2つの糸 第7章
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「お嬢、これって‼?」
ノアが顔を真っ青にしながら驚いた様子でアタシに確認を求める様に声をかけてくる。
アタシはそうだろと頷いて同意する。
この様子だと、コイツの仕込みじゃないか、ノアは割と顔に出るタイプなのよ?
アタシの目の前に大人のこぶし大程の丸い塊が現れ、それは絵本なんかに出て来る羽の生えた髪の長い可愛らしいフェアリーの女の子の姿に形を変えた。
念獣か……そのフェアリーは大変ご立腹のご様子でアタシを睨み付けて怒鳴る。
「ちょっとそこのアナタ、なんで2人も縁を結びたいんですのっ‼‼‼‼‼
傲慢な人ですわねぇ‼‼‼‼‼‼
こんな願いは無効でしてよっ‼‼‼‼‼‼」
この様子からしてこの子は念能力者の吸血鬼の通信機能みたいなもんか、本人と直接交渉出来るんなら、遊・べ・る・ね・?
「何言ってるんスか、アタシは今、その2人を猛烈に愛してるんスよ?
世界を包み込む広大なloveで愛してるんスよ?
それにケチを付けるなんて、君の方こそ傲慢っスよ?、愛に決まった形はないんスよ?
同性愛然り、最近じゃ動物や、建物、現実に存在しない2次元の存在を伴侶に迎えた人だっているんスよ?
運命の相手が1人1づつなら、一夫多妻制の連中はどうなるんスか?
君の愛の価値観は時代錯誤で間違っているっ‼‼‼‼‼‼」
相手は混乱した様子で叫ぶ。
「なんと~~~っっっ‼‼?
現在では実在しない者との婚約もありますのね?
た、確かに……時代によって愛の形は移ろうもの
アタクシ1人の固定概念に拘りすぎるのは、己が能力への否定で御座いますわ」
あ、押せば案外いけっぞこの通信相手?
「失礼します、俺はヴァイスターク家に仕える家来のノアと申します。
貴女様のご家名と名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
ノアが緊張した様子で姿勢を正してフェアリーの通信相手に尋ねる。
「まあ、あなたヴァイスターク家の?
何処の浅はかな小娘が下劣なことしているかと思いきや
まさかそこに同族の家臣がいるとは思いもしませんでしたわ
アタクシジゼル・オールドと申します。
家臣なら、この家名で分かりますわね?」
ノアはおっかなびっくりの大変ガチガチになって緊張した様子で喋る。
なんせさ、オールドっつー、家名は、吸血鬼の一族でも特別な意味を持つ家名なんよ
「ジゼル様っ‼‼‼???た、大変失礼を
ほらお嬢、なにやってんの‼?
頭下げて頭っっっ‼‼‼‼‼‼
図が高いって‼‼‼‼‼‼」
ノアの奴はアタシの頭に手を乗せて無理矢理深々とお辞儀をさせる。
「あだだだだだっっっ‼‼‼‼‼‼
怪我人にもちっと優しくしてっスよ?
頭おじさんに蹴られて怪我してるんスから抑えれられると痛っいんスよぉ~~~」
「良い子だから大人しくしてって、後でおかし奢ってあげるから?」
おっし、言質は取ったぞ?
「怪我とは、人間って生き物は、つくづく不便ですのねぇ?
宜しくてよ?、楽になさいな?」
ジゼル……アイツから話は聞いた事あるわぁ~
随分と趣味の良い妹がいるって、自慢気に話してたよ?
ジゼルの言葉を聞いてノアの奴はガチガチに頷いてアタシの頭から手を放す。
「あなたのお話を聞いて、アタクシ、とても感銘を受け、考えを更新致しました。
時代により、運命の糸はもつれ合う事もある物
……で・す・が……それ相応の物を賭けて頂きましょうか?」
アタシの持っていたメモ用紙がいきなり手から離れて宙を浮き
そして丸の中に名前の書かれたメモ用紙が光輝き、丸の書かれた部分はルーレット表に形が変わる。
そこに書かれた項目内容はそりゃあ酷い物だった。
まず、不幸な事故死が倍率30%、DV、モラハラ、身も心も全てクズと生涯結ばれる。69%
運命の2人と結ばれるが超難関の1%ときたよ?
「ちょっと~、この内容流石に酷すぎるっスよぉ~」
フェアリーの念獣は邪悪な笑みを浮かべて言う。
「何を仰いますの?、あなた、自分は何も苦労せずに他力本願で
意中の殿方2人と結ばれようとするなら
相応の代価が必要になるのは当然でございましょう?
