2つの糸 第7章
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・・
・・・
日が差し込む中、アタシはどこぞのこれまた高級な部屋のベッドで目を覚ます。
部屋の壁に掛けられている立派な木製の彫刻の施された時計を見ると
午後13時か……
部屋の隅の方からジョシュダの面倒な相手によくする冷たい声が聞こえてくる。
「…失礼させて頂きます。」
そう言って少しして電話を切りこっちの方に歩いて来ると、アタシを見て安心した表情で声をかけてくる。
「良かった、目が覚められましたか?
体調は問題ありませんか?」
「ん~、体は大丈夫っスよ?、それよかさっきの電話……誰からっスよ?」
どうせ又、クルタ族語りか、その系列で迷惑行為をする人かな?
じいちゃんの連絡先にクルタ族の緋の眼を落札するの人権侵害だ~って抗議してくる煩い団体もいんのよ?
「元カキン帝国の第4王子、ツェリードニヒ・ホイコーロ氏からです。
彼が売った緋の眼を買い戻したいとの連絡が前々からありまして、今回も同列の理由でしたので切りました。
カキン帝国が閉鎖された後は、投資家として成功されているようですね?」
5年前に、6大大陸中の1つ、カキン帝国っつーこの世界の大きな大陸の1つの国への出入りがありとあらゆる国で禁止された。
その理由は原因不明の病気が国中に広がってしまいそれを流出させない為だって表向きには言われててさ、ハンターでさえも今はカキン帝国に入国禁止なのよ……
で、実際の所はと言うとさ……
アタシの怖ーい知り合いがカキン帝国が閉鎖される3週間位前に電話口でほざいてたのよ
「カキン帝国最近ウザイんだよね~、あの国、潰すわ♪」
あの時は冗談半分で言ってんのかと思ったら、あんにゃろマジでやりやがったの。
あいつの能力でさ、生きてる生物を別の者に変化させる強力な呪い系の能力があってね?
その呪いに掛かっちまったら、変化する前の浸食段階前ならまだアタシの力で治す事は出来るけど、最終段階の別の者に成り果てちまったら、アレはもう治す事出来ないんだわ
ああなったら食べる以外の思考しか無くなって、際限なく自分以外の生物を襲って食べ続ける行動を繰り返すのよ。
しかも仮に攻撃されて無くなってしまった自分の体の部分もとかげの尻尾よりも早く数分で生えて回復して寿命もないときた。
で、変化した奴に襲われた人や他の生物も感染病みたいにその呪いの力がどんどん移っていってさ、奴はその力でカキン帝国を滅ぼしちまったのよ。
なんでアタシがこの話しを知ってるかっつーと、ハンター協会から依頼されて、カキン帝国から逃げて来た王族の人達の中に侵食段階の人が何人かいてさ、その人達を治した事があったのよ
幸いにも国王と第一王子以外の王族の関係者は(国王と第一王子は残念ながら最終段階に至ってしまった。)沈む船からいち早く逃げるネズミの様に、カキン帝国を脱出して、別々の国々に逃げてさ、それぞれ今は暮らしているみたい。
今もカキン帝国の中では、人や生物ではなくなってしまった者達が、地獄絵図の様に、お互いを捕食しあってるんだろうね……
アレに変わるとそれまでの知能は全くなくなるから、外に連れ出さない限りは
国に放置されている飛行船や船を使って外に出て来る奴はいないだろうからこのままで大丈夫なんだけど……
外から入らない限りは、今の所は他の国の人々は危険性がないんだけどね……
帝国から脱出した時に持って来たパイロ達の頭部や眼を
第4王子は当面の生活費欲しさに競売に賭けたのをじいちゃんが全部落札したのよ、それとゆーのも
5年前にカキン帝国が突然閉鎖されてしまって、あそこの国も結構盛んに色々な物を世界に輸出いてたもんだからさ
それがいきなり取引もなんも出来なくなっちまって世界的に大混乱と大恐慌が起っちゃってさぁ……それを補う為昔なら決して表ざたに出品出来ない人体の部位や、珍しい生物の剥製とか、既に故人や亡くなってしまった者の取引をさ、どこの国でも法律が緩められちゃって、売り買い出品出来る様になってるんだわ、流石に盗品の美術品とかは駄目だけどね。
だから堂々とうちのじいちゃんもクルタ族の緋の眼の収集家として雑誌で掲載されてる訳
正規に落札したうちに今更買い戻すから返してくれときたか……あの第四王子とはなるたけ関わりたくないんだよなぁ……かなり厄介な人だしね?
