まな板の上の鯉 第2話
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緋の眼の件でこれまでに何度かファストン家のダン老人に面会を求めた事があったが、当然ながらゾルディック家の執事長の様な対応で何度もあしらわれるだけだった。
ハンターライセンスの事を話題にすれば、切り口が開かれるかも知れない。
私はダメ元でダン・ファストンの連絡先に携帯を取り出し連絡をしてみる。
ダン・ファストンは主に銃の製造会社を経営しており、他にも公共事業を行う建設事業や医療機関、電力会社への投資を多く出し、そのおかげで彼の在住しているグラナド国は元々はそれ程豊かではないよくある辺鄙な国だったが
彼のおかげで急速に発展を遂げ近代化しているこの国は、大陸を代表するV5に入るのではないかと噂されている。
そんな彼への連絡窓口は昔から公開されていた。
これまで何度も私はそこに連絡を入れてきたが、全くといって取り合っては貰えない。
何度目かのコール後に出たのは、いつもより若く、穏やかな男性の声が聞こえて来る。
「お電話有難う御座います。
此方はダン・ファストン様への連絡窓口です。
ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「私は、クラピカと言います。
今年ハンター試験を受けて、合格しました。
ハンターライセンスの開示も出来ます。
可能であれば、そちらで護衛の仕事を任せて貰う事は出来ないでしょうか?」
少しの沈黙の後、電話の主は穏やかな声で丁寧に断って来る。
「ハンター試験と言えば、世界一難関と言われている試験ですね?、合格おめでとう御座います。
申し訳ありませんが、現在護衛は募集しておりません……」
そう言い終えると、彼は小さな子供を諭す様な、穏やかな口調で私に話しかけて来る。
「クラピカ君、だったね?、本来なら、ここで電話を切るんだけど
君の事は、今年定年退職で辞めた俺の前任の者から
話を聞いているんだ……クルタ族の、生き残りなんだってね?
紹介が送れたね、俺はジョシュダ、今年からファストン家の執事長になった者だよ
個人的に、君に興味が湧いたから、いくつか質問していいかな?
勿論、嫌だと思った事には答えなくていいよ?」
このジョシュダという人の穏やかな対応には、前執事長の様に嫌悪感を感じなかったので私は素直に答える。
「はい、答えられる事なら構いません。」
私の答えを聞いてから、彼は質問をして来る。
「それじゃあ、今の年齢を教えてくれるかな?」
「16です、今年の4月4日で17歳になります。」
「そうかい、では、君の話を全て信用するのなら、クラピカ君が11の時に、あの悲劇が起こったのか……
所でクラピカ君、突拍子もない質問になるけど……
パイロって言葉に、聞き覚えはあるかい?、なかったら、答えなくてもいいよ?」
彼のその言葉に内心強い衝撃と同様が走った。
素直に答えていいのか若干迷ったが、ファストン家に取り入る為には、今はこの質問に正直に答えるしかないだろう。
「……私の、親友の名前です。
昔、崖から落ちた私を助ける為に、目と足を悪くしてしまって……あいつの怪我を治す医者を探す事が、里を出た一番の理由でした。」
「……良く、教えてくれたね?、大切な友達の話をするのは、君にとって、とても辛い事の筈だから
でも、その言葉を聞けて、判断出来たよ」
このジョシュダという人は、あれだけの事を聞いて一体私の何を試していたんだ?、内心訳が分からない気持ちでいると、散々私が過去に切々と訴えてきた話をし出す。
「12年前、ダン様がクルタの族の里に迷い込まれたのは俺も直接本人から聞いた事がある。
君達クルタ族には、その時助けて貰った事をとても感謝なさっていたよ?」
私の一族に感謝してくれるのは構わないが、彼がクルタ族の緋の眼を現在も収集している状況では、それを聞いても不快感しか感じられない。
「そういえば、ダン・ファストン氏は現代医学では治すのは難しい難病に患ったご友人の
病を治す方法を探されていたそうですが、その方法は、見つかったんですか?」
どうせ無理だろうと思っていたが、返ってきた返事は予想外の物だった。
「うん、見つかったよ?、君達の一族が助けてくれた後、別の場所でダン様はついに
あらゆる難病や、死さえも治してしまう特効薬をね?