死なない方を引けば宜しいのです。」
そっちは対外タイラーおじさんの上位互換の奴と結ばれんでしょ?、アタシやだよ~……
「こんな内容の占いが流行ってるんなら、アンタ相当
他の人達も不幸な結果にしてんだろうっスねぇ?、コレ
仮に1%の奴当たったら本当に結ばれるんっスか?」
フェアリーの念獣は鼻を鳴らして、見下した声色で話す。
「俗な質問で御座いますわね?、アタクシ共という種族をご存じなら
己が言葉に虚言は申しませんわ?、あなた方浅ましい人間とは違いましてよ?
それに本当に当たりは御座います。
今までに不幸な結果になった方々のエネルギーを使って、1%が当たった方は、運命の相手と生涯幸せに結ばれるのですわ
偶に聞きますでしょ?、身分不相応のみすぼらしい一般人と一流の有名人の方が結ばれるとか?」
アタシは改めて念の力で変化したルーレット表を見る。
……あ~、流石奴の妹よ……まーあのこっえー姉ちゃんに比べれば可愛い?もんかもしれないけどさ
……まぁ、何度か今までに1%が当たった実例はあった訳だ、でなけりゃこんな確率が最悪な占い流行る訳ないもんね?
「それでは、destiny's Roulettedestiny's Roulette スタートでしてよ?
あ、因みに、ストップとあなたが言わなければ
このルーレットは止まらない仕組みです。
せいぜい悩みに悩みぬいて下さいな?」
ぐるぐるぐーるぐるとルーレットの針が勢いよく回り始める。
……悪いけど死ぬのもごめんだし、最悪な相手と添い遂げのもごめん被る。
アタシはノアを手招きしてこっちに呼び寄せると小声で耳打ちする。
「ノアっち、あんたの動体視力なら、あの1%のタイミング分かるっしょ?」
「お嬢、ズルは流石に駄目っしょ?……」
「あのルーレットの仕組みはさ、タイミング良く1%の所で言い当てるだけじゃ駄目なんスよ?」
「ん〜?、どゆこと?、まっ注意されてないしいっか……お嬢が悪い結果引いちゃったら、オレがジョシュダに怒られるし?」
1%の確率がこのルーレットを引いた奴誰でも全員に当たる様に言ってんだから、こりゃ酷い詐欺能力だね?
アイツ、一定期間福引で1等の当たりを入れないで引かせてる詐欺をやってやがんのよ?
……いずれにせよ、ズルにはズルで返させて貰おうじゃない?
「お嬢‼‼、今だよ‼‼」
ノアにタイミングを教えて貰いアタシは叫ぶ
「ストップ‼‼、ついでにlift ‼‼‼‼‼‼」
アタシの念能力でルーレットに足りない分のエネルギーとやらを補充する。
lift ってのはさ、能力を底上げさせたり、補充したり、一時的に念の能力を使う時に不利になる制約やそうゆうタイプの念能力を他の人や物に移す事が出来んの
便利っしょ?
ルーレットは虹色に光輝いて丁度1%の運命の2人と結ばれるの所で止まった。
タイミング良く止めるだけでいいのなら、ズルは絶対するなって、近くに吸血鬼の家臣がいるんだから、事前に注意は必ず入るだろうけどね?
でも今は、その必要はなかったんだよ?
フェアリーの念獣は残念そうに言いやがる。
「んまぁ……気づいちゃいました?
運命の相手と結ばれる負のエネルギーが、現状不足している事に
このルーレットは、エネルギー不足では決して1%を当てても、縁を結べないので悪い項目にズレるんです。
あなた、そのエネルギーを補充する能力があるなんて、随分とレアな能力をお持ちでいらっしゃいますのね?
生意気な小娘の悲鳴を聞けなかったのは誠に残念ですが
結果は結果、お結び致しますわ
Threads of fate 」
聞いたっしょ?、本当に良い趣味してるよ?
ルーレットは虹色の糸に変わり、アタシの左手の薬指に、2本の糸が結ばれる。
1つ目はベッドで未だにぐっすりと眠っているジョシュダに虹色の念で出来た糸は伸びていて、も一つは、多分今頃飛行船内かグラナド空港辺りにいるであろうクラピカ君と結びついて伸びてるんだろ
さて、もう十分遊んだし、そろそろエミリーおばさんの真実の愛を超えたアタシの愛も終わりにしよっか?
