まな板の上の鯉 第2話
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余りにもしつこくレオリオの奴が私にまとわりついて来るので、とうとう我慢が効かなくなり、奴を暴行してしまった。
流石に今は落ち着いて正気を取り戻したのだが……私が徹底的に暴力を振るってしまい、レオリオの奴は正直やり過ぎたと反省するレベルの酷い腫れ上がった顔になってしまった。(ここまでの状態になる位ならお前も逃げれば良かったじゃないか…)
しかしそれでも奴は私の民族衣装の裾を掴む手を離さない。
おい、勘弁してくれ、あれだけやられても私を掴み続けるその執念だけは多少は関心してやらないではないものの、そろそろ本気で気持ち悪くなってきたんだが……
私にやられてボロボロになってしまったレオリオはいい歳をしてみっともなく鼻水と涎を垂らしながら情けなく泣き叫んでいる。
「クラピカく〜ん、ごめんなさ〜〜い〜〜〜
調子に乗り過ぎましたぁ〜〜‼︎‼︎‼︎
風呂にも入りたいです〜‼︎‼︎
食事も食べてないからお腹ペコペコなんです〜〜〜‼︎‼︎
温かい布団に入りたいです〜〜〜〜っ‼︎‼︎」」
「あぁ、もう煩いっ‼︎、分かった。
一緒に行けばいいんだろうがっっ‼︎‼︎
分かったから、貴様いい加減その手を離せっっっ‼‼‼
何時間も貴様が私に引っ付いて手間取らせてくれたおかげで、今一体何時だと思っているっっっっ‼︎‼︎‼‼」
グラナド国の空港を出て、近くの繁華街辺りでレオリオの馬鹿を引きづりながらここまで延々と時間を取られてしまったおかげで既に周りの明かりも消えてしまいほとんどの店が閉じられている。
やっている店といえば、バー等の夜間から営業する店位か……もう一般の宿泊施設は閉まっているだろうな、レオリオのお陰で
ようやく私の民族衣装の裾を離しレオリオは携帯を確認する。
「深夜の1:30だな」
「カプセルホテルに向かうぞ、貴様のせいで外泊出来るのはこの時間帯それ位になってしまったではないか」
「いやいや、ラブホに行かね?、この時間帯ならあそこも泊まれるだろ?
広々としたベッドがあるし、カプセルホテルなんかより断然あっちだろがよ?」
私は素早く鞄から武器を取り出しそれを奴に向けて警告する。
「レオリオ、笑えない冗談も大概にしろよ?
何故男の私が、貴様とラブホテルになんぞ入らねばならんのだ、冗談じゃない、しまいには本気でコイツを使わせて貰う事になるぞ?」
私の言葉を聞いてレオリオは呆れた表情で言い返して来る。
「お前なぁ、その認識は時代遅れだぜ?、ラブホテルがただエッチな事するだけの場所だと思ってるんならその考えは更新しておけよ?
まぁまだ未成年者が入ったら駄目なとこも未だにあるけどよ
最近じゃ親子連れも数時間での休憩の場としてラブホのでかい風呂とか使ったりするみたいだしな、嵐の日なんかに俺も他に泊まる場所がなくて外泊した事何度かあったぞ?、その時も小さい子連れてる親子連れいたしなぁ」
む?……そうなのか?、数時間での休憩や、自然災害が起こった時の外泊施設として使えるのなら確かに性行為をするだけの場所という考えは、改めねばならないかもしれない。
いや……だが、しかし、例えそうであったとしてもだ。
「だが、中にはあるだろう?、部屋の壁が薄くて、行為中の声が聞こえて来る場所とかが……流石にそれを聞いて、眠れる自信等ないぞ?」
「そうゆ~時はな、壁をノックして応援してやんだよ?
どっちも負けるな~、いいぞいいぞ~もっと声を張り上げろっ~‼‼ってな?
そしたらほとんどの奴が興ざめして帰ってたぜ?
稀にこっちの声援に答えて、頑張ってくれるサービス精神が旺盛な奴らもいるけどな?」
随分と馬鹿な事をやっていたレオリオに私は心底呆れて怒鳴りつける。
「お前は最悪だなっ‼‼、営業妨害で訴えられても文句は言えんぞっ‼‼」
「んだよ~、それ位大丈夫だって?」
我々が口論している中、突然近くの道路を高級車が走って来て、付近にある大きな倉庫の前で停車したので嫌でも目につく。
……あの車種は確か、スポーツカーとして人気のあるポルシェ911カレラSか、こんな場所で見られるとは珍しいな?。
バンッ‼︎と乱暴に扉が開き、その扉の中から、意識がないのかぐったりとした7~8歳程の高価そうな衣装を着た何処かの令嬢の様な幼い少女が、高級そうな服を着た40台程の男に抱きかかえられて男は倉庫の中に入って行く。
こんな深夜に、幼い少女を連れてあんな倉庫の中に入る者がいるなんて、あからさまに怪しすぎるな……
レオリオも私と同意見の様で倉庫を見ながら言う。
「おい、あれどー見ても誘拐じゃねえのか?