因みにその難病は石化病といってね?、その名の通り
ゆっくりゆっくりと時間を掛けて、体全体が石になってしまう、恐ろしい病気なんだ。
その人が、君に今まで対応していた俺の前任の人だよ?」
石化病?、あれの特効薬は未だに見つかっていない筈、そんな事ありえる筈がない。
「ご冗談を、石化病の新薬研究も試験段階中で、未だに有効な方法は見つかっていない筈です。
それに人が生き返るなんて、ありえる訳がないっ‼‼」
「信じられないのは、俺も最もだと思うよ?
でも……彼の言う通りだった。
その特効薬で生き返らせたパイロ君から直接聞いたんだ。
クラピカは、必ず、あの本の、D・ハンターの様な
世界で一番、カッコいいハンターになってるんだって?」
嘘だ……そんな事あり得る筈がない……あり得ないと頭では分かっている筈なのに……涙が溢れて来る。
「俺の言葉を、信じられなくても構わない、でも、君は今まで5年間ダン様に接触を図ろうと連絡をして来たんだ。
だからおいで?、グラナド国の空港まで来て連絡をくれれば、迎えを送るし
君の大切な人達と、再会させてあげるよ?」
数秒間頭が真っ白になりながら私は返事をする。
「……分かりました。
グラナドの空港に到着した際の連絡先は、ここにかけても構いませんか?」
「いや、この連絡先は、ダン様への連絡口だから、俺の携帯の番号を今から教えるよ、空港に到着したらそこにかけてくれるかな?」
彼の連絡先をメモ帳を取り出しメモを取り、そこで通話は終了した。
私は手で涙を拭いため息を吐く。
ごめんなカイン、又お前を迎えに行くのが遅くなりそうだ。
気が重いまま私はカインを預けている凶狸狐達の家に連絡をかける。
「はい、どちら様でしょう?」
今度は凶狸狐達家族の誰かが電話に出た様だ。
「クラピカです。
申し訳ありませんが、弟を迎えに行くのが又遅くなります。」
私の返事を聞いて電話に出た凶狸狐は飄々とした声で答える。
「そうかい、まあ私達は構わないよ?、あの子は手伝いもよくやってくれるし、素直で本当に良い子だからね?、ああそうそう、金銭のお礼とかはいらないよ?、私の妻や息子や娘も本当の家族の様にあの子を気に入っているし?
ただ、あんまりあの子を放置するようなら、うちの子にしちゃうよ?」
カインが前に言っていた通り、本当にここでは良くして貰ってる様だ。
私はその事に安心してカインの事を頼む。
「私が迎えにいけない状態になってしまったもしもの時は……カインの事を宜しくお願い出来ますか?」
凶狸狐は不満そうな声で尋ねて来る。
「なんだいその縁起でもない言葉は、アンタ又厄介事にでも巻き込まれたのかい?」
カインを預ける上で、私と弟が希少な一族である事、そして私が幻影旅団への復讐と、緋の眼の奪還を目的にしている事は試験後に予め話していたので、この話をする。
「ええ……ずっと連絡を取ろうとしていた緋の眼の収集家の関係者の人と会う約束が出来たんです。
ただ……その人はおかしな事を言っていて……
死んだ私の友人や同胞を生き返らしたから来たら会わしてくれると……」
電話口から凶狸狐のため息が聞こえる。
「クラピカ、分かってるとは思うが、一度死んだ者は、決して、生き返らない。
そんな物は明らかな罠だ、馬鹿な話になんかに引っ掛かっていないで、早くカインを迎えに来なさい。」
「親友の名前を、その人は知っていました。
それだけじゃない、あいつと私の間でしかほぼ知らない様な事も、その人は言い当てたんです。
ずっと、私は、あの収集家に連絡を取っていて、今チャンスを逃したら
次いつあるか、分からないんです。」
私の言葉を聞いて凶狸狐はイラついた声で言う。
「あぁ~もう、私も案内役失格だな、カインに感謝しなさい?、君に何かあって悲しむあの子の顔は私も見たくはないからね?
