帰還 第4章
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父さんは素早く座っていたソファーから立ち上がりドアを開けてジョシュダさんを迎え入れる。
ジョシュダさんは部屋の中に入って来て私を確認すると
「丁度良かった、クラピカ君も一緒にいるんだね?
2人をダン様がお呼びです。
一緒に屋敷まで来て貰えますか?」
「はい‼‼、さあクラピカ、お前も早くおいで?」
「う、うん」
少し興奮気味の父さんの勢いに若干驚きつつ、私も頷いてまだついているテレビの電源をリモコンで切るとソファーから立ち上がる。
ジョシュダさんの案内で私達は使用人屋敷よりも更に大きく豪華なファストン家の屋敷に案内されて、1階の大きな客間に案内され、その部屋の大きなテーブルに、いたんだ。
「母さん‼‼‼‼」
あの頃と変わらない、私と同じ髪色の金髪のボブヘアーの髪に、頭部だけ切り落とされて、絶望の表情を浮かべた緋の眼をした母が、ホルマリン漬けの狭いガラスで出来た容器の中に入れられてテーブルの上に置かれていた。
私はそのテーブルの前に向かい、母の入っている容器ごと泣きながら抱きしめる。
こんな屈辱的な姿にされて、こんな恐怖の表情を浮かべて、この人はどれ程恐ろしい思いをしたのだろう?……
老人の渋い声が響く
「お前がクラピカか?、そのべっぴんさんそっくりだなぁ?」
涙を手で拭い声のした方へと振り向くと、あのゴシップ雑誌で見た高級な衣服を着た目付きの鋭い老人、ダン・ファストン氏とその隣にいる包帯を右手にぶら下げて、顔にもまだ青痣が所々から見え、眼帯を付けている姿が、幼い容姿もあいまって痛々しく見える、カーヤ令嬢がいた。
彼女はペコリと頭を下げて、可愛らしい声で謝罪して来る。
「いけませんわお爺様?、この状況で
日常会話をされては、それはまだ早いですよ?
気分を害されたのならごめんなさいね、クラピカ君?」
思わず今の彼女を見て思った事を口に出してしまう。
「いえ……大丈夫です。
貴女こそ、その怪我は大丈夫何ですか?」
カーヤ令嬢はにこりと笑ってみせて答える。
「まあ、こちらが気遣わせてしまいましたね?
銃の納付スケジュールも迫って来ておりますし
この程度の怪我で休んでいる暇は有りません。
何より私がいつまでも休んでいたら信用にも関わりますから」
…………あんな怪我を負って、自分の身よりも家業を優先するのか、ジョシュダさんもあの時心配そうに言っていたが、本来ならある程度良くなるまで彼女はまだ病院で安静にしているべきなんだろう。
彼女本人が納得しているのなら赤の他人の私が口を出すのは筋違いだろうが、危うい人だな、カーヤという令嬢は
「ちゃっちゃっと元に戻してやれ、このべっぴんさんの旦那も
今か今かと待ち構えてんじゃねーか?」
ダン氏が父を見てそう言うと、父さんは頭を深々と下げて頼む。
「宜しくお願いしますっ‼︎」
カーヤ令嬢は頷いて私達に向かって言う。
「クラピカ君、そこから少し離れて下さるかしら?
後、眩しいですから、目を瞑っていて下さいね?」
私は言われた通り母さんの置かれているテーブルから離れて尋ねる。
彼女を、いくら見て見ても秘薬らしき物は持ってない様だが、一体全体どうするつもりなんなのだろう?
「あの、ファストンの秘薬とは、何処にあるんですか?」
そうカーヤ令嬢に尋ねると、まさかの返答が返って来た。
「秘薬とは、私の事です。
事情が事情ですので、クラピカ君もこの事は黙っていて下さいね?」
この人が?
