再会 第3話
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目の前で、信じられない者を実際に目にし、頭の中が真っ白になった私はレオリオに頼む。
「レオリオ、頼みがある。
私を思いっきり殴ってくれ?、いいか?、全力でだぞ?」
レオリオは驚いた表情で困った様に言う。
「お前、突然何言い出すんだよ?
流石のオレだって本気でムカついた奴以外は
ガチで殴りたくねえっての?」
そうか、なんだかんだ言って、お前は根は優しい奴だからな、ならば仕方ないか……
ドカッ‼‼‼‼
私は右手で自身の右頬を本気で殴りつける。
「ちょ、おま、何やってんのクラピカ君っ‼‼‼‼
あの束縛でマゾに目覚めてⅯになったのかっ‼?
人に見られながら自分殴りつけて気持ち良くなっちまったのかよぉっ‼‼‼‼~
今度こそお前の弟が泣くぞっ‼‼、ガチ泣き案件だぞこれはっ‼‼‼‼
オレはカインに、何て説明すればいいんだよぉ~」
煩い奴がいるな……誰がマゾヒズムに等目覚めたりする物か……あぁ、駄目だ、まだノアさんが運転して来た黒のリムジンの後部座席に、親友らしき人物が私を心配するような表情でこっちを驚いて凝視している姿が見えるが、しっかりしろ私、冷静になれ、落ち着け、パイロはもう死んだんだ。
あそこにいるのは違う、別人なんだ。
凶狸狐の言う通り、パイロが、生き返る筈なんて、絶対にない。
ドカッ‼‼‼‼、ドカッ‼‼‼‼
「こら~クラピカ‼‼‼‼、兄ちゃんがⅯになったなんて、カインが知ったら、グレちまうぞ~っっっ‼‼‼‼‼‼‼
お前がそんなやべえ扉に入っちまったら、お前の兄ちゃんⅯだって、カインは一生後ろ指刺され続けるんだぞ~っ‼‼‼‼」
……本当に煩い奴だな、だから、誰がⅯ等と言うマゾヒストだ。
更に右手で頬を殴り続ける私を、誰かが私の右手を必死に抑え、後ろの方から突如懐かしい声が聞こえて来る。
その声を知っている。
忘れた事など、里を離れた5年間一度だってない。
「何やってるんだよ、クラピカっ‼‼‼‼
しっかりしてっ‼‼、僕だよ、パイロだよっ?‼‼‼‼
僕の事、忘れちゃったのっ?‼‼‼‼」
声のした方に振り帰ると、私と同じ、クルタ族の緋色の眼になったパイロが、今にも泣き出しそうな表情で、私の右手を押さえていた。
その姿を見ただけで私も目の前が真っ赤になり、とめどなく涙がこぼれて来る。
「お前なのか?……本当にっ……パイロッ?」
「だから、そうだってさっきからっ」
言葉途中の親友を私は強く抱きしめてその場に膝を付いて、恥など忘れて声を上げて泣く。
「うわあああああああぁぁぁぁっっ‼‼‼‼」
その様子を見てパイロは私を優しく抱きしめて涙を流しながら言ってくれる。
「クラピカ……ごめん、君は1人だけ生き残って、今まで本当に辛かったよね?……でも、又こうして会えて、本当に嬉しいよ?」
緋の眼になり抱きしめ合うクラピカ達の様子を呆然と見ていたレオリオは驚いた様子で呟く。
「どうなってんだよ?、クルタ族がもう1人いるなんて?
クラピカとカインだけが、生き残りじゃねーのか?」
ノアが運転席から降りて来て、今も抱きしめあっている2人の前に行きやんわりと注意する。
「ちょっと、2人共、気持ちは分かるけど
ここでクルタ族がいるって
周りの人達に知られちゃうと色々と大変な事になるから
積もる話は、車の中でしよっか?」
私達は全員黒のリムジンに乗り込み、ノアさんは車を発車させる。
パイロは目や足の悪かった5年前とは違い、普通にしっかりと歩けて、目も見えている様な感じだった。
「なあパイロ、目と足、悪かったよな?」
パイロはにっこりと笑って答える。
「うん、だけどもう大丈夫だよ?、視界は前よりも
しっかりと見えてるし、足だってもう皆に後れを取る事はないんだから?