いいかい?、生き返らせる方法はない、それは絶対だ。
仮にそんな物があるとすれば、決して、我々が手を出してはいけない力だ。
だがね、死者との会話なら、余程の力を持った者でなければ出来ないだろうが、可能性はあるだろう。
恐らく、君の友人の事を言い当ててみせたのも、そうゆうアベルの様な、特殊な能力を持った奴なんだろうさ
悪い事は言わない、君の弟がここで待ってるんだ、あの子の為にも、ここに戻って来なさい。」
「カインを、宜しくお願いします。」
通話を切った。
早速グラナド行きの便を確認してくるか……私が席から立ち上がるとレオリオが遠くから歩いて来て私に気が付いた様で近寄って来る。
「ようクラピカ、お前まだいたのか、とっくに飛行船に乗ってカインちゃんを迎えに行ってたもんかと思ったぜ?」
「何だレオリオ、君もまだいたんだな
田舎に帰るのではなかったのか?」
「それがよー、乗る予定の飛行船が今不具合中みたいでよぉ
まだ出発まで時間がかかるみてーだから暇つぶしにその辺ぶらぶらしてたんだよ」
「そうか、それは災難だったな?
私はこれからグラナド国に向かう、ではまた会おう」
そう言って私がレオリオの横を通り過ぎようとするとレオリオの奴がいきなり私の前を遮り両肩を掴んでくる。
「おいおいおいおいっ‼‼‼‼
おまっ、またカインの事ほっぽっとくのかよっ‼‼
キリコ達ん所戻って、迎えに行ってやるんじゃ
ねーのかっっ‼‼、かわいそーだろがよっ‼‼」」
「重要な予定が出来たんだ。
仕方あるまい、もし、私がアイツを迎えに
いけなくなってしまった場合は、カインを助けてやってくれ、頼んだぞ?」
レオリオは未だに納得がいかないのか、私の肩を掴む力を強めて、怒った顔で怒鳴り付けて来る。
「お前なぁっ‼‼、なんだその死亡フラグビンビンのセリフはよっ‼‼、だいたいアイツを
ほっぽといて向かう用事ってアレか?
幻影旅団か?、それとも緋の眼でも見つかったってのかよ?」」
レオリオが騒いでくれるおかげで、他の客達の視線が私達2人に向けられる。
「喧しい、周りの迷惑だろうが、いいから君は私に構わず医者になる勉強をする事を第一に考えろ、その前にまず最低限の教養を身に着けるべきだな?、公共の場で騒ぐな?」
「うっせーよ‼‼‼‼、とにかく事情説明するまで、オレはここでお前を捕まえて騒ぎまくってやんぞ?」
お節介な奴め……お前にはお前の立派な目的があるのだから、自分の事を優先すればいいものを……
ハンターライセンスの事を話題にすれば、切り口が開かれるかも知れない。
私はダメ元でダン・ファストンの連絡先に携帯を取り出し連絡をしてみる。
ダン・ファストンは主に銃の製造会社を経営しており、他にも公共事業を行う建設事業や医療機関、電力会社への投資を多く出し、そのおかげで彼の在住しているグラナド国は元々はそれ程豊かではないよくある辺鄙な国だったが
彼のおかげで急速に発展を遂げ近代化しているこの国は、大陸を代表するV5に入るのではないかと噂されている。
そんな彼への連絡窓口は昔から公開されていた。
これまで何度も私はそこに連絡を入れてきたが、全くといって取り合っては貰えない。
何度目かのコール後に出たのは、いつもより若く、穏やかな男性の声が聞こえて来る。
「お電話有難う御座います。
此方はダン・ファストン様への連絡窓口です。
ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「私は、クラピカと言います。
今年ハンター試験を受けて、合格しました。
ハンターライセンスの開示も出来ます。
可能であれば、そちらで護衛の仕事を任せて貰う事は出来ないでしょうか?」
少しの沈黙の後、電話の主は穏やかな声で丁寧に断って来る。
「ハンター試験と言えば、世界一難関と言われている試験ですね?、合格おめでとう御座います。
申し訳ありませんが、現在護衛は募集しておりません……」
そう言い終えると、彼は小さな子供を諭す様な、穏やかな口調で私に話しかけて来る。
「クラピカ君、だったね?、本来なら、ここで電話を切るんだけど
君の事は、今年定年退職で辞めた俺の前任の者から
話を聞いているんだ……クルタ族の、生き残りなんだってね?
紹介が送れたね、俺はジョシュダ、今年からファストン家の執事長になった者だよ
個人的に、君に興味が湧いたから、いくつか質問していいかな?