「あ~、ごめん、2人を愛する時間はもう終わっちゃったっスから
解除してくんないっスか?」
フェアリーの念獣はせっかくの可愛い顔が物凄い醜悪な表情に変わり、怒鳴り散らしてくる。
「は?、ちょっと意味が分かりませんわ?
あなた猛烈に殿方のお二人を愛してるんだったのでしょう?
世界を包み込む広大なloveは何処にいったんですの?」<
「さっきまでは超深海層全面まで愛してたんスよ……でも
もうその愛の時間は終わっちまったっスよ?
意中の人と結ばれても、皆が継続が出来るもんでもないっスからねぇ?
アンタも言ったしょ?、愛は移ろうものだって?
又新しく始める為にあの愛は終わりを迎えるんスよ?
だから解除してっスよ?」
「んまぁ~‼‼‼‼‼‼、あなた、あなたっっっ‼‼‼‼‼‼、最初から
くっつく気なんかないんでしたのねっっっ‼‼‼‼‼‼」
「あったっスよ?、おまじないやってる時は本気で2人を愛してたんスよ?」
フェアリーの念獣は再び邪な笑みを浮かべて叫ぶ
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっっ‼‼‼‼‼‼
これは愉快、ならば、お前の愛の終わった2人と、終焉まで結ばれるがいいわっ‼‼‼‼‼‼
貴様ら矮小な人間如きではアタクシの念の徐念等出来ないからなぁっっっ‼‼‼‼‼‼~~~」
そう言ってフェアリーの念獣と、この部屋一面を覆っていた吸血鬼のオーラが消えて行く。
まぁ、あんな偏った方向の念能力にしてるんだから、愛には相当な拘りがあるんだろアイツの妹は、近々この件で死なない為にやっこに仲介を頼むか……
顔を真っ青にしてノアがビビッタ様子でアタシに話しかけて来る。
「どうすんだよお嬢、こんな事ご主人様にバレたら」
……ぶっちゃけ縁を結ぶ能力はジョシュダやクラピカ君の心まで強制的にアタシloveにさせる物なのか、それとも無理矢理にアタシ等の気持ち関係なしでくっつける物なのかで今後の対応は変わる訳だけど
アタシとジョシュダが恋人になっちまったら、あのおとっつぁんが黙ってる訳ないもんなぁ~……
あ~ぁ、アタシ等死んだわ……せめて来世は、一般人に生まれ変わって、スローライフを満喫するんだ。
アタシはわざとらしく可愛く言ってやる。
「アタシ達、病める時も、死ぬ時も一緒だよ?、ノアッチ?、これからは運命共同体だね?、な〜か〜よ〜死〜♪」
ノアの奴、涙目になってマジで言ってやんの
「やだよぉ~~~~‼‼‼‼‼‼オレ、オレ
まだ一度だって彼女だって出来た事ないのに~~~‼‼‼‼‼‼
デートしてみたかったよぉ~、彼女と一緒に花火を見に行って、君の方が綺麗だねってオレが言ったら
世界一可愛い彼女の照れる姿が見て見たかったよぉ~‼‼‼‼‼‼」
「おんめぇ、花火と彼女を一緒にしちゃどっちにも失礼っスよ、花火の色となる
ストロンチウム、バリウム、銅の結合物、ナトリウム、カリウム、アルミニウム粉末よりも君は上位互換に綺麗だね?って言われて、世界一可愛い彼女は照れるんスか?」
「も~なんでこの子は曲解した理解をするの?~
そうゆーのってね、情緒的な物でさ、もっと単純なのよ?」
2月25日、午後13時、グラナド国空港
……結局、遊びに行くんじゃないと言っておいて、乗って来た飛行船の便に乗るまでに時間があったから皆への土産を色々買って来てしまったな……
母さんには、空港で人気だという果物が盛り沢山のせられたタルトのホールの10号を
父さんには使い勝手の良さそうな木製の万年筆を、パイロには例の朝方にやっているシュールな戦隊物がコラボレーションして販売していた飛行船のプラモデルを
他の人達にはよくある量産型のクッキーの空港限定シナモンブルーベリーチーズ味という物を沢山買ってしまった為、私の両手は現状お土産袋で塞がってしまっている。
(ねえ兄さん、左手の薬指に、虹色の糸に、派手な赤黒い後光みたいなのが付いた紐結んであるけど、その紐、いつ結んだの?、すごく遠くまで繋がってるよ?)
