2つの糸 第7章
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白昼堂々この国で強盗なんて馬鹿な事を…よそからやって来た者なのだろうが…
店内の店主の男性やこの店にいた客達の雰囲気が冷たい物に変わり
銃を構えている覆面の男達の前を取り囲む様に店にいた老若男女の客達と店主がぞろぞろと集まり始める。
普通の国でなら逃げたり隠れようとする者もいるだろうが、この国では事情が違うのだ。
他国の物が好き放題出来るとなめて掛かると……
「お、オい、話きイテるノか!?、さッサと金ヲだセっテんだよ!?
本キでウつぞ!?」
予想していた反応と違い焦った様子で覆面の1人がイキって叫んでいるが
店主や客達も全員強盗に向かってオートマチックピストルやリボルバー等のハンドガンを取り出して次々に構え出す。
「最近コイツを新調したばっかりでな、いい的がノコノコ自分からやって来てくれたぜ?
なんせ、射撃場に行かなくても、タダで試し打ちが出来るんだからよ?」
店主がそう笑ってハンドガンの中でも強力な威力を持つ、デザートイーグルを奴等に向け言い放つのを見て強盗達は明らかに同様し始める。
この光景を見せるのはカインには酷だよな
「カイン、私がいいと言うまで目を瞑ってろ?」
(うん……)
「へ?、チょッとまっ……」
バンバンバン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
店主のみならず、店内で強盗犯を取り囲んでいる客人達も容赦なく銃の引き金を引き、店内はツーンとする硝煙の臭いに包まれ
蜂の巣になってしまった無残な彼等3人の遺体が店内に転がる。
「〜〜〜………っっっ、あ、アンタ等
そんな簡単に銃なんか撃っちまっていいのかよ?
強盗とはいえ人殺しじゃ、ねーか!?」
レオリオが驚いて店主や客の面々に向かって叫ぶが店主は平然と答える。
「お客さん、このグラドナじゃ、他の国と違って自己防衛権の権限が強くてな?
明確な悪意を持って致命傷を与えられる刃物や銃口を向けられたら、逆に撃ち殺してもこの国じゃ
俺等国民は罪に問われねえんだよ?
そして、迷惑行為を働く奴は、逮捕する権限も
この国の国民1人1人に与えられてるんだ?……
例えば、俺の店で営業妨害する奴とかなぁ?」
そう店主はレオリオを睨み付けて言う。
「いやいやいや、あ、アレはちょっと文化交流的な奴でしてねぇ〜オレの国じゃ
値切るのは挨拶みたいなもんなんすよぉ〜」
そう目を泳がせて私の方を向いて助けを求めるレオリオに内心ため息を吐き仕方ないと思った瞬間
♪〜♪♪♪〜〜〜♪♪
リアムさんから借りた携帯電話の着信が鳴り響く。
まぁ、レオリオなら私が電話してる間位は口八丁でなんとかするだろう。
「はい、クラピカです。」
「クラピカ君、携帯はもう買ったかい?」
「いえ、これからです。」
「あぁ、それは良かった。
君達が携帯を購入しに行く事をお嬢様にお伝えした所
前に使用人達の携帯電話を選んでくれた礼に
代わりに支払うと仰られてね?、今何処の店に居るんだい?」
選ぶのを手伝っただけなのに?、流石にそれだけでは申し訳ないが……ファストン家の関係者の人が来てくれるのなら、この場も簡単に収集がつきそうだな。
私はこの携帯ショップの名前をリアムさんに伝えると、誰かが通報したのだろう、この国の警察の制服を来た人物達が数人やって来て店内で現場検証や店主や客達から事情を聴取し終えると3人の遺体を車に運び終えるのを身計らって店主がレオリオの首元を引っ掴んで公安の人々の所へと連れて行く
「ついでにこの兄さんも連れてっちゃ〜くれないか?
駄目だっつっても100万以上もするうちの商品を値引きしろっつって話し聞きやがらねーんだよ?」
「だからぁ、あれは文化交流なんだって〜……あっ、そうだ、これが目に入らぬかぁ〜〜〜‼︎‼︎‼︎
こう見えてもオレ、ハンター様何だぜ?