勿論、嫌だと思った事には答えなくていいよ?」
このジョシュダという人の穏やかな対応には、前執事長の様に嫌悪感を感じなかったので私は素直に答える。
「はい、答えられる事なら構いません。」
私の答えを聞いてから、彼は質問をして来る。
「それじゃあ、今の年齢を教えてくれるかな?」
「16です、今年の4月4日で17歳になります。」
「そうかい、では、君の話を全て信用するのなら、クラピカ君が11の時に、あの悲劇が起こったのか……
所でクラピカ君、突拍子もない質問になるけど……
パイロって言葉に、聞き覚えはあるかい?、なかったら、答えなくてもいいよ?」
彼のその言葉に内心強い衝撃と同様が走った。
素直に答えていいのか若干迷ったが、ファストン家に取り入る為には、今はこの質問に正直に答えるしかないだろう。
「……私の、親友の名前です。
昔、崖から落ちた私を助ける為に、目と足を悪くしてしまって……あいつの怪我を治す医者を探す事が、里を出た一番の理由でした。」
「……良く、教えてくれたね?、大切な友達の話をするのは、君にとって、とても辛い事の筈だから
でも、その言葉を聞けて、判断出来たよ」
このジョシュダという人は、あれだけの事を聞いて一体私の何を試していたんだ?、内心訳が分からない気持ちでいると、散々私が過去に切々と訴えてきた話をし出す。
「12年前、ダン様がクルタの族の里に迷い込まれたのは俺も直接本人から聞いた事がある。
君達クルタ族には、その時助けて貰った事をとても感謝なさっていたよ?」
私の一族に感謝してくれるのは構わないが、彼がクルタ族の緋の眼を現在も収集している状況では、それを聞いても不快感しか感じられない。
「そういえば、ダン・ファストン氏は現代医学では治すのは難しい難病に患ったご友人の
病を治す方法を探されていたそうですが、その方法は、見つかったんですか?」
どうせ無理だろうと思っていたが、返ってきた返事は予想外の物だった。
「うん、見つかったよ?、君達の一族が助けてくれた後、別の場所でダン様はついに
あらゆる難病や、死さえも治してしまう特効薬をね?
因みにその難病は石化病といってね?、その名の通り
ゆっくりゆっくりと時間を掛けて、体全体が石になってしまう、恐ろしい病気なんだ。
その人が、君に今まで対応していた俺の前任の人だよ?」
石化病?、あれの特効薬は未だに見つかっていない筈、そんな事ありえる筈がない。
「ご冗談を、石化病の新薬研究も試験段階中で、未だに有効な方法は見つかっていない筈です。
それに人が生き返るなんて、ありえる訳がないっ‼‼」
「信じられないのは、俺も最もだと思うよ?
でも……彼の言う通りだった。
その特効薬で生き返らせたパイロ君から直接聞いたんだ。
クラピカは、必ず、あの本の、D・ハンターの様な
世界で一番、カッコいいハンターになってるんだって?」
嘘だ……そんな事あり得る筈がない……あり得ないと頭では分かっている筈なのに……涙が溢れて来る。
「俺の言葉を、信じられなくても構わない、でも、君は今まで5年間ダン様に接触を図ろうと連絡をして来たんだ。
だからおいで?、グラナド国の空港まで来て連絡をくれれば、迎えを送るし
君の大切な人達と、再会させてあげるよ?」
数秒間頭が真っ白になりながら私は返事をする。
「……分かりました。
グラナドの空港に到着した際の連絡先は、ここにかけても構いませんか?」
「いや、この連絡先は、ダン様への連絡口だから、俺の携帯の番号を今から教えるよ、空港に到着したらそこにかけてくれるかな?」
彼の連絡先をメモ帳を取り出しメモを取り、そこで通話は終了した。
私は手で涙を拭いため息を吐く。
ごめんなカイン、又お前を迎えに行くのが遅くなりそうだ。
気が重いまま私はカインを預けている凶狸狐達の家に連絡をかける。
「はい、どちら様でしょう?」
今度は凶狸狐達家族の誰かが電話に出た様だ。
「クラピカです。
申し訳ありませんが、弟を迎えに行くのが又遅くなります。」
私の返事を聞いて電話に出た凶狸狐は飄々とした声で答える。
「そうかい、まあ私達は構わないよ?、あの子は手伝いもよくやってくれるし、素直で本当に良い子だからね?、ああそうそう、金銭のお礼とかはいらないよ?、私の妻や息子や娘も本当の家族の様にあの子を気に入っているし?
