2つの糸 第7章
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同日2月25日午後13時30頃
アルコバリーノ国棒高級ホテル一室にて
「うわああ~~~~ん、もう終わりだ~~~、オレ死ぬんだ~~~ああああっっっっ‼‼‼‼‼‼」
ノアはさっきから泣きながらホテルのルームサービスで大量に料理頼んでバカ食いしてやがんの、見てて飽きないわぁ~
「いいぞいいぞぉ、どうせいつかアタシ等は
おっちんじまうんスから、食べれる時にもっと食べろ~、このホテルの食材を、全部食い尽くスんよ~‼‼‼‼‼‼」
♪♪♪~~~~
アタシがノアを煽ってると、ジョシュダの携帯の着信が鳴る。
ジョシュダはまだ起きれないし近くにいたアタシがジョシュダの携帯を取り
着信主の名前を確認する。
相手はリアムか……この時間帯はクラピカ君達の迎えに行ってんだっけ?、ツー事はなんか非常時の連絡か
お嬢様モードをONにして、代わりに携帯に出る。
「はい、カーヤです。
ジョシュダは今仮眠中ですので、代わりに私が出ています。」
「あぁ、“今はお嬢様”なんですね?」
「まぁ、面白い事を言うのね?、私はいつもお嬢様でしょう?
それで連絡は何でしょうか?」
「失礼しました。
実は緊急の連絡がありまして……カイン君の件なんですが」
リアムから、カイン君は既に2月16日に正体不明の生物とやらに食べられて
現状精神だけで、虫や動物に心を移動させている能力を持ち、意思疎通の会話は可能、尚且つ念の力は感じないとの報告を受けた。
マッジ?、今ジョシュダが寝てる状態で本当に良かったわ……
それ聞いたらアイツは仕事中断してでも強制的に帰ろうとするだろうからねぇ……
「それともう一つ、クラピカ君の左手の薬指に、吸血鬼の念で作られた紐が結ばれていました。
かなり強力なタイプの物だと感じるんですが、今の所痛みや苦しみ等の悪影響を与える呪い系の物ではないみたいですね?」
これからあんだよなぁ……主にアタシ等の関係性にさぁ?
このアタシ等に結ばれてる念の糸、凝を使わないと見えないタイプの奴だから、パイロにはまだ見えないだろうなぁ……この様子ならリアムもクラピカ君に説明はしてないでしょ?
「……それ以外に、何か、クラピカ君に変わった様子はありませんでしたか?……
年頃の男の子ですし、恋愛の話をしきりにしてくるとか?、そう言う事は?」
「いえ、そういうのは全くありませんでしたね
恋愛事といえば、俺の兄弟が多い事を皮切りに、俺達の一族の一夫多妻制度の苦労話をした程度でしょうか?」
……糸を結んだ相手を強制的に恋愛脳状態にしちゃうパターンじゃないって事か……じゃあ、念能力の名前通り、相手との運命を強制的にくっつける感じか……そーゆーのが
出来んなら、アタシと同系統の特質系だなあの妹は……
「クラピカ君達とは、今別行動をしているんですか?」
「ええ、レオリオが虫から鳩に移動したカイン君を連れて外に走り出しまして
それを追いかける形でクラピカ君も車内から出て行きまして
連絡用に貸した携帯に
携帯電話を新しく購入しに行くと連絡がありましたので、車内で待機している最中に報告の連絡をしました。」
レオリオって人は結構やんちゃするね〜、動物に移動したカイン君連れ去って競りでもするつもりだったのかな?
携帯の事、言ってくれりゃあ、こっちで他のクルタ族の人達のと一緒に買ったんだけど
壊れた彼らのメモリーカードの記録も別のカードにコピーして貰って今アタシが預ってんのよ
特にクラピカ君にはこれから迷惑かけそうだし、その侘び……にはならないかもだけど、携帯位はアタシでお金出すわ
取り敢えずそれっぽい理由付けて払うか
「リアム、彼らの携帯電話の大金は、私が代わりに出します。
クラピカ君には、他のクルタ族の人達の携帯電話の機種を選んで貰ったのでしょう?