だから少しのおふざけ位笑って許してくれって、な?」
そうレオリオはハンターライセンスを見せびらかすが、奴の軽はずみなこの行動が裏目に出る。
白い目で彼等に見られ、警察の彼等は疑い出す。
「ハンターともあろうものが、携帯電話なんて値切るなんてみみっちい事するか普通?
あいつ等億単位を平気で稼ぐ仕事なのによ?」
「どう見ても、この場を切り抜ける為に苦し紛れに出してるよな?
ライセンスの偽造品出してる可能性が高いし拘束しとくか」
「ええ〜本物なんだって〜
ちょっとクラピカ君〜、そろそろ他人のふりしてね〜で助けてくれよ〜」
情けない声で私の方を向いてレオリオが助けを求めてくる。
おいおい、せめてリアムさんが来るまではもう少し粘ってくれよ?
私の所に警察官達がやって来て肩を軽く叩いて同行を促してくる。
「君もこのライセンス偽造犯の仲間なのか?
ちょっと警察署までご同行願おうか?」
参ったな、流石にこの場でライセンスが本物である証明をする事は出来ないだろうし……素直に同行するしか道はないか
そう諦めかけた時、リアムさんが店内に入って来て、店内を見渡して私やレオリオを一瞥するとこの場にいる警察に事情を尋ねる。
「彼等が何かしたのか?、そこの2人は当家の客人なんだが?」
「失礼ですが、あなたは?」
一部の警察の人に尋ねられリアムさんは名刺を差出す。
「俺はファストン家の護衛の責任者を務めている者だ。
確認が必要なら、名刺の連絡先に確認してくれ」
ファストン家の名前を聞いて明らかに公安の人々に動揺が走る。
「ファストン家‼?た、只今確認させて貰います。」
警察が名刺の連絡先に連絡を入れている最中リアムさんは我々が警察の人々に疑われている事情を聴き出しフォローをしてくれる。
「彼等のライセンスカードが本物である事はファストン家が保証する。
ハンター協会に連絡を取り、今年の第287期の7人の合格者の内の2名だと
確認しているからな。
当家と連絡を確認次第疑いは晴らしてやってくれ」
カーヤ令嬢は、ハンター協会に銃を販売してると言っていたな……
あの協会から合格者の数と名前を聞き出せるなんて、余程の繋がりがあるのか……
「確認、取れました‼‼‼‼‼‼ファストン家の関係者の方で間違いありません‼‼‼‼‼‼
えーと……大変、失礼しました。」
そう言って彼らは主にリアムさんに向かって頭を下げ、手早く店から撤収して行った。
タイミング良くリアムさんが来てくれて助かった。
リアムさんはこの店の店主の元に行き、年収が1億以上の者でないと持つ事を許されないシルバーオリーブ色のthe Chosen One カードという、クレジットカードを店主に差し出す。
「彼等の携帯購入代金はこれで頼む」
「了解しました。」
リアムさんには店主は丁寧に対応し、私達には皮肉気に言いながら注文票の携帯3つを持って来て袋に入れる作業をしている。
「あんた達、本当に運がいいね?、ハンターライセンスの確認なんて、偽物が世界中で横行してて、この国じゃ本物か確認するのに半年程掛かるだろうによ?
このグラナドもここ数年で急激に国全体が成長しちまったせいで
さっきみてーな犯罪者も大勢やって来るから
警察連中もそいつらの対応に追われて大忙しなんだよ?」
店主にメモ用紙を渡してリアムさんは尋ねる。
「ついでに、この携帯電話の注文も頼めるかい?
特殊な会社が作ってるみたいで、取り寄せるのを他の店が面倒がってね
どこも他のメーカーの物を進めてくるんだよ?」
その特殊な携帯電話はフラヴィア用の物だ。
アイツは超が付く程の機械クラッシャーだからな。
例え水深11,000mもある超深海帯に落ちても水圧で押しつぶされない程の頑丈さを誇る物をわざわざ選んでおいてやったんだ。
流石のフラヴィアでもアレならば扱える筈だ。
アレで壊れるようなら、アイツが扱える携帯は現在の技術では存在しない。
店主はメモ用紙を見て頷きながら返事をする。
「……あぁ、このメーカーは特殊作業をしている仕事用の人に小ロットでとても頑丈な携帯作ってる会社だからねぇ、中々一般に商品が出回んないんですよ?