流石にこんな時間に意識を失った小さな子を倉庫になんか連れてく真っ当な用事なんかあると思うか?」
「確かにな……万が一という事もあるだろうが
確認するだけ行って見るか」
私が先程の男が入って行った入口の扉に向かおうとするとレオリオが小声で声をかけてくる。
「おいおいおい、そっちじゃなくて裏口から行こうぜ?
こうゆう倉庫みたいな作りの建物は大体裏口があるんだよ
もし、犯罪でもなんでもなかった場合はそこからなるべくバレずにずらかりたいしな?」
私はレオリオの言葉に頷いて奴と共に倉庫の裏側に回る。
レオリオは手に持っている鞄から針金を取り出すと慣れた手つきで裏口の扉の鍵穴にそれを入れ、1分もしないうちに扉を開錠して見せた。
「ざっとこんなもんよ?、この手のゆるい鍵開けなんて、オレの田舎じゃ誰でも出来るからな?」
褒められた物ではないが、大した物だ。
そう内心関心しつつ私とレオリオは倉庫の中に足音を潜めて入って行く。
奥の方に進んで行くと、誰かの怒鳴り声と何、ガンガンと何かをぶつける音が聞こえて来る。
「おらお嬢ちゃまぁ~、とっとと起きろよ?
いつまでおねんねしてんだぁ?~」」
更にガンガンガンと同じ音が鳴り響いている。(あの言葉から察するに碌な事をやっている音ではないようだ。)
私とレオリオはお互いに顔を見合わせて、更に足音を潜め、先程の男が小さな少女を暴行しているのが見えるギリギリの位置まで移動する。
男は床に倒れている幼い少女を容赦なく踏みつけ、ガンッ‼‼と音を立てて蹴り転がす。
先程の暗がりで確認出来なかった琥珀色の長い髪を乱した状態で痛々しい仕草で少女は体を起こし、自分を攫って来た人物を見て苦しそうな声で話しかける。
「う……ヴぅ……タイラー、おじさん……
何故……こんな事を…っ…あなたは、お爺様から
500億を貰ったではありませんか?……」
少女を見て男は整った顔を醜く歪めて語る。
「おー、ようやくお目覚めかい?、悪いがなぁ、俺には金がもっともっといるんだよ?
だからお嬢ちゃまがこれからどうなるか教えてやる
お前をドラム缶の中に入れて、首元までコンクリートで固めてやったら、生きたまま海に沈めてやるんだよ?、苦し―だろーなぁ?」
タイラー?、そう言えばあの男、何度かファストン家を調べる上で顔写真は見た事がある。
ダン・ファストン氏の子供の長男タイラー・ファストンでまず間違いないだろう。
幼い少女は、自分よりも大人の大きな男に対し、臆する事無く気丈に発言する。
「……っ、考え直して、こんな事は今すぐ止めて下さい……っ
そうすれば、私も……お爺様に伝えないで、なかった事にしますから……」
ガンッ‼‼‼‼ 、と、タイラーは自分よりも小さな、全く抵抗出来ないか弱い少女を更に蹴り上げ、少女は床に転がって倒れしまう。
「随分とお嬢様らしくなったね?~お嬢ちゃま?、昔は野暮ったい工場の奴らみたいになになにっスよ~とか、ど田舎訛りがぬけなかった癖によぉ?
安心しろよ?、お前の代わりに、俺が工場を引き継いで、ハンター達にあそこで売ってるおもちゃみたいな銃を販売してやるからよぉ?」
引き継ぐとは、あの少女も男と同じファストン血縁者なのだろうか?
しかしおかしいな、あの年齢ならば5人兄弟の内の子供が妥当だろうに、長兄を差し置いて、何故あの子が本来ならば長兄が引き継ぎそうな財産を分与されるんだ?
5人兄弟以外にも他に公に発表されていない養子でもダン・ファストン氏は取ったのか?