特にフラヴィアのは機種を探すのも大変だったでしょうし、そのお礼にと伝えてくれますか?」
「了解しました。
そうそう、ノアにお伝え下さい、もうランチの時間は終わりだ。
いつまでも食べてないで仕事に付けと」
携帯電話から聞こえてくる、ノアが食事をする微かな音が聞こえたんだろう。
携帯越しじゃあアタシには全く分かんないけどね。
「ええ、伝えておきますね……」
電話を切るとノアにリアムからの伝言を伝える。
「ノアッチ〜、リったんが、食べてないで仕事しろって~、残念っスねぇ?~」
ノアの奴は行儀が悪く食べながら喋って嘆く。
「ちぇ~、兄ちゃん厳しく教育された家長だから、すっげえ融通の利かない生真面目なんだよな~」
いいじゃんよ、うちのおじさんおばさん達と違って全うな兄ちゃんで羨ましーよ?
因みにリアムの年齢は今年で29歳なんよ
ノアは8番目の生まれなんだってさ
「それよかやべえよノアノア、カイン君さ
今人間じゃないんだって?」
「ふぁ?、どゆ事よそれ?、説明詳しく」
アタシはリアムから聞いたカイン君についての報告をノアに説明した所ノアは真面目に困った表情で支持を仰いでくる。
「マッジ?、どおすんのよ?、それ説明したら、すぐに心配してファストン家に戻ろうとするよ?」
「この仕事が終るまでは、この事は教えない
アンタも勘づかれないようにしてっスよ?」
「それはいいけど、後が大変よ?
……あの子の事になると、坊ちゃん又酷い癇癪起こすだろうし……
それがどれだけ酷いかは、お嬢ならよく知ってるっしょ?」
うん……まぁ、そこはさ、誰でもあるじゃんよ?、大っぴら見せらんない負の部分ってのはさ……ジョシュダの奴がああなっちまったのは、自分がやっちまった事の罪悪感もあるんだろうな……元々はすげー優しい奴だし
「それはアタシが責任持って落ち着かせるっスから、大丈夫っスよ?……
それよか、大事な事があるんスよ」
「え?、何?、他にもあんの?、実はクラピカ君に糸が結んでなかったとか?」
「残念っスね、ちゃんと結んであったって兄いちゃんから報告受けてるっスよ
それよかお菓子だよお・か・し
奢ってくれるっつったんだら早く奢ってスよ〜」
ノアの奴はこれ以上は爆弾はないと知り苦笑いをしながら安心した様子でアタシにこのホテルの料理のメニュー表を渡してくる。
「なんだ〜そっちかぁ〜
じゃあこのホテルのルームサービスで
デザート頼みなよ?、デザートの沢山入ってるパフェとか、美味しかったよ?」
分かってないなぁ〜
「ノアノア〜、アタシはそーゆー小洒落たデザート系が食べたいんじゃなくて
体に悪い手軽に食べれるジャンクフード的なお菓子が食べたいんスよぉ〜
入院中はジョシュダがノアッチに指示して
お菓子の差し入れも許してくんなかったんスから
味のない食事をする地獄の日々送ってたんスよぉ?〜」
「まぁ、そうゆー食事ばっかじゃ確かにキツイよねぇ……
仕方のない子ね〜、確か携帯食品とかなら荷物の中にいくつかいれてたな、ちょっと待ってて」
そう言ってこの部屋を一旦出るとノアの奴は自分の鞄を持ってきて、鞄から沢山のチョコバーや菓子パン、果物やおかずからメインにもなる料理が入ってる缶詰やジャポンのカップ麺なんかも取り出す。
すっげー入ってるじゃんよ……こやつの鞄の荷物3/2位は非常食なんじゃない?