小さな子供が肩に下げるタイプのストラップの付いたプラスチックケースの虫かごを私の首に下げその中のダンゴコロコロ虫に精神を移動している私の弟、カインが声を伝えてきたのを聞いて、左手の薬指を見てみるが、紐らしき物はない。
ノアが顔を真っ青にしながら驚いた様子でアタシに確認を求める様に声をかけてくる。
アタシはそうだろと頷いて同意する。
この様子だと、コイツの仕込みじゃないか、ノアは割と顔に出るタイプなのよ?
アタシの目の前に大人のこぶし大程の丸い塊が現れ、それは絵本なんかに出て来る羽の生えた髪の長い可愛らしいフェアリーの女の子の姿に形を変えた。
念獣か……そのフェアリーは大変ご立腹のご様子でアタシを睨み付けて怒鳴る。
「ちょっとそこのアナタ、なんで2人も縁を結びたいんですのっ‼‼‼‼‼
傲慢な人ですわねぇ‼‼‼‼‼‼
こんな願いは無効でしてよっ‼‼‼‼‼‼」
この様子からしてこの子は念能力者の吸血鬼の通信機能みたいなもんか、本人と直接交渉出来るんなら、遊・べ・る・ね・?
「何言ってるんスか、アタシは今、その2人を猛烈に愛してるんスよ?
世界を包み込む広大なloveで愛してるんスよ?
それにケチを付けるなんて、君の方こそ傲慢っスよ?、愛に決まった形はないんスよ?
同性愛然り、最近じゃ動物や、建物、現実に存在しない2次元の存在を伴侶に迎えた人だっているんスよ?
運命の相手が1人1づつなら、一夫多妻制の連中はどうなるんスか?
君の愛の価値観は時代錯誤で間違っているっ‼‼‼‼‼‼」
相手は混乱した様子で叫ぶ。
「なんと~~~っっっ‼‼?
現在では実在しない者との婚約もありますのね?
た、確かに……時代によって愛の形は移ろうもの
アタクシ1人の固定概念に拘りすぎるのは、己が能力への否定で御座いますわ」
あ、押せば案外いけっぞこの通信相手?
「失礼します、俺はヴァイスターク家に仕える家来のノアと申します。
貴女様のご家名と名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
ノアが緊張した様子で姿勢を正してフェアリーの通信相手に尋ねる。
「まあ、あなたヴァイスターク家の?
何処の浅はかな小娘が下劣なことしているかと思いきや
まさかそこに同族の家臣がいるとは思いもしませんでしたわ
アタクシジゼル・オールドと申します。
家臣なら、この家名で分かりますわね?」
ノアはおっかなびっくりの大変ガチガチになって緊張した様子で喋る。
なんせさ、オールドっつー、家名は、吸血鬼の一族でも特別な意味を持つ家名なんよ
「ジゼル様っ‼‼‼???た、大変失礼を
ほらお嬢、なにやってんの‼?
頭下げて頭っっっ‼‼‼‼‼‼
図が高いって‼‼‼‼‼‼」
ノアの奴はアタシの頭に手を乗せて無理矢理深々とお辞儀をさせる。
「あだだだだだっっっ‼‼‼‼‼‼
怪我人にもちっと優しくしてっスよ?
頭おじさんに蹴られて怪我してるんスから抑えれられると痛っいんスよぉ~~~」
「良い子だから大人しくしてって、後でおかし奢ってあげるから?」
おっし、言質は取ったぞ?
「怪我とは、人間って生き物は、つくづく不便ですのねぇ?
宜しくてよ?、楽になさいな?」
ジゼル……アイツから話は聞いた事あるわぁ~
随分と趣味の良い妹がいるって、自慢気に話してたよ?
ジゼルの言葉を聞いてノアの奴はガチガチに頷いてアタシの頭から手を放す。
「あなたのお話を聞いて、アタクシ、とても感銘を受け、考えを更新致しました。
時代により、運命の糸はもつれ合う事もある物
……で・す・が……それ相応の物を賭けて頂きましょうか?」
アタシの持っていたメモ用紙がいきなり手から離れて宙を浮き
そして丸の中に名前の書かれたメモ用紙が光輝き、丸の書かれた部分はルーレット表に形が変わる。
そこに書かれた項目内容はそりゃあ酷い物だった。
まず、不幸な事故死が倍率30%、DV、モラハラ、身も心も全てクズと生涯結ばれる。69%
運命の2人と結ばれるが超難関の1%ときたよ?
