八咫烏 第5話
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先程来た道を戻り、大勢の人々が行き交う、出店許可を取っているか不明の出店の多く出店されている道の大きく開けた場所に出ると、出店の近くに私は立ち、手の平の上に居るカインの精神の入ったダンゴコロコロ虫に声をかける。
「いくぞカイン、いつもみたいに頼むな?」
ピョコリと手の平の上で立ち上がってカインは頷く。
私は大きく息を吸って声を張り上げる。
「さあさあお立ち会い~お立ち会い~
ここにいるのは世にも珍しい、言葉を伝えて来る事の出来る、ダンゴコロコロ虫だよ~?」
カインは大勢に向かって声を伝える。
(こんにちは、じゃなくて、今は今晩は~、だね?
僕、ダンゴコロコロ虫だよ~?)
興味を引かれた通行人達が何人か私の元に集まって来る。
「え?~どうせ、どっかに音声音源でも君の服に仕込んでんでしょ?~、騙される訳ないじゃん」
「ダンゴコロコロ虫が喋る訳ないだろ?」
取り合えず掴みは悪くないな?
「喋るのではありません。
このダンゴコロコロ虫は、なんと、私達の頭の中に直接声を伝えてくるのです。
疑うのなら、動画を撮って再生して見て下さい
この子の声は、決して動画に録音は出来ません。」
通行人達は、全員疑いの眼差しで私を見ながら全員携帯電話を取り出し、私の手の平の上に居るカインの精神の入ったダンゴコロコロ虫の撮影を始める。
(もうすぐ日が暮れちゃうね?~、お兄さんお姉さん達は自分達の巣に帰らなくてくていいの?
僕は暗くなってくると、この山を最近
沢山の人間の人達が歩いてるから、踏まれちゃいそうで怖いんだ~?)
動画を撮影し終わり、集まった人達はそれを再生して驚愕の声を上げる。
「嘘‼‼‼‼本当に音声が録音されてないしっ‼‼‼‼」
「マジかよ‼‼‼‼、俺のも声が入ってねぇっ‼‼‼‼」
その騒ぎを聞いて更に人が集まって来る。
よしよし、もう少しだ……
「更にこの子はダンゴコロコロ虫の中でもとても賢い子です。
人間の声を理解し、芸を覚えさせる事も出来ます。
そーれ、立ち上がって右足全部上げてごらーん?」
(はーい)
カインの入ったダンゴコロコロ虫は直立をして、右足を全て上げて見せる。
「次は転がってごらーん?」
カインの入ったダンゴコロコロ虫は丸まって私の手の平の上を転がってみせる。
(コロコロコロコロ~)
「……なんか、あの虫の声凄い可愛くない?
動画に映せないの残念だけどさ、あれだけ賢いダンゴコロコロ虫だったら、バズるんじゃないの?」
「な、なぁ、そのダンゴコロコロ虫
いくら出したら譲ってくれるんだ?」
よし、釣れたな?
「このダンゴコロコロ虫、
今ならたったの」
「ちょっと、待ったあぁぁぁっ‼‼‼‼~~~」
私の言葉の途中にポックルとポンズの2人が人込みをかき分けてやってきて邪魔して来る。
チッ、煩さそうな奴等が来たな?
「おいクラピカ、そういう
珍しい能力を持った虫は、厳重に保護して
研究者とかに預けるんだよ‼‼‼‼、オレにそいつを貸せ‼‼‼‼、適切な人に預けてやるからよっ‼‼‼‼」
「アンタ、随分と場慣れしてるみたいじゃない?
もしかして過去にも珍しい虫とか、売った経験あるんじゃないの?」
ポンズの冷静なツッコミにカインを過去散々色々な虫に移して売り払っていた事を思い出し、多少焦りながら私は正論を装って喋る。
「……君達は何を言ってるんだ?