ですが、他でもないファストン家からの注文なら
この会社に俺の知り合いがいますから、取り寄せて貰える用に頼んでみますよ?」
「助かるよ?、アレが注文出来るのなら、他の37個のこの携帯機種の注文も頼めるかい?」
そう言いリアムさんは他の機種が書かれたメモ用紙を店主に手渡す。
「37個も!?、いや、この機種ならすぐ取り寄せれます。
こんなに注文有難う御座います、何か不良があればすぐに問い合わせ下さい
すぐに対応させて貰いますから?」
店主は梱包した袋をリアムさんに手渡し彼に頭を下げる。
私達はリアムさんと共に乗って来たリムジンの社内に戻る。
首に下げてる虫かごの中でカインの精神の入ったダンゴコロコロ虫が丸くなって眠りながら寝言が伝えられてきた。
(~~~…クリームパン、大好き……
兄さん、半分こしよ……んぅ~
甘い…ね?……)
ああ、そう言えば、目を瞑ってろって言ったままだったか……
カインが好きだからよくパン屋でクリームパンを買って、余りジェニーがなかったから、二人で分けて食べてたな……その夢でも見てるんだろう。
「なんだよ、カインの奴静かだと思ったら寝ちまってたのか」
そうそう、お礼がまだだった。
「リアムさん、お陰様で助かりました。」
「お礼なら俺よりお嬢様に伝えてくれ、あの人の提案で
君らのピンチに間に合う事が出来たからね?」
確かにな、カーヤ令嬢には、母さんや父さん達の事も含めて、改めて礼を言わないとな……
あんな恩人に携帯電話の代金まで支払って貰ってしまうなんて……
私も、何かファストン家で役に立てたらいいのだが……
「そういやリアム、アンタノアと兄弟なんだってな?
大家族なんだっつってたけど実際の所兄弟何人いんの?」
「36人いる、うちの一族は、一夫多妻制という制度があるから
俺達の父には妻が5人いるんだ。」
「いいなぁ~、好きな子と結婚し放題かよ~羨ましいぜ?」
恋人や妻が多い程、その負担も倍になるという事をレオリオの奴は美味しい部分だけ想像して理解出来ていないらしい。
「……俺には、現在妻2人と恋人1人がいるが
一夫多妻なんぞ実際の所大変だぞ?
妻や恋人と過ごす時間を均等に割り振らなければいけないし
記念日のプレゼントやデートの場所も、ダブれないし、ランクも上でも下でもいけない。
恋人になったらなった人数分、その家族に挨拶に行って
認めて貰う必要があるし、新しく恋人を作るのも、妻達との相性と理解して貰う必要もあるからな……」
リアムさんの実際の話を聞いて自分には無理だと悟ったレオリオは強がる。
「うっへぇ~、思った以上に大変だなそりゃ……
ま、まあオレは1人の女を、生涯愛しぬく事にするぜ?、オレ等は愛せるのは1人だけだし」
恋人や妻か……私には恋愛事等今の所考えられないし、まだまだ先の事だな……
リアムさんはリムジンを運転しながら私に質問をしてくる。
「所でクラピカ君、左手の薬指……どこか痛くないかい?」
……そう言えば、カインも私の左手の薬指について、おかしな紐の様な物が付いていると言ってたな?