小さくジョシュダはため息を吐くと、アタシを本当に心配そうに見て言ってくれる。
「お嬢様……だからあの時言ったではありませんか?
無駄に念能力を使わないで下さいって
1日に2人生き返らせるのが貴方の限界でしょう?
貴女の制約と契約は判明してないんですから
いつ能力を使ってその代償でお亡くなりになってしまうかもしれないんですよ?
それなのに、又無理してっ……」
あ~うん……そーなのよ、実はさ、アタシの念での制約と契約、分かってないんだわ
念脳力使っていつおっちんでもおかしくないんだアタシ
だからジョシュダの奴能力無駄に使うなっていつも心配してくれてんのよ?
まあ、今のご時世で、クルタ族の子をその辺ほいほい歩かせるなんて危険すぎるんだよね
あの第四王子がうちにしつこく連絡取りたがってるのもあってさ……
不機嫌な表情になってジョシュダはぼやく
「これまでも何度も貴女の使う念能力の頻度を下げて欲しいとダン様にお願いして来ましたが
全く聞き入れられない。
こんな状態の貴女を見て依頼を受けてくるなんて…
本当にダン様は、貴女の事を都合の良い道具としてしか見ていないんですね?」
まぁ、こんな能力持ってんじゃしゃーないよ?
今みたいな贅沢な生活送れる分だけアタシは十分恵まれてるしね?。
「じっちゃんの奴、アタシを連れて来る時何って言ったと思うっスか?
自由のない管理された場所で飼われるか
それとも多少の自由は約束するけど、コキ使われ続けるどっちの人生がいいか選べってさ?」
「管理された場所を選んだら、何処に連れて行かれたんです?」
「ハンター協会だって、あそこなら
アタシを高く売り付けられるだろうって見積もってたんだと……
ま、死者や難病を回復出来る念能力なんてかなりのレアだろうしねぇっス」
「この世界に貴女一人位です、そんな強力な治療能力なんて……
世間にそんな能力を持っている者がいるなんて知れたら
その能力欲しさに戦争が始まってもおかしくないレベルなんですよ?
ですから貴女の能力はもっと小出しにして使うべきだというのに……
ダン様は、本当に何を考えられているのか……」
「じいちゃんの考えてる事なんて、宇宙人レベルに分かんないっスから考えても無駄っスよ
アタシもときたまおったまげる位だもん
……所で、クラピカ君の連れて来る子は、アンタが言ってた子で間違いないの?」
ジョシュダの奴は心底辛そうな表情で頷き
ながら答える。
「ええ……クラピカ君にあの女の名前を確認しました。
アイツの人間性も、彼から聞いた話と一致してますから、まず間違いないかと…
あの女に引き取られてからは虐待や、 他の奴からのはした金欲しさに、あの子は売春行為もさせられていたみたいです」
「そりゃ酷いっスね……」
ジョシュダは顔を両手で覆って震えながら声を絞り出して言葉を続ける。
「俺が…全部悪いんです……俺が余計な事をしたからっ
あの子はあんな恐ろしい目に遭う羽目になってしまった。
凄く怖かっただろうに、可哀想に……」
「……アンタは自分に出来る精一杯の事やったじゃん?、結果はどうあれ
カイン君を助けようとした自分の気持ちまで否定してあげないでっスよ?」
顔を手で覆いながら、嗚咽した声でジョシュダは嬉しそうに喋る。
「……っ、でも、良かった。
あの子を助けてくれたクラピカ君はっ……
立派な子だっ……特殊な力を持っているカインを
差別せず、自分の為にあの子を搾取しようとしないで……
あの子の人生をちゃんと真面目に考えてくれている……」
「あの子の存在がカイン君の救いになってるみたいっスからねぇ……」
「ノアからカインについて、クラピカ君に話を聞いて貰ったんですが……
牢屋にいた頃の記憶も殆どなくて、俺の記憶も……あの子には
無いそうなんです……俺が、あの時…あんな事をしたから」
「ま、しゃーないっスよ…あれはアンタのおとっつぁんが悪かったスからね…
……でも、本当に大丈夫なんスか?、他の子と、分け隔てなく接せられるんスよね?
