Eternal Love
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民想いの姫と貧しくも心優しい青年の、身分を超えた結婚を祝してランプの魔人が祝福の花火を上げた……そんな伝承を由来とする熱砂の国のお祭り『ヤーサミーナ河 花火大会』に招待された。
初めて訪れた絹の街は、とても魅力的な場所だった。歴史ある市場に石造りの建物が特徴的な昔ながらの街並み、そして美味しい料理。フルーツは瑞々しく糖度も高い物が多くて何個でも食べれそうだった。
熱砂の国を楽しめるようにと用意されたピーコックグリーンを基調としたストールと通気性の良い衣装を着ると、まるで熱砂の国の住民になれたようでお祭りムード一色の街も相まって気分も高まった。
「(皆さん素敵。でも、やっぱり…)」
マジカメ映えじゃん、と今回一緒に旅行に来たケイトによる撮影大会が行われ、トレイとマレウスも参加する中監督生は先輩達の後ろでカリムと話しているジャミルを見遣る。
伝統衣装を着こなすジャミルは言葉では表現出来ないほど格好良くて、いつもと違う髪型と濃いアイメイク、煌びやかな装飾品が彼が持つ最大限の魅力を引き立てていた。
普段の彼も勿論魅力的なのだが、衣装の構造上普段は見えない鎖骨や体のラインがはっきり分かりついつい見惚れてしまう。
恋人であるジャミルと一緒に過ごせる旅行を監督生は誰よりも楽しみにしていたのだった。
その後主催者であるカリムはジャミルに促されて挨拶回りに向かい、花火大会までかなり時間が空くためその間にジャミルの案内にて絹の街を観光する事になった。
「……あの、ジャミル先輩」
「ん、どうした?」
各々の意見を聞いてまずはラクダバザールに向かいながら、先輩達の後ろを歩くジャミルは衣装の端を軽く引っ張る監督生に気付き立ち止まって振り向いた。
俯く監督生の頬が紅潮しているのを認識したジャミルは眉尻を下げて辺りを見渡した。街の住民でも外出を控える昼間のこの気温だ、慣れない暑さで熱中症になっていてもおかしくはない。
それにここに来るまでもアジーム邸に向かう途中でアジーム公園を散策して、豪邸の前でも長時間直射日光を浴びていた。屈強な男でも耐え難いのに、暑さに耐性のない監督生では体力の消耗も激しいだろう。
大切な彼女の体調の変化に気付かなかったのが腹立たしく感じて内心舌打ちした。
「気付かなくてすまない、どこか陰に入って休憩でも……」
「えっ…?」
目を丸くする監督生を見て、なにか勘違いしているのに薄々気付いたジャミルが今度は訝しげな表情を浮かべた。
なにか言おうとして開けた口はしかし、言葉は発することはなくチラリとジャミルを見上げた監督生の頬は再び赤く染まっていく。
視線が絡むと瞼を軽く伏せてキュッと唇を結ぶこの反応は、監督生が恥ずかしがる時に見せる仕草だった。
ああ、なるほど。そう言えば、監督生の様子がおかしいと感じたのはこの衣装を着た時からだった。なんだ、体調が悪いわけじゃないのかと安堵の胸を撫で下ろしたジャミルは、不意に監督生に意地悪がしたくなった。
いつもなら監督生が言わなくてもその前後の言動で大体のことは読み取れるが、今は監督生がなにをどう思っているのか聞きたいと思ったのだった。
決して強くない力で監督生の右手をジャミルの左手がすっぽり包み込む。触れた瞬間僅かに強張ったがそれでも離れていかないのに気を良くしたジャミルは、そのまま指と指を絡めて親指で手の甲や掌を擽るようになぞれば、ぴくりと監督生の肩が跳ね上がった。
完全に顔を下に向けてしまったため表情は見えないが、耳が赤くなっているため恐らくかなり赤面しているのだろう。
「っ、せんぱ、ぃ…あの、見られちゃいますから…」
「別に問題ない。寧ろ好都合だ」
故郷でこういったのをすれば、しかも知り合いに目撃されれば瞬く間に『あのジャミルが女性と手を繋いでいた』なんて噂が広まるだろうが、監督生となら構わないし寧ろ認知してもらえる方が逆に外堀を埋められるからありがたい。
恥じらい戸惑う監督生を横目にジャミルはくすりと笑い、耳に顔を近付ける。
「さて、一体なにを言おうとしたのか聞かせてもらおうか。それに、あの時ずっと俺を見ていたように感じたが?」
間近で聞こえる潜めた声はダイレクトに鼓膜を振動させ、吐息が触れた肌から熱が伝わり全身を駆け巡る。
躊躇いがちに見上げれば、少し目を細めて僅かに口角を上げた意地悪な表情をしたジャミルと視線が絡んだ刹那、アジーム邸を出発する前に恋人に心を奪われて見惚れていたあの瞬間がフラッシュバックした。
視線は合わなかったものの気付かれていたんだと感じると、ドキドキと忙しなく動く鼓動がきゅっと音を立てて胸を甘く締め付けた。
胸中を探るような眼差しはどこか艶っぽく、恐らく言わずとも見透かされているに違いない。その顔に弱いと分かっていてわざとするのは卑怯だと思うのに抗えず言ってしまうあたり、ジャミルには絶対に敵わないと感じてしまった。
「……その、かっこよくて素敵で…だからあの時見惚れちゃってて……」
きちんと目を見て言うつもりだったのに、恥ずかしさから少しずつ下がる視線と共に声も小さくなってしまったが、それでもジャミルにはしっかり届いていたようで顔を綻ばせて口元に手を当てていた。
「ふふっ、ありがとう。監督生もよく似合ってるよ。……ほら、早く行こう」