それに、一目見て、君だって、すぐ気が付いたよ?」
親友のその言葉に、言葉にならない温かい物がこみ上げてくる。
こんな、幸福な気持ちになるなんて、本当に、いつぶりだろう……
余りにも現実感が湧かなくて、私自身未だに信じられない気持ちでいる中、ノアさんにいくつか質問をする。
「あの、先程他の人達と言っていましたが、パイロ以外にも、生き返った同胞の人達がいるって事でしょうか?」
ノアさんは運転をしながら不思議そうに答える。
「あれ?、ジョシュダの奴、君にそう説明してなかったっけ?
現在49人を生き返らせて、ファストン家の使用人屋敷で全員保護してるんだよ
流石にあんな悲惨な事があった手前
公にこの事は公表出来ないし
彼らを自由に外に出してあげる事は中々出来ないけどね?」
いや、確かにパイロ以外にも生き返らせた様な事は言っていたとは思うのだが、こうも現実離れした事がいきなり起こってしまうと、流石に色々混乱している。
パイロは私の隣で笑顔で話す。
「クラピカのお父さんも生き返ってるよ?、凄く心配してたから、早く会ってあげなきゃね?」
父は、穏やかな人だが保守的な考えの人で、外に出たいという子供時代の私をいつも危険だからと窘め、パイロと一緒に外に出る試験をクリアするまでは、絶対に外に出る事に興味を示す事も許してはくれなかった。
あれからもう、5年も経ったのか……私の背丈も結構伸びたし、父は成長した私の事を見て、自分の息子だと気が付いてくれるだろうか?……随分と、親不孝な事ばかりやって来た息子だと今になってつくづく実感する。
あのまま、里から出ないで、皆と一緒にいれば良かったと、何度思った事だろう……
「なあ……パイロ、母さん、は?……」
パイロは表情を曇らせて首を横に振って申し訳なさそうに言う。
「クラピカのお母さんは、まだ、いないよ……」
そうか……母さんは父さんとは反対に、外の世界に興味を持つ私の事を応援してくれていた。
あの人はまだ、生き返ってないのか………
「そう言えばパイロ、あの頃よりも成長してるみたいだが
今、いくつなんだ?」
パイロは私を見て微笑んで答える。
「僕は、4年前に生き返ったから今15だよ?
あ~あ、クラピカと離れた時は身長変わらなかったのに、今抜かされちゃったね?、ちょっとだけ悔しいな?」
「そんなの、これから時間が経てばすぐに追いつくだろ?」
レオリオは未だに疑り深く私達を横目で見ながら言う。
「しかし、死人が実際に生き返るとはなぁ?
難病や死人を治せる
秘薬なんてそんなすげえもんがあるんなら、なんで皆に発表してくれねえんだよ?
まだまだその秘薬の力で助けて欲しい奴なんて世界中に沢山いるだろうによ?」
ノアさんは運転しながらレオリオに答える。
「そりゃレオリオさん、世の中優先順位って物があるからだよ?
流石にタダであの秘薬を皆に大盤振る舞いって訳には
ファストン家も商売だからいかないからねぇ?
奇跡を起こして欲しけりゃ、それ相応の、ジェニーっていう対価を支払って貰わなきゃ?」
レオリオは舌打ちをして気に入らない様子でぼやく
「ケッ、結局金持った奴だけがいつもいつも
そうやって優遇されんだよな?、気に入らねー
じゃあなんでクルタ族は特別に贔屓して治してやってんだよ?」
「ん~、まぁ、彼らがダン様を助けてあげたお陰で
秘薬が見つけれたみたいだから、その恩義じゃないかな?