「どれがいい?」
「じゃあこのクリームパン頂戴っスよ」
ノアは鞄から出した携帯食品を片づけながらぼやく
「OK〜、そういやお昼食べたのお嬢?」
「食べてないっスけど
入院中のあの食事のせいで、胃がすっかりちっこくなっちまったんスよ
クリームパンだけで十分っすよ」
「ええ~、大丈夫?、もっと食べないと餓死しちゃうよぉ?~」
「餓死したら、アタシの残りの血液はジョシュダに……
死体はとっとと火葬してっスよ?」
「そういや始祖様がお嬢の死体欲しがってたけど?
ウェルカムガールとして玄関に飾りたいって言ってたよ?」
「冗談じゃないっスよ?、ノアッチが死んだ時にアタシの代役としてウェルカムボーイとして飾って貰いなっスよ?
今なら念書とサイン付きで遺書として書いたげるっスよ?」
「オレじゃあの方のお眼鏡には適わないって……なんせ
あの方は……ほら、分かるっしょ?」
「何の事スかねぇ?、アタシは知んないっスよ?」
ノアとの話を途中で切り上げて
クラピカ君の携帯電話の記録をコピーしたメモリーカードをアタシの携帯電話のメモリーカードと入れ替えて差し、画像と動画データを見て見る。
画像は珍しい動物や、金髪の肩位まで伸びたクルタ族の衣装を着たクラピカ君よりも少し幼い雰囲気の可愛らしい美少女の画像でほぼ埋め尽くされてる。……
いや、この子がカイン君なんだよね?、じゃ男の子か?
ジョシュダも初めて会った頃、女の子と間違えたけど……この子はその上行くわぁ…言われなきゃ絶対女の子って思う段階なんだよ……
こんだけの画像があるっつー事はカイン君の事大事にしてんだろうなぁ……
興味本位でクラピカ君の撮影してある動画も開いて見る。
そこには絶滅危惧種のテラノプテラという巨大な両翼を持つ大きさは大体8〜9mはあるだろう昔からいた翼竜が映っていて、クラピカ君が興味深々の様子で触れている。
翼竜は大人しくクラピカ君に触られていて嫌がる仕草は見せない。
珍しいねぇ〜、今じゃ人間を怖がって滅多にこの翼竜は姿を見せなくなっちゃたのに……
この翼竜の爪と牙がダイアモンドをも砕く鋭い物でさ、それ目当てに乱獲の対象にされちゃってね、絶滅危惧種になっちゃったんだわ
この翼竜の爪と牙を材料にして作られたベンズナイフっつーベンニー・ドロンって刀鍛冶兼殺人鬼の有名な人が作った物は億をも超える代物になっちゃてるし
爪と牙だけでもヨダレを垂らして欲しがる人達は多沢山いるんだわ……
「カイン、口を開けてくれ、口の中の構造を撮影したい」
動画内でクラピカ君が翼竜に向かって頼む様に言うと
翼竜は大きな口を開く
動画内でカイン君はあの翼竜に心を移動している様だ。
……リッたんの言う通り、念の力を使ってる様なオーラとかも確かに見えないな
翼竜が口を開くと巨大な口の中には鋭い牙が鮫の構造に近い感じで大量の鋭い牙が生えている。
この翼竜は大きな熊や鹿、イノシシなんかを餌にしてるんだけど、こんな歯の鋭いのに噛みつかれたんじゃ、まず助からないね。
「お嬢、何見てんの?」
ノアの奴は暇なのかアタシの携帯を覗き混んでくる。
「ん?〜、翼竜」
「わ〜、これテラノプテラじゃん〜
コイツ等森の奥深くに潜んでて滅多に人前に出てこないんだよ〜」
クラピカ君が画面の方を見て撮影している誰かに親しそうに声をかける。
「ほらアベル、お前も触って見ろ?、携帯は私が持つから」
「ん…」
クラピカ君が携帯を持ち替えて撮影者に代わり、画面が少しの間上下して、それが落ち着くと
