まな板の上の鯉 第2話
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「駄目っ‼‼‼‼、あなた達じゃ
その人達には敵わない、私の事はいいから
早く逃げて下さいっ‼‼‼‼」」
幼い少女は必死に私達の身を案じて叫ぶ。
あの小さな歳で、なんて気丈な子なのだろう。
「うるせえなぁ、黙ってろっ‼‼‼‼」
バンッ‼‼‼‼
タイラーは小さな少女を容赦なく強く蹴り飛ばす。
「う……っ……逃げて……早くっ……」
少女は痛みに耐えながら、尚も我々に逃げる様に促す。
そんな事を言われて、私もレオリオもさらさら逃げる気になれる訳がない。
我々は互いに武器を取り出し、いつでも臨戦態勢が取れる様に構える。
片方のやせこけた男がタイラーに尋ねた。
「タイラーさん、この2人、ここで殺しちゃっていいの?」
タイラーはコツコツと倒れて苦しそうにしている幼い少女をつま先で蹴りながら言った。
「力を見せろとは言ったけどよ?、ここで殺すのは駄目だ。
一応、ここは親父のもちもんだからなぁ……
お前等の力で殺しちまうのは簡単だろうけどよぉ
証拠を隠すのは大変なんだぞ?、捕まえる程度にしとけよ?」
「了解~~~~」
痩せこけた男の前から突然バレーボールサイズの巨大な……クモ……そう、あれは、蜘蛛
クモが、クモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくも…………
目の前が突然、真っ赤に染まる。
脳裏に浮かぶのは私の一族を惨殺した幻影旅団の証であるナンバー入りの墨の蜘蛛……
何の罪もない私の親友を、父を、母を、同胞達を無残に殺した、……
許さない、ユルサナイ、絶対に、奴らだけは……
「「うおぉぉぉ~~~~、クモ~~~ッッッ‼‼‼‼‼‼‼‼」」
クラピカは瞳を緋色に変え、武器を一心不乱に目の前に現れた謎の巨大な蜘蛛に振り上げ特攻していくが、その蜘蛛はクラピカの武器が届く前に彼に消防車で使う大きなホースの放水レベルを全開にした勢いで尻から蜘蛛の糸を大量に発射し、クラピカは一気に蜘蛛の糸にぐるぐる巻き状態にされる。
彼がその中でどれだけもがこうが、彼を縛る蜘蛛の糸は一層強くなっていく。
「ちょっと、クラピカ君‼‼‼‼
おまっ、トリックタワーでもあの囚人の蜘蛛の入れ墨見てブチ切れてましたよねっ‼‼‼‼
あの蜘蛛幻影旅団と関係ないからっ‼‼‼‼
取り合えず落ち着けっておまっ、ぎゃっ‼‼‼‼」」
レオリオはクラピカを助けようと駆け寄るが、彼も蜘蛛の糸にかかり、すぐにクラピカの様に蜘蛛の糸を巻き付けられる。
やせ細った男がクラピカ達に近付いてニヤニヤと笑みを浮かべて喋る。
「どうだぁ?、俺の能力のスパイダーネットの力はよ?
下手に動かない方がいいぜぇ?、糸がキツクなりすぎて骨も折れちまうかもしれねぇからなぁ?、て、ちょっと、金髪の君、話聞いてる?」
クラピカは男の話は眼中にないようで、なんとか動こうと蜘蛛の糸の中でもがいて更にやせ細った男の肩に乗っているバレーボールサイズの蜘蛛を睨みつけて叫ぶ。
「蜘蛛はこの世から滅ぼしてやる‼‼‼‼、ぶっ殺すっ‼‼‼‼‼‼‼‼」」
やせ細った男の隣にいる筋肉質の男ははクラピカを見て困惑した様子で喋る。
「ちょ……ちょっと、何この子、目が充血しすぎて
真っ赤じゃん、なんか発光してるし、なんだよその目は、怖わっ‼‼」
痩せ細った男もクラピカを見て不機嫌そうに発言する。
「てゆーかなぁ、さっきからお前、俺の蜘蛛になんの恨みがあんのっ‼‼
蜘蛛ってのはなぁ、そりゃあ勝手に家の中に入って来て、虫嫌い共には嫌われるけど、あいつら益虫なんだぞ?、偶に毒持ってるのもいるけどさ……
そんなに蜘蛛に恨みを持ってるなんて親でも殺されたか?、村でも焼かれたのかよ?」
これまでのやり取りを見て、タイラーはクラピカを見ながら悪い笑みを浮かべる。
「へ~、コイツ絶滅したって言うクルタ族か?、良い土産が出来たなぁ?