ファストン家の名を、緋の眼を落札して世に広める目的も確かにあるだろうがね?」
パイロがレオリオを見て、不安そうな表情で聞いて来る。
「ねぇ?、クラピカ、この男の人とはどんな関係なの?」
「ああ、ハンター試験を共に受けて合格した仲間の間柄だ。
見ての通り風貌はチンピラ風だが、根はいい奴だぞ?」
「おいおい、誰がチンピラじゃい‼‼そこはイケメンで頼れるカッコイイお兄さんとでも紹介しろよ?」
「は?、君の何所にその 素養があるのだね?」
「ムカつくやっちゃな~、お前はよっ
せっかく心配してここまで付いて来てやったって言うのによっ?」
「誰が付いて来てくれと貴様に頼んだのだ?」
私達のやり取りを見てパイロは苦笑いをしながら何かを思い出したはっとした表情でゴソゴソと服の中から何かを取り出して私達2人にそれを差し出す。
「あ、そう言えば忘れてた。
はい、大切な物だから2人にこれを返してあげてって、ジョシュダさんから」
それは私達が昨日奪われたハンターライセンスだった。
「おっサンキュー、昨日の色白眼鏡執事からか」
レオリオもパイロからライセンスを受け取って気分良さそうにライセンスを財布の中にしまっているのだが
「おいレオリオ、お前後でちゃんと
ジョシュダさんに謝罪しておけよ?、あれだけ失礼な事を言ったんだからな?」
パイロはむっとした表情でレオリオに尋ねる。
「え?、レオリオさん?、あの人に何って言ったんですか?」
レオリオは思いっきり目を泳がせて言う。
「え、えーと、ちょっとしたおふざけだったんだよぉ?」
「ああパイロ君、聞きたいんなら、聞かせてあげるよ?」
運転席にいるノアさんが携帯を片手に取り出してボタンを押すと
レオリオの声だけ録音して編集されているあの時の会話が流れてくる。
「こんばんは~、クラピカ君の友達のレオリオさんピッチピッチの19歳で~す。
アンタが、コイツに、殺された同族が生き返ったり?、難病が治る特効薬があるとか?
大ぼら吹いた、最低な嘘つき野郎ですかぁ?~~~」
「あのぉ~、そっちが呼び出したんだからぁ
クラピカ君と大親友のオレも一緒に宿泊したりぃ?、ホテルのルームサービスとかもじゃんじゃん使っていいんですかぁ~?」
「有難うござま~す。
嘘つき野郎のクソ詐欺師さ~~~ん?」
それを聞いて、パイロの瞳が緋色に染まり、レオリオの胸元を掴んで怒鳴り付ける。
「レオリオ、頼みがある。
私を思いっきり殴ってくれ?、いいか?、全力でだぞ?」
レオリオは驚いた表情で困った様に言う。
「お前、突然何言い出すんだよ?
流石のオレだって本気でムカついた奴以外は
ガチで殴りたくねえっての?」
そうか、なんだかんだ言って、お前は根は優しい奴だからな、ならば仕方ないか……
ドカッ‼‼‼‼
私は右手で自身の右頬を本気で殴りつける。
「ちょ、おま、何やってんのクラピカ君っ‼‼‼‼
あの束縛でマゾに目覚めてⅯになったのかっ‼?
人に見られながら自分殴りつけて気持ち良くなっちまったのかよぉっ‼‼‼‼~
今度こそお前の弟が泣くぞっ‼‼、ガチ泣き案件だぞこれはっ‼‼‼‼
オレはカインに、何て説明すればいいんだよぉ~」
煩い奴がいるな……誰がマゾヒズムに等目覚めたりする物か……あぁ、駄目だ、まだノアさんが運転して来た黒のリムジンの後部座席に、親友らしき人物が私を心配するような表情でこっちを驚いて凝視している姿が見えるが、しっかりしろ私、冷静になれ、落ち着け、パイロはもう死んだんだ。
あそこにいるのは違う、別人なんだ。
凶狸狐の言う通り、パイロが、生き返る筈なんて、絶対にない。
ドカッ‼‼‼‼、ドカッ‼‼‼‼
「こら~クラピカ‼‼‼‼、兄ちゃんがⅯになったなんて、カインが知ったら、グレちまうぞ~っっっ‼‼‼‼‼‼‼
お前がそんなやべえ扉に入っちまったら、お前の兄ちゃんⅯだって、カインは一生後ろ指刺され続けるんだぞ~っ‼‼‼‼」
……本当に煩い奴だな、だから、誰がⅯ等と言うマゾヒストだ。
更に右手で頬を殴り続ける私を、誰かが私の右手を必死に抑え、後ろの方から突如懐かしい声が聞こえて来る。
