まな板の上の鯉 第2話
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レオリオに根負けした私は、奴を連れて空港にある喫茶店に入り、飲み物を注文すると、ファストン家に先程連絡した経緯を話す。
奴は話を聞き終えると、不機嫌そうに感想を述べる。
「いや、ないだろ?普通に考えてよ?、人が生き返るとか?
あの石化病を治療したとかよ?、ある意味それってお前の仲間達への最大の侮辱だろーが?
死んだお前の仲間達が生き返るとかよ?
いくらファストン家へのコネが欲しいからって、そんなあからさまな罠にほいほい飛びついて見ろ?
まな板の上のコイみたいに、緋の眼にされて、あれよあれよといううちに
51体目のコレクションにされちまうぞお前は?」
「煩い、そんな事分かっている、最悪の時は武術の心得位はあるんだ、それでなんとか逃げてくるさ」
「キルアの兄貴みたいに、変な力を使う奴がいて敵わなかったらお前どーするつもりなんだよ?
オレより賢い癖に、いざとなると猪突猛進な猪みたいなやっちゃなぁ」
それは十分に分かってるさ
「その時は私の自業自得だ、覚悟はしている。
だが……あるんだ、私の同族達の眼があそこに
嘘だと分かっていても、行かない訳にはいくまい」
そう言って席を立ち会計を済ませて喫茶店を出ると、何故かレオリオの奴がブツブツ呟きながら付いて来る。
「チッ、たく、オレはなんてダチ想いで
全世界の美女達が振り向いて気絶しちまうようなセクシーなイケメンだっつの
自分の男気に惚れ惚れしちまうぜ〜」
後ろからついて来るレオリオにいい加減嫌気がさし立ち止まって後ろに振り向いて私は奴に注意してやる。
いいから、お前は私に構うな、自分の事をやれ
「おい、お前の行先は別だろ、何故私について来る?
後さっきからぶつぶつ言って気味が悪い」
「ふん、このレオリオ様も付いて行ってやるよ?
治療困難の難病が治ったり?、死者が本当に生き返るんだったら
医者を志す者として実際にこの目で見てみたいからな?」
「……帰って来れる保証は、ないかもしれないんだぞ?」
「うるせー、ここでお前を1人で行かしちまって、51体目のコレクションになられちまったら
オレはカインに合わせる顔がねーんだよ?」
「……もういい、勝手にしろ」
私とレオリオはグラナド国行きの飛行船の便に乗り、客席の中で私の隣に座っているレオリオが、次の空港で捨てようと思い、手に持っていたゴシップ雑誌を見て以外そうな表情で私を見て言う。
「お前そんな内容の雑誌なんか読むのかよ?
ガリ勉君のイメージだから、最新のサイエンスうんたらかんたら~みたいな、眠たくなるような本ばっか読んでるかと思ったぜ?」
「気になる記事があったから買っただけだ。
もうその記事も読み終えたし、この雑誌は次の空港で捨てるつもりだ。」
「だったらそれオレにくれよ、飛行船が飛んでる間
暇つぶしに読むからよ?」
「構わんが、コレに書いてある事等僻みや嫉みのくだらん内容が殆どだろうよ」
私はレオリオに雑誌を手渡す。
レオリオはパラパラと雑誌をめくっていると、ある記事を見つけて面白そうに私にそのページを開いて見せつけて来る。
「おいこれ見てみろよファストン家ファミリーの華麗なる金ずかいだってよ?