私はこうしてこのダンゴコロコロ虫を手厚く保護をし
責任を持って飼える資格のある者を選定しているのだよ?、虫の販売はこの国ではなんの法律にも接触しないし、全く問題あるまい?」
あのジョシュダさんにもカインの念能力を説明しなかったのは、念能力で虫に心を移動した弟を売り払って、これまで生計を立てていたなんて、恥ずかしくて言えなかったからだ……
「詭弁に詭弁重ねてんじゃないわよっ‼‼‼‼」
「さぁ、今ならこのダンゴコロコロ虫が10万から販売を開始する‼‼‼‼
動画に出したらバズる事間違いないぞぉ‼‼‼‼、買い手はいないかああああ‼‼‼‼?」
ポックルは私を責める様な表情で言って来る。
「……そうかクラピカ、君はそうゆう奴だったのか?、生き物保護の価値観においては、同じ意識を共有出来る奴だと思ってたのにな?」
ポンズは値切ってくる。
「ねぇ、10万なんて足元見てないで、3万位にまけなさいよ?」
煩い奴等め、邪魔をするなら黒アメーバでもカインの為にさっさと探してくれ、今私は忙しいんだ。
「コイツは10万ジェニーだ、それ以下等まかりならん」
「そんな値段払う奴なんかっ」
周囲に集まっている者達の中で一人の男が手を上げて叫ぶ。
「10万払うぞ‼‼‼‼」
そしてそこから段々と、競り合いが白熱していく。
「11万ジェニー払うわっ‼‼‼‼」
「こっちは15万ジェニーだっ‼‼‼‼」」
「20万ジェニー‼‼‼‼」
クラピカの元に集まっている集団の中に、何人かの護衛を引き攣れ、濃いピンク色の長い髪に、可憐な容姿をし、高級そうなブランド物の可愛らしい服を着た如何にも何処かのお金持ちそうな少女が目を輝かして、クラピカの持っている、カインの精神が入ったダンゴコロコロ虫を指さして言う。
「ダルツォルネ、あの虫、絶対に落札して?
じゃないと、次の占い、来月までやんないから?、いい?、絶対だよ?
あの黒アメーバ凄い可愛いからペットに捕まえに来たのに、全然見つからないし?、仕方ないからあの虫で我慢する。」
黒髪の角刈りに目の下にサメのエラの様な模様のあるイカツイ外見をした男は、ほっとした表情で頷いて答える。
「分かりました、ボス」
「さあ20万ジェニー、20万ジェニー以外はいないか?~」
「100万ジェニー出す‼‼‼‼」
おお、これは大きく出た人がいるな?、これだけあれば、最新の多機能携帯も余裕で購入出来そうだ。
もうそろそろ終わりにしてもいいか……
「150万‼‼‼‼」
だが、更にカインの精神が入ったダンゴコロコロ虫の競り合いは続いていく。
「300万だ‼‼‼‼」
「350万よっ‼‼‼‼」
「500万だ‼‼‼‼」
「ご、501万ジェニー……」
「1000万‼‼‼‼」
……一体、こんな所にそんな大金持った金持ちがほいほい出て来るだろうか?……これ、本当に大丈夫か?、悪戯とかじゃないよな?……
そう内心かなり不安になりながらも他に入札者が出て来ないようなので、もうこれで終わりにする事にする。
「1000万で購入されましたぁ~、有難う御座いま~すっ‼‼‼‼」
「嘘……」
信じられないとその場を見つめるポンズと
「マジかよおおおおっ‼‼‼‼、ありえねーだろ‼‼‼‼」
ポックルの叫び声が喧しく聞こえる中
本当に1000万貰えるのかと、半信半疑だったが、眼光の鋭い、見ただけで、強そうだと感じる角刈りの髪型の変わった模様を顔に描いているイカツイ男性から本当に1000万受け取ってしまった。
「じゃあ君、その虫、早く貰えるか?」
「はい、有難う御座います。」
男にカインを軽く摘まんで渡すとカインから私の心にだけ語り掛けてくる。
(兄さん、あのお金、あんなにいらないでしょ?
使わない分は、ポックルさん達に分けてあげてよ?)
まぁ、これだけ稼いだのは初めてだが、カインが稼いだ様な物だしな?
私は分かったと頷いて、暫くどんな人物がカインを落札したのか見る。
落札したのは、どこかの令嬢の様な可憐な外見をした濃いピンク色の髪の少女の様だった。
先程の男からカインを受け取ると上機嫌で話しかけている。
「今から、あなたの名前は、ブルーブルックリンヴァイオレットちゃんよ?」
(ブルーブルックリン、バイオ?……)
「バじゃなくて、ヴァの発音よ?、これがあなたの名前なんだからちゃんと覚えてね?」
(うん、僕、ブルーブルックリンヴァイオレット)
「良く言えました~、偉いわねぇ~」
先程の男が少女に話しかける。
「ボス、そろそろ戻りましょう?」
「はいはーい、分かったわよ」
少女は護衛の男達と共に人込みの中に消えて行ってしまった。
あの少女が、ボスか……もしや、裏稼業関係のマフィアの令嬢だろうか?……
もしかしたら、あのまま幻影旅団を追う事を続けていたら、彼女と何か縁が出来ていたかも知れない……なんてな?