あんまり贔屓しすぎると、怪しまれるっスよ?」
「はい……あの子の幸せの為に全て我慢出来ます……
俺にはもう、あの子の成長を近くで見守る資格は
ないんです、それらは全て、クラピカ君の権利なんですから」
……そこまで覚悟してるなら大丈夫か……
「でも、カインは、あの女の虐待のせいで、解離性同一性障害という精神疾患も患ってて、その病気で出来た人格の名前が……アベルって言うそうなんです……
カインが名付けたと……
何処かで……覚えていて……くれてたっ……っ……」
ちょっとね、これから連れて来るカイン君とジョシュダは結構な関係があったのよ
おとっつぁんと、ジョシュダの奴が反目する様になった原因がカイン君でさ……ま、それはも少し後でね?
ガチャンと部屋の扉が勢い良く開きのん気なノアの声が部屋に響く。
「たっだいまぁ~て……」
気まずそうに、泣いてたのか両手で涙を拭っているジョシュダの奴を見て、ノアはアタシの所まで来ると確認するように冗談まじりで言ってくる。
「駄目でしょお嬢、奥さん泣かしちゃ?」
アタシも冗談交じりで答える。
「妻がよぉ、アタシがいない間寂しくて寂しくて仕方なかったんだってよ?
今からなでなでして慰めてやる所だったんスよ?」
顔を擦る手を放し呆れた表情でジョシュダはアタシ等を見ながら注意する口調で冷たく言いやがる。
「バカチンさん、そもそも設定がおかしいでしょう?
同性愛は別に否定はしませんが
何故男の俺が、貴女の妻なのですか?
俺は男なのですから普通は、夫……いえ、この話はもういいです。
ノア、護衛の人達から何か伝言はあるかい?」
んだよ~、せっかくジョシュダも乗って来てくれたのに
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日が差し込む中、アタシはどこぞのこれまた高級な部屋のベッドで目を覚ます。
部屋の壁に掛けられている立派な木製の彫刻の施された時計を見ると
午後13時か……
部屋の隅の方からジョシュダの面倒な相手によくする冷たい声が聞こえてくる。
「…失礼させて頂きます。」
そう言って少しして電話を切りこっちの方に歩いて来ると、アタシを見て安心した表情で声をかけてくる。
「良かった、目が覚められましたか?
体調は問題ありませんか?」
「ん~、体は大丈夫っスよ?、それよかさっきの電話……誰からっスよ?」
どうせ又、クルタ族語りか、その系列で迷惑行為をする人かな?
じいちゃんの連絡先にクルタ族の緋の眼を落札するの人権侵害だ~って抗議してくる煩い団体もいんのよ?
「元カキン帝国の第4王子、ツェリードニヒ・ホイコーロ氏からです。
彼が売った緋の眼を買い戻したいとの連絡が前々からありまして、今回も同列の理由でしたので切りました。
カキン帝国が閉鎖された後は、投資家として成功されているようですね?」
5年前に、6大大陸中の1つ、カキン帝国っつーこの世界の大きな大陸の1つの国への出入りがありとあらゆる国で禁止された。
その理由は原因不明の病気が国中に広がってしまいそれを流出させない為だって表向きには言われててさ、ハンターでさえも今はカキン帝国に入国禁止なのよ……
で、実際の所はと言うとさ……
アタシの怖ーい知り合いがカキン帝国が閉鎖される3週間位前に電話口でほざいてたのよ
「カキン帝国最近ウザイんだよね~、あの国、潰すわ♪」
あの時は冗談半分で言ってんのかと思ったら、あんにゃろマジでやりやがったの。
あいつの能力でさ、生きてる生物を別の者に変化させる強力な呪い系の能力があってね?
