再会 第3話
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カインの話しを聞いて、パイロは驚いた表情で言う。
「凄いなぁ~じゃあ、カイン君がアベルって人格に変わると、硫酸みたいに人を溶かす念能力が使えるんだ。
僕はまだ、自分の能力を持つ前の段階だからなぁ……」
ジョシュダさんは複雑そうな表情で喋る。
「本来ならパイロ君みたいに、念能力を使える人に師事をして、適した時期に正しい知識を教えて貰うのと、能力を出来る段階でゆっくりと伸ばしていくやり方が普通なんだよ?、俺の時もそうだったから……
誰にも念能力を発現させられないで、アベルという子は無意識の内にその力が使える様になったのか……
生きる為に、必死で編み出した、とても悲しい能力なんだろうね?
けれど、念能力の基礎知識がなく、無意識のまま
その力を使っているは危険すぎる。
念のコントロールの仕方を理解していなければ
近いうちにアベル君やカイン君達にとって、待っているのは破滅だろうから」
やはり、アイツの力を見て度々思ってはいたが、現状は危険な状態なのか……
だがそもそも私は念能力という物が一体どういう物なのかをまだ理解をしていない
「すみません、まず、基本的な事から教えて欲しいのですが、念能力とは一体どんな力の事何でしょうか?」
「ああごめんね?、この力の説明がなければ今の話しは理解出来ないよね?
念能力とは、俺達の身体にそれぞれ流れている生命エネルギー、オーラという呼び方をするんだけど、その力を覚える修行をすれば、誰でも扱う事の出来る力なんだよ?
念能力者としてある程度の力を身につければ、人によってそれぞれ違う色んな力を身につけれるんだ、ただし、個人の持っているオーラの量にもよるけど
余りにも現実的でない物は能力として身に着ける事は出来ない。
例えば、全ての物を切れる刃物とか、亡くなった人を完全に、生き返らしたり、とかね?……」
ジョシュダさんのその言葉を聞いてあの時の凶狸狐の言葉が脳裏に蘇る。
いいかい?、生き返らせる方法はない、それは絶対だ。
仮にそんな物があるとすれば、決して、我々が手を出してはいけない力だ。
改めて、確認する様に近くに座っているパイロを見る。
パイロは私の視線に気が付いて安心させてくれる様に笑いかけてくれる。
ダン・ファストン氏が手に入れた秘薬とは、一体どの様な物なんだろうか?
ジョシュダさんが今説明している念能力という力よりも、現実的にあり得ない効果を持つ物だと言う事だろうし……
「こんな力がある事が知られてしまったら
悪意のある人達に犯罪に利用されてしまう可能性がある。
だから、一般的には伏せられていて、この力を教えるレベルの能力を持った人達は、教える人を見極めなければいけない
ノアが、その事を、いつだかハンター裏試験と言っていたっけ?」
裏試験というのは、念能力を覚える事だったのか……図々しいお願いかもしれないが、一応頼んでみる。
「カイン達をここに連れて来たら、念能力の基礎や使い方をジョシュダさんに教えて貰う事は可能でしょうか?
出来れば、私も指南して欲しいのですが?」
「それは勿論構わないよ?、カイン君達は今、何処に預けてるんだい?」
嫌な顔一つせず穏やかな笑顔でジョシュダさんは承諾してくれた。
本当に良い人だな
「ドーレ港から見える、ザバン地区と反対方向の山に自生している大きな一本杉の下に住んでいる
家族の方々に今預けているんですが……」
ジョシュダさんは携帯を取り出し何かを確認している。
「ドーレ港か……残念だけど今は駄目か……」
?、何を確認しているのだろう?
一端話が途切れたので私も切り分けて貰ったロールケーキを食べる。
うん……これは文句なしに美味しい、あのクモワシの卵の濃厚な味に、爽やかな優しい甘みが口の中に広がる。
ロールケーキのスポンジも従来の市販品よりも驚くほど柔らかく、すぐに口に含むと溶けてなくなっていく。
これを購入するとなったら、いったいいくら位するのだろうか?