特集組まれてんぜ?、やっぱ大金を平気で使いまくる連中はろくなもんじゃねーな」
私はチラリとその内容に目を通す。
長男のタイラー氏は、長年の女性遊びが祟り、数年前から始まった離婚裁判を今も継続させ続け、100億という高額の慰謝料請求をされている。
今後何処まで泥沼が継続していくのか、蚊帳の外の我々には非常に楽しみである。
続いて2女のミア夫人は、毎年数多くのブランド品を購入している事で有名だが、今月もいきつけの某有名アクセサリーショップで1000万以上の商品を購入したと店員から情報を手に入れた。
3男オスカー氏は現在無職にも関わらず某動画サイトの人気の歌い手にお熱のようで高額の大金をお布施しているらしい。
4女エミリー嬢は、又も男の陰がちらほらしており、新しい若い男性にブランド品を貢いでいる姿を確認した。
5男のローガン氏も、最近も次々と儲け話に手を出しては、負債を抱えているという。
……私の両親から聞いた話では、ダン・ファストン氏は、礼儀正しく、偏見や差別をしない良い客人だったという話だったが……
彼の子供達にこうも問題があるのは、外と家庭の顔は、彼は違ったのだろうか?……
「ボクは、レンちゃん〜吸血鬼なの~~~♪」
私の隣の席で、レオリオの奴が、雑誌を見ながらイヤホンを付け、音楽プレーヤーから流れる稚拙な内容の歌詞を口ずさみ始める。
コイツは、又……公共でのマナー位守ったらどうなんだ?、私は隣の席のレオリオの肩を軽く肘で小突いて注意する。
「おい、静かにしろ、なんだその稚拙な歌詞は?
聞く曲位いい年してもっと選んだらどうなのだ?」
レオリオはイヤホンを外してヘラヘラ笑いながら言う。
「お前、今人気のvisionary の歌い手のレンちゃんって知らねえのか?
流行に乗り遅れるタイプなんだなぁ、クラピカはよ?」
その言い方に若干苛立ちを覚えながら、私は尋ねる。
「visionary とは、電脳ページの利用者の多い、動画共有サイトの事だろ?
過去のニュース動画等を見る時位しか私は利用しないが
歌い手とは、その名称からして、歌手の様な職種の者の事か?
そのレンちゃんとやらは、そんなに有名なのか?」
「おう、職業になるかどうかは個人の実力と人気次第だがよ
去年の年末頃から流星みたいにデビューしてな
オレはチャンネル登録者1000人単位の頃に献血者になったんだぜ?、今じゃチャンネル100万人の登録者がいるけどな」
は?、献血者?、その言葉通りの輸血をする意味ではないのだろうな?
「言っている意味が、いまいち分からないのだが
それは何かの比喩か?」
「ファンネーミングだよ、レンちゃんは
吸血鬼っていう設定で歌い手やってる子でさ?
まあ、お前もさ、こうゆー流行りに乗ってけば
話題提供のネタにもなるし、取り合えず聞いて見ろよ?、レンちゃんの歌」
レオリオにイヤホンと音楽プレーヤーを渡され、取り合えずはイヤホンを付けて音楽プレーヤを再生させる。
軽快な音楽と共に、頭の中に直接溶けて浸透してくる様な、透き通った甘い歌声が聞こえて来る。
おはよーからこんにちは♪、そして、こんばんはの皆、ボクの歌を聞いてくれてありがとう。
ボクレンちゃん、本当はもっと長いお名前なんだけど♪
聞く君たちも、言うボクもメンドーだから、君もレンちゃんって呼んでね?
実は僕、吸血鬼の真祖なんだぁ~?、でもフツーに鏡に映るし?、十字架も大丈夫、ニンニクだって普通に食べれるのよ?
そういう迷信の互いは、一部を除いて、若い頃のボクが、君達人間をからかったからできたんだよ~♪
ごっっっめんね?~~~♪、ボクは〜レンちゃ〜ん♪、不死の吸血鬼なんだよ〜〜〜♪大・好・物は、健康な君・達・人の血なのさ〜〜〜♪、何たって、ボクら?、君達みたいに料理を食べても、お腹ペコペコのままだからね?〜〜〜♪
これからも〜、よ・ろ・し・く・ね?
私はイヤホンを外して音楽プレーヤーをレオリオに返す。
「奇天烈な歌詞はともかく、曲と歌声は悪くはない、むしろふとした拍子に思い出して何度も頭の中で流れそうな、中毒性のある危険な曲だな……」
「だろ〜?、そこが良いんだよ
お前も献血者になる気になったか?