画像では明るく笑ってるカイン君ばかりだったけど、肉体の支配権がアベル君に代わっている間は
無表情でテラノプテラを軽くぺたぺたと触れて触っている。
その様子を見てノアが興味深そうに呟く
「へー……カイン君、多重人格だって聞いたけど
カイン君が肉体から離れて、動物とかに心が移ってる間は
アベル君がカイン君の体を使っていて
2つの人格が、同時に存在出来るんだね?」
「シャギャッ‼‼‼‼」
動画内で他のテラノプテラと、小さなテラノプテラの沢山の小さな子供達もその場に飛んで集まって来る。
ほぇ~、こりゃ珍しいねぇ?、テラノプテラの子供の映像なんて、滅多に見れるもんじゃないから動物学者とかにこの動画を見せたら大喜びするだろう。
多分心配して集まって来たんだろうけど、やってきたテラノプテラ達からは敵意を感じない。
それどころか……クラピカ君が興奮した様子で嬉々として喋る。
「なんと‼‼、乗せてくれるのか‼?
ほら、アベル、滅多に経験できない事だぞ?、ちゃんと空の景色も見ておけ?」
動画の様子からして、会話はしてない様だったけど、動画には撮影出来ないテレパシーの様な能力でもカイン君は持ってそうだね?……
「んっ……」
興奮しているクラピカ君とは真逆に、このアベル君という子は、無表情を崩さず頷くだけだった。
虐待されて出来た人格だっていうし、感情に乏しい子なのかな?……
「……今、何時ですか?」
ジョシュダが体を起こしてぼんやりとした表情で尋ねてくる。
あ……もう起きちゃったか、アタシは取り合えず動画を閉じてジョシュダの方を向いて念の為、確認してみる。
「お・は・よ?・ダーリン?、アタシの夢は見た?」
アルコバリーノ国棒高級ホテル一室にて
「うわああ~~~~ん、もう終わりだ~~~、オレ死ぬんだ~~~ああああっっっっ‼‼‼‼‼‼」
ノアはさっきから泣きながらホテルのルームサービスで大量に料理頼んでバカ食いしてやがんの、見てて飽きないわぁ~
「いいぞいいぞぉ、どうせいつかアタシ等は
おっちんじまうんスから、食べれる時にもっと食べろ~、このホテルの食材を、全部食い尽くスんよ~‼‼‼‼‼‼」
♪♪♪~~~~
アタシがノアを煽ってると、ジョシュダの携帯の着信が鳴る。
ジョシュダはまだ起きれないし近くにいたアタシがジョシュダの携帯を取り
着信主の名前を確認する。
相手はリアムか……この時間帯はクラピカ君達の迎えに行ってんだっけ?、ツー事はなんか非常時の連絡か
お嬢様モードをONにして、代わりに携帯に出る。
「はい、カーヤです。
ジョシュダは今仮眠中ですので、代わりに私が出ています。」
「あぁ、“今はお嬢様”なんですね?」
「まぁ、面白い事を言うのね?、私はいつもお嬢様でしょう?
それで連絡は何でしょうか?」
「失礼しました。
実は緊急の連絡がありまして……カイン君の件なんですが」
リアムから、カイン君は既に2月16日に正体不明の生物とやらに食べられて
現状精神だけで、虫や動物に心を移動させている能力を持ち、意思疎通の会話は可能、尚且つ念の力は感じないとの報告を受けた。
マッジ?、今ジョシュダが寝てる状態で本当に良かったわ……
それ聞いたらアイツは仕事中断してでも強制的に帰ろうとするだろうからねぇ……
「それともう一つ、クラピカ君の左手の薬指に、吸血鬼の念で作られた紐が結ばれていました。
かなり強力なタイプの物だと感じるんですが、今の所痛みや苦しみ等の悪影響を与える呪い系の物ではないみたいですね?」
これからあんだよなぁ……主にアタシ等の関係性にさぁ?
