Thread De l'eau
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『お、おはよう…ございます、糸氏水奈と言います。今日から…よろしくね?』
先生に匙を投げられ、気まず過ぎる空気をなんとかすべく私は喋る事にした。挨拶を簡単にすると先ほどの黒目の女の子が力一杯に手を挙げてくれた…あ、なんか可愛いこの子
芦戸「はいはーい!私は芦戸三奈だよ!よろしくね!糸氏…さんて一般で入ったんだー?」
『う、うん…そうなの』
芦戸「さっき相澤先生が入院してたって言ってたけど、どっか怪我してたの?」
『あ、えと…そうじゃなくて…私…重度の花粉症持ちなんだ』
「「「「花粉症…?」」」」
そこに食いついたクラスの人達は頭に疑問符を浮かべながらまた私を見つめた
『うん、中学生の頃に花粉症が発症しちゃったんだ。それが結構酷くって…今着けてるこのガスマスクが無いと春と秋乗り越えられないんだ。んで、入試の時…ほら仮想ヴィランと闘ったじゃん?…あん時マスクが外れちゃってさ…薬飲んではいたけど、ほんともぅ花粉という花粉が舞い上がってたみたいで…面接終わった直後に救急車で運ばれてそのまま入院してたの』
芦戸「えぇ!?」
「それでガスマスク…」
「悲しすぎじゃね?」
『いやーほんと…私入学式楽しみだったのに…』
(いや、入学式俺らも出てないけどね)
↑クラスの心の声
『まぁそんなわけで皆より遅く入ったけど…みんなに負けないように頑張りますね』
芦戸「私だって負けないよー!よろしくね!」
『!うん』
芦戸ちゃん、凄くいい子な気がする
友達になりたいな…ふふ
『そ、そしたら他に質問とか…ある?』
「は、はいはーい!!糸氏ってか、一応女なんだよな!!?」
『え?う、うん』
な、なにあの小さいブドウみたいな頭の子…
すごく興奮気味に喋ってるんだけど…
「やっぱりクラスの女の子の顔が分からねぇとか良くねぇと思うからな、なんか顔写真とかねぇの!?」
『あ、まぁ確かにそうだよね!えと学生証…あ、ダメだ。私撮った写真もガスマスク付けてたわ、あはは』
笑いながら学生証をみんなに見えるように見せたらなんか白い灰のように消えそうになるブドウ頭君。大丈夫かと声をかけようとしたけど耳たぶが…あれ、イヤホンジャック?みたいになってる女の子が、あれは気にしなくていーよと言いったのでとりあえず気にしないでおく事にしよう
『まぁ5月に入れば多少落ち着くからこんな重装備しなくなるんだけどね』
芦戸「へー」
…あ、やべ
なんかほとんど芦戸ちゃんとしか
喋ってなくね??
ていうかそろそろ私も
座った方がいい気がするな…
『あの…そ、そしたら授業もあるし…私どこに座ればいいんだろ』
芦戸「あ、そうだよねー!相澤先生ー!糸氏ちゃんどこに座ればいいんですかー?」
相澤「…ん、ふぁ……糸氏、終わったか?」
『終わりましたよ』
しっかり寝てたなこの人…
時間は有限って言ってたけど
こういう時に寝ないといけないほど
教師って大変なのかな…?
相澤「ん…じゃあお前の席だが、来るのが遅かったから席開けて説明すんの面倒だったから八百万の席の後ろに座れ、1番奥の席だ。八百万、手を上げろ」
八百万「こちらですわ」
…分かった
先生は面倒くさがりなのね
覚えておきます
えと…窓際の1番後ろの席か
まぁ後ろだしむしろラッキーだったかな?
八百万ちゃん…しっかりしてそうだし
困ったら色々聞いてみようっと
鞄を持ち直して八百万ちゃんの所まで行くと…よく見たら凄く綺麗な顔立ちだな…胸もあるし←
八百万「私、八百万 百と言います!よろしくお願いしますね!」
『八百万…もも?ちゃんね!よろしく…えと、君は?』
チラリと目で八百万ちゃんのお隣さんを見る。紅白に分かれた髪色をした男の子に声をかけると…うわ、すごーい鋭い目。人に興味無さそー
轟「…轟焦凍だ」
『とど、ろきくんね。2人とも凄い苗字だね、なんかかっこいいって言うか、覚えにくいって言うか』
八百万「よろしければ百で言いですわよ!」
『ほんとに?ありがとう!百ちゃん。色々不便かけるかもだけど困ったらよろしくね』
八百万「!はい!お任せ下さい!」
あ、頼られると嬉しいタイプだ
さっきよりも笑顔になった…可愛い
轟くんは興味がなくなったのか
さっさと前向いちゃった
まぁいいけどね
さぁて、いよいよ授業!!
楽しみ
(あ、早速迷惑かけるけど…今までのノート見せてほしいなー)
(もちろん!ぜひお使い下さい!)
(ありがとう百ちゃん。あ、轟くんうるさいの嫌い?声大きかったら静かにするね)
(…構わない、気にしないで話してくれ)
(ありがとう)