Thread De l'eau
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『…ふぁあ…』
うーん眠い…
昨日あんだけ動いたの久しぶりだったから
すぐ寝たけど全然疲れが取れた気がしない
戦闘訓練が終わって放課後には体力テストをさせられ…ヘトヘトになりながらもご飯の用意して食べたあとちょっとだけ勉強してすぐ寝たが、目を覚ましても身体のだるさは変わらず眠気だけが襲ってくる状態だ
『学校着いたら10分だけ寝ようかなー…ふぁあ…あ、電車来た』
たった2駅の為に乗らなきゃいけないのも面倒だけど致し方ない。ただ、この時間は仕事に行く人たちも多い時間帯だ…うぅ、人多い。そしてこっちを見るな。ヴィランじゃないから。雄英高校のヒーロー科に在籍してますから。
『…ん?…あ』
あれ、見知った顔がいる
とりあえずそこへ向かおうと人をかき分けて進んでいく。当の本人は全然気づいてないのか携帯を弄っている
『えと、確か…爆豪…くん?』
爆豪「…あ?」
怖っ!!
そう言えば初めて話すけど
なんかすごい怖いんだけど!
『あ、はは…ごめん、お、おはよう』
爆豪「…誰だクソモブ」
『え、えぇ!?同じクラスの糸氏です!ほら!このガスマスク見て思い出せません!?』
爆豪「興味ねぇ、近寄んな」
『えぇひっど…顔に似合った性格してるね』
爆豪「ぁあ!?つかなんだテメェ、俺の邪魔してんじゃ、っ!!」
『っ、え!?』
爆豪くんが話してる途中で
いきなり電車が急ブレーキした
「…本日ご乗客頂いたお客様に大変失礼致します。つい先程電車の目の前をヴィランが通り過ぎた為、一時停止させていただきました。大変ご迷惑をおかけ致します…」
「おいおい大丈夫かよ…」
「会社遅れちゃうわよー!」
「!おい見てみろよ!ヒーローが来たぜ!!」
「え!?今日のヒーローは誰だ!?」
「ヴィランとぶつかってるぞー!!」
電車はどうやらヴィランが目の前を通ったから止まったらしい。そして今まさにヒーローがヴィランとぶつかって闘ってるらしいが…
…こっちも突進するかの如く
爆豪くんにぶつかってしまった
爆豪「~っ!!!ってぇ!!」
『あ、ごめん…』
あ、やば…
私自身は痛くも痒くもなかったけど
…爆豪くんは私のガスマスクが
鼻に当たったらしく抑えながら
私を睨んできた…やべぇ
怒らせちった…あはは
『ご、ご、ごめんって!!い、一応言っとくけどわざとじゃないからね!?電車が急に止まったからだから!!なんならヴィランのせい!!ね!?』
爆豪「…テメェ、糸水女…っ」
地を這うような恐ろしい声で
私の個性を象徴したような名前を
…って、へ?
糸水……って
『あ、私の事覚えてたんじゃん嘘つき!』
爆豪「んな事はどうでもいいんだよ!!今すぐぶっ殺してやる!!」
『!?ひ、ひぃっ!!ごめんなさい!!で、でも電車の中で暴力はいけないよ!暴力は!!それに他の人の迷惑だから!!…て、あっ!』
よく見たら鼻のところ赤く擦れた痕、私ったら爆豪くんを怪我させてしまっているじゃないか…!!だから怒ってるのか!?ど、どうしよー!!
!あ、あれがある!!
爆豪「!?ってぇな!!触んじゃねぇ!!」
『ご、ごめんって!でも絆創膏貼っただけだから!!』
きっと受け取ってくれないと思い絆創膏を勝手に張り付けたら盛大に文句を言われた
『ほ、ほらもう大丈夫!!』
爆豪「大丈夫じゃねぇんだよ!!」
ひぃいい!!
余計怒らせちゃった!!
ど、どうしよぉ…!!
こ、こういう時アレだよね…
責任取らなきゃだよね!
『爆豪くん責任取るよ!!私を好きにしていいから何でも言って!!』
爆豪「誤解を招くような言い方すんじゃねぇ!!…チッ!!周りのテメェら見てんじゃねぇええ!」
…しばらくして
「…間もなく……駅、…駅です」
『や、やっと着いた…あ!爆豪くん!ほんとなんか奢るよ!』
ようやく動いた電車予定時刻の30分をオーバーし無事駅に着いた
爆豪「っせぇ!!いいっつってんだろ!!」
さっさと降りて先に行く爆豪くんを追いかけてそう言うと、怒ったような面倒くさそうな感じで言ってくる
『でもさー』
爆豪「うっせぇ構うな!!」
『そんな言い方しなくても…そういう態度は周りも自分も傷つくだけだよ…あ、爆豪くん友達いないでしょ?』
爆豪「死ぬ程いるわ!!」
『いやそれは嘘でしょ』
爆豪「テメェ…っ、あぁー!めんどくせぇ…!!…来い!」
『っ!?え!?』
ぐいっとガスマスクを掴まれ…っ、て!痛たた!!!ちょ!!首取れる!!
爆豪「…おい!!」
『い、っつー……え?』
爆豪「んっ!!」
着いた場所でようやく離された手
ちょっとジンジンする首を撫でると
爆豪くんが顎で何かを指した
あ…自販機…
『…あ!なんか欲しいの出来たの!?』
爆豪「…コーラ(ついて来られてもめんどくせぇからな…)」
『オッケーオッケー!すぐ買うねー!』
なんだ、やっぱ欲しかったんじゃん!!良かったー、これで借り貸しなしって事になるよね?
『…はい!』
爆豪「…(これで解放される)」
黙って受け取った爆豪くんはその場で蓋を開けて口へと流し込む。んー私も飲みたくなった…買おうっと
ピッ、と押したのはグレープ味の炭酸飲料、これが1番飲み物中で好き。一口だけだったらパッて外して直ぐに戻せばいっか
『あ!爆豪くん一緒に行こうよー』
ガスマスクを外しながらそう言うとまたもや面倒くさそうな顔でこっちに振り返った
爆豪「はぁ!?なんで俺がテメェと……一緒に…………」
『いーじゃんどうせ学校もクラスも一緒なんだし、…くぅ…!炭酸美味いわー!ん?』
爆豪「………(ガスマスクと外すと…)」
え?どうした爆豪くん…?
『なに?爆豪くん?…あ?飲みたいの?』
爆豪「…!な、んもねぇよ!!いらねぇ!!」
『あ、そう?…よし、ガスマスク着けたし…行こうか!』
爆豪「、だからテメェと行かねぇっつってんだろ!!」
『まーまー!』
爆豪「来んな!!」
…なんて言われながらも構わず一緒に行ったら(一応話しかけはしたが今みたいな状態で会話になってない)、結果教室まで一緒に来てしまい変な空気になってしまった
(おはよー)
耳郎(あ、あんた爆豪と学校来たの?え?そんな仲良かったっけ?)
(ん?あー初めて喋ったよ!まぁ一緒にって言うか着いて行ったって感じだし会話なんて成り立たなかったけど)
耳郎(…よく来れたわね)
(?そう?あ、そう言えば玄関のマスコミ凄かったねー)
耳郎((こっちはあんたと爆豪が一緒に来た事の方がすごいと思うわよ)