「そう言えばジョシュダさん、お嬢様の容体はどうなんですか?」
パイロが尋ねると、ジョシュダさんは暗い表情になって答える。
「全治3か月位だって……右腕の骨折以外にも、タイラー様に蹴られて出来た痣がまだ体全体に痛々しく残っててね……右目の部分もはれ上がっていて、眼帯を付けてるんだ……
、今日の午後、迎えに行く予定になってるよ」
「お嬢様、そんな大怪我してるのにもう連れて来ちゃって大丈夫なんですか?」
心配そうにパイロが尋ねるとジョシュダさんは暗い表情のまま答える。
「本当なら、もっと安静にしてるのが一番なんだろうけどね?……
あの人がいないと、依頼されている銃も納品出来ないし
ダン様が重要な用事が出来たから、連れて来る様に言われてね。」
「可哀想……もう少し、休ませてあげればいいのに」
パイロの言葉をジョシュダさんは優しく嗜める。
「俺も同じ気持ちだけど、俺達はファストン家で雇われている使用人の身だから、表立った所では決してそんな事は言ってはいけないよ?」
「カーヤというご令嬢は、まだあれだけ幼いのに、随分としっかりとした
気丈な子なんですね?、私達があの場に踏み込んだ時、タイラーというあの男に暴行を受けている最中も
自分の事より私達を気遣って、逃げる様に促されました。」
パイロが苦笑いで呟く。
「お嬢様、そんな時までお嬢様やってたんだ」
優しい口調でにこやかにジョシュダさんが注意する。
「パイロ君?」
「ごめんなさい」
お嬢様がお嬢様をやってる?、一体どうゆう意味だ?、気になるフレーズを聞いた気がするが、ジョシュダさんがあの令嬢について事情を説明してくれる。
「 カーヤお嬢様は、7〜8歳程の幼い外見をされてるけど
実際には19歳の立派な大人の女性なんだよ?
ハイランダー症候群という珍しい病気を患われていてね、ホルモン異常によって、体の成長が止まっているんだ。」
道理であの歳の女の子にしては、落ち着いた気丈な対応が出来ていたのか、でもおかしいな?
死んだパイロや父さん達を生き返らせる現実離れした秘薬をファストン家は持っている筈なのに、何故それであの令嬢の病気を治してあげようとしないんだ?……
彼女がいなければハンター達への銃の収納も出来ない程大事な人物だというのに
「ダン・ファストン氏は死者をもこうして生き返らせる秘薬を手に入れたんですよね?
何故未だにカーヤ令嬢の病気の事はその秘薬で治してあげないんですか?
今回の怪我も、その秘薬を使って治してあげればいいじゃないですか?」
「ファストン家の機密に関わる事だから俺の口からは今説明出来ないけれど、後でダン様から
クルタ族である君には、直接実際の秘薬を見せて、説明してくれるよ?
秘薬の力もその時にお披露目すると言ってらしたからね」
とうとうダン・ファストン氏に会えるのか、しかも、問題の秘薬も見せて貰う事が出来るときたか……
……流石に彼女自身が秘薬ですなんて事はある訳ないだろうが、ファストン家の秘薬と、彼女も何か関わっている可能性が高いな……
もう少し踏み込んで聞いてみるか
「そう言えば、ダン氏の子息のあのタイラーという男が、カーヤ嬢が銃工場を受け継ぐと言っていたのですが、彼女は彼の養子なんでしょうか?」
「そうだよ?、あの人はまだ存在を伏せられてるから
公の場には出れないけれどね?……
ロールケーキ、おかわりいるかい?」
「頂きます」
「僕も下さい」
ジョシュダさんからロールケーキを分けて貰ってそれをパイロと2人で食べている間に、フラヴィアの父親が困った様子でジョシュダさんの元にやって声をかけて来る。
……フラヴィアの母親は、クルタ族ではなかった外界から里に嫁に来た人で、アイツには仲のいい3歳離れた妹がいたが、妹の方は母親の血を色濃く受け継いでいて、クルタ族固有の緋の眼にはならなかった子だ。
彼女達は虐殺されたまま、生き返る事はないのだろう。
「すみませんジョシュダさん、うちの娘が又、洗濯機をいじって壊してしまったみたいで……」
「そうですか、では本日中に業者を呼んで修理して貰いますので、壊れた洗濯機はこちらで暫く預からせて貰いますね?」
「有難う御座います。
やあ、クラピカにパイロ、相変わらず君達は仲がいいね?」
フラヴィアの父親に私達も挨拶を交わす。
「「おはよう御座います」」
フラヴィアの父親が去って行く中ジョシュダさんは携帯電話で誰かに連絡を取って指示を出している。
フラヴィアの奴、又壊したのか、ジョシュダさんが携帯電話を切るのを確認してから私は話しかける。
「フラヴィアの奴、昔から機械を触るのが駄目だから、ここでも
相当壊しているのでは?」
これまでにフラヴィアが機械を破損させた賠償ももの凄いんじゃないのか?