もう一度左手の薬指を確認してみるがやはり紐らしき物も痛みも感じない。
自分には見えない物が別の誰かには見えていると言われるのは正直余り良い気分はしないな……
「いえ、特には痛みも何もありませんが?」
私の返事を聞いてリアムさんは素っ気なく返事をして片目を指でこすっている。
「そうか、悪いね?、ちょっと目にゴミが入って見間違えたみたいだよ?」
……それならいいのだが、この人も色々とこの後忙しいだろうし、時間のある時にジョシュダさんに左手の薬指の事やカインの力の事も改めて聞いてみるか
店内の店主の男性やこの店にいた客達の雰囲気が冷たい物に変わり
銃を構えている覆面の男達の前を取り囲む様に店にいた老若男女の客達と店主がぞろぞろと集まり始める。
普通の国でなら逃げたり隠れようとする者もいるだろうが、この国では事情が違うのだ。
他国の物が好き放題出来るとなめて掛かると……
「お、オい、話きイテるノか!?、さッサと金ヲだセっテんだよ!?
本キでウつぞ!?」
予想していた反応と違い焦った様子で覆面の1人がイキって叫んでいるが
店主や客達も全員強盗に向かってオートマチックピストルやリボルバー等のハンドガンを取り出して次々に構え出す。
「最近コイツを新調したばっかりでな、いい的がノコノコ自分からやって来てくれたぜ?
なんせ、射撃場に行かなくても、タダで試し打ちが出来るんだからよ?」
店主がそう笑ってハンドガンの中でも強力な威力を持つ、デザートイーグルを奴等に向け言い放つのを見て強盗達は明らかに同様し始める。
この光景を見せるのはカインには酷だよな
「カイン、私がいいと言うまで目を瞑ってろ?」
(うん……)
「へ?、チょッとまっ……」
バンバンバン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
店主のみならず、店内で強盗犯を取り囲んでいる客人達も容赦なく銃の引き金を引き、店内はツーンとする硝煙の臭いに包まれ
蜂の巣になってしまった無残な彼等3人の遺体が店内に転がる。
「〜〜〜………っっっ、あ、アンタ等
そんな簡単に銃なんか撃っちまっていいのかよ?
強盗とはいえ人殺しじゃ、ねーか!?」
レオリオが驚いて店主や客の面々に向かって叫ぶが店主は平然と答える。
「お客さん、このグラドナじゃ、他の国と違って自己防衛権の権限が強くてな?
明確な悪意を持って致命傷を与えられる刃物や銃口を向けられたら、逆に撃ち殺してもこの国じゃ
俺等国民は罪に問われねえんだよ?
そして、迷惑行為を働く奴は、逮捕する権限も
この国の国民1人1人に与えられてるんだ?……
例えば、俺の店で営業妨害する奴とかなぁ?」
そう店主はレオリオを睨み付けて言う。
「いやいやいや、あ、アレはちょっと文化交流的な奴でしてねぇ〜オレの国じゃ
値切るのは挨拶みたいなもんなんすよぉ〜」
そう目を泳がせて私の方を向いて助けを求めるレオリオに内心ため息を吐き仕方ないと思った瞬間
♪〜♪♪♪〜〜〜♪♪
リアムさんから借りた携帯電話の着信が鳴り響く。
まぁ、レオリオなら私が電話してる間位は口八丁でなんとかするだろう。
「はい、クラピカです。」
「クラピカ君、携帯はもう買ったかい?」
「いえ、これからです。」
「あぁ、それは良かった。
君達が携帯を購入しに行く事をお嬢様にお伝えした所
前に使用人達の携帯電話を選んでくれた礼に
代わりに支払うと仰られてね?、今何処の店に居るんだい?」
選ぶのを手伝っただけなのに?、流石にそれだけでは申し訳ないが……ファストン家の関係者の人が来てくれるのなら、この場も簡単に収集がつきそうだな。
私はこの携帯ショップの名前をリアムさんに伝えると、誰かが通報したのだろう、この国の警察の制服を来た人物達が数人やって来て店内で現場検証や店主や客達から事情を聴取し終えると3人の遺体を車に運び終えるのを身計らって店主がレオリオの首元を引っ掴んで公安の人々の所へと連れて行く
「ついでにこの兄さんも連れてっちゃ〜くれないか?
駄目だっつっても100万以上もするうちの商品を値引きしろっつって話し聞きやがらねーんだよ?」
「だからぁ、あれは文化交流なんだって〜……あっ、そうだ、これが目に入らぬかぁ〜〜〜‼︎‼︎‼︎
こう見えてもオレ、ハンター様何だぜ?