ジャミルに手を引かれて賑やかな街を再び歩き出す。少し前を歩く背中はしゃんと伸びて、前を行く同行者を視線で追いかけながらも監督生の歩く速さに合わせてゆったりと歩く。
人にぶつからないように比較的道が空いている方を歩くように誘導され、接触しそうになるとさりげなく体を引き寄せられる。どうやら、人混みの中を歩くのが不慣れだという事に感づいたらしい。
言わなくても気付いてくれるその心遣いが嬉しくて、抑えていた気持ちが溢れて呟くように「好き」と言えば。
急に立ち止まるジャミルを見上げた瞬間、視界が彼で遮られた。監督生が状況を理解するよりも早く重ねられた唇は、やがてゆっくりと離れていく。
丁度物陰に隠れて誰の目にも映らない場所での突然のキスに、驚いた監督生は目を閉じる事も出来なかった。
ぺろりと自らの唇を舐めるジャミルはしたり顔を浮かべて、真っ赤な顔で惚ける監督生の頬をそっと撫でる。
「……な、んでっ」
「職業柄耳は良い方なんでね。いつまでもそんな顔をしていたら、次はキスだけじゃすまないかもな?」
色っぽい笑みを浮かべるジャミルにそう言われ、監督生はなんとかして熱を持つ顔を冷まそうと手で扇いでみたが、ぬるい風が頬を撫でるだけだった。
その後各々の目的の場所へ訪れ、途中アクシデントに見舞われながらも無事に花火大会は開催された。
「ジャミル先輩、お疲れ様でした」
「あの様子を見る限り、どうやら上手くいったようだな」
仕掛け花火の合図を送る大役を務めたジャミルと無事に合流した監督生はこっそり抜け出して、会場から少し離れた浜辺に座って次々に打ち上げられる花火を見上げていた。
会場は大いに盛り上がり、音楽に合わせて踊る人が大勢いた。その中にカリムとグリム、ケイト、トレイがいて、それを観覧席から見ているマレウスがここからでも見えた。
色とりどりに打ち上げられる大輪の華は空と海を照らし、豪華で煌びやか、そして幻想的だった。
「今日一日、ありがとうございました」
「どういたしまして。俺にとっても……思い出深い一日になったよ」
やれやれと言わんばかりの溜め息を吐いて空を仰ぎ見るジャミルは、責任重大な役目を無事に全うして肩の荷が下りたようで清々しい表情を浮かべていた。
アジーム家の従者としてエスコートに観光案内はお手の物だが、同じ役目でも他国の者と学園の先輩、茨の国の時期王を相手にするのとでは訳が違う。しかも、恋人の監督生もいた。来たからには熱砂の国ーー絹の街に興味を持ってもらい、心ゆくまで楽しんでもらいたかった。
「先輩のおかげでとても楽しかったです。花火も今まで見た中で一番綺麗…」
「満喫出来たならなによりだ」
立てた膝に頬を寄せてジャミル見上げれば、花咲く瞬間に照らされる横顔がとても綺麗で監督生はうっとりとした表情で彼を見つめた。
花火を見上げていたジャミルはその視線に気付き、居心地が悪そうに視線を彷徨わせてから呆れた顔になって溜め息を吐いた。
「……よそ見はいいから花火を見ろ」
「よそ見なんかじゃないです。先輩がとても綺麗で…」
「それがそうだと言ってるんだ、まったく……」
そっぽを向いたジャミルの顔は見えなかったが、耳が赤くなっているのを見て浮かべている表情を想像すると愛しさが込み上げる。
そっと肩に頭を預けて見上げる花火は格別に美しかった。
「来年も、その次の年も、その次も先輩と…ジャミルと花火大会に行きたいです」
「え…」
「……ダメ、ですか?」
「……、……困ったな」
少しの間が空いて返ってきた答え。その声は花火の音にかき消されたため酷く小さくて聞き取りにくかったが、監督生にははっきりと聞こえた。
困った、とはつまり……。前向きな答えではないと、少なくとも監督生はそう認識した。
言葉が心に突き刺さり、頭の中が真っ白になる。一瞬呼吸が、思考回路が停止した錯覚に陥った。
さっきまで近くに聞こえていた花火の音がいやに遠く感じる。甘い雰囲気が嘘のように静かなものに変わり、やはりジャミルを困らせてしまったと徐々に後悔の念に苛まれる。
弁解しようにも言葉が思い浮かばず、例えそうしても頭が切れるジャミルにはきっと通用しないだろう。はっきりとした拒否の言葉を聞くのが怖い。それを聞いたら最後、存在意義が無くなってしまうような気がした。
泣きたくないのに、じわりと込み上げてくるものを感じた監督生は居た堪れなくなってその場から離れるため立ち上がろうとしたが、それを制止するように手を掴まれた。
「……っ!」
「なにか勘違いしてるようだが……君がこの世界に残って俺の隣で生きる事を選択した時から、なにがあってもこの手を離さないと……そう言ったのを忘れたか?」
「だって、今…!」
「それは……、そういうのは俺からと思ってたのに、まさか先に言われるとは思わなかったから……」
つまり、さっき言ったジャミルの言葉の意味は……。
穏やかな表情と優しい声音。言われた言葉の意味が分かった途端、我慢していた涙がボロボロと溢れて頬を伝い落ちた。
それを見たジャミルは監督生の表情の変わり様に口元に手をやって堪らず笑い出し、そして彼女の頬を流れる雫を親指で拭い取る。
「折角綺麗に着飾ってるのにそんな顔じゃ台無しだぞ」
「嫌われたかと、思って…」
「まさか。大体俺がどれくらい好きかなんて……監督生自身が一番よく知ってるだろ」
脳裏に浮かんだのは、つい先日スカラビア寮