私はその場にショックを受けてガックリと肩を落としているポックルに向き直り、900万ジェニーを差し出して言う。
「おいポックル、情報量の前払いだ、これだけあれば十分だろ?」
ポックル達は突然の事に驚いた表情で私を見つめてくる。
ポンズはポカンとした表情で尋ねてくるが
「あなた、もしかして、私達の為にあんなに大金を稼ぐ虫を探して稼いでくれたの?」
いや……それとこれとは全く違うぞ?
「え、くれんの‼‼‼‼、マジで‼‼‼‼」
「ああ、その代わりに黒アメーバの情報が手に入ったら真っ先に連絡してくれ、頼んだからな?」
「おお、そんな事でいいならお前に真っ先に教えてやるよ、ああそうだ」
そう言ってポックルは又紙に何かメモを書いて渡して来る。
「これ、オレ達のskybirdのアカウント、何かあったらこっちにもメール機能で連絡くれよ、そっちがフォローしてくれたら、ちゃんとフォロー返すからさ
もう1つは
visionaryで投稿してるオレの動画のチャンネルだよ
良かったら、収益になるから、流れて来るCMは飛ばさないで見てくれよな?」
「あぁ、時間があったら見るよ」
「じゃあな~」
ポックルとポンズに手を振られる中
先程捕まえていたもう一匹のダンゴコロコロ虫にカインが移って来た様で、私の肩の上によじ登って来た。
(戻って来たよ?……あっ……)
カインはその場にいた全員に声を伝える様に伝えてきたので先程の声はポックルとポンズにも聞こえていたのだろう。
その証拠に、又血走った目つきで二人は私に迫って来る。
「クラピカ、お前、まださっきのダンゴコロコロ虫と同じ能力を持った
ダンゴコロコロ虫捕まえてたのか?」
「ちょっと、もう一匹いるんだったら私達に譲りなさいよ?、あ、待ちなさ―――いっ‼‼‼‼」
私は人込みの中をかけていき何とか二人を巻く事に成功した。
あの二人は念能力は使える様だが、体力面では私の方が勝った様だ。
これもゾルディック家での試しの門での訓練が功を奏したな……
続く
「いくぞカイン、いつもみたいに頼むな?」
ピョコリと手の平の上で立ち上がってカインは頷く。
私は大きく息を吸って声を張り上げる。
「さあさあお立ち会い~お立ち会い~
ここにいるのは世にも珍しい、言葉を伝えて来る事の出来る、ダンゴコロコロ虫だよ~?」
カインは大勢に向かって声を伝える。
(こんにちは、じゃなくて、今は今晩は~、だね?
僕、ダンゴコロコロ虫だよ~?)
興味を引かれた通行人達が何人か私の元に集まって来る。
「え?~どうせ、どっかに音声音源でも君の服に仕込んでんでしょ?~、騙される訳ないじゃん」
「ダンゴコロコロ虫が喋る訳ないだろ?」
取り合えず掴みは悪くないな?
「喋るのではありません。
このダンゴコロコロ虫は、なんと、私達の頭の中に直接声を伝えてくるのです。
疑うのなら、動画を撮って再生して見て下さい
この子の声は、決して動画に録音は出来ません。」
通行人達は、全員疑いの眼差しで私を見ながら全員携帯電話を取り出し、私の手の平の上に居るカインの精神の入ったダンゴコロコロ虫の撮影を始める。
(もうすぐ日が暮れちゃうね?~、お兄さんお姉さん達は自分達の巣に帰らなくてくていいの?
僕は暗くなってくると、この山を最近
沢山の人間の人達が歩いてるから、踏まれちゃいそうで怖いんだ~?)
動画を撮影し終わり、集まった人達はそれを再生して驚愕の声を上げる。
「嘘‼‼‼‼本当に音声が録音されてないしっ‼‼‼‼」
「マジかよ‼‼‼‼、俺のも声が入ってねぇっ‼‼‼‼」
その騒ぎを聞いて更に人が集まって来る。
よしよし、もう少しだ……
「更にこの子はダンゴコロコロ虫の中でもとても賢い子です。
人間の声を理解し、芸を覚えさせる事も出来ます。
そーれ、立ち上がって右足全部上げてごらーん?」
(はーい)
カインの入ったダンゴコロコロ虫は直立をして、右足を全て上げて見せる。
「次は転がってごらーん?」
カインの入ったダンゴコロコロ虫は丸まって私の手の平の上を転がってみせる。
(コロコロコロコロ~)
「……なんか、あの虫の声凄い可愛くない?