その呪いに掛かっちまったら、変化する前の浸食段階前ならまだアタシの力で治す事は出来るけど、最終段階の別の者に成り果てちまったら、アレはもう治す事出来ないんだわ
ああなったら食べる以外の思考しか無くなって、際限なく自分以外の生物を襲って食べ続ける行動を繰り返すのよ。
しかも仮に攻撃されて無くなってしまった自分の体の部分もとかげの尻尾よりも早く数分で生えて回復して寿命もないときた。
で、変化した奴に襲われた人や他の生物も感染病みたいにその呪いの力がどんどん移っていってさ、奴はその力でカキン帝国を滅ぼしちまったのよ。
なんでアタシがこの話しを知ってるかっつーと、ハンター協会から依頼されて、カキン帝国から逃げて来た王族の人達の中に侵食段階の人が何人かいてさ、その人達を治した事があったのよ
幸いにも国王と第一王子以外の王族の関係者は(国王と第一王子は残念ながら最終段階に至ってしまった。)沈む船からいち早く逃げるネズミの様に、カキン帝国を脱出して、別々の国々に逃げてさ、それぞれ今は暮らしているみたい。
今もカキン帝国の中では、人や生物ではなくなってしまった者達が、地獄絵図の様に、お互いを捕食しあってるんだろうね……
アレに変わるとそれまでの知能は全くなくなるから、外に連れ出さない限りは
国に放置されている飛行船や船を使って外に出て来る奴はいないだろうからこのままで大丈夫なんだけど……
外から入らない限りは、今の所は他の国の人々は危険性がないんだけどね……
帝国から脱出した時に持って来たパイロ達の頭部や眼を
第4王子は当面の生活費欲しさに競売に賭けたのをじいちゃんが全部落札したのよ、それとゆーのも
5年前にカキン帝国が突然閉鎖されてしまって、あそこの国も結構盛んに色々な物を世界に輸出いてたもんだからさ
それがいきなり取引もなんも出来なくなっちまって世界的に大混乱と大恐慌が起っちゃってさぁ……それを補う為昔なら決して表ざたに出品出来ない人体の部位や、珍しい生物の剥製とか、既に故人や亡くなってしまった者の取引をさ、どこの国でも法律が緩められちゃって、売り買い出品出来る様になってるんだわ、流石に盗品の美術品とかは駄目だけどね。
だから堂々とうちのじいちゃんもクルタ族の緋の眼の収集家として雑誌で掲載されてる訳
正規に落札したうちに今更買い戻すから返してくれときたか……あの第四王子とはなるたけ関わりたくないんだよなぁ……かなり厄介な人だしね?
小さくジョシュダはため息を吐くと、アタシを本当に心配そうに見て言ってくれる。
「お嬢様……だからあの時言ったではありませんか?
無駄に念能力を使わないで下さいって
1日に2人生き返らせるのが貴方の限界でしょう?
貴女の制約と契約は判明してないんですから
いつ能力を使ってその代償でお亡くなりになってしまうかもしれないんですよ?
それなのに、又無理してっ……」
あ~うん……そーなのよ、実はさ、アタシの念での制約と契約、分かってないんだわ
念脳力使っていつおっちんでもおかしくないんだアタシ
だからジョシュダの奴能力無駄に使うなっていつも心配してくれてんのよ?
まあ、今のご時世で、クルタ族の子をその辺ほいほい歩かせるなんて危険すぎるんだよね
あの第四王子がうちにしつこく連絡取りたがってるのもあってさ……
不機嫌な表情になってジョシュダはぼやく
「これまでも何度も貴女の使う念能力の頻度を下げて欲しいとダン様にお願いして来ましたが
全く聞き入れられない。
こんな状態の貴女を見て依頼を受けてくるなんて…
本当にダン様は、貴女の事を都合の良い道具としてしか見ていないんですね?」
まぁ、こんな能力持ってんじゃしゃーないよ?
今みたいな贅沢な生活送れる分だけアタシは十分恵まれてるしね?。
「じっちゃんの奴、アタシを連れて来る時何って言ったと思うっスか?
自由のない管理された場所で飼われるか
それとも多少の自由は約束するけど、コキ使われ続けるどっちの人生がいいか選べってさ?」
「管理された場所を選んだら、何処に連れて行かれたんです?」
「ハンター協会だって、あそこなら
アタシを高く売り付けられるだろうって見積もってたんだと……
ま、死者や難病を回復出来る念能力なんてかなりのレアだろうしねぇっス」
「この世界に貴女一人位です、そんな強力な治療能力なんて……
世間にそんな能力を持っている者がいるなんて知れたら
その能力欲しさに戦争が始まってもおかしくないレベルなんですよ?
ですから貴女の能力はもっと小出しにして使うべきだというのに……
ダン様は、本当に何を考えられているのか……」
「じいちゃんの考えてる事なんて、宇宙人レベルに分かんないっスから考えても無駄っスよ
アタシもときたまおったまげる位だもん
……所で、クラピカ君の連れて来る子は、アンタが言ってた子で間違いないの?」
ジョシュダの奴は心底辛そうな表情で頷き
ながら答える。
「ええ……クラピカ君にあの女の名前を確認しました。
アイツの人間性も、彼から聞いた話と一致してますから、まず間違いないかと…
あの女に引き取られてからは虐待や、 他の奴からのはした金欲しさに、あの子は売春行為もさせられていたみたいです」
「そりゃ酷いっスね……」
ジョシュダは顔を両手で覆って震えながら声を絞り出して言葉を続ける。
「俺が…全部悪いんです……俺が余計な事をしたからっ
あの子はあんな恐ろしい目に遭う羽目になってしまった。
凄く怖かっただろうに、可哀想に……」
「……アンタは自分に出来る精一杯の事やったじゃん?、結果はどうあれ
カイン君を助けようとした自分の気持ちまで否定してあげないでっスよ?」
顔を手で覆いながら、嗚咽した声でジョシュダは嬉しそうに喋る。
「……っ、でも、良かった。
あの子を助けてくれたクラピカ君はっ……
立派な子だっ……特殊な力を持っているカインを
差別せず、自分の為にあの子を搾取しようとしないで……
あの子の人生をちゃんと真面目に考えてくれている……」
「あの子の存在がカイン君の救いになってるみたいっスからねぇ……」
「ノアからカインについて、クラピカ君に話を聞いて貰ったんですが……
牢屋にいた頃の記憶も殆どなくて、俺の記憶も……あの子には
無いそうなんです……俺が、あの時…あんな事をしたから」
「ま、しゃーないっスよ…あれはアンタのおとっつぁんが悪かったスからね…
……でも、本当に大丈夫なんスか?、他の子と、分け隔てなく接せられるんスよね?
あんまり贔屓しすぎると、怪しまれるっスよ?」
「はい……あの子の幸せの為に全て我慢出来ます……
俺にはもう、あの子の成長を近くで見守る資格は
ないんです、それらは全て、クラピカ君の権利なんですから」
……そこまで覚悟してるなら大丈夫か……
「でも、カインは、あの女の虐待のせいで、解離性同一性障害という精神疾患も患ってて、その病気で出来た人格の名前が……アベルって言うそうなんです……
カインが名付けたと……
何処かで……覚えていて……くれてたっ……っ……」
ちょっとね、これから連れて来るカイン君とジョシュダは結構な関係があったのよ
おとっつぁんと、ジョシュダの奴が反目する様になった原因がカイン君でさ……ま、それはも少し後でね?
ガチャンと部屋の扉が勢い良く開きのん気なノアの声が部屋に響く。
「たっだいまぁ~て……」
気まずそうに、泣いてたのか両手で涙を拭っているジョシュダの奴を見て、ノアはアタシの所まで来ると確認するように冗談まじりで言ってくる。
「駄目でしょお嬢、奥さん泣かしちゃ?」
アタシも冗談交じりで答える。
「妻がよぉ、アタシがいない間寂しくて寂しくて仕方なかったんだってよ?
今からなでなでして慰めてやる所だったんスよ?」
顔を擦る手を放し呆れた表情でジョシュダはアタシ等を見ながら注意する口調で冷たく言いやがる。
「バカチンさん、そもそも設定がおかしいでしょう?
同性愛は別に否定はしませんが
何故男の俺が、貴女の妻なのですか?
俺は男なのですから普通は、夫……いえ、この話はもういいです。
ノア、護衛の人達から何か伝言はあるかい?」
んだよ~、せっかくジョシュダも乗って来てくれたのに