その声を知っている。
忘れた事など、里を離れた5年間一度だってない。
「何やってるんだよ、クラピカっ‼‼‼‼
しっかりしてっ‼‼、僕だよ、パイロだよっ?‼‼‼‼
僕の事、忘れちゃったのっ?‼‼‼‼」
声のした方に振り帰ると、私と同じ、クルタ族の緋色の眼になったパイロが、今にも泣き出しそうな表情で、私の右手を押さえていた。
その姿を見ただけで私も目の前が真っ赤になり、とめどなく涙がこぼれて来る。
「お前なのか?……本当にっ……パイロッ?」
「だから、そうだってさっきからっ」
言葉途中の親友を私は強く抱きしめてその場に膝を付いて、恥など忘れて声を上げて泣く。
「うわあああああああぁぁぁぁっっ‼‼‼‼」
その様子を見てパイロは私を優しく抱きしめて涙を流しながら言ってくれる。
「クラピカ……ごめん、君は1人だけ生き残って、今まで本当に辛かったよね?……でも、又こうして会えて、本当に嬉しいよ?」
緋の眼になり抱きしめ合うクラピカ達の様子を呆然と見ていたレオリオは驚いた様子で呟く。
「どうなってんだよ?、クルタ族がもう1人いるなんて?
クラピカとカインだけが、生き残りじゃねーのか?」
ノアが運転席から降りて来て、今も抱きしめあっている2人の前に行きやんわりと注意する。
「ちょっと、2人共、気持ちは分かるけど
ここでクルタ族がいるって
周りの人達に知られちゃうと色々と大変な事になるから
積もる話は、車の中でしよっか?」
私達は全員黒のリムジンに乗り込み、ノアさんは車を発車させる。
パイロは目や足の悪かった5年前とは違い、普通にしっかりと歩けて、目も見えている様な感じだった。
「なあパイロ、目と足、悪かったよな?」
パイロはにっこりと笑って答える。
「うん、だけどもう大丈夫だよ?、視界は前よりも
しっかりと見えてるし、足だってもう皆に後れを取る事はないんだから?
それに、一目見て、君だって、すぐ気が付いたよ?」
親友のその言葉に、言葉にならない温かい物がこみ上げてくる。
こんな、幸福な気持ちになるなんて、本当に、いつぶりだろう……
余りにも現実感が湧かなくて、私自身未だに信じられない気持ちでいる中、ノアさんにいくつか質問をする。
「あの、先程他の人達と言っていましたが、パイロ以外にも、生き返った同胞の人達がいるって事でしょうか?」
ノアさんは運転をしながら不思議そうに答える。
「あれ?、ジョシュダの奴、君にそう説明してなかったっけ?
現在49人を生き返らせて、ファストン家の使用人屋敷で全員保護してるんだよ
流石にあんな悲惨な事があった手前
公にこの事は公表出来ないし
彼らを自由に外に出してあげる事は中々出来ないけどね?」
いや、確かにパイロ以外にも生き返らせた様な事は言っていたとは思うのだが、こうも現実離れした事がいきなり起こってしまうと、流石に色々混乱している。
パイロは私の隣で笑顔で話す。
「クラピカのお父さんも生き返ってるよ?、凄く心配してたから、早く会ってあげなきゃね?」
父は、穏やかな人だが保守的な考えの人で、外に出たいという子供時代の私をいつも危険だからと窘め、パイロと一緒に外に出る試験をクリアするまでは、絶対に外に出る事に興味を示す事も許してはくれなかった。
あれからもう、5年も経ったのか……私の背丈も結構伸びたし、父は成長した私の事を見て、自分の息子だと気が付いてくれるだろうか?……随分と、親不孝な事ばかりやって来た息子だと今になってつくづく実感する。
あのまま、里から出ないで、皆と一緒にいれば良かったと、何度思った事だろう……
「なあ……パイロ、母さん、は?……」
パイロは表情を曇らせて首を横に振って申し訳なさそうに言う。
「クラピカのお母さんは、まだ、いないよ……」
そうか……母さんは父さんとは反対に、外の世界に興味を持つ私の事を応援してくれていた。
あの人はまだ、生き返ってないのか………
「そう言えばパイロ、あの頃よりも成長してるみたいだが
今、いくつなんだ?」
パイロは私を見て微笑んで答える。
「僕は、4年前に生き返ったから今15だよ?