このアタシ等に結ばれてる念の糸、凝を使わないと見えないタイプの奴だから、パイロにはまだ見えないだろうなぁ……この様子ならリアムもクラピカ君に説明はしてないでしょ?
「……それ以外に、何か、クラピカ君に変わった様子はありませんでしたか?……
年頃の男の子ですし、恋愛の話をしきりにしてくるとか?、そう言う事は?」
「いえ、そういうのは全くありませんでしたね
恋愛事といえば、俺の兄弟が多い事を皮切りに、俺達の一族の一夫多妻制度の苦労話をした程度でしょうか?」
……糸を結んだ相手を強制的に恋愛脳状態にしちゃうパターンじゃないって事か……じゃあ、念能力の名前通り、相手との運命を強制的にくっつける感じか……そーゆーのが
出来んなら、アタシと同系統の特質系だなあの妹は……
「クラピカ君達とは、今別行動をしているんですか?」
「ええ、レオリオが虫から鳩に移動したカイン君を連れて外に走り出しまして
それを追いかける形でクラピカ君も車内から出て行きまして
連絡用に貸した携帯に
携帯電話を新しく購入しに行くと連絡がありましたので、車内で待機している最中に報告の連絡をしました。」
レオリオって人は結構やんちゃするね〜、動物に移動したカイン君連れ去って競りでもするつもりだったのかな?
携帯の事、言ってくれりゃあ、こっちで他のクルタ族の人達のと一緒に買ったんだけど
壊れた彼らのメモリーカードの記録も別のカードにコピーして貰って今アタシが預ってんのよ
特にクラピカ君にはこれから迷惑かけそうだし、その侘び……にはならないかもだけど、携帯位はアタシでお金出すわ
取り敢えずそれっぽい理由付けて払うか
「リアム、彼らの携帯電話の大金は、私が代わりに出します。
クラピカ君には、他のクルタ族の人達の携帯電話の機種を選んで貰ったのでしょう?
特にフラヴィアのは機種を探すのも大変だったでしょうし、そのお礼にと伝えてくれますか?」
「了解しました。
そうそう、ノアにお伝え下さい、もうランチの時間は終わりだ。
いつまでも食べてないで仕事に付けと」
携帯電話から聞こえてくる、ノアが食事をする微かな音が聞こえたんだろう。
携帯越しじゃあアタシには全く分かんないけどね。
「ええ、伝えておきますね……」
電話を切るとノアにリアムからの伝言を伝える。
「ノアッチ〜、リったんが、食べてないで仕事しろって~、残念っスねぇ?~」
ノアの奴は行儀が悪く食べながら喋って嘆く。
「ちぇ~、兄ちゃん厳しく教育された家長だから、すっげえ融通の利かない生真面目なんだよな~」
いいじゃんよ、うちのおじさんおばさん達と違って全うな兄ちゃんで羨ましーよ?
因みにリアムの年齢は今年で29歳なんよ
ノアは8番目の生まれなんだってさ
「それよかやべえよノアノア、カイン君さ
今人間じゃないんだって?」
「ふぁ?、どゆ事よそれ?、説明詳しく」
アタシはリアムから聞いたカイン君についての報告をノアに説明した所ノアは真面目に困った表情で支持を仰いでくる。
「マッジ?、どおすんのよ?、それ説明したら、すぐに心配してファストン家に戻ろうとするよ?」
「この仕事が終るまでは、この事は教えない
アンタも勘づかれないようにしてっスよ?」
「それはいいけど、後が大変よ?