これであのお嬢ちゃまヤっちまっても、親父の機嫌が取れるぜ?
喜べよ?、お前だけは生かしといてやるよ?
最後のクルタ族として、首輪でも付けられて牢屋の中で親父に愛想でも振りまいて過ごすんだなぁ?、親父がくたばったら
お前を緋の眼にして、全身ホルマリン漬けにしてやるよぉ?」
レオリオはそれを聞いてブチ切れる。
「てめぇ……なんてっクソ野郎なんだよっ‼‼‼‼、それでも人間かっ‼‼‼‼ 」
「おうともよ、人間様だぜぇっ?、そうだ
そいつら本当に本物のハンターなら当然ライセンスは持ってる筈だよなぁ
よし、お前、ライセンスと、ついでにそいつらの携帯持って来い、どうせもう必要ねー筈だからよ?」
そうタイラーはやせ細った男に命令する。
「了解~、悪いね君達?
ほら蜘蛛ちゃん、お仕事だよ?~」
男の蜘蛛は素早くクラピカとレオリオを縛っているぐるぐるにまいてある紐の中に入って行き、やせ細った男の元に戻ると、男に2人のライセンスカードと携帯を渡してしまう。
「はいよ~、タイラーさん」
やせ細った男から2人のライセンスカードと携帯をタイラーは受け取る。
2人の携帯電話を筋肉質の男の方に投げると
「おい、それ中のメモリーカード事壊しちまえ」
「了解」
筋肉質の男はバキバキと、一気に2人の携帯電話を粉々に握りつぶしてしまう。
タイラーはつまらなそうな顔をして2人のライセンスカードを見る。
「ほぉ、これがハンターのライセンスカードねぇ?~、噂ではコイツでいくらでも借りれるって話だけどよ、想像よりショボイんだな?」
てっめ、よくもオレ等の携帯ぶっ壊しやがったな‼‼?
それにそれはオレ達のライセンスカードだぞっ‼‼‼‼
それだけでも返しやがれこの腐れ外道がっ‼‼‼‼ 」
レオリオの言葉を聞いて馬鹿にしながらタイラーは言う。
「うるせえよ?、ハンターになってライセンスカードも守れないクソ雑魚のお前達が悪いんだよ?」
今まで苦しそうに倒れていた少女が、顔をあげてタイラーに必死に訴える。
「おじさん、そのライセンスカードを、あの人達だけでも解放して、返してあげて下さい。
ハンターのライセンスは、彼らにとって、命の次に大切な物だと聞きます。
そんな大切な物を、ファストン家の者が奪ってはいけません。」
「うるせえって言ってんだよ?、これから死ぬ奴が俺に指図すんじゃねーぞカーヤ」
ドカッッッ‼‼‼‼
タイラーは、カーヤを今までで一番強く蹴り上げる。
バキッッ‼‼‼‼
タイラーはカーヤの右腕を強く踏みつけ、ゴキリッ、と、とても嫌な音がカーヤからすると、カーヤは声にならない声を押さえて出す。
「~~~~~~~~~~~~~………‼‼‼‼」
そしてタイラーはカーヤの顔に靴を乗せぐりぐりと踏みつけている。
「止めろっ‼‼‼‼
止めろよっ‼‼‼‼、本当にその子死んじまうぞっ‼‼‼‼」
レオリオが制しする声をかけてもタイラーは面白そうに大笑いをして、体を痙攣させて床に倒れているカーヤの顔を踏み続けている。
「ぎゃはははははははっ‼‼‼‼」
「そこまでです、タイラー様、今すぐお嬢様から足をどけて下さい。」
奥の方から顔立ちの整った、眼鏡をかけた白い肌に、黄土色の髪を肩まで伸ばした執事服を着た青年がやって来る。
タイラーは青年がやって来たのを確認するとカーヤから足を乗せたままの状態で話かける。
「ようジョッッッシュダ君、ようやくお出ましかぁ?