動画に映せないの残念だけどさ、あれだけ賢いダンゴコロコロ虫だったら、バズるんじゃないの?」
「な、なぁ、そのダンゴコロコロ虫
いくら出したら譲ってくれるんだ?」
よし、釣れたな?
「このダンゴコロコロ虫、
今ならたったの」
「ちょっと、待ったあぁぁぁっ‼‼‼‼~~~」
私の言葉の途中にポックルとポンズの2人が人込みをかき分けてやってきて邪魔して来る。
チッ、煩さそうな奴等が来たな?
「おいクラピカ、そういう
珍しい能力を持った虫は、厳重に保護して
研究者とかに預けるんだよ‼‼‼‼、オレにそいつを貸せ‼‼‼‼、適切な人に預けてやるからよっ‼‼‼‼」
「アンタ、随分と場慣れしてるみたいじゃない?
もしかして過去にも珍しい虫とか、売った経験あるんじゃないの?」
ポンズの冷静なツッコミにカインを過去散々色々な虫に移して売り払っていた事を思い出し、多少焦りながら私は正論を装って喋る。
「……君達は何を言ってるんだ?
私はこうしてこのダンゴコロコロ虫を手厚く保護をし
責任を持って飼える資格のある者を選定しているのだよ?、虫の販売はこの国ではなんの法律にも接触しないし、全く問題あるまい?」
あのジョシュダさんにもカインの念能力を説明しなかったのは、念能力で虫に心を移動した弟を売り払って、これまで生計を立てていたなんて、恥ずかしくて言えなかったからだ……
「詭弁に詭弁重ねてんじゃないわよっ‼‼‼‼」
「さぁ、今ならこのダンゴコロコロ虫が10万から販売を開始する‼‼‼‼
動画に出したらバズる事間違いないぞぉ‼‼‼‼、買い手はいないかああああ‼‼‼‼?」
ポックルは私を責める様な表情で言って来る。
「……そうかクラピカ、君はそうゆう奴だったのか?、生き物保護の価値観においては、同じ意識を共有出来る奴だと思ってたのにな?」
ポンズは値切ってくる。
「ねぇ、10万なんて足元見てないで、3万位にまけなさいよ?」
煩い奴等め、邪魔をするなら黒アメーバでもカインの為にさっさと探してくれ、今私は忙しいんだ。
「コイツは10万ジェニーだ、それ以下等まかりならん」
「そんな値段払う奴なんかっ」
周囲に集まっている者達の中で一人の男が手を上げて叫ぶ。
「10万払うぞ‼‼‼‼」
そしてそこから段々と、競り合いが白熱していく。
「11万ジェニー払うわっ‼‼‼‼」
「こっちは15万ジェニーだっ‼‼‼‼」」
「20万ジェニー‼‼‼‼」
クラピカの元に集まっている集団の中に、何人かの護衛を引き攣れ、濃いピンク色の長い髪に、可憐な容姿をし、高級そうなブランド物の可愛らしい服を着た如何にも何処かのお金持ちそうな少女が目を輝かして、クラピカの持っている、カインの精神が入ったダンゴコロコロ虫を指さして言う。
「ダルツォルネ、あの虫、絶対に落札して?
じゃないと、次の占い、来月までやんないから?、いい?、絶対だよ?