少女は床に倒れたまま、苦しそうに体を震わせながら弱弱しい声でタイラーという男に訴える。
「おじさんでは、無理です……
ハンター協会に販売している、あの銃は……
私が制作に関わらなければ、すぐに契約は破棄されます。
おじさん、ジョシュダが来る前に、お願いですから
こんな馬鹿な事は諦めて下さい。」
ジョシュダだって?、聞き覚えのある名前を聞いて内心驚いてると、男は又少女に暴行を加えようと少女に向かって足を上げる。
流石にこれ以上は見ていられない。
私とレオリオは同時に少女を暴行していた男の元へ向かい男に権勢する。
「そこまでだっ‼‼、その子に暴行を加えるのは止めろ‼‼」」
「おい、オッサン、いい年こいた大人がよ
抵抗できねーか弱い女の子を暴行するたぁ
男の風上にもおけねぇクソ野郎だなアンタ?」
タイラーは苦しそうにする少女の頭にぐりぐりと足を乗せながら我々を睨みつけ態度悪く喋る。
「あー?、なんだお前達は?、誰の許可を得てここに入って来てんだよ?、馬鹿共がっ‼‼‼‼
ここがファストン家の所有の建物と知って入って来てんのか?
不法侵入で訴えられたくなかったら、とっとっと出て行きな?、今俺は忙しいんだよ?」
私は先程から撮影していた携帯を見せて言う。
「私達はハンターだ、その様な脅しで怯むと思うなよ?
貴様の蛮行はここに撮らせて貰った、裁判になれば、どちらが不利になるか等、明白だろう?、今すぐその子から離れて、壁に両手を付けろ」
「一般人のオッサンが、オレ達にガチンコでやって、叶うと思うなよ?」
私達の言葉を聞いて、何を思ったのか突然タイラーは笑い出す。
「ハハハハハハッ‼‼‼‼
ハンターねぇ?、そりゃいいやっ‼‼
実は俺も雇ってるんだよ、そのハンターって奴らをなぁ?、念能力だっけ?、いつもあのバケモノ君が使うおかしな力はよ?
ようやくあいつを始末出来る力を持つ連中を探し出したんだよ?、おい、試しにコイツ等に使ってみてくれよ?」
念能力?……もしや、それがアベル達の使っている力の呼び名なのか?
私達以外の人の気配等、今まで全く感じなかったのに、タイラーの声を聞いて
今、我々の目の前に、瘦せこけた男と、筋肉質な男の2人の男達が現れる。
流石に今は落ち着いて正気を取り戻したのだが……私が徹底的に暴力を振るってしまい、レオリオの奴は正直やり過ぎたと反省するレベルの酷い腫れ上がった顔になってしまった。(ここまでの状態になる位ならお前も逃げれば良かったじゃないか…)
しかしそれでも奴は私の民族衣装の裾を掴む手を離さない。
おい、勘弁してくれ、あれだけやられても私を掴み続けるその執念だけは多少は関心してやらないではないものの、そろそろ本気で気持ち悪くなってきたんだが……
私にやられてボロボロになってしまったレオリオはいい歳をしてみっともなく鼻水と涎を垂らしながら情けなく泣き叫んでいる。
「クラピカく〜ん、ごめんなさ〜〜い〜〜〜
調子に乗り過ぎましたぁ〜〜‼︎‼︎‼︎
風呂にも入りたいです〜‼︎‼︎
食事も食べてないからお腹ペコペコなんです〜〜〜‼︎‼︎
温かい布団に入りたいです〜〜〜〜っ‼︎‼︎」」
「あぁ、もう煩いっ‼︎、分かった。
一緒に行けばいいんだろうがっっ‼︎‼︎
分かったから、貴様いい加減その手を離せっっっ‼‼‼
何時間も貴様が私に引っ付いて手間取らせてくれたおかげで、今一体何時だと思っているっっっっ‼︎‼︎‼‼」
グラナド国の空港を出て、近くの繁華街辺りでレオリオの馬鹿を引きづりながらここまで延々と時間を取られてしまったおかげで既に周りの明かりも消えてしまいほとんどの店が閉じられている。
やっている店といえば、バー等の夜間から営業する店位か……もう一般の宿泊施設は閉まっているだろうな、レオリオのお陰で
ようやく私の民族衣装の裾を離しレオリオは携帯を確認する。
「深夜の1:30だな」
「カプセルホテルに向かうぞ、貴様のせいで外泊出来るのはこの時間帯それ位になってしまったではないか」
「いやいや、ラブホに行かね?、この時間帯ならあそこも泊まれるだろ?