声もいいけどよぉ、レンちゃんは巨乳のものスッゲー美少女なんだぜぇ?~」
「いや、私はならん、というか何なのだその吸血鬼という設定は?、そんな創作物の中でしか
存在しない者などいる訳なかろう?」
「そんな事は皆分かってるんだっつーの、そういうキャラ付けだよ?、他にも悪魔とかの設定の奴もいるし、宇宙人の設定の奴もいるんだぜ?」
なんだそれは?……実際に実在しない者を騙る事がどう楽しいのだ?、どうも、私には理解出来ない世界観の様だ。
そうこうしているうちに17時頃にグラナド国に到着した。
私は教えて貰った連絡先に連絡する。
数コール目でジョシュダさんが電話に出て貰えた。
「クラピカ君か、もう来てくれたのかい?
ごめんね、今日はちょっと用事があって君を迎えに行く事が出来ないんだ。
申し訳ないけれど、日も暮れだす頃だし、今晩は近くのホテルに泊まってくれるかい?
その費用は明日、俺が出すから、好きな場所に泊まるといい、明日宿泊先を連絡してくれたら、迎えを送るから」
「有難う御座います。」
私の携帯電話をレオリオが突然奪い、あからさまに意地の悪い顔で口を開く。
お、おい、コイツ、一体何言うつもりだ?。
「こんばんは~、クラピカ君のお友達のレオリオさんピッチピッチの19歳で~す。
アンタが、コイツに、殺された同族が生き返ったり?、難病が治る特効薬があるとか?
大ぼら吹いた、最低な嘘つき野郎ですかぁ?~~~」
下手したら相手の機嫌を損ねてこれでこの話は打ち切られかねない。
「一体全体何してくれるんだぁっ‼‼〜〜〜
ジョシュダという人は穏やかな対応を変えずに、レオリオなんかに丁寧な対応を続けてくれる。
「……あなたは、クラピカ君のご友人で、保護者の方でしょうか?、確かにあの話を聞いて
彼が不安に思うのは当然ですね?
彼に同行して頂き有難う御座います。」
「あのぉ~、そっちが呼び出したんだからぁ
クラピカ君と大親友のオレも一緒に宿泊したりぃ?、ホテルのルームサービスとかもじゃんじゃん使っていいんですかぁ~?」
「コ・イ・ツ……ッ
「はい、構いませんよ、お好きにお使い下さい。」
「有難うござま~す。
嘘つき野郎のクソ詐欺師さ~~~ん?」
「何か急用があれば、レオリオさんからもこの連絡先におかけ下さい。
挨拶が遅れましたが、俺はジョシュダと申します。
それでは明日、あなた方をお迎えに上がりますので、本日はこれで失礼します。」
あれだけ無礼な事を言われて、なんて大人の対応をしてくれる人なんだ……それに比べてっ……
「ケッ、この程度の嫌味じゃ通じねーか、スカした野郎だぜ?」
「ドスッ!!」
取り合えず私は奴が持っている私の携帯電話を引ったくり、奴の腹に一発拳をぶち込んだ。
レオリオは腹を押さえて喧しく叫ぶ。
「んぎゃ~~~いきなり何しやがるクラピカッ‼‼ 」
別に少し位からかってやったって
いいじゃねーかよ?
どうせアイツはお前の緋の眼を狙ってるクズ野郎なんだぜ?、ダチの名前も出して
お前をおびき寄せる餌にした最低な奴だろうがよ?」
「……だとしてもだ、礼節を持って接してくる相手に、無礼な対応をわざとするのは気に入らん、それにお前のせいで、この話がなかった事に
なり兼ねなかったんだぞ?、相手が大人の対応の出来る人物だったから良かったものの……」
「なかった事になったら、カイン迎えに行けばいいじゃねーかよ?」
レオリオの無責任な言葉に、ブチッ、と頭の中で何かが切れる音がし、目の前が真っ赤になる。
「そうか……貴様はこのままここで、別の便にでも乗って、田舎にとっとと帰るがいい。
元々私に貴様の様な素行の悪すぎる同行者等必要なかったからなあ?」
私の顔を見てレオリオは真っ青になっているが、もはやこんな奴なんぞに興味ない。
奴は話を聞き終えると、不機嫌そうに感想を述べる。
「いや、ないだろ?普通に考えてよ?、人が生き返るとか?