ジョシュダさんは笑いながら答える。
「確かに、あの子は結構壊してるねぇ?
この前も屋敷の室外機の近くを掃除してて雑巾で拭こうと思って、室外機を触ったら壊しちゃったみたいだし……
何にせよ怪我がなくて良かったよ」
「もはやアイツの給料より、機械や機材等の修理代の方が高いのでは?」
「仕方ないよ?、人には得手不得手があるからね?
機械を弄るのは確かにあの子は苦手だけど、掃除はとても丁寧にやってくれて、女性同士でしか話し辛い下着や、生理用品の必要数とかも教えてくれて助かってるし
仕事でも誰かが困ってたらよく面倒見てあげてる良い子だからね?」
これが普通の職場ならば、機械ばかり壊すアイツは確実にクビになるだろうが、ちゃんと良い所を見てくれる上司に恵まれて良かったなフラヴィア
ジョシュダさんは又携帯電話を取り出し、画面を見て私達に向かって言う。
「……そろそろ行こうか?、あの人達が夢中になっている歌い手の生放送が終ったみたいだからね?」
私も頷いて立ち上がるとパイロも立ち上がって私に尋ねる。
「僕も一緒に行っていい?、あの人、君の叔母さんの事毛嫌いしてたみたいだから
クラピカと喧嘩になりそうで心配なんだよ?」
既にもう喧嘩済みだが、あの人が叔母さんをよく思ってないなら、カインの事を話すと又衝突しかねんからなぁ……
「もしも私がブチ切れた時は、昔みたいに又ブレーキ役を頼むなパイロ」
「勿論だよ?」
私達3人は元長老の部屋へ向かう。
「凄いなぁ~じゃあ、カイン君がアベルって人格に変わると、硫酸みたいに人を溶かす念能力が使えるんだ。
僕はまだ、自分の能力を持つ前の段階だからなぁ……」
ジョシュダさんは複雑そうな表情で喋る。
「本来ならパイロ君みたいに、念能力を使える人に師事をして、適した時期に正しい知識を教えて貰うのと、能力を出来る段階でゆっくりと伸ばしていくやり方が普通なんだよ?、俺の時もそうだったから……
誰にも念能力を発現させられないで、アベルという子は無意識の内にその力が使える様になったのか……
生きる為に、必死で編み出した、とても悲しい能力なんだろうね?
けれど、念能力の基礎知識がなく、無意識のまま
その力を使っているは危険すぎる。
念のコントロールの仕方を理解していなければ
近いうちにアベル君やカイン君達にとって、待っているのは破滅だろうから」
やはり、アイツの力を見て度々思ってはいたが、現状は危険な状態なのか……
だがそもそも私は念能力という物が一体どういう物なのかをまだ理解をしていない
「すみません、まず、基本的な事から教えて欲しいのですが、念能力とは一体どんな力の事何でしょうか?」
「ああごめんね?、この力の説明がなければ今の話しは理解出来ないよね?
念能力とは、俺達の身体にそれぞれ流れている生命エネルギー、オーラという呼び方をするんだけど、その力を覚える修行をすれば、誰でも扱う事の出来る力なんだよ?
念能力者としてある程度の力を身につければ、人によってそれぞれ違う色んな力を身につけれるんだ、ただし、個人の持っているオーラの量にもよるけど
余りにも現実的でない物は能力として身に着ける事は出来ない。
例えば、全ての物を切れる刃物とか、亡くなった人を完全に、生き返らしたり、とかね?……」
ジョシュダさんのその言葉を聞いてあの時の凶狸狐の言葉が脳裏に蘇る。
いいかい?、生き返らせる方法はない、それは絶対だ。
仮にそんな物があるとすれば、決して、我々が手を出してはいけない力だ。
改めて、確認する様に近くに座っているパイロを見る。
パイロは私の視線に気が付いて安心させてくれる様に笑いかけてくれる。
ダン・ファストン氏が手に入れた秘薬とは、一体どの様な物なんだろうか?