「ちょっと~、この内容流石に酷すぎるっスよぉ~」
フェアリーの念獣は邪悪な笑みを浮かべて言う。
「何を仰いますの?、あなた、自分は何も苦労せずに他力本願で
意中の殿方2人と結ばれようとするなら
相応の代価が必要になるのは当然でございましょう?
死なない方を引けば宜しいのです。」
そっちは対外タイラーおじさんの上位互換の奴と結ばれんでしょ?、アタシやだよ~……
「こんな内容の占いが流行ってるんなら、アンタ相当
他の人達も不幸な結果にしてんだろうっスねぇ?、コレ
仮に1%の奴当たったら本当に結ばれるんっスか?」
フェアリーの念獣は鼻を鳴らして、見下した声色で話す。
「俗な質問で御座いますわね?、アタクシ共という種族をご存じなら
己が言葉に虚言は申しませんわ?、あなた方浅ましい人間とは違いましてよ?
それに本当に当たりは御座います。
今までに不幸な結果になった方々のエネルギーを使って、1%が当たった方は、運命の相手と生涯幸せに結ばれるのですわ
偶に聞きますでしょ?、身分不相応のみすぼらしい一般人と一流の有名人の方が結ばれるとか?」
アタシは改めて念の力で変化したルーレット表を見る。
……あ~、流石奴の妹よ……まーあのこっえー姉ちゃんに比べれば可愛い?もんかもしれないけどさ
……まぁ、何度か今までに1%が当たった実例はあった訳だ、でなけりゃこんな確率が最悪な占い流行る訳ないもんね?
「それでは、destiny's Roulette
あ、因みに、ストップとあなたが言わなければ
このルーレットは止まらない仕組みです。
せいぜい悩みに悩みぬいて下さいな?」
ぐるぐるぐーるぐるとルーレットの針が勢いよく回り始める。
……悪いけど死ぬのもごめんだし、最悪な相手と添い遂げのもごめん被る。
アタシはノアを手招きしてこっちに呼び寄せると小声で耳打ちする。
「ノアっち、あんたの動体視力なら、あの1%のタイミング分かるっしょ?」
「お嬢、ズルは流石に駄目っしょ?……」
「あのルーレットの仕組みはさ、タイミング良く1%の所で言い当てるだけじゃ駄目なんスよ?」
「ん〜?、どゆこと?、まっ注意されてないしいっか……お嬢が悪い結果引いちゃったら、オレがジョシュダに怒られるし?」
1%の確率がこのルーレットを引いた奴誰でも全員に当たる様に言ってんだから、こりゃ酷い詐欺能力だね?
アイツ、一定期間福引で1等の当たりを入れないで引かせてる詐欺をやってやがんのよ?
……いずれにせよ、ズルにはズルで返させて貰おうじゃない?
「お嬢‼‼、今だよ‼‼」
ノアにタイミングを教えて貰いアタシは叫ぶ
「ストップ‼‼、ついでに
アタシの念能力でルーレットに足りない分のエネルギーとやらを補充する。
便利っしょ?
ルーレットは虹色に光輝いて丁度1%の運命の2人と結ばれるの所で止まった。
タイミング良く止めるだけでいいのなら、ズルは絶対するなって、近くに吸血鬼の家臣がいるんだから、事前に注意は必ず入るだろうけどね?
でも今は、その必要はなかったんだよ?
フェアリーの念獣は残念そうに言いやがる。
「んまぁ……気づいちゃいました?
運命の相手と結ばれる負のエネルギーが、現状不足している事に
このルーレットは、エネルギー不足では決して1%を当てても、縁を結べないので悪い項目にズレるんです。
あなた、そのエネルギーを補充する能力があるなんて、随分とレアな能力をお持ちでいらっしゃいますのね?
生意気な小娘の悲鳴を聞けなかったのは誠に残念ですが
結果は結果、お結び致しますわ
聞いたっしょ?、本当に良い趣味してるよ?
ルーレットは虹色の糸に変わり、アタシの左手の薬指に、2本の糸が結ばれる。
1つ目はベッドで未だにぐっすりと眠っているジョシュダに虹色の念で出来た糸は伸びていて、も一つは、多分今頃飛行船内かグラナド空港辺りにいるであろうクラピカ君と結びついて伸びてるんだろ
さて、もう十分遊んだし、そろそろエミリーおばさんの真実の愛を超えたアタシの愛も終わりにしよっか?
「あ~、ごめん、2人を愛する時間はもう終わっちゃったっスから
解除してくんないっスか?」
フェアリーの念獣はせっかくの可愛い顔が物凄い醜悪な表情に変わり、怒鳴り散らしてくる。
「は?、ちょっと意味が分かりませんわ?
