再会 第3話
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レオリオさん、疑うのも仕方ないと思うけどっ
後でジョシュダさんに謝って下さいっ‼‼
あの人は、僕達クルタ族に良くしてくれた恩人なんですっ‼‼
外の世界の言葉や、文字も僕等に分かり易く教えてくれて
僕等が暮らし易いようにって
いつも気を使ってくれる、凄くいい人なんですからっ‼‼‼」
あの大人しかったパイロをここまで怒らせるとは、レオリオ、相当の事をやってしまったみたいだな?
「ひいぃ~~~っ‼、ごめんなしゃーいっっ‼‼
後でちゃんと謝りまーすっっっ‼‼‼
だからその緋の眼は止めてぇ~~~~っっっっ‼‼‼‼
暴力反対~~~~っっっっ‼‼‼‼」
パイロが不機嫌そうにレオリオを離すのを確認すると未だに緋の眼状態の時の私がやり過ぎた事もあって、その時の恐怖で怯えているレオリオに言ってやる。
「安心しろレオリオ、パイロは私よりも何倍も優しい奴だ
例えこの場でお前をぶん殴りたいと思ってもパイロはやりはしない。
言っておくが、パイロはな?、だが次に私の同族の恩人に無礼を働けば、どうなるかは分かるな?」
私がレオリオの肩に手を置いて尋ねると、奴は恐れおののいて運転席のノアさんに助けを求める。
「ノアさ~~~ん‼‼、このクルタ族2人が
脅迫してきますぅ~~~‼‼‼‼」
ノアさんは笑いながら他人事の様に言う。
「あはははは、こりゃ大変だ
今から向かうのは、クルタ族の人達が暮らす
使用人の屋敷だから、あの人達の前でさっきみたいな事ジョシュダに言っちゃうと
村八分みたいな扱いされちゃうから、怖いよぉ~~~?
特に女性陣等にジョシュダはすごい人気あるからねぇ?」
午前11時、私達はダン・ファストン氏の屋敷から少し離れた場所にある使用人の屋敷にノアさんの案内で到着する。
中々に広くて、立派な作りの使用人の屋敷に、電機や水道にエアコン等の設備がちゃんと設置されているのを外からでも確認し、以前住んでいたクルタ族の里よりも良い生活をさせて貰っているのかと感心した。
大きな使用人入口の扉の中に、大勢の人の気配がして、私の期待と緊張は高まる。
「じゃあ、後はパイロ君よろしくね?
オレはジョシュダに呼び出し貰ってるからさぁ?」
ノアさんは片手をひらひらと動かしてこの場を去っていく。
「はい、分かりました。
じゃあ、開けるよ?」
入口の扉をパイロが開けると
「「「「「「「「お帰り~クラピカッ‼‼‼‼‼‼‼‼~~~~」」」」」」」」
大勢のクルタ族の民族衣装を着た同胞達が、私を出迎える。
その中に、あの頃と同じ姿のままの、黒髪のクルタ族の衣装を着た、穏やかな目元の細い、見慣れた男性が私の元に近づいて来て私の頭を優しく撫でて言った。
「お帰り、クラピカ?、最後にお前が里を出て行った時は、あんなに小さかったのに
もう、こんなに大きくなってんだね?……あれから、5年も経ったのか……」
「父さんっ‼‼‼‼」
私は目の前の父に涙目になって抱き着く。
父も、両手で私の事を抱きしめ返してくれた。
父や他の友人達、同胞のクルタ族の人々と再会をその日は喜び合い、あっという間に1週間が過ぎてしまう。
「い……クラピカ?、起きなさい、もう朝だよ?」
「んん……あと5分……」
「こーら、夜中まで起きてるからそうなるんだよ?、駄目じゃないか?、ちゃんと寝ないと?」
ファストン家の使用人屋敷の父が寝泊まりさせて貰っている3LDKの居心地の良すぎる広い部屋で
私は眠い瞼を擦りながら、やって来たその日にすぐ設置された新品の寝心地の良いベッドで寝返りをうって寝ぼけ眼で言い返す。
「違うよ父さん、昨日はフラヴィアが又エアコンのリモコンを弄って壊したから修理
してたのと、他にも、使用人の仕事をしているパイロ達とかも
来月から携帯を支給されるから皆に合ったやつをそれぞれ元長老の部屋で
電脳ページを使って選んでたんだよ?」
ゆさゆさと父は私を軽くゆすって起こす。
「とにかく、顔を洗って起きなさい?