だから少しのおふざけ位笑って許してくれって、な?」
そうレオリオはハンターライセンスを見せびらかすが、奴の軽はずみなこの行動が裏目に出る。
白い目で彼等に見られ、警察の彼等は疑い出す。
「ハンターともあろうものが、携帯電話なんて値切るなんてみみっちい事するか普通?
あいつ等億単位を平気で稼ぐ仕事なのによ?」
「どう見ても、この場を切り抜ける為に苦し紛れに出してるよな?
ライセンスの偽造品出してる可能性が高いし拘束しとくか」
「ええ〜本物なんだって〜
ちょっとクラピカ君〜、そろそろ他人のふりしてね〜で助けてくれよ〜」
情けない声で私の方を向いてレオリオが助けを求めてくる。
おいおい、せめてリアムさんが来るまではもう少し粘ってくれよ?
私の所に警察官達がやって来て肩を軽く叩いて同行を促してくる。
「君もこのライセンス偽造犯の仲間なのか?
ちょっと警察署までご同行願おうか?」
参ったな、流石にこの場でライセンスが本物である証明をする事は出来ないだろうし……素直に同行するしか道はないか
そう諦めかけた時、リアムさんが店内に入って来て、店内を見渡して私やレオリオを一瞥するとこの場にいる警察に事情を尋ねる。
「彼等が何かしたのか?、そこの2人は当家の客人なんだが?」
「失礼ですが、あなたは?」
一部の警察の人に尋ねられリアムさんは名刺を差出す。
「俺はファストン家の護衛の責任者を務めている者だ。
確認が必要なら、名刺の連絡先に確認してくれ」
ファストン家の名前を聞いて明らかに公安の人々に動揺が走る。
「ファストン家‼?た、只今確認させて貰います。」
警察が名刺の連絡先に連絡を入れている最中リアムさんは我々が警察の人々に疑われている事情を聴き出しフォローをしてくれる。
「彼等のライセンスカードが本物である事はファストン家が保証する。
ハンター協会に連絡を取り、今年の第287期の7人の合格者の内の2名だと
確認しているからな。
当家と連絡を確認次第疑いは晴らしてやってくれ」
カーヤ令嬢は、ハンター協会に銃を販売してると言っていたな……
あの協会から合格者の数と名前を聞き出せるなんて、余程の繋がりがあるのか……
「確認、取れました‼‼‼‼‼‼ファストン家の関係者の方で間違いありません‼‼‼‼‼‼
えーと……大変、失礼しました。」
そう言って彼らは主にリアムさんに向かって頭を下げ、手早く店から撤収して行った。
タイミング良くリアムさんが来てくれて助かった。
リアムさんはこの店の店主の元に行き、年収が1億以上の者でないと持つ事を許されないシルバーオリーブ色の
「彼等の携帯購入代金はこれで頼む」
「了解しました。」
リアムさんには店主は丁寧に対応し、私達には皮肉気に言いながら注文票の携帯3つを持って来て袋に入れる作業をしている。
「あんた達、本当に運がいいね?、ハンターライセンスの確認なんて、偽物が世界中で横行してて、この国じゃ本物か確認するのに半年程掛かるだろうによ?
このグラナドもここ数年で急激に国全体が成長しちまったせいで
さっきみてーな犯罪者も大勢やって来るから
警察連中もそいつらの対応に追われて大忙しなんだよ?」
店主にメモ用紙を渡してリアムさんは尋ねる。
「ついでに、この携帯電話の注文も頼めるかい?
特殊な会社が作ってるみたいで、取り寄せるのを他の店が面倒がってね
どこも他のメーカーの物を進めてくるんだよ?」
その特殊な携帯電話はフラヴィア用の物だ。
アイツは超が付く程の機械クラッシャーだからな。
例え水深11,000mもある超深海帯に落ちても水圧で押しつぶされない程の頑丈さを誇る物をわざわざ選んでおいてやったんだ。
流石のフラヴィアでもアレならば扱える筈だ。
アレで壊れるようなら、アイツが扱える携帯は現在の技術では存在しない。
店主はメモ用紙を見て頷きながら返事をする。
「……あぁ、このメーカーは特殊作業をしている仕事用の人に小ロットでとても頑丈な携帯作ってる会社だからねぇ、中々一般に商品が出回んないんですよ?