あなた猛烈に殿方のお二人を愛してるんだったのでしょう?
世界を包み込む広大なloveは何処にいったんですの?」<
「さっきまでは超深海層全面まで愛してたんスよ……でも
もうその愛の時間は終わっちまったっスよ?
意中の人と結ばれても、皆が継続が出来るもんでもないっスからねぇ?
アンタも言ったしょ?、愛は移ろうものだって?
又新しく始める為にあの愛は終わりを迎えるんスよ?
だから解除してっスよ?」
「んまぁ~‼‼‼‼‼‼、あなた、あなたっっっ‼‼‼‼‼‼、最初から
くっつく気なんかないんでしたのねっっっ‼‼‼‼‼‼」
「あったっスよ?、おまじないやってる時は本気で2人を愛してたんスよ?」
フェアリーの念獣は再び邪な笑みを浮かべて叫ぶ
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっっ‼‼‼‼‼‼
これは愉快、ならば、お前の愛の終わった2人と、終焉まで結ばれるがいいわっ‼‼‼‼‼‼
貴様ら矮小な人間如きではアタクシの念の徐念等出来ないからなぁっっっ‼‼‼‼‼‼~~~」
そう言ってフェアリーの念獣と、この部屋一面を覆っていた吸血鬼のオーラが消えて行く。
まぁ、あんな偏った方向の念能力にしてるんだから、愛には相当な拘りがあるんだろアイツの妹は、近々この件で死なない為にやっこに仲介を頼むか……
顔を真っ青にしてノアがビビッタ様子でアタシに話しかけて来る。
「どうすんだよお嬢、こんな事ご主人様にバレたら」
……ぶっちゃけ縁を結ぶ能力はジョシュダやクラピカ君の心まで強制的にアタシloveにさせる物なのか、それとも無理矢理にアタシ等の気持ち関係なしでくっつける物なのかで今後の対応は変わる訳だけど
アタシとジョシュダが恋人になっちまったら、あのおとっつぁんが黙ってる訳ないもんなぁ~……
あ~ぁ、アタシ等死んだわ……せめて来世は、一般人に生まれ変わって、スローライフを満喫するんだ。
アタシはわざとらしく可愛く言ってやる。
「アタシ達、病める時も、死ぬ時も一緒だよ?、ノアッチ?、これからは運命共同体だね?、な〜か〜よ〜死〜♪」
ノアの奴、涙目になってマジで言ってやんの
「やだよぉ~~~~‼‼‼‼‼‼オレ、オレ
まだ一度だって彼女だって出来た事ないのに~~~‼‼‼‼‼‼
デートしてみたかったよぉ~、彼女と一緒に花火を見に行って、君の方が綺麗だねってオレが言ったら
世界一可愛い彼女の照れる姿が見て見たかったよぉ~‼‼‼‼‼‼」
「おんめぇ、花火と彼女を一緒にしちゃどっちにも失礼っスよ、花火の色となる
ストロンチウム、バリウム、銅の結合物、ナトリウム、カリウム、アルミニウム粉末よりも君は上位互換に綺麗だね?って言われて、世界一可愛い彼女は照れるんスか?」
「も~なんでこの子は曲解した理解をするの?~
そうゆーのってね、情緒的な物でさ、もっと単純なのよ?」
2月25日、午後13時、グラナド国空港
……結局、遊びに行くんじゃないと言っておいて、乗って来た飛行船の便に乗るまでに時間があったから皆への土産を色々買って来てしまったな……
母さんには、空港で人気だという果物が盛り沢山のせられたタルトのホールの10号を
父さんには使い勝手の良さそうな木製の万年筆を、パイロには例の朝方にやっているシュールな戦隊物がコラボレーションして販売していた飛行船のプラモデルを
他の人達にはよくある量産型のクッキーの空港限定シナモンブルーベリーチーズ味という物を沢山買ってしまった為、私の両手は現状お土産袋で塞がってしまっている。
(ねえ兄さん、左手の薬指に、虹色の糸に、派手な赤黒い後光みたいなのが付いた紐結んであるけど、その紐、いつ結んだの?、すごく遠くまで繋がってるよ?)
小さな子供が肩に下げるタイプのストラップの付いたプラスチックケースの虫かごを私の首に下げその中のダンゴコロコロ虫に精神を移動している私の弟、カインが声を伝えてきたのを聞いて、左手の薬指を見てみるが、紐らしき物はない。