くるりと彼女は母のいるテーブルの方に向きを変えて彼女が両手を広げると瞬く間に周りから眩い光が現れ出し、周りの色全てが白一色に染まり、他には何も見えなくなる。
その最中バリンッと、母の頭部の入っているガラスの容器が割れる音がした。
視界がハッキリと見える様になる頃には、母が入れられていた容器は割れて床に転がっており
首だけだった母は、クルタ族の民族衣装を着て、昔と全く同じ姿を取り戻していた。
違うのは、小さかったあの頃には大きく見えた母の背丈を私が追い抜いかしてしまった事だろうか?
母さんは、何故か未だに緋の眼のまま頭を抱えて怯えた表情で悲鳴を上げる。
「いやああああああああ‼‼‼‼~~~~~~」
どうしたんだよ母さん、まだどこか痛むんだろうか?
私達が唖然としていると慣れた様子でカーヤ
令嬢が父さんに指示をする。
「まだ彼女は記憶が混乱している様です。
死んだ直前の記憶を持ったまま生き返らせているので、それも仕方がありません。
クラピカ君のお父さん?、どうぞ声をかけて落ち着かせてあげて下さい。」
「はい」
父さんは未だに混乱している母さんを抱きしめて優しく声をかける。
「大丈夫だよ?、もう平気だからね?」
母さんも父さんを震えながら抱きしめ返して暫く泣き続けるとようやく母さんは落ち着き出し、父さんから事情を説明されて母さんは驚いて言う。
「え?、やだ、じゃあ今ってあれから5年も経ってるの?、ラッキ~、じゃあ私、5年も歳を取らないで済んだのね?~」
……母さん……そう言えば、こういう楽天的な人だったけ?
……ハイテンションで能天気にそう言う母さんに、若干苦笑しつつ父さんが私を紹介してくれる。
「……それで、向こうにいる子が私達の大切な息子の、クラピカだよ?」
父さんに私の方を見て言われ、母さんが私に興味深々といった様子で近づいて来て、私の両頬に両手で手を当てて母は嬉しそうに大声で言う。
「嘘~、クラピカったら私そっくりに成長しちゃって~、背は抜かされちゃったけど、こうして一緒にいると、私達兄弟みたいじゃない?、ねぇあなた?」
「そうだね?、最初に見た時、君そっくりだったから、この子が私達の子供だって、すぐに分かったよ?」
2人の両親の言葉に、嬉しくて胸がこみ上げて来て、又私は涙が出て来て視界が歪んでくる。
「母さん、母さんっ‼‼‼‼~~~~~」
私は泣きながら母さんに抱き付く。
母も私を抱きしめ返してくれる。
抱きしめ合う母と息子の姿を見ながらカーヤは微笑みながら喋る。
「私の用事はこれで済みました。
後はご家族でゆっくりとお過ごし下さいね?」
そう言って怪我をしているにも関わらず優雅にお辞儀をして、カーヤ令嬢は部屋を出て行く。
その後ろにジョシュダさんが続いて歩いて行くのを見て、カインを預けてあった場所の一本杉が二つに折れて枯れてしまっていたのを途端に思い出し、私は母さんに一端ごめんと声をかけて抱きしめ合っている状態から離れてジョシュダさんの傍に駆け足で向かい彼に声をかける。
「すみませんジョシュダさん
もう一度外に繋がる電話を貸して貰えないでしょうか?
どうしても、今すぐ、カインを預けている場所に連絡を取りたいんです。」
ジョシュダさんは私の方に振り向いて、ポケットから携帯電話を取り出すとすぐに差し出してくれる。
「ああ、構わないよ?、俺のも海外に普通に
通話出来るタイプだから、遠慮なく電話して?」
「有難う御座います。」
貸して貰った携帯電話で凶狸狐達の家に連絡をかけるが……
「只今、電話に出る事が出来ません。
この音声案内の後に、お名前と、ご用件をお話下さい。」
又、女性の音声ガイダンスが流れる。
嫌な予感が押し寄せて来る。
流石に……今日一日全員外出でもしていればいいんだが、そうでなければ、もうとっくに私からの留守電メッセージには気が付いている時間帯だろうし、やはり、あの杉の木が折れて枯れていた事もあって何かあったのか?……
……必ず、迎えに行くとカイン達に約束したんだ。
元長老から許可も貰った事だし、今すぐにでも、凶狸狐達の家に向かわなければ……ひょっとしたら、あの大きな黒いアメーバの様な生き物を見て、何処かに全員で避難でもしているのかもしれない……携帯さえ壊されてなければ、連絡のやり取りは出来たかもしれないのにな……いや、今出来ない事を悔いるよりも、出来る事を優先で考えて行動して行かなければ……
私は携帯電話を切りジョシュダさんに礼を言い携帯電話を返し
「すみません、ニュースで、カインを預けている家の付近にある大きな杉の木が二つに折れていて、腐っている映像を見たんです。
何かあったのかも知れないので今からドーレ港に向かわせて貰いたいんですが」
ジョシュダさんは心配そうに私を見て言う。
「それは本当かい?、でも、今からドーレ港へなんて、到着する頃には深夜辺りになってしまうよ?