広々としたベッドがあるし、カプセルホテルなんかより断然あっちだろがよ?」
私は素早く鞄から武器を取り出しそれを奴に向けて警告する。
「レオリオ、笑えない冗談も大概にしろよ?
何故男の私が、貴様とラブホテルになんぞ入らねばならんのだ、冗談じゃない、しまいには本気でコイツを使わせて貰う事になるぞ?」
私の言葉を聞いてレオリオは呆れた表情で言い返して来る。
「お前なぁ、その認識は時代遅れだぜ?、ラブホテルがただエッチな事するだけの場所だと思ってるんならその考えは更新しておけよ?
まぁまだ未成年者が入ったら駄目なとこも未だにあるけどよ
最近じゃ親子連れも数時間での休憩の場としてラブホのでかい風呂とか使ったりするみたいだしな、嵐の日なんかに俺も他に泊まる場所がなくて外泊した事何度かあったぞ?、その時も小さい子連れてる親子連れいたしなぁ」
む?……そうなのか?、数時間での休憩や、自然災害が起こった時の外泊施設として使えるのなら確かに性行為をするだけの場所という考えは、改めねばならないかもしれない。
いや……だが、しかし、例えそうであったとしてもだ。
「だが、中にはあるだろう?、部屋の壁が薄くて、行為中の声が聞こえて来る場所とかが……流石にそれを聞いて、眠れる自信等ないぞ?」
「そうゆ~時はな、壁をノックして応援してやんだよ?
どっちも負けるな~、いいぞいいぞ~もっと声を張り上げろっ~‼‼ってな?
そしたらほとんどの奴が興ざめして帰ってたぜ?
稀にこっちの声援に答えて、頑張ってくれるサービス精神が旺盛な奴らもいるけどな?」
随分と馬鹿な事をやっていたレオリオに私は心底呆れて怒鳴りつける。
「お前は最悪だなっ‼‼、営業妨害で訴えられても文句は言えんぞっ‼‼」
「んだよ~、それ位大丈夫だって?」
我々が口論している中、突然近くの道路を高級車が走って来て、付近にある大きな倉庫の前で停車したので嫌でも目につく。
……あの車種は確か、スポーツカーとして人気のあるポルシェ911カレラSか、こんな場所で見られるとは珍しいな?。
バンッ‼︎と乱暴に扉が開き、その扉の中から、意識がないのかぐったりとした7~8歳程の高価そうな衣装を着た何処かの令嬢の様な幼い少女が、高級そうな服を着た40台程の男に抱きかかえられて男は倉庫の中に入って行く。
こんな深夜に、幼い少女を連れてあんな倉庫の中に入る者がいるなんて、あからさまに怪しすぎるな……
レオリオも私と同意見の様で倉庫を見ながら言う。
「おい、あれどー見ても誘拐じゃねえのか?
流石にこんな時間に意識を失った小さな子を倉庫になんか連れてく真っ当な用事なんかあると思うか?」
「確かにな……万が一という事もあるだろうが
確認するだけ行って見るか」
私が先程の男が入って行った入口の扉に向かおうとするとレオリオが小声で声をかけてくる。
「おいおいおい、そっちじゃなくて裏口から行こうぜ?
こうゆう倉庫みたいな作りの建物は大体裏口があるんだよ
もし、犯罪でもなんでもなかった場合はそこからなるべくバレずにずらかりたいしな?」
私はレオリオの言葉に頷いて奴と共に倉庫の裏側に回る。
レオリオは手に持っている鞄から針金を取り出すと慣れた手つきで裏口の扉の鍵穴にそれを入れ、1分もしないうちに扉を開錠して見せた。
「ざっとこんなもんよ?、この手のゆるい鍵開けなんて、オレの田舎じゃ誰でも出来るからな?」
褒められた物ではないが、大した物だ。
そう内心関心しつつ私とレオリオは倉庫の中に足音を潜めて入って行く。
奥の方に進んで行くと、誰かの怒鳴り声と何、ガンガンと何かをぶつける音が聞こえて来る。
「おらお嬢ちゃまぁ~、とっとと起きろよ?
いつまでおねんねしてんだぁ?~」」
更にガンガンガンと同じ音が鳴り響いている。(あの言葉から察するに碌な事をやっている音ではないようだ。)
私とレオリオはお互いに顔を見合わせて、更に足音を潜め、先程の男が小さな少女を暴行しているのが見えるギリギリの位置まで移動する。
男は床に倒れている幼い少女を容赦なく踏みつけ、ガンッ‼‼と音を立てて蹴り転がす。
先程の暗がりで確認出来なかった琥珀色の長い髪を乱した状態で痛々しい仕草で少女は体を起こし、自分を攫って来た人物を見て苦しそうな声で話しかける。
「う……ヴぅ……タイラー、おじさん……
何故……こんな事を…っ…あなたは、お爺様から
500億を貰ったではありませんか?……」
少女を見て男は整った顔を醜く歪めて語る。
「おー、ようやくお目覚めかい?、悪いがなぁ、俺には金がもっともっといるんだよ?