あの石化病を治療したとかよ?、ある意味それってお前の仲間達への最大の侮辱だろーが?
死んだお前の仲間達が生き返るとかよ?
いくらファストン家へのコネが欲しいからって、そんなあからさまな罠にほいほい飛びついて見ろ?
まな板の上のコイみたいに、緋の眼にされて、あれよあれよといううちに
51体目のコレクションにされちまうぞお前は?」
「煩い、そんな事分かっている、最悪の時は武術の心得位はあるんだ、それでなんとか逃げてくるさ」
「キルアの兄貴みたいに、変な力を使う奴がいて敵わなかったらお前どーするつもりなんだよ?
オレより賢い癖に、いざとなると猪突猛進な猪みたいなやっちゃなぁ」
それは十分に分かってるさ
「その時は私の自業自得だ、覚悟はしている。
だが……あるんだ、私の同族達の眼があそこに
嘘だと分かっていても、行かない訳にはいくまい」
そう言って席を立ち会計を済ませて喫茶店を出ると、何故かレオリオの奴がブツブツ呟きながら付いて来る。
「チッ、たく、オレはなんてダチ想いで
全世界の美女達が振り向いて気絶しちまうようなセクシーなイケメンだっつの
自分の男気に惚れ惚れしちまうぜ〜」
後ろからついて来るレオリオにいい加減嫌気がさし立ち止まって後ろに振り向いて私は奴に注意してやる。
いいから、お前は私に構うな、自分の事をやれ
「おい、お前の行先は別だろ、何故私について来る?
後さっきからぶつぶつ言って気味が悪い」
「ふん、このレオリオ様も付いて行ってやるよ?
治療困難の難病が治ったり?、死者が本当に生き返るんだったら
医者を志す者として実際にこの目で見てみたいからな?」
「……帰って来れる保証は、ないかもしれないんだぞ?」
「うるせー、ここでお前を1人で行かしちまって、51体目のコレクションになられちまったら
オレはカインに合わせる顔がねーんだよ?」
「……もういい、勝手にしろ」
私とレオリオはグラナド国行きの飛行船の便に乗り、客席の中で私の隣に座っているレオリオが、次の空港で捨てようと思い、手に持っていたゴシップ雑誌を見て以外そうな表情で私を見て言う。
「お前そんな内容の雑誌なんか読むのかよ?
ガリ勉君のイメージだから、最新のサイエンスうんたらかんたら~みたいな、眠たくなるような本ばっか読んでるかと思ったぜ?」
「気になる記事があったから買っただけだ。
もうその記事も読み終えたし、この雑誌は次の空港で捨てるつもりだ。」
「だったらそれオレにくれよ、飛行船が飛んでる間
暇つぶしに読むからよ?」
「構わんが、コレに書いてある事等僻みや嫉みのくだらん内容が殆どだろうよ」
私はレオリオに雑誌を手渡す。
レオリオはパラパラと雑誌をめくっていると、ある記事を見つけて面白そうに私にそのページを開いて見せつけて来る。
「おいこれ見てみろよファストン家ファミリーの華麗なる金ずかいだってよ?