せめて、明日にしないかい?、君のお母さんだって
今蘇ったばかりじゃないか?、何もすぐに行かなくても……」
確かに、慣れない場所で私が急に出かけたら母さんも心配するかもしれないが……
「あら?、あなたの能力で送ってあげればいいじゃない?
それなら一瞬で済むでしょう?」
カーヤ令嬢が戻って来てジョシュダさんに提案してくれる。
グラドナからドーレ港までかなりあるのに、それを一瞬で?
もしかしてそれが、この人の念能力なのか?
そんな便利な力も覚えられるのか
ジョシュダさんは首を横に振って出来ないと否定する。
「出来ればそうしています、ですが今は、条件が一致しません」
カーヤ令嬢は頷いて提案する。
「そう、なら、その条件を、一時的に解除してしまえば問題ないわね?、クラピカ君?
今すぐあなたをドーレ港に送り出しても、問題ないかしら?」
念能力という物には、何らかの条件が必要になる事もあるのか……
それを解除する事も出来るのか?
ジョシュダさんが焦った様子でカーヤ令嬢を心配して注意する様に言うが
「お嬢様っ‼‼‼‼、貴女の力をむやみやたらと
使わないで下さい‼‼、今の貴女は病み上がりなんですよ?、お体に障ります。」
ジョシュダさんは部屋の中に入って来て私を確認すると
「丁度良かった、クラピカ君も一緒にいるんだね?
2人をダン様がお呼びです。
一緒に屋敷まで来て貰えますか?」
「はい‼‼、さあクラピカ、お前も早くおいで?」
「う、うん」
少し興奮気味の父さんの勢いに若干驚きつつ、私も頷いてまだついているテレビの電源をリモコンで切るとソファーから立ち上がる。
ジョシュダさんの案内で私達は使用人屋敷よりも更に大きく豪華なファストン家の屋敷に案内されて、1階の大きな客間に案内され、その部屋の大きなテーブルに、いたんだ。
「母さん‼‼‼‼」
あの頃と変わらない、私と同じ髪色の金髪のボブヘアーの髪に、頭部だけ切り落とされて、絶望の表情を浮かべた緋の眼をした母が、ホルマリン漬けの狭いガラスで出来た容器の中に入れられてテーブルの上に置かれていた。
私はそのテーブルの前に向かい、母の入っている容器ごと泣きながら抱きしめる。
こんな屈辱的な姿にされて、こんな恐怖の表情を浮かべて、この人はどれ程恐ろしい思いをしたのだろう?……
老人の渋い声が響く
「お前がクラピカか?、そのべっぴんさんそっくりだなぁ?」
涙を手で拭い声のした方へと振り向くと、あのゴシップ雑誌で見た高級な衣服を着た目付きの鋭い老人、ダン・ファストン氏とその隣にいる包帯を右手にぶら下げて、顔にもまだ青痣が所々から見え、眼帯を付けている姿が、幼い容姿もあいまって痛々しく見える、カーヤ令嬢がいた。
彼女はペコリと頭を下げて、可愛らしい声で謝罪して来る。
「いけませんわお爺様?、この状況で
日常会話をされては、それはまだ早いですよ?
気分を害されたのならごめんなさいね、クラピカ君?」
思わず今の彼女を見て思った事を口に出してしまう。
「いえ……大丈夫です。
貴女こそ、その怪我は大丈夫何ですか?」
カーヤ令嬢はにこりと笑ってみせて答える。
「まあ、こちらが気遣わせてしまいましたね?
銃の納付スケジュールも迫って来ておりますし
この程度の怪我で休んでいる暇は有りません。
何より私がいつまでも休んでいたら信用にも関わりますから」
…………あんな怪我を負って、自分の身よりも家業を優先するのか、ジョシュダさんもあの時心配そうに言っていたが、本来ならある程度良くなるまで彼女はまだ病院で安静にしているべきなんだろう。
彼女本人が納得しているのなら赤の他人の私が口を出すのは筋違いだろうが、危うい人だな、カーヤという令嬢は
「ちゃっちゃっと元に戻してやれ、このべっぴんさんの旦那も
今か今かと待ち構えてんじゃねーか?」
ダン氏が父を見てそう言うと、父さんは頭を深々と下げて頼む。
「宜しくお願いしますっ‼︎」
カーヤ令嬢は頷いて私達に向かって言う。
「クラピカ君、そこから少し離れて下さるかしら?
後、眩しいですから、目を瞑っていて下さいね?」
私は言われた通り母さんの置かれているテーブルから離れて尋ねる。
彼女を、いくら見て見ても秘薬らしき物は持ってない様だが、一体全体どうするつもりなんなのだろう?
「あの、ファストンの秘薬とは、何処にあるんですか?」
そうカーヤ令嬢に尋ねると、まさかの返答が返って来た。
「秘薬とは、私の事です。
事情が事情ですので、クラピカ君もこの事は黙っていて下さいね?」
この人が?
くるりと彼女は母のいるテーブルの方に向きを変えて彼女が両手を広げると瞬く間に周りから眩い光が現れ出し、周りの色全てが白一色に染まり、他には何も見えなくなる。
その最中バリンッと、母の頭部の入っているガラスの容器が割れる音がした。
視界がハッキリと見える様になる頃には、母が入れられていた容器は割れて床に転がっており
首だけだった母は、クルタ族の民族衣装を着て、昔と全く同じ姿を取り戻していた。
違うのは、小さかったあの頃には大きく見えた母の背丈を私が追い抜いかしてしまった事だろうか?
母さんは、何故か未だに緋の眼のまま頭を抱えて怯えた表情で悲鳴を上げる。
「いやああああああああ‼‼‼‼~~~~~~」
どうしたんだよ母さん、まだどこか痛むんだろうか?
私達が唖然としていると慣れた様子でカーヤ
令嬢が父さんに指示をする。
「まだ彼女は記憶が混乱している様です。
死んだ直前の記憶を持ったまま生き返らせているので、それも仕方がありません。
クラピカ君のお父さん?、どうぞ声をかけて落ち着かせてあげて下さい。」
「はい」
父さんは未だに混乱している母さんを抱きしめて優しく声をかける。
「大丈夫だよ?、もう平気だからね?」
母さんも父さんを震えながら抱きしめ返して暫く泣き続けるとようやく母さんは落ち着き出し、父さんから事情を説明されて母さんは驚いて言う。
「え?、やだ、じゃあ今ってあれから5年も経ってるの?、ラッキ~、じゃあ私、5年も歳を取らないで済んだのね?~」
……母さん……そう言えば、こういう楽天的な人だったけ?
……ハイテンションで能天気にそう言う母さんに、若干苦笑しつつ父さんが私を紹介してくれる。
「……それで、向こうにいる子が私達の大切な息子の、クラピカだよ?」
父さんに私の方を見て言われ、母さんが私に興味深々といった様子で近づいて来て、私の両頬に両手で手を当てて母は嬉しそうに大声で言う。
「嘘~、クラピカったら私そっくりに成長しちゃって~、背は抜かされちゃったけど、こうして一緒にいると、私達兄弟みたいじゃない?、ねぇあなた?」
「そうだね?、最初に見た時、君そっくりだったから、この子が私達の子供だって、すぐに分かったよ?」
2人の両親の言葉に、嬉しくて胸がこみ上げて来て、又私は涙が出て来て視界が歪んでくる。
「母さん、母さんっ‼‼‼‼~~~~~」
私は泣きながら母さんに抱き付く。
母も私を抱きしめ返してくれる。
抱きしめ合う母と息子の姿を見ながらカーヤは微笑みながら喋る。
「私の用事はこれで済みました。
後はご家族でゆっくりとお過ごし下さいね?」
そう言って怪我をしているにも関わらず優雅にお辞儀をして、カーヤ令嬢は部屋を出て行く。
その後ろにジョシュダさんが続いて歩いて行くのを見て、カインを預けてあった場所の一本杉が二つに折れて枯れてしまっていたのを途端に思い出し、私は母さんに一端ごめんと声をかけて抱きしめ合っている状態から離れてジョシュダさんの傍に駆け足で向かい彼に声をかける。
「すみませんジョシュダさん
もう一度外に繋がる電話を貸して貰えないでしょうか?
どうしても、今すぐ、カインを預けている場所に連絡を取りたいんです。」
ジョシュダさんは私の方に振り向いて、ポケットから携帯電話を取り出すとすぐに差し出してくれる。
「ああ、構わないよ?、俺のも海外に普通に
通話出来るタイプだから、遠慮なく電話して?」
「有難う御座います。」
貸して貰った携帯電話で凶狸狐達の家に連絡をかけるが……
「只今、電話に出る事が出来ません。
この音声案内の後に、お名前と、ご用件をお話下さい。」
又、女性の音声ガイダンスが流れる。
嫌な予感が押し寄せて来る。
流石に……今日一日全員外出でもしていればいいんだが、そうでなければ、もうとっくに私からの留守電メッセージには気が付いている時間帯だろうし、やはり、あの杉の木が折れて枯れていた事もあって何かあったのか?……
……必ず、迎えに行くとカイン達に約束したんだ。
元長老から許可も貰った事だし、今すぐにでも、凶狸狐達の家に向かわなければ……ひょっとしたら、あの大きな黒いアメーバの様な生き物を見て、何処かに全員で避難でもしているのかもしれない……携帯さえ壊されてなければ、連絡のやり取りは出来たかもしれないのにな……いや、今出来ない事を悔いるよりも、出来る事を優先で考えて行動して行かなければ……
私は携帯電話を切りジョシュダさんに礼を言い携帯電話を返し
「すみません、ニュースで、カインを預けている家の付近にある大きな杉の木が二つに折れていて、腐っている映像を見たんです。
何かあったのかも知れないので今からドーレ港に向かわせて貰いたいんですが」
ジョシュダさんは心配そうに私を見て言う。
「それは本当かい?、でも、今からドーレ港へなんて、到着する頃には深夜辺りになってしまうよ?
せめて、明日にしないかい?、君のお母さんだって
今蘇ったばかりじゃないか?、何もすぐに行かなくても……」
確かに、慣れない場所で私が急に出かけたら母さんも心配するかもしれないが……
「あら?、あなたの能力で送ってあげればいいじゃない?
それなら一瞬で済むでしょう?」
カーヤ令嬢が戻って来てジョシュダさんに提案してくれる。
グラドナからドーレ港までかなりあるのに、それを一瞬で?
もしかしてそれが、この人の念能力なのか?
そんな便利な力も覚えられるのか
ジョシュダさんは首を横に振って出来ないと否定する。
「出来ればそうしています、ですが今は、条件が一致しません」
カーヤ令嬢は頷いて提案する。
「そう、なら、その条件を、一時的に解除してしまえば問題ないわね?、クラピカ君?
今すぐあなたをドーレ港に送り出しても、問題ないかしら?」
念能力という物には、何らかの条件が必要になる事もあるのか……
それを解除する事も出来るのか?
ジョシュダさんが焦った様子でカーヤ令嬢を心配して注意する様に言うが
「お嬢様っ‼‼‼‼、貴女の力をむやみやたらと
使わないで下さい‼‼、今の貴女は病み上がりなんですよ?、お体に障ります。」