だからお嬢ちゃまがこれからどうなるか教えてやる
お前をドラム缶の中に入れて、首元までコンクリートで固めてやったら、生きたまま海に沈めてやるんだよ?、苦し―だろーなぁ?」
タイラー?、そう言えばあの男、何度かファストン家を調べる上で顔写真は見た事がある。
ダン・ファストン氏の子供の長男タイラー・ファストンでまず間違いないだろう。
幼い少女は、自分よりも大人の大きな男に対し、臆する事無く気丈に発言する。
「……っ、考え直して、こんな事は今すぐ止めて下さい……っ
そうすれば、私も……お爺様に伝えないで、なかった事にしますから……」
ガンッ‼‼‼‼ 、と、タイラーは自分よりも小さな、全く抵抗出来ないか弱い少女を更に蹴り上げ、少女は床に転がって倒れしまう。
「随分とお嬢様らしくなったね?~お嬢ちゃま?、昔は野暮ったい工場の奴らみたいになになにっスよ~とか、ど田舎訛りがぬけなかった癖によぉ?
安心しろよ?、お前の代わりに、俺が工場を引き継いで、ハンター達にあそこで売ってるおもちゃみたいな銃を販売してやるからよぉ?」
引き継ぐとは、あの少女も男と同じファストン血縁者なのだろうか?
しかしおかしいな、あの年齢ならば5人兄弟の内の子供が妥当だろうに、長兄を差し置いて、何故あの子が本来ならば長兄が引き継ぎそうな財産を分与されるんだ?
5人兄弟以外にも他に公に発表されていない養子でもダン・ファストン氏は取ったのか?
少女は床に倒れたまま、苦しそうに体を震わせながら弱弱しい声でタイラーという男に訴える。
「おじさんでは、無理です……
ハンター協会に販売している、あの銃は……
私が制作に関わらなければ、すぐに契約は破棄されます。
おじさん、ジョシュダが来る前に、お願いですから
こんな馬鹿な事は諦めて下さい。」
ジョシュダだって?、聞き覚えのある名前を聞いて内心驚いてると、男は又少女に暴行を加えようと少女に向かって足を上げる。
流石にこれ以上は見ていられない。
私とレオリオは同時に少女を暴行していた男の元へ向かい男に権勢する。
「そこまでだっ‼‼、その子に暴行を加えるのは止めろ‼‼」」
「おい、オッサン、いい年こいた大人がよ
抵抗できねーか弱い女の子を暴行するたぁ
男の風上にもおけねぇクソ野郎だなアンタ?」
タイラーは苦しそうにする少女の頭にぐりぐりと足を乗せながら我々を睨みつけ態度悪く喋る。
「あー?、なんだお前達は?、誰の許可を得てここに入って来てんだよ?、馬鹿共がっ‼‼‼‼
ここがファストン家の所有の建物と知って入って来てんのか?
不法侵入で訴えられたくなかったら、とっとっと出て行きな?、今俺は忙しいんだよ?」
私は先程から撮影していた携帯を見せて言う。
「私達はハンターだ、その様な脅しで怯むと思うなよ?
貴様の蛮行はここに撮らせて貰った、裁判になれば、どちらが不利になるか等、明白だろう?、今すぐその子から離れて、壁に両手を付けろ」
「一般人のオッサンが、オレ達にガチンコでやって、叶うと思うなよ?」
私達の言葉を聞いて、何を思ったのか突然タイラーは笑い出す。
「ハハハハハハッ‼‼‼‼
ハンターねぇ?、そりゃいいやっ‼‼
実は俺も雇ってるんだよ、そのハンターって奴らをなぁ?、念能力だっけ?、いつもあのバケモノ君が使うおかしな力はよ?
ようやくあいつを始末出来る力を持つ連中を探し出したんだよ?、おい、試しにコイツ等に使ってみてくれよ?」
念能力?……もしや、それがアベル達の使っている力の呼び名なのか?
私達以外の人の気配等、今まで全く感じなかったのに、タイラーの声を聞いて
今、我々の目の前に、瘦せこけた男と、筋肉質な男の2人の男達が現れる。