ですが、他でもないファストン家からの注文なら
この会社に俺の知り合いがいますから、取り寄せて貰える用に頼んでみますよ?」
「助かるよ?、アレが注文出来るのなら、他の37個のこの携帯機種の注文も頼めるかい?」
そう言いリアムさんは他の機種が書かれたメモ用紙を店主に手渡す。
「37個も!?、いや、この機種ならすぐ取り寄せれます。
こんなに注文有難う御座います、何か不良があればすぐに問い合わせ下さい
すぐに対応させて貰いますから?」
店主は梱包した袋をリアムさんに手渡し彼に頭を下げる。
私達はリアムさんと共に乗って来たリムジンの社内に戻る。
首に下げてる虫かごの中でカインの精神の入ったダンゴコロコロ虫が丸くなって眠りながら寝言が伝えられてきた。
(~~~…クリームパン、大好き……
兄さん、半分こしよ……んぅ~
甘い…ね?……)
ああ、そう言えば、目を瞑ってろって言ったままだったか……
カインが好きだからよくパン屋でクリームパンを買って、余りジェニーがなかったから、二人で分けて食べてたな……その夢でも見てるんだろう。
「なんだよ、カインの奴静かだと思ったら寝ちまってたのか」
そうそう、お礼がまだだった。
「リアムさん、お陰様で助かりました。」
「お礼なら俺よりお嬢様に伝えてくれ、あの人の提案で
君らのピンチに間に合う事が出来たからね?」
確かにな、カーヤ令嬢には、母さんや父さん達の事も含めて、改めて礼を言わないとな……
あんな恩人に携帯電話の代金まで支払って貰ってしまうなんて……
私も、何かファストン家で役に立てたらいいのだが……
「そういやリアム、アンタノアと兄弟なんだってな?
大家族なんだっつってたけど実際の所兄弟何人いんの?」
「36人いる、うちの一族は、一夫多妻制という制度があるから
俺達の父には妻が5人いるんだ。」
「いいなぁ~、好きな子と結婚し放題かよ~羨ましいぜ?」
恋人や妻が多い程、その負担も倍になるという事をレオリオの奴は美味しい部分だけ想像して理解出来ていないらしい。
「……俺には、現在妻2人と恋人1人がいるが
一夫多妻なんぞ実際の所大変だぞ?
妻や恋人と過ごす時間を均等に割り振らなければいけないし
記念日のプレゼントやデートの場所も、ダブれないし、ランクも上でも下でもいけない。
恋人になったらなった人数分、その家族に挨拶に行って
認めて貰う必要があるし、新しく恋人を作るのも、妻達との相性と理解して貰う必要もあるからな……」
リアムさんの実際の話を聞いて自分には無理だと悟ったレオリオは強がる。
「うっへぇ~、思った以上に大変だなそりゃ……
ま、まあオレは1人の女を、生涯愛しぬく事にするぜ?、オレ等は愛せるのは1人だけだし」
恋人や妻か……私には恋愛事等今の所考えられないし、まだまだ先の事だな……
リアムさんはリムジンを運転しながら私に質問をしてくる。
「所でクラピカ君、左手の薬指……どこか痛くないかい?」
……そう言えば、カインも私の左手の薬指について、おかしな紐の様な物が付いていると言ってたな?
もう一度左手の薬指を確認してみるがやはり紐らしき物も痛みも感じない。
自分には見えない物が別の誰かには見えていると言われるのは正直余り良い気分はしないな……
「いえ、特には痛みも何もありませんが?」
私の返事を聞いてリアムさんは素っ気なく返事をして片目を指でこすっている。
「そうか、悪いね?、ちょっと目にゴミが入って見間違えたみたいだよ?」
……それならいいのだが、この人も色々とこの後忙しいだろうし、時間のある時にジョシュダさんに左手の薬指の事やカインの力の事も改めて聞いてみるか