まな板の上の鯉 第2話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
♪〜〜♪♪♪〜〜〜
部屋に響く穏やかなメロディで目が覚め、壁に飾ってある豪華な壁掛け時計で時間を確認する。
「もう8時30過ぎか、良く寝れたな……」
♪♪♪〜〜〜
未だに鳴り響く穏やかなメロディの発生源を確認するとベッドの手前に置いてある受話器からの様だ。
私は受話器を取りそれを耳に当てるとこちらが答える前に陽気な声が聞こえて来る。
「おっはよー、クラピカ君、よく眠れたかい?」
多分、この声は私とレオリオをホテルに送ってくれたノアさんだろう。
「ええ、お陰様で」
「10時頃に、君の友達と一緒に迎えに行くからさ、それまでにホテルを出る準備をしてて待っててね?
レオリオさんにも迎えに行く時間伝えておいてくれる?、あの人にも連絡したんだけどまだ寝てるのか、全然電話に出てくれなくてさ」
友人?……一瞬、もうこの世にいないパイロの事が脳裏に過ったがそんな事有り得る訳がない。
これは流石に悪質な冗談がすぎるのではないのか?
「あの、時間の連絡は分かりましたが
友人というのは……」
「あの子も君にすごい会いたがってたよ?
じゃーごめん、今日はジョシュダが昨日の件で朝からブチ切れてて凄く怖くてさ〜、忙しいから切るね?」
そこで連絡は切れてしまう。
今更だが、昨日のにわかには信じられない事が現実だったのかと実感が湧いて来て、訳が分からなくなってくる。
アベル達が使っていた摩訶不思議な説明の出来ない念という力……それを我々を拘束した男達やジョシュダという人も使っていた。
あんな力があるのなら、何故私が緋の眼状態になっていた時にジョシュダという人は奪わなかったのだろう?、この眼が目的で私を呼び出したのなら
あそこで私を殺して奪った方が一番効率が良い筈なのに
それでは、まるで、本当に……そんな事有り得る訳ない……分かっている筈なのに……もしかしたら、と、まだ幼かった子供時代の時の様に、奇跡の様な事が起こるかもしれないと有り得ない期待が微かに浮かんでしまう。
「馬鹿だな、そんな事、ある筈がないのに……」
ぐーきゅるるるる〜〜〜
腹の虫が鳴る。…………そういえば、昨日は朝食以降食事はしていなかったな、ルームサービスは自由に頼んでいいとジョシュダさんは言っていたし、ここは好意に甘えさせて貰うか
グラナド1とノアさんが言うだけあって、豪華な食材を判断に使われた料理はとても美味しかった。
カイン達にも機会があれば、ああいった豪華な料理を食べさせてやりたかったな。
料理を食べ終え、レオリオが泊まっている客室の扉を私はノックしながら声をかける。
「レオリオ、クラピカだが起きてるか?」
「おぉ、起きてるぜー、今開けるわ」
扉が開くとトランクス一丁の奴の姿に私はため息を吐く。
「朝からなんだそのだらしない姿は?、まさかその格好で寝ていたのか?」
「うるせ〜なぁ、お前はオレの母ちゃんと同じ事言うなよ?
朝シャンだよ朝シャン?、レオリオさんみたいなオシャレさんは、身だしなみに気を遣ってんだよ?」
嗅ぎたくはないのだが、レオリオからシャンプーの清潔な香りが漂って来る。
「おいレオリオ、10時頃に昨日のノアさんが迎えに来るそうだから
それまでにホテルを出る準備をしておけよ?」
それを聞いてレオリオの奴は焦って着替え出す。
「マジかよ、もう9時じゃねーか‼︎さっさと着替えて、じゃんじゃんルームサービス頼んで朝飯の後にデザートも頼まねぇとっ‼︎」
「くれぐれも遅れるなよ?」
私は自分の荷物を置いている部屋に戻ると、簡単に荷物整理をし、まだ時間に余裕があるので部屋に設置されている液晶の大型テレビを付けるとニュースキャスターが2人席に座っている報道番組が映り、若い司会者が喋る。
「速報です。
あの大富豪のバッテラ氏が、全財産を恵まれない人々の為に寄付するそうです。
今後は病にふせって最近良くなった若い奥様と共に慎ましい生活を送っていくそうなんですが、あれだけの財産を手放すなんて、
中々出来る事のない決断ですねぇ」
もう1人の年老いた司会者も笑顔で話す。
「ロマンス映画が現実に起こった様でなんだか羨ましいですなぁ?」
バッテラ氏と言えば、ハンター専用のゲームグリードアイランドというゲームソフトを収集する事で有名な大富豪だったな……
そんな人物が、全ての財を投げ出すとはそれ程の価値のある物でも見つかったのだろうか?、羨ましい物だな。
10時過ぎに私とレオリオがホテルの入り口付近でノアさんを待っていると我々の目の前で黒のリムジンが止まり、運転席の窓口からノアさんが顔を出して苦笑いで私達に話しかけてくる。
「やぁやぁ、ごめんごめん、いつもの車で迎えに行こうとしたら
ジョシュダにちゃんとした車で迎えに行ってやれって、怒られちゃって、ちょっと遅れちゃった。
クラピカ君のお友達も一緒だよ?、早く乗ってあげなよ?」
私は信じられない気持ちで今後部座席に座っている人物を身体全体が針の糸で縫われた様に固まって見つめている。
車の中で、私と同じ青いクルタ族の民族衣装を着て、昔と同じショートボブの黒髪に、嬉しそうに、あの頃よりも成長した姿で両手で私を見ながら手を振っているパイロの姿がそこにあった。
続く
部屋に響く穏やかなメロディで目が覚め、壁に飾ってある豪華な壁掛け時計で時間を確認する。
「もう8時30過ぎか、良く寝れたな……」
♪♪♪〜〜〜
未だに鳴り響く穏やかなメロディの発生源を確認するとベッドの手前に置いてある受話器からの様だ。
私は受話器を取りそれを耳に当てるとこちらが答える前に陽気な声が聞こえて来る。
「おっはよー、クラピカ君、よく眠れたかい?」
多分、この声は私とレオリオをホテルに送ってくれたノアさんだろう。
「ええ、お陰様で」
「10時頃に、君の友達と一緒に迎えに行くからさ、それまでにホテルを出る準備をしてて待っててね?