あ~あ、クラピカと離れた時は身長変わらなかったのに、今抜かされちゃったね?、ちょっとだけ悔しいな?」
「そんなの、これから時間が経てばすぐに追いつくだろ?」
レオリオは未だに疑り深く私達を横目で見ながら言う。
「しかし、死人が実際に生き返るとはなぁ?
難病や死人を治せる
秘薬なんてそんなすげえもんがあるんなら、なんで皆に発表してくれねえんだよ?
まだまだその秘薬の力で助けて欲しい奴なんて世界中に沢山いるだろうによ?」
ノアさんは運転しながらレオリオに答える。
「そりゃレオリオさん、世の中優先順位って物があるからだよ?
流石にタダであの秘薬を皆に大盤振る舞いって訳には
ファストン家も商売だからいかないからねぇ?
奇跡を起こして欲しけりゃ、それ相応の、ジェニーっていう対価を支払って貰わなきゃ?」
レオリオは舌打ちをして気に入らない様子でぼやく
「ケッ、結局金持った奴だけがいつもいつも
そうやって優遇されんだよな?、気に入らねー
じゃあなんでクルタ族は特別に贔屓して治してやってんだよ?」
「ん~、まぁ、彼らがダン様を助けてあげたお陰で
秘薬が見つけれたみたいだから、その恩義じゃないかな?
ファストン家の名を、緋の眼を落札して世に広める目的も確かにあるだろうがね?」
パイロがレオリオを見て、不安そうな表情で聞いて来る。
「ねぇ?、クラピカ、この男の人とはどんな関係なの?」
「ああ、ハンター試験を共に受けて合格した仲間の間柄だ。
見ての通り風貌はチンピラ風だが、根はいい奴だぞ?」
「おいおい、誰がチンピラじゃい‼‼そこはイケメンで頼れるカッコイイお兄さんとでも紹介しろよ?」
「は?、君の何所にその 素養があるのだね?」
「ムカつくやっちゃな~、お前はよっ
せっかく心配してここまで付いて来てやったって言うのによっ?」
「誰が付いて来てくれと貴様に頼んだのだ?」
私達のやり取りを見てパイロは苦笑いをしながら何かを思い出したはっとした表情でゴソゴソと服の中から何かを取り出して私達2人にそれを差し出す。
「あ、そう言えば忘れてた。
はい、大切な物だから2人にこれを返してあげてって、ジョシュダさんから」
それは私達が昨日奪われたハンターライセンスだった。
「おっサンキュー、昨日の色白眼鏡執事からか」
レオリオもパイロからライセンスを受け取って気分良さそうにライセンスを財布の中にしまっているのだが
「おいレオリオ、お前後でちゃんと
ジョシュダさんに謝罪しておけよ?、あれだけ失礼な事を言ったんだからな?」
パイロはむっとした表情でレオリオに尋ねる。
「え?、レオリオさん?、あの人に何って言ったんですか?」
レオリオは思いっきり目を泳がせて言う。
「え、えーと、ちょっとしたおふざけだったんだよぉ?」
「ああパイロ君、聞きたいんなら、聞かせてあげるよ?」
運転席にいるノアさんが携帯を片手に取り出してボタンを押すと
レオリオの声だけ録音して編集されているあの時の会話が流れてくる。
「こんばんは~、クラピカ君の友達のレオリオさんピッチピッチの19歳で~す。
アンタが、コイツに、殺された同族が生き返ったり?、難病が治る特効薬があるとか?
大ぼら吹いた、最低な嘘つき野郎ですかぁ?~~~」
「あのぉ~、そっちが呼び出したんだからぁ
クラピカ君と大親友のオレも一緒に宿泊したりぃ?、ホテルのルームサービスとかもじゃんじゃん使っていいんですかぁ~?」
「有難うござま~す。
嘘つき野郎のクソ詐欺師さ~~~ん?」
それを聞いて、パイロの瞳が緋色に染まり、レオリオの胸元を掴んで怒鳴り付ける。