り、それに気が付いたジョシュダもゲンスルーを追い、飛行船のガス袋の上を素早く登って行きゲンスルーは飛行船の上に当たる部分の中央で風に飛ばされそうなシャツィ王子を強く掴んで盾の様に持ちながらゲンスルーはある物を取り出す。
ジョシュダもそれを確認して渋い表情で注意する。
「それはファストン家の銃です、本来この様なテロ行為に使って良い物ではない
これは明確な契約違反です、早急にお返し下さい。」
「うるせえぇんだよっ‼‼‼」
ゲンスルーはジョシュダの言葉を聞く気もなく、おもちゃの形をした銃を自分の顔に向けて引き金を引く。
続く