もう朝食の時間だから、皆下に降りて食べに行っているよ?
私はちょっと用事があって出かけて来るからね?」
「はーい……」
私はぼんやりする頭のまま着替えと身支度を済ませ、下の階の大きな食堂に向かう。
元々我々クルタ族は、水道設備や電気等の発電施設の全くない時代に取り残された自給自足生活が主だった為、好きな時に入浴も出来、それぞれの部屋に、浴槽やシャワー付きのバスルームにトイレ、テレビやエアコン、冷蔵庫に電子レンジ等電化製品が設置されており
食事は、自炊も可能だが、私達親子を含め殆どのクルタ族が、ファストン家で提供してくれる食事をご馳走になっていた。
提供される料理は雇われている一流の料理人の料理が朝食と昼はクルタ族の里の者達に配膳されて配られ、夜からはテーブルに置かれている好きな料理をプレートに取り分けて食べれるビュッフェスタイル形式となっている。
この至れり尽くせり生活に慣れてしまった同族達は、今更帰れと言われても、断固拒否する段階で嫌がるだろう。
どうしてくれるんだダン・ファストン氏
まだ眠くボーッとする頭でテーブル席に座り料理が来るのを待っていると、隣の席で先に食事を食べているレオリオに声をかけられる。
今日はハムにチーズがたっぷり入ったホットサンドにサラダにスープか……加工食品のハムやチーズなんて、クルタ族の隠れ里にいた頃は中々口に出来る事のない代物だったな。
そういうのは長老が隠れて美味しそうに食べていたのを物陰から悔しそうに見ていた時があった……
「よぉ、クラピカ、随分と眠そうな顔してるじゃねーか?」
「ああ……」
「駄目だぜ?ー、最低7時間睡眠は人間取らねえとな?、健康に良くねーんだぞ?」
「ああ、そうなのか?……」
「…そんなんじゃ、お前女の子にモテねーぞ?オレは引くてあまただけどなぁ〜?」
「ああ、そうだな……」
「……お前、ここ1週間で随分とダレたなぁ?
前はよー、無理に背伸びして大人ぶってる感じの奴だったのになぁ?、なんつーか
今のお前は年相応のガキっぽくなったつーか、生意気さが上がって更にムカつく奴に
なったつーかよ?……」
変わった……そうなのかも知れない
……これまで私の中を占めていたのは
同胞が殺された事への理不尽に対する怒りだ
……だが……結局、その私の復讐心なんて物は、ただの自己満足でしかなかったんだ……
そんなの……最初から分かっていた、それを認めるのが嫌で、同胞達の受けた苦しみを
復讐の言い訳にしていたんだ。
自分が満足する為のな……でも
もう……パイロや、父さん達が生き返ってしまったのを見て、それでも、まだまだ失った者は戻らないが……
その怒りが、薄れてしまった。
「……今の私は
復讐を誓った頃の私が……一番、なりたくない私になってしまった。
……もう一度、失う事が、とても恐ろしいんだ……だからもう、幻影旅団とは
関わりたくない……笑いたければ笑え
今の私は、小心者で、カッコ悪いだろ?」
レオリオは暫く難しい顔をして言葉を選んでいる様子だったがやがて口を開く。
「笑わねえよ、誰だって大切な奴らが戻って来たら、そう思うのは当然だろうがよ?
お前は頭が凄くいいし?、復讐なんかしなくてもよ
他にやりたい事やればいいじゃねーか?、でもな
カインの事だけはちゃんと、迎えに行ってやれよ?、あいつは、今もお前を待ってるんだぜ?」
そう言ってレオリオは朝食を平らげて早々に席を立って行ってしまった。
…やりたい事か………ここに来るまではそんな事、全く考えられなかったな……
今まで、自分の事ばかりでカイン達の事を忘れていた。
あんな連絡の切り方をしたから、相当私の事を心配している筈だ。
……私の携帯や、レオリオの携帯電話も破損させられたままだったから、今すぐ連絡は掛けられないし、この使用人屋敷にも直通で執事長のジョシュダさんに繋がる電話しか設置されていない。
一度、ジョシュダさんに連絡してみるか
後でジョシュダさんに謝って下さいっ‼‼
あの人は、僕達クルタ族に良くしてくれた恩人なんですっ‼‼
外の世界の言葉や、文字も僕等に分かり易く教えてくれて
僕等が暮らし易いようにって
いつも気を使ってくれる、凄くいい人なんですからっ‼‼‼」
あの大人しかったパイロをここまで怒らせるとは、レオリオ、相当の事をやってしまったみたいだな?