お前の事はこれでも買ってやってるんだ
こんな死にかけのお嬢ちゃまなんかより、俺の側に付けよ?、そしたら今よりももっと給料上げてやるぜ?、好みの女だって言ってくれれば連れて来てやるよ?」
ジョシュダは冷たい表情でタイラーを一瞥すると警告する。
「もう一度だけ言わせて貰います。
カーヤお嬢様の顔に乗せているあなたのその足を、いい加減どけて下さい。
さもなくば、ダン様のご子息の方とはいえ、容赦しませんよ?」
「残念だよジョッシュダ君、お前の力は本当に便利なのによぉ〜〜〜
どうしても俺の側にこねえっつーなら、お前もカーヤと一緒に仲良く海の底に沈めてやんなきゃなぁ?
おい、やっちまえ」
タイラーの掛け声と共に、雇われている2人の男達がジョシュダに襲い掛かる。
まずジョシュダに大量の蜘蛛の糸が発射されるが、彼は蜘蛛の糸を掴んでまるで薄いティッシュでも破るように簡単に蜘蛛の糸を引きちぎってしまう。
痩せ細った男は驚愕の表情を浮かべて言う。
「嘘だろ、俺の蜘蛛ちゃんの糸は、マッコウクジラ3体分余裕で引っ張ってこれる頑丈さを持ってる筈なのに……い、いや、こうなったら蜘蛛ちゃん、毒だ、その即死の毒で殺してしまえっ‼︎‼︎」
今度は蜘蛛はジョシュダの頭の上に素早く飛び移り、彼の首元に噛み付くがジョシュダは全く苦しそうな素振りも倒れる様子もない。
そして、今も自分の喉元に必死に噛み付いている蜘蛛を掴んで片手で握り潰すと冷たい笑みを浮かべて男に話しかける。
「俺に毒は効きません、相手が悪かったですね?
正しい使い方をされれば、あなたの能力は利便性の高い物なのに、この様な悪事に加担されて残念に思います。」
「ひぃぃ‼︎‼︎、化け物がっ‼︎‼︎」
痩せ細った男はジョシュダを見て恐れおののき、戦意を喪失させる。
男の能力である蜘蛛をジョシュダが握り潰した事により、クラピカとレオリオを捕らえていた蜘蛛の糸がようやく消えてなくなった。
「やれやれ、やっと自由になれたぜ」
そう呟くレオリオよりも先にクラピカが起き上がり
未だに緋の眼の状態で周りを見渡して叫ぶ。
「蜘蛛は何処だ、何処に行ったぁ‼︎?‼︎ 」
レオリオはクラピカを後ろから羽交い絞めにして叫ぶ。
「こらクラピカ君っ‼︎、落ち着けっ‼︎‼︎
さっきの蜘蛛はもういなくなったからっ‼‼‼‼
いつもの冷静なお前に戻れってっっ‼‼‼‼︎、いつまで狂戦士化してるんだよっ‼‼‼‼‼︎‼︎
そんなお前見たら、優しい弟が、泣くぞっ‼‼‼‼~~~」
レオリオとクラピカのやり取りを驚いた様子で見つめているジョシュダの後ろから筋肉質の男が襲いかかる。
その人達には敵わない、私の事はいいから
早く逃げて下さいっ‼‼‼‼」」
幼い少女は必死に私達の身を案じて叫ぶ。
あの小さな歳で、なんて気丈な子なのだろう。
「うるせえなぁ、黙ってろっ‼‼‼‼」
バンッ‼‼‼‼
タイラーは小さな少女を容赦なく強く蹴り飛ばす。
「う……っ……逃げて……早くっ……」
少女は痛みに耐えながら、尚も我々に逃げる様に促す。
そんな事を言われて、私もレオリオもさらさら逃げる気になれる訳がない。
我々は互いに武器を取り出し、いつでも臨戦態勢が取れる様に構える。