レオリオさんにも迎えに行く時間伝えておいてくれる?、あの人にも連絡したんだけどまだ寝てるのか、全然電話に出てくれなくてさ」
友人?……一瞬、もうこの世にいないパイロの事が脳裏に過ったがそんな事有り得る訳がない。
これは流石に悪質な冗談がすぎるのではないのか?
「あの、時間の連絡は分かりましたが
友人というのは……」
「あの子も君にすごい会いたがってたよ?
じゃーごめん、今日はジョシュダが昨日の件で朝からブチ切れてて凄く怖くてさ〜、忙しいから切るね?」
そこで連絡は切れてしまう。
今更だが、昨日のにわかには信じられない事が現実だったのかと実感が湧いて来て、訳が分からなくなってくる。
アベル達が使っていた摩訶不思議な説明の出来ない念という力……それを我々を拘束した男達やジョシュダという人も使っていた。
あんな力があるのなら、何故私が緋の眼状態になっていた時にジョシュダという人は奪わなかったのだろう?、この眼が目的で私を呼び出したのなら
あそこで私を殺して奪った方が一番効率が良い筈なのに
それでは、まるで、本当に……そんな事有り得る訳ない……分かっている筈なのに……もしかしたら、と、まだ幼かった子供時代の時の様に、奇跡の様な事が起こるかもしれないと有り得ない期待が微かに浮かんでしまう。
「馬鹿だな、そんな事、ある筈がないのに……」
ぐーきゅるるるる〜〜〜
腹の虫が鳴る。…………そういえば、昨日は朝食以降食事はしていなかったな、ルームサービスは自由に頼んでいいとジョシュダさんは言っていたし、ここは好意に甘えさせて貰うか
グラナド1とノアさんが言うだけあって、豪華な食材を判断に使われた料理はとても美味しかった。
カイン達にも機会があれば、ああいった豪華な料理を食べさせてやりたかったな。
料理を食べ終え、レオリオが泊まっている客室の扉を私はノックしながら声をかける。
「レオリオ、クラピカだが起きてるか?」
「おぉ、起きてるぜー、今開けるわ」
扉が開くとトランクス一丁の奴の姿に私はため息を吐く。
「朝からなんだそのだらしない姿は?、まさかその格好で寝ていたのか?」
「うるせ〜なぁ、お前はオレの母ちゃんと同じ事言うなよ?
朝シャンだよ朝シャン?、レオリオさんみたいなオシャレさんは、身だしなみに気を遣ってんだよ?」
嗅ぎたくはないのだが、レオリオからシャンプーの清潔な香りが漂って来る。
「おいレオリオ、10時頃に昨日のノアさんが迎えに来るそうだから
それまでにホテルを出る準備をしておけよ?」
それを聞いてレオリオの奴は焦って着替え出す。
「マジかよ、もう9時じゃねーか‼︎さっさと着替えて、じゃんじゃんルームサービス頼んで朝飯の後にデザートも頼まねぇとっ‼︎」
「くれぐれも遅れるなよ?」
私は自分の荷物を置いている部屋に戻ると、簡単に荷物整理をし、まだ時間に余裕があるので部屋に設置されている液晶の大型テレビを付けるとニュースキャスターが2人席に座っている報道番組が映り、若い司会者が喋る。
「速報です。
あの大富豪のバッテラ氏が、全財産を恵まれない人々の為に寄付するそうです。
今後は病にふせって最近良くなった若い奥様と共に慎ましい生活を送っていくそうなんですが、あれだけの財産を手放すなんて、
中々出来る事のない決断ですねぇ」
もう1人の年老いた司会者も笑顔で話す。
「ロマンス映画が現実に起こった様でなんだか羨ましいですなぁ?」
バッテラ氏と言えば、ハンター専用のゲームグリードアイランドというゲームソフトを収集する事で有名な大富豪だったな……
そんな人物が、全ての財を投げ出すとはそれ程の価値のある物でも見つかったのだろうか?、羨ましい物だな。
10時過ぎに私とレオリオがホテルの入り口付近でノアさんを待っていると我々の目の前で黒のリムジンが止まり、運転席の窓口からノアさんが顔を出して苦笑いで私達に話しかけてくる。
「やぁやぁ、ごめんごめん、いつもの車で迎えに行こうとしたら
ジョシュダにちゃんとした車で迎えに行ってやれって、怒られちゃって、ちょっと遅れちゃった。
クラピカ君のお友達も一緒だよ?、早く乗ってあげなよ?」
私は信じられない気持ちで今後部座席に座っている人物を身体全体が針の糸で縫われた様に固まって見つめている。
車の中で、私と同じ青いクルタ族の民族衣装を着て、昔と同じショートボブの黒髪に、嬉しそうに、あの頃よりも成長した姿で両手で私を見ながら手を振っているパイロの姿がそこにあった。
続く