……あの子の事になると、坊ちゃん又酷い癇癪起こすだろうし……
それがどれだけ酷いかは、お嬢ならよく知ってるっしょ?」
うん……まぁ、そこはさ、誰でもあるじゃんよ?、大っぴら見せらんない負の部分ってのはさ……ジョシュダの奴がああなっちまったのは、自分がやっちまった事の罪悪感もあるんだろうな……元々はすげー優しい奴だし
「それはアタシが責任持って落ち着かせるっスから、大丈夫っスよ?……
それよか、大事な事があるんスよ」
「え?、何?、他にもあんの?、実はクラピカ君に糸が結んでなかったとか?」
「残念っスね、ちゃんと結んであったって兄いちゃんから報告受けてるっスよ
それよかお菓子だよお・か・し
奢ってくれるっつったんだら早く奢ってスよ〜」
ノアの奴はこれ以上は爆弾はないと知り苦笑いをしながら安心した様子でアタシにこのホテルの料理のメニュー表を渡してくる。
「なんだ〜そっちかぁ〜
じゃあこのホテルのルームサービスで
デザート頼みなよ?、デザートの沢山入ってるパフェとか、美味しかったよ?」
分かってないなぁ〜
「ノアノア〜、アタシはそーゆー小洒落たデザート系が食べたいんじゃなくて
体に悪い手軽に食べれるジャンクフード的なお菓子が食べたいんスよぉ〜
入院中はジョシュダがノアッチに指示して
お菓子の差し入れも許してくんなかったんスから
味のない食事をする地獄の日々送ってたんスよぉ?〜」
「まぁ、そうゆー食事ばっかじゃ確かにキツイよねぇ……
仕方のない子ね〜、確か携帯食品とかなら荷物の中にいくつかいれてたな、ちょっと待ってて」
そう言ってこの部屋を一旦出るとノアの奴は自分の鞄を持ってきて、鞄から沢山のチョコバーや菓子パン、果物やおかずからメインにもなる料理が入ってる缶詰やジャポンのカップ麺なんかも取り出す。
すっげー入ってるじゃんよ……こやつの鞄の荷物3/2位は非常食なんじゃない?
「どれがいい?」
「じゃあこのクリームパン頂戴っスよ」
ノアは鞄から出した携帯食品を片づけながらぼやく
「OK〜、そういやお昼食べたのお嬢?」
「食べてないっスけど
入院中のあの食事のせいで、胃がすっかりちっこくなっちまったんスよ
クリームパンだけで十分っすよ」
「ええ~、大丈夫?、もっと食べないと餓死しちゃうよぉ?~」
「餓死したら、アタシの残りの血液はジョシュダに……
死体はとっとと火葬してっスよ?」
「そういや始祖様がお嬢の死体欲しがってたけど?
ウェルカムガールとして玄関に飾りたいって言ってたよ?」
「冗談じゃないっスよ?、ノアッチが死んだ時にアタシの代役としてウェルカムボーイとして飾って貰いなっスよ?
今なら念書とサイン付きで遺書として書いたげるっスよ?」
「オレじゃあの方のお眼鏡には適わないって……なんせ
あの方は……ほら、分かるっしょ?」
「何の事スかねぇ?、アタシは知んないっスよ?」
ノアとの話を途中で切り上げて
クラピカ君の携帯電話の記録をコピーしたメモリーカードをアタシの携帯電話のメモリーカードと入れ替えて差し、画像と動画データを見て見る。
画像は珍しい動物や、金髪の肩位まで伸びたクルタ族の衣装を着たクラピカ君よりも少し幼い雰囲気の可愛らしい美少女の画像でほぼ埋め尽くされてる。……
いや、この子がカイン君なんだよね?、じゃ男の子か?