ただ、あんまりあの子を放置するようなら、うちの子にしちゃうよ?」
カインが前に言っていた通り、本当にここでは良くして貰ってる様だ。
私はその事に安心してカインの事を頼む。
「私が迎えにいけない状態になってしまったもしもの時は……カインの事を宜しくお願い出来ますか?」
凶狸狐は不満そうな声で尋ねて来る。
「なんだいその縁起でもない言葉は、アンタ又厄介事にでも巻き込まれたのかい?」
カインを預ける上で、私と弟が希少な一族である事、そして私が幻影旅団への復讐と、緋の眼の奪還を目的にしている事は試験後に予め話していたので、この話をする。
「ええ……ずっと連絡を取ろうとしていた緋の眼の収集家の関係者の人と会う約束が出来たんです。
ただ……その人はおかしな事を言っていて……
死んだ私の友人や同胞を生き返らしたから来たら会わしてくれると……」
電話口から凶狸狐のため息が聞こえる。
「クラピカ、分かってるとは思うが、一度死んだ者は、決して、生き返らない。
そんな物は明らかな罠だ、馬鹿な話になんかに引っ掛かっていないで、早くカインを迎えに来なさい。」
「親友の名前を、その人は知っていました。
それだけじゃない、あいつと私の間でしかほぼ知らない様な事も、その人は言い当てたんです。
ずっと、私は、あの収集家に連絡を取っていて、今チャンスを逃したら
次いつあるか、分からないんです。」
私の言葉を聞いて凶狸狐はイラついた声で言う。
「あぁ~もう、私も案内役失格だな、カインに感謝しなさい?、君に何かあって悲しむあの子の顔は私も見たくはないからね?
いいかい?、生き返らせる方法はない、それは絶対だ。
仮にそんな物があるとすれば、決して、我々が手を出してはいけない力だ。
だがね、死者との会話なら、余程の力を持った者でなければ出来ないだろうが、可能性はあるだろう。
恐らく、君の友人の事を言い当ててみせたのも、そうゆうアベルの様な、特殊な能力を持った奴なんだろうさ
悪い事は言わない、君の弟がここで待ってるんだ、あの子の為にも、ここに戻って来なさい。」
「カインを、宜しくお願いします。」
通話を切った。
早速グラナド行きの便を確認してくるか……私が席から立ち上がるとレオリオが遠くから歩いて来て私に気が付いた様で近寄って来る。
「ようクラピカ、お前まだいたのか、とっくに飛行船に乗ってカインちゃんを迎えに行ってたもんかと思ったぜ?」
「何だレオリオ、君もまだいたんだな
田舎に帰るのではなかったのか?」
「それがよー、乗る予定の飛行船が今不具合中みたいでよぉ
まだ出発まで時間がかかるみてーだから暇つぶしにその辺ぶらぶらしてたんだよ」
「そうか、それは災難だったな?
私はこれからグラナド国に向かう、ではまた会おう」
そう言って私がレオリオの横を通り過ぎようとするとレオリオの奴がいきなり私の前を遮り両肩を掴んでくる。
「おいおいおいおいっ‼‼‼‼
おまっ、またカインの事ほっぽっとくのかよっ‼‼
キリコ達ん所戻って、迎えに行ってやるんじゃ
ねーのかっっ‼‼、かわいそーだろがよっ‼‼」」
「重要な予定が出来たんだ。
仕方あるまい、もし、私がアイツを迎えに
いけなくなってしまった場合は、カインを助けてやってくれ、頼んだぞ?」
レオリオは未だに納得がいかないのか、私の肩を掴む力を強めて、怒った顔で怒鳴り付けて来る。
「お前なぁっ‼‼、なんだその死亡フラグビンビンのセリフはよっ‼‼、だいたいアイツを
ほっぽといて向かう用事ってアレか?
幻影旅団か?、それとも緋の眼でも見つかったってのかよ?」」
レオリオが騒いでくれるおかげで、他の客達の視線が私達2人に向けられる。
「喧しい、周りの迷惑だろうが、いいから君は私に構わず医者になる勉強をする事を第一に考えろ、その前にまず最低限の教養を身に着けるべきだな?、公共の場で騒ぐな?」
「うっせーよ‼‼‼‼、とにかく事情説明するまで、オレはここでお前を捕まえて騒ぎまくってやんぞ?」
お節介な奴め……お前にはお前の立派な目的があるのだから、自分の事を優先すればいいものを……