「ひいぃ~~~っ‼、ごめんなしゃーいっっ‼‼
後でちゃんと謝りまーすっっっ‼‼‼
だからその緋の眼は止めてぇ~~~~っっっっ‼‼‼‼
暴力反対~~~~っっっっ‼‼‼‼」
パイロが不機嫌そうにレオリオを離すのを確認すると未だに緋の眼状態の時の私がやり過ぎた事もあって、その時の恐怖で怯えているレオリオに言ってやる。
「安心しろレオリオ、パイロは私よりも何倍も優しい奴だ
例えこの場でお前をぶん殴りたいと思ってもパイロはやりはしない。
言っておくが、パイロはな?、だが次に私の同族の恩人に無礼を働けば、どうなるかは分かるな?」
私がレオリオの肩に手を置いて尋ねると、奴は恐れおののいて運転席のノアさんに助けを求める。
「ノアさ~~~ん‼‼、このクルタ族2人が
脅迫してきますぅ~~~‼‼‼‼」
ノアさんは笑いながら他人事の様に言う。
「あはははは、こりゃ大変だ
今から向かうのは、クルタ族の人達が暮らす
使用人の屋敷だから、あの人達の前でさっきみたいな事ジョシュダに言っちゃうと
村八分みたいな扱いされちゃうから、怖いよぉ~~~?
特に女性陣等にジョシュダはすごい人気あるからねぇ?」
午前11時、私達はダン・ファストン氏の屋敷から少し離れた場所にある使用人の屋敷にノアさんの案内で到着する。
中々に広くて、立派な作りの使用人の屋敷に、電機や水道にエアコン等の設備がちゃんと設置されているのを外からでも確認し、以前住んでいたクルタ族の里よりも良い生活をさせて貰っているのかと感心した。
大きな使用人入口の扉の中に、大勢の人の気配がして、私の期待と緊張は高まる。
「じゃあ、後はパイロ君よろしくね?
オレはジョシュダに呼び出し貰ってるからさぁ?」
ノアさんは片手をひらひらと動かしてこの場を去っていく。
「はい、分かりました。
じゃあ、開けるよ?」
入口の扉をパイロが開けると
「「「「「「「「お帰り~クラピカッ‼‼‼‼‼‼‼‼~~~~」」」」」」」」
大勢のクルタ族の民族衣装を着た同胞達が、私を出迎える。
その中に、あの頃と同じ姿のままの、黒髪のクルタ族の衣装を着た、穏やかな目元の細い、見慣れた男性が私の元に近づいて来て私の頭を優しく撫でて言った。
「お帰り、クラピカ?、最後にお前が里を出て行った時は、あんなに小さかったのに
もう、こんなに大きくなってんだね?……あれから、5年も経ったのか……」
「父さんっ‼‼‼‼」
私は目の前の父に涙目になって抱き着く。
父も、両手で私の事を抱きしめ返してくれた。
父や他の友人達、同胞のクルタ族の人々と再会をその日は喜び合い、あっという間に1週間が過ぎてしまう。
「い……クラピカ?、起きなさい、もう朝だよ?」
「んん……あと5分……」
「こーら、夜中まで起きてるからそうなるんだよ?、駄目じゃないか?、ちゃんと寝ないと?」
ファストン家の使用人屋敷の父が寝泊まりさせて貰っている3LDKの居心地の良すぎる広い部屋で
私は眠い瞼を擦りながら、やって来たその日にすぐ設置された新品の寝心地の良いベッドで寝返りをうって寝ぼけ眼で言い返す。
「違うよ父さん、昨日はフラヴィアが又エアコンのリモコンを弄って壊したから修理
してたのと、他にも、使用人の仕事をしているパイロ達とかも
来月から携帯を支給されるから皆に合ったやつをそれぞれ元長老の部屋で
電脳ページを使って選んでたんだよ?」
ゆさゆさと父は私を軽くゆすって起こす。
「とにかく、顔を洗って起きなさい?