ジョシュダも初めて会った頃、女の子と間違えたけど……この子はその上行くわぁ…言われなきゃ絶対女の子って思う段階なんだよ……
こんだけの画像があるっつー事はカイン君の事大事にしてんだろうなぁ……
興味本位でクラピカ君の撮影してある動画も開いて見る。
そこには絶滅危惧種のテラノプテラという巨大な両翼を持つ大きさは大体8〜9mはあるだろう昔からいた翼竜が映っていて、クラピカ君が興味深々の様子で触れている。
翼竜は大人しくクラピカ君に触られていて嫌がる仕草は見せない。
珍しいねぇ〜、今じゃ人間を怖がって滅多にこの翼竜は姿を見せなくなっちゃたのに……
この翼竜の爪と牙がダイアモンドをも砕く鋭い物でさ、それ目当てに乱獲の対象にされちゃってね、絶滅危惧種になっちゃったんだわ
この翼竜の爪と牙を材料にして作られたベンズナイフっつーベンニー・ドロンって刀鍛冶兼殺人鬼の有名な人が作った物は億をも超える代物になっちゃてるし
爪と牙だけでもヨダレを垂らして欲しがる人達は多沢山いるんだわ……
「カイン、口を開けてくれ、口の中の構造を撮影したい」
動画内でクラピカ君が翼竜に向かって頼む様に言うと
翼竜は大きな口を開く
動画内でカイン君はあの翼竜に心を移動している様だ。
……リッたんの言う通り、念の力を使ってる様なオーラとかも確かに見えないな
翼竜が口を開くと巨大な口の中には鋭い牙が鮫の構造に近い感じで大量の鋭い牙が生えている。
この翼竜は大きな熊や鹿、イノシシなんかを餌にしてるんだけど、こんな歯の鋭いのに噛みつかれたんじゃ、まず助からないね。
「お嬢、何見てんの?」
ノアの奴は暇なのかアタシの携帯を覗き混んでくる。
「ん?〜、翼竜」
「わ〜、これテラノプテラじゃん〜
コイツ等森の奥深くに潜んでて滅多に人前に出てこないんだよ〜」
クラピカ君が画面の方を見て撮影している誰かに親しそうに声をかける。
「ほらアベル、お前も触って見ろ?、携帯は私が持つから」
「ん…」
クラピカ君が携帯を持ち替えて撮影者に代わり、画面が少しの間上下して、それが落ち着くと
画像では明るく笑ってるカイン君ばかりだったけど、肉体の支配権がアベル君に代わっている間は
無表情でテラノプテラを軽くぺたぺたと触れて触っている。
その様子を見てノアが興味深そうに呟く
「へー……カイン君、多重人格だって聞いたけど
カイン君が肉体から離れて、動物とかに心が移ってる間は
アベル君がカイン君の体を使っていて
2つの人格が、同時に存在出来るんだね?」
「シャギャッ‼‼‼‼」
動画内で他のテラノプテラと、小さなテラノプテラの沢山の小さな子供達もその場に飛んで集まって来る。
ほぇ~、こりゃ珍しいねぇ?、テラノプテラの子供の映像なんて、滅多に見れるもんじゃないから動物学者とかにこの動画を見せたら大喜びするだろう。
多分心配して集まって来たんだろうけど、やってきたテラノプテラ達からは敵意を感じない。
それどころか……クラピカ君が興奮した様子で嬉々として喋る。
「なんと‼‼、乗せてくれるのか‼?
ほら、アベル、滅多に経験できない事だぞ?、ちゃんと空の景色も見ておけ?」
動画の様子からして、会話はしてない様だったけど、動画には撮影出来ないテレパシーの様な能力でもカイン君は持ってそうだね?……
「んっ……」
興奮しているクラピカ君とは真逆に、このアベル君という子は、無表情を崩さず頷くだけだった。
虐待されて出来た人格だっていうし、感情に乏しい子なのかな?……
「……今、何時ですか?」
ジョシュダが体を起こしてぼんやりとした表情で尋ねてくる。
あ……もう起きちゃったか、アタシは取り合えず動画を閉じてジョシュダの方を向いて念の為、確認してみる。
「お・は・よ?・ダーリン?、アタシの夢は見た?」