特集組まれてんぜ?、やっぱ大金を平気で使いまくる連中はろくなもんじゃねーな」
私はチラリとその内容に目を通す。
長男のタイラー氏は、長年の女性遊びが祟り、数年前から始まった離婚裁判を今も継続させ続け、100億という高額の慰謝料請求をされている。
今後何処まで泥沼が継続していくのか、蚊帳の外の我々には非常に楽しみである。
続いて2女のミア夫人は、毎年数多くのブランド品を購入している事で有名だが、今月もいきつけの某有名アクセサリーショップで1000万以上の商品を購入したと店員から情報を手に入れた。
3男オスカー氏は現在無職にも関わらず某動画サイトの人気の歌い手にお熱のようで高額の大金をお布施しているらしい。
4女エミリー嬢は、又も男の陰がちらほらしており、新しい若い男性にブランド品を貢いでいる姿を確認した。
5男のローガン氏も、最近も次々と儲け話に手を出しては、負債を抱えているという。
……私の両親から聞いた話では、ダン・ファストン氏は、礼儀正しく、偏見や差別をしない良い客人だったという話だったが……
彼の子供達にこうも問題があるのは、外と家庭の顔は、彼は違ったのだろうか?……
「ボクは、レンちゃん〜吸血鬼なの~~~♪」
私の隣の席で、レオリオの奴が、雑誌を見ながらイヤホンを付け、音楽プレーヤーから流れる稚拙な内容の歌詞を口ずさみ始める。
コイツは、又……公共でのマナー位守ったらどうなんだ?、私は隣の席のレオリオの肩を軽く肘で小突いて注意する。
「おい、静かにしろ、なんだその稚拙な歌詞は?
聞く曲位いい年してもっと選んだらどうなのだ?」
レオリオはイヤホンを外してヘラヘラ笑いながら言う。
「お前、今人気の
流行に乗り遅れるタイプなんだなぁ、クラピカはよ?」
その言い方に若干苛立ちを覚えながら、私は尋ねる。
「
過去のニュース動画等を見る時位しか私は利用しないが
歌い手とは、その名称からして、歌手の様な職種の者の事か?
そのレンちゃんとやらは、そんなに有名なのか?」
「おう、職業になるかどうかは個人の実力と人気次第だがよ
去年の年末頃から流星みたいにデビューしてな
オレはチャンネル登録者1000人単位の頃に献血者になったんだぜ?、今じゃチャンネル100万人の登録者がいるけどな」
は?、献血者?、その言葉通りの輸血をする意味ではないのだろうな?
「言っている意味が、いまいち分からないのだが
それは何かの比喩か?」
「ファンネーミングだよ、レンちゃんは
吸血鬼っていう設定で歌い手やってる子でさ?
まあ、お前もさ、こうゆー流行りに乗ってけば
話題提供のネタにもなるし、取り合えず聞いて見ろよ?、レンちゃんの歌」
レオリオにイヤホンと音楽プレーヤーを渡され、取り合えずはイヤホンを付けて音楽プレーヤを再生させる。
軽快な音楽と共に、頭の中に直接溶けて浸透してくる様な、透き通った甘い歌声が聞こえて来る。
おはよーからこんにちは♪、そして、こんばんはの皆、ボクの歌を聞いてくれてありがとう。
ボクレンちゃん、本当はもっと長いお名前なんだけど♪
聞く君たちも、言うボクもメンドーだから、君もレンちゃんって呼んでね?
実は僕、吸血鬼の真祖なんだぁ~?、でもフツーに鏡に映るし?、十字架も大丈夫、ニンニクだって普通に食べれるのよ?
そういう迷信の互いは、一部を除いて、若い頃のボクが、君達人間をからかったからできたんだよ~♪
ごっっっめんね?~~~♪、ボクは〜レンちゃ〜ん♪、不死の吸血鬼なんだよ〜〜〜♪大・好・物は、健康な君・達・人の血なのさ〜〜〜♪、何たって、ボクら?、君達みたいに料理を食べても、お腹ペコペコのままだからね?〜〜〜♪
これからも〜、よ・ろ・し・く・ね?
私はイヤホンを外して音楽プレーヤーをレオリオに返す。
「奇天烈な歌詞はともかく、曲と歌声は悪くはない、むしろふとした拍子に思い出して何度も頭の中で流れそうな、中毒性のある危険な曲だな……」
「だろ〜?、そこが良いんだよ
お前も献血者になる気になったか?