片方のやせこけた男がタイラーに尋ねた。
「タイラーさん、この2人、ここで殺しちゃっていいの?」
タイラーはコツコツと倒れて苦しそうにしている幼い少女をつま先で蹴りながら言った。
「力を見せろとは言ったけどよ?、ここで殺すのは駄目だ。
一応、ここは親父のもちもんだからなぁ……
お前等の力で殺しちまうのは簡単だろうけどよぉ
証拠を隠すのは大変なんだぞ?、捕まえる程度にしとけよ?」
「了解~~~~」
痩せこけた男の前から突然バレーボールサイズの巨大な……クモ……そう、あれは、蜘蛛
クモが、クモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくもクモク蜘蛛モくも…………
目の前が突然、真っ赤に染まる。
脳裏に浮かぶのは私の一族を惨殺した幻影旅団の証であるナンバー入りの墨の蜘蛛……
何の罪もない私の親友を、父を、母を、同胞達を無残に殺した、……
許さない、ユルサナイ、絶対に、奴らだけは……
「「うおぉぉぉ~~~~、クモ~~~ッッッ‼‼‼‼‼‼‼‼」」
クラピカは瞳を緋色に変え、武器を一心不乱に目の前に現れた謎の巨大な蜘蛛に振り上げ特攻していくが、その蜘蛛はクラピカの武器が届く前に彼に消防車で使う大きなホースの放水レベルを全開にした勢いで尻から蜘蛛の糸を大量に発射し、クラピカは一気に蜘蛛の糸にぐるぐる巻き状態にされる。
彼がその中でどれだけもがこうが、彼を縛る蜘蛛の糸は一層強くなっていく。
「ちょっと、クラピカ君‼‼‼‼
おまっ、トリックタワーでもあの囚人の蜘蛛の入れ墨見てブチ切れてましたよねっ‼‼‼‼
あの蜘蛛幻影旅団と関係ないからっ‼‼‼‼
取り合えず落ち着けっておまっ、ぎゃっ‼‼‼‼」」
レオリオはクラピカを助けようと駆け寄るが、彼も蜘蛛の糸にかかり、すぐにクラピカの様に蜘蛛の糸を巻き付けられる。
やせ細った男がクラピカ達に近付いてニヤニヤと笑みを浮かべて喋る。
「どうだぁ?、俺の能力のスパイダーネットの力はよ?
下手に動かない方がいいぜぇ?、糸がキツクなりすぎて骨も折れちまうかもしれねぇからなぁ?、て、ちょっと、金髪の君、話聞いてる?」
クラピカは男の話は眼中にないようで、なんとか動こうと蜘蛛の糸の中でもがいて更にやせ細った男の肩に乗っているバレーボールサイズの蜘蛛を睨みつけて叫ぶ。
「蜘蛛はこの世から滅ぼしてやる‼‼‼‼、ぶっ殺すっ‼‼‼‼‼‼‼‼」」
やせ細った男の隣にいる筋肉質の男ははクラピカを見て困惑した様子で喋る。
「ちょ……ちょっと、何この子、目が充血しすぎて
真っ赤じゃん、なんか発光してるし、なんだよその目は、怖わっ‼‼」
痩せ細った男もクラピカを見て不機嫌そうに発言する。
「てゆーかなぁ、さっきからお前、俺の蜘蛛になんの恨みがあんのっ‼‼
蜘蛛ってのはなぁ、そりゃあ勝手に家の中に入って来て、虫嫌い共には嫌われるけど、あいつら益虫なんだぞ?、偶に毒持ってるのもいるけどさ……
そんなに蜘蛛に恨みを持ってるなんて親でも殺されたか?、村でも焼かれたのかよ?」
これまでのやり取りを見て、タイラーはクラピカを見ながら悪い笑みを浮かべる。
「へ~、コイツ絶滅したって言うクルタ族か?、良い土産が出来たなぁ?