もう朝食の時間だから、皆下に降りて食べに行っているよ?
私はちょっと用事があって出かけて来るからね?」
「はーい……」
私はぼんやりする頭のまま着替えと身支度を済ませ、下の階の大きな食堂に向かう。
元々我々クルタ族は、水道設備や電気等の発電施設の全くない時代に取り残された自給自足生活が主だった為、好きな時に入浴も出来、それぞれの部屋に、浴槽やシャワー付きのバスルームにトイレ、テレビやエアコン、冷蔵庫に電子レンジ等電化製品が設置されており
食事は、自炊も可能だが、私達親子を含め殆どのクルタ族が、ファストン家で提供してくれる食事をご馳走になっていた。
提供される料理は雇われている一流の料理人の料理が朝食と昼はクルタ族の里の者達に配膳されて配られ、夜からはテーブルに置かれている好きな料理をプレートに取り分けて食べれるビュッフェスタイル形式となっている。
この至れり尽くせり生活に慣れてしまった同族達は、今更帰れと言われても、断固拒否する段階で嫌がるだろう。
どうしてくれるんだダン・ファストン氏
まだ眠くボーッとする頭でテーブル席に座り料理が来るのを待っていると、隣の席で先に食事を食べているレオリオに声をかけられる。
今日はハムにチーズがたっぷり入ったホットサンドにサラダにスープか……加工食品のハムやチーズなんて、クルタ族の隠れ里にいた頃は中々口に出来る事のない代物だったな。
そういうのは長老が隠れて美味しそうに食べていたのを物陰から悔しそうに見ていた時があった……
「よぉ、クラピカ、随分と眠そうな顔してるじゃねーか?」
「ああ……」
「駄目だぜ?ー、最低7時間睡眠は人間取らねえとな?、健康に良くねーんだぞ?」
「ああ、そうなのか?……」
「…そんなんじゃ、お前女の子にモテねーぞ?オレは引くてあまただけどなぁ〜?」
「ああ、そうだな……」
「……お前、ここ1週間で随分とダレたなぁ?
前はよー、無理に背伸びして大人ぶってる感じの奴だったのになぁ?、なんつーか
今のお前は年相応のガキっぽくなったつーか、生意気さが上がって更にムカつく奴に
なったつーかよ?……」
変わった……そうなのかも知れない
……これまで私の中を占めていたのは
同胞が殺された事への理不尽に対する怒りだ
……だが……結局、その私の復讐心なんて物は、ただの自己満足でしかなかったんだ……
そんなの……最初から分かっていた、それを認めるのが嫌で、同胞達の受けた苦しみを
復讐の言い訳にしていたんだ。
自分が満足する為のな……でも
もう……パイロや、父さん達が生き返ってしまったのを見て、それでも、まだまだ失った者は戻らないが……
その怒りが、薄れてしまった。
「……今の私は
復讐を誓った頃の私が……一番、なりたくない私になってしまった。
……もう一度、失う事が、とても恐ろしいんだ……だからもう、幻影旅団とは
関わりたくない……笑いたければ笑え
今の私は、小心者で、カッコ悪いだろ?」
レオリオは暫く難しい顔をして言葉を選んでいる様子だったがやがて口を開く。
「笑わねえよ、誰だって大切な奴らが戻って来たら、そう思うのは当然だろうがよ?
お前は頭が凄くいいし?、復讐なんかしなくてもよ
他にやりたい事やればいいじゃねーか?、でもな
カインの事だけはちゃんと、迎えに行ってやれよ?、あいつは、今もお前を待ってるんだぜ?」
そう言ってレオリオは朝食を平らげて早々に席を立って行ってしまった。
…やりたい事か………ここに来るまではそんな事、全く考えられなかったな……
今まで、自分の事ばかりでカイン達の事を忘れていた。
あんな連絡の切り方をしたから、相当私の事を心配している筈だ。
……私の携帯や、レオリオの携帯電話も破損させられたままだったから、今すぐ連絡は掛けられないし、この使用人屋敷にも直通で執事長のジョシュダさんに繋がる電話しか設置されていない。
一度、ジョシュダさんに連絡してみるか