声もいいけどよぉ、レンちゃんは巨乳のものスッゲー美少女なんだぜぇ?~」
「いや、私はならん、というか何なのだその吸血鬼という設定は?、そんな創作物の中でしか
存在しない者などいる訳なかろう?」
「そんな事は皆分かってるんだっつーの、そういうキャラ付けだよ?、他にも悪魔とかの設定の奴もいるし、宇宙人の設定の奴もいるんだぜ?」
なんだそれは?……実際に実在しない者を騙る事がどう楽しいのだ?、どうも、私には理解出来ない世界観の様だ。
そうこうしているうちに17時頃にグラナド国に到着した。
私は教えて貰った連絡先に連絡する。
数コール目でジョシュダさんが電話に出て貰えた。
「クラピカ君か、もう来てくれたのかい?
ごめんね、今日はちょっと用事があって君を迎えに行く事が出来ないんだ。
申し訳ないけれど、日も暮れだす頃だし、今晩は近くのホテルに泊まってくれるかい?
その費用は明日、俺が出すから、好きな場所に泊まるといい、明日宿泊先を連絡してくれたら、迎えを送るから」
「有難う御座います。」
私の携帯電話をレオリオが突然奪い、あからさまに意地の悪い顔で口を開く。
お、おい、コイツ、一体何言うつもりだ?。
「こんばんは~、クラピカ君のお友達のレオリオさんピッチピッチの19歳で~す。
アンタが、コイツに、殺された同族が生き返ったり?、難病が治る特効薬があるとか?
大ぼら吹いた、最低な嘘つき野郎ですかぁ?~~~」
下手したら相手の機嫌を損ねてこれでこの話は打ち切られかねない。
「一体全体何してくれるんだぁっ‼‼〜〜〜
ジョシュダという人は穏やかな対応を変えずに、レオリオなんかに丁寧な対応を続けてくれる。
「……あなたは、クラピカ君のご友人で、保護者の方でしょうか?、確かにあの話を聞いて
彼が不安に思うのは当然ですね?
彼に同行して頂き有難う御座います。」
「あのぉ~、そっちが呼び出したんだからぁ
クラピカ君と大親友のオレも一緒に宿泊したりぃ?、ホテルのルームサービスとかもじゃんじゃん使っていいんですかぁ~?」
「コ・イ・ツ……ッ
「はい、構いませんよ、お好きにお使い下さい。」
「有難うござま~す。
嘘つき野郎のクソ詐欺師さ~~~ん?」
「何か急用があれば、レオリオさんからもこの連絡先におかけ下さい。
挨拶が遅れましたが、俺はジョシュダと申します。
それでは明日、あなた方をお迎えに上がりますので、本日はこれで失礼します。」
あれだけ無礼な事を言われて、なんて大人の対応をしてくれる人なんだ……それに比べてっ……
「ケッ、この程度の嫌味じゃ通じねーか、スカした野郎だぜ?」
「ドスッ!!」
取り合えず私は奴が持っている私の携帯電話を引ったくり、奴の腹に一発拳をぶち込んだ。
レオリオは腹を押さえて喧しく叫ぶ。
「んぎゃ~~~いきなり何しやがるクラピカッ‼‼ 」
別に少し位からかってやったって
いいじゃねーかよ?
どうせアイツはお前の緋の眼を狙ってるクズ野郎なんだぜ?、ダチの名前も出して
お前をおびき寄せる餌にした最低な奴だろうがよ?」
「……だとしてもだ、礼節を持って接してくる相手に、無礼な対応をわざとするのは気に入らん、それにお前のせいで、この話がなかった事に
なり兼ねなかったんだぞ?、相手が大人の対応の出来る人物だったから良かったものの……」
「なかった事になったら、カイン迎えに行けばいいじゃねーかよ?」
レオリオの無責任な言葉に、ブチッ、と頭の中で何かが切れる音がし、目の前が真っ赤になる。
「そうか……貴様はこのままここで、別の便にでも乗って、田舎にとっとと帰るがいい。
元々私に貴様の様な素行の悪すぎる同行者等必要なかったからなあ?」
私の顔を見てレオリオは真っ青になっているが、もはやこんな奴なんぞに興味ない。