これであのお嬢ちゃまヤっちまっても、親父の機嫌が取れるぜ?
喜べよ?、お前だけは生かしといてやるよ?
最後のクルタ族として、首輪でも付けられて牢屋の中で親父に愛想でも振りまいて過ごすんだなぁ?、親父がくたばったら
お前を緋の眼にして、全身ホルマリン漬けにしてやるよぉ?」
レオリオはそれを聞いてブチ切れる。
「てめぇ……なんてっクソ野郎なんだよっ‼‼‼‼、それでも人間かっ‼‼‼‼ 」
「おうともよ、人間様だぜぇっ?、そうだ
そいつら本当に本物のハンターなら当然ライセンスは持ってる筈だよなぁ
よし、お前、ライセンスと、ついでにそいつらの携帯持って来い、どうせもう必要ねー筈だからよ?」
そうタイラーはやせ細った男に命令する。
「了解~、悪いね君達?
ほら蜘蛛ちゃん、お仕事だよ?~」
男の蜘蛛は素早くクラピカとレオリオを縛っているぐるぐるにまいてある紐の中に入って行き、やせ細った男の元に戻ると、男に2人のライセンスカードと携帯を渡してしまう。
「はいよ~、タイラーさん」
やせ細った男から2人のライセンスカードと携帯をタイラーは受け取る。
2人の携帯電話を筋肉質の男の方に投げると
「おい、それ中のメモリーカード事壊しちまえ」
「了解」
筋肉質の男はバキバキと、一気に2人の携帯電話を粉々に握りつぶしてしまう。
タイラーはつまらなそうな顔をして2人のライセンスカードを見る。
「ほぉ、これがハンターのライセンスカードねぇ?~、噂ではコイツでいくらでも借りれるって話だけどよ、想像よりショボイんだな?」
てっめ、よくもオレ等の携帯ぶっ壊しやがったな‼‼?
それにそれはオレ達のライセンスカードだぞっ‼‼‼‼
それだけでも返しやがれこの腐れ外道がっ‼‼‼‼ 」
レオリオの言葉を聞いて馬鹿にしながらタイラーは言う。
「うるせえよ?、ハンターになってライセンスカードも守れないクソ雑魚のお前達が悪いんだよ?」
今まで苦しそうに倒れていた少女が、顔をあげてタイラーに必死に訴える。
「おじさん、そのライセンスカードを、あの人達だけでも解放して、返してあげて下さい。
ハンターのライセンスは、彼らにとって、命の次に大切な物だと聞きます。
そんな大切な物を、ファストン家の者が奪ってはいけません。」
「うるせえって言ってんだよ?、これから死ぬ奴が俺に指図すんじゃねーぞカーヤ」
ドカッッッ‼‼‼‼
タイラーは、カーヤを今までで一番強く蹴り上げる。
バキッッ‼‼‼‼
タイラーはカーヤの右腕を強く踏みつけ、ゴキリッ、と、とても嫌な音がカーヤからすると、カーヤは声にならない声を押さえて出す。
「~~~~~~~~~~~~~………‼‼‼‼」
そしてタイラーはカーヤの顔に靴を乗せぐりぐりと踏みつけている。
「止めろっ‼‼‼‼
止めろよっ‼‼‼‼、本当にその子死んじまうぞっ‼‼‼‼」
レオリオが制しする声をかけてもタイラーは面白そうに大笑いをして、体を痙攣させて床に倒れているカーヤの顔を踏み続けている。
「ぎゃはははははははっ‼‼‼‼」
「そこまでです、タイラー様、今すぐお嬢様から足をどけて下さい。」
奥の方から顔立ちの整った、眼鏡をかけた白い肌に、黄土色の髪を肩まで伸ばした執事服を着た青年がやって来る。
タイラーは青年がやって来たのを確認するとカーヤから足を乗せたままの状態で話かける。
「ようジョッッッシュダ君、ようやくお出ましかぁ?