ジョシュダさんが今説明している念能力という力よりも、現実的にあり得ない効果を持つ物だと言う事だろうし……
「こんな力がある事が知られてしまったら
悪意のある人達に犯罪に利用されてしまう可能性がある。
だから、一般的には伏せられていて、この力を教えるレベルの能力を持った人達は、教える人を見極めなければいけない
ノアが、その事を、いつだかハンター裏試験と言っていたっけ?」
裏試験というのは、念能力を覚える事だったのか……図々しいお願いかもしれないが、一応頼んでみる。
「カイン達をここに連れて来たら、念能力の基礎や使い方をジョシュダさんに教えて貰う事は可能でしょうか?
出来れば、私も指南して欲しいのですが?」
「それは勿論構わないよ?、カイン君達は今、何処に預けてるんだい?」
嫌な顔一つせず穏やかな笑顔でジョシュダさんは承諾してくれた。
本当に良い人だな
「ドーレ港から見える、ザバン地区と反対方向の山に自生している大きな一本杉の下に住んでいる
家族の方々に今預けているんですが……」
ジョシュダさんは携帯を取り出し何かを確認している。
「ドーレ港か……残念だけど今は駄目か……」
?、何を確認しているのだろう?
一端話が途切れたので私も切り分けて貰ったロールケーキを食べる。
うん……これは文句なしに美味しい、あのクモワシの卵の濃厚な味に、爽やかな優しい甘みが口の中に広がる。
ロールケーキのスポンジも従来の市販品よりも驚くほど柔らかく、すぐに口に含むと溶けてなくなっていく。
これを購入するとなったら、いったいいくら位するのだろうか?
「そう言えばジョシュダさん、お嬢様の容体はどうなんですか?」
パイロが尋ねると、ジョシュダさんは暗い表情になって答える。
「全治3か月位だって……右腕の骨折以外にも、タイラー様に蹴られて出来た痣がまだ体全体に痛々しく残っててね……右目の部分もはれ上がっていて、眼帯を付けてるんだ……
、今日の午後、迎えに行く予定になってるよ」
「お嬢様、そんな大怪我してるのにもう連れて来ちゃって大丈夫なんですか?」
心配そうにパイロが尋ねるとジョシュダさんは暗い表情のまま答える。
「本当なら、もっと安静にしてるのが一番なんだろうけどね?……
あの人がいないと、依頼されている銃も納品出来ないし
ダン様が重要な用事が出来たから、連れて来る様に言われてね。」
「可哀想……もう少し、休ませてあげればいいのに」
パイロの言葉をジョシュダさんは優しく嗜める。
「俺も同じ気持ちだけど、俺達はファストン家で雇われている使用人の身だから、表立った所では決してそんな事は言ってはいけないよ?」
「カーヤというご令嬢は、まだあれだけ幼いのに、随分としっかりとした
気丈な子なんですね?、私達があの場に踏み込んだ時、タイラーというあの男に暴行を受けている最中も
自分の事より私達を気遣って、逃げる様に促されました。」
パイロが苦笑いで呟く。
「お嬢様、そんな時までお嬢様やってたんだ」
優しい口調でにこやかにジョシュダさんが注意する。
「パイロ君?」
「ごめんなさい」
お嬢様がお嬢様をやってる?、一体どうゆう意味だ?、気になるフレーズを聞いた気がするが、ジョシュダさんがあの令嬢について事情を説明してくれる。
「 カーヤお嬢様は、7〜8歳程の幼い外見をされてるけど
実際には19歳の立派な大人の女性なんだよ?
ハイランダー症候群という珍しい病気を患われていてね、ホルモン異常によって、体の成長が止まっているんだ。」
道理であの歳の女の子にしては、落ち着いた気丈な対応が出来ていたのか、でもおかしいな?
死んだパイロや父さん達を生き返らせる現実離れした秘薬をファストン家は持っている筈なのに、何故それであの令嬢の病気を治してあげようとしないんだ?……
彼女がいなければハンター達への銃の収納も出来ない程大事な人物だというのに
「ダン・ファストン氏は死者をもこうして生き返らせる秘薬を手に入れたんですよね?