あの黒アメーバ凄い可愛いからペットに捕まえに来たのに、全然見つからないし?、仕方ないからあの虫で我慢する。」
黒髪の角刈りに目の下にサメのエラの様な模様のあるイカツイ外見をした男は、ほっとした表情で頷いて答える。
「分かりました、ボス」
「さあ20万ジェニー、20万ジェニー以外はいないか?~」
「100万ジェニー出す‼‼‼‼」
おお、これは大きく出た人がいるな?、これだけあれば、最新の多機能携帯も余裕で購入出来そうだ。
もうそろそろ終わりにしてもいいか……
「150万‼‼‼‼」
だが、更にカインの精神が入ったダンゴコロコロ虫の競り合いは続いていく。
「300万だ‼‼‼‼」
「350万よっ‼‼‼‼」
「500万だ‼‼‼‼」
「ご、501万ジェニー……」
「1000万‼‼‼‼」
……一体、こんな所にそんな大金持った金持ちがほいほい出て来るだろうか?……これ、本当に大丈夫か?、悪戯とかじゃないよな?……
そう内心かなり不安になりながらも他に入札者が出て来ないようなので、もうこれで終わりにする事にする。
「1000万で購入されましたぁ~、有難う御座いま~すっ‼‼‼‼」
「嘘……」
信じられないとその場を見つめるポンズと
「マジかよおおおおっ‼‼‼‼、ありえねーだろ‼‼‼‼」
ポックルの叫び声が喧しく聞こえる中
本当に1000万貰えるのかと、半信半疑だったが、眼光の鋭い、見ただけで、強そうだと感じる角刈りの髪型の変わった模様を顔に描いているイカツイ男性から本当に1000万受け取ってしまった。
「じゃあ君、その虫、早く貰えるか?」
「はい、有難う御座います。」
男にカインを軽く摘まんで渡すとカインから私の心にだけ語り掛けてくる。
(兄さん、あのお金、あんなにいらないでしょ?
使わない分は、ポックルさん達に分けてあげてよ?)
まぁ、これだけ稼いだのは初めてだが、カインが稼いだ様な物だしな?
私は分かったと頷いて、暫くどんな人物がカインを落札したのか見る。
落札したのは、どこかの令嬢の様な可憐な外見をした濃いピンク色の髪の少女の様だった。
先程の男からカインを受け取ると上機嫌で話しかけている。
「今から、あなたの名前は、ブルーブルックリンヴァイオレットちゃんよ?」
(ブルーブルックリン、バイオ?……)
「バじゃなくて、ヴァの発音よ?、これがあなたの名前なんだからちゃんと覚えてね?」
(うん、僕、ブルーブルックリンヴァイオレット)
「良く言えました~、偉いわねぇ~」
先程の男が少女に話しかける。
「ボス、そろそろ戻りましょう?」
「はいはーい、分かったわよ」
少女は護衛の男達と共に人込みの中に消えて行ってしまった。
あの少女が、ボスか……もしや、裏稼業関係のマフィアの令嬢だろうか?……
もしかしたら、あのまま幻影旅団を追う事を続けていたら、彼女と何か縁が出来ていたかも知れない……なんてな?
私はその場にショックを受けてガックリと肩を落としているポックルに向き直り、900万ジェニーを差し出して言う。
「おいポックル、情報量の前払いだ、これだけあれば十分だろ?」
ポックル達は突然の事に驚いた表情で私を見つめてくる。
ポンズはポカンとした表情で尋ねてくるが
「あなた、もしかして、私達の為にあんなに大金を稼ぐ虫を探して稼いでくれたの?」
いや……それとこれとは全く違うぞ?
「え、くれんの‼‼‼‼、マジで‼‼‼‼」
「ああ、その代わりに黒アメーバの情報が手に入ったら真っ先に連絡してくれ、頼んだからな?」
「おお、そんな事でいいならお前に真っ先に教えてやるよ、ああそうだ」
そう言ってポックルは又紙に何かメモを書いて渡して来る。
「これ、オレ達のskybirdのアカウント、何かあったらこっちにもメール機能で連絡くれよ、そっちがフォローしてくれたら、ちゃんとフォロー返すからさ
もう1つは
visionaryで投稿してるオレの動画のチャンネルだよ
良かったら、収益になるから、流れて来るCMは飛ばさないで見てくれよな?」
「あぁ、時間があったら見るよ」
「じゃあな~」
ポックルとポンズに手を振られる中
先程捕まえていたもう一匹のダンゴコロコロ虫にカインが移って来た様で、私の肩の上によじ登って来た。
(戻って来たよ?……あっ……)
カインはその場にいた全員に声を伝える様に伝えてきたので先程の声はポックルとポンズにも聞こえていたのだろう。
その証拠に、又血走った目つきで二人は私に迫って来る。
「クラピカ、お前、まださっきのダンゴコロコロ虫と同じ能力を持った
ダンゴコロコロ虫捕まえてたのか?」
「ちょっと、もう一匹いるんだったら私達に譲りなさいよ?、あ、待ちなさ―――いっ‼‼‼‼」
私は人込みの中をかけていき何とか二人を巻く事に成功した。
あの二人は念能力は使える様だが、体力面では私の方が勝った様だ。
これもゾルディック家での試しの門での訓練が功を奏したな……
続く