お前の事はこれでも買ってやってるんだ
こんな死にかけのお嬢ちゃまなんかより、俺の側に付けよ?、そしたら今よりももっと給料上げてやるぜ?、好みの女だって言ってくれれば連れて来てやるよ?」
ジョシュダは冷たい表情でタイラーを一瞥すると警告する。
「もう一度だけ言わせて貰います。
カーヤお嬢様の顔に乗せているあなたのその足を、いい加減どけて下さい。
さもなくば、ダン様のご子息の方とはいえ、容赦しませんよ?」
「残念だよジョッシュダ君、お前の力は本当に便利なのによぉ〜〜〜
どうしても俺の側にこねえっつーなら、お前もカーヤと一緒に仲良く海の底に沈めてやんなきゃなぁ?
おい、やっちまえ」
タイラーの掛け声と共に、雇われている2人の男達がジョシュダに襲い掛かる。
まずジョシュダに大量の蜘蛛の糸が発射されるが、彼は蜘蛛の糸を掴んでまるで薄いティッシュでも破るように簡単に蜘蛛の糸を引きちぎってしまう。
痩せ細った男は驚愕の表情を浮かべて言う。
「嘘だろ、俺の蜘蛛ちゃんの糸は、マッコウクジラ3体分余裕で引っ張ってこれる頑丈さを持ってる筈なのに……い、いや、こうなったら蜘蛛ちゃん、毒だ、その即死の毒で殺してしまえっ‼︎‼︎」
今度は蜘蛛はジョシュダの頭の上に素早く飛び移り、彼の首元に噛み付くがジョシュダは全く苦しそうな素振りも倒れる様子もない。
そして、今も自分の喉元に必死に噛み付いている蜘蛛を掴んで片手で握り潰すと冷たい笑みを浮かべて男に話しかける。
「俺に毒は効きません、相手が悪かったですね?
正しい使い方をされれば、あなたの能力は利便性の高い物なのに、この様な悪事に加担されて残念に思います。」
「ひぃぃ‼︎‼︎、化け物がっ‼︎‼︎」
痩せ細った男はジョシュダを見て恐れおののき、戦意を喪失させる。
男の能力である蜘蛛をジョシュダが握り潰した事により、クラピカとレオリオを捕らえていた蜘蛛の糸がようやく消えてなくなった。
「やれやれ、やっと自由になれたぜ」
そう呟くレオリオよりも先にクラピカが起き上がり
未だに緋の眼の状態で周りを見渡して叫ぶ。
「蜘蛛は何処だ、何処に行ったぁ‼︎?‼︎ 」
レオリオはクラピカを後ろから羽交い絞めにして叫ぶ。
「こらクラピカ君っ‼︎、落ち着けっ‼︎‼︎
さっきの蜘蛛はもういなくなったからっ‼‼‼‼
いつもの冷静なお前に戻れってっっ‼‼‼‼︎、いつまで狂戦士化してるんだよっ‼‼‼‼‼︎‼︎
そんなお前見たら、優しい弟が、泣くぞっ‼‼‼‼~~~」
レオリオとクラピカのやり取りを驚いた様子で見つめているジョシュダの後ろから筋肉質の男が襲いかかる。