何故未だにカーヤ令嬢の病気の事はその秘薬で治してあげないんですか?
今回の怪我も、その秘薬を使って治してあげればいいじゃないですか?」
「ファストン家の機密に関わる事だから俺の口からは今説明出来ないけれど、後でダン様から
クルタ族である君には、直接実際の秘薬を見せて、説明してくれるよ?
秘薬の力もその時にお披露目すると言ってらしたからね」
とうとうダン・ファストン氏に会えるのか、しかも、問題の秘薬も見せて貰う事が出来るときたか……
……流石に彼女自身が秘薬ですなんて事はある訳ないだろうが、ファストン家の秘薬と、彼女も何か関わっている可能性が高いな……
もう少し踏み込んで聞いてみるか
「そう言えば、ダン氏の子息のあのタイラーという男が、カーヤ嬢が銃工場を受け継ぐと言っていたのですが、彼女は彼の養子なんでしょうか?」
「そうだよ?、あの人はまだ存在を伏せられてるから
公の場には出れないけれどね?……
ロールケーキ、おかわりいるかい?」
「頂きます」
「僕も下さい」
ジョシュダさんからロールケーキを分けて貰ってそれをパイロと2人で食べている間に、フラヴィアの父親が困った様子でジョシュダさんの元にやって声をかけて来る。
……フラヴィアの母親は、クルタ族ではなかった外界から里に嫁に来た人で、アイツには仲のいい3歳離れた妹がいたが、妹の方は母親の血を色濃く受け継いでいて、クルタ族固有の緋の眼にはならなかった子だ。
彼女達は虐殺されたまま、生き返る事はないのだろう。
「すみませんジョシュダさん、うちの娘が又、洗濯機をいじって壊してしまったみたいで……」
「そうですか、では本日中に業者を呼んで修理して貰いますので、壊れた洗濯機はこちらで暫く預からせて貰いますね?」
「有難う御座います。
やあ、クラピカにパイロ、相変わらず君達は仲がいいね?」
フラヴィアの父親に私達も挨拶を交わす。
「「おはよう御座います」」
フラヴィアの父親が去って行く中ジョシュダさんは携帯電話で誰かに連絡を取って指示を出している。
フラヴィアの奴、又壊したのか、ジョシュダさんが携帯電話を切るのを確認してから私は話しかける。
「フラヴィアの奴、昔から機械を触るのが駄目だから、ここでも
相当壊しているのでは?」
これまでにフラヴィアが機械を破損させた賠償ももの凄いんじゃないのか?
ジョシュダさんは笑いながら答える。
「確かに、あの子は結構壊してるねぇ?
この前も屋敷の室外機の近くを掃除してて雑巾で拭こうと思って、室外機を触ったら壊しちゃったみたいだし……
何にせよ怪我がなくて良かったよ」
「もはやアイツの給料より、機械や機材等の修理代の方が高いのでは?」
「仕方ないよ?、人には得手不得手があるからね?
機械を弄るのは確かにあの子は苦手だけど、掃除はとても丁寧にやってくれて、女性同士でしか話し辛い下着や、生理用品の必要数とかも教えてくれて助かってるし
仕事でも誰かが困ってたらよく面倒見てあげてる良い子だからね?」
これが普通の職場ならば、機械ばかり壊すアイツは確実にクビになるだろうが、ちゃんと良い所を見てくれる上司に恵まれて良かったなフラヴィア
ジョシュダさんは又携帯電話を取り出し、画面を見て私達に向かって言う。
「……そろそろ行こうか?、あの人達が夢中になっている歌い手の生放送が終ったみたいだからね?」
私も頷いて立ち上がるとパイロも立ち上がって私に尋ねる。
「僕も一緒に行っていい?、あの人、君の叔母さんの事毛嫌いしてたみたいだから
クラピカと喧嘩になりそうで心配なんだよ?」
既にもう喧嘩済みだが、あの人が叔母さんをよく思ってないなら、カインの事を話すと又衝突しかねんからなぁ……
「もしも私がブチ切れた時は、昔みたいに又ブレーキ役を頼むなパイロ」
「勿論だよ?」
私達3人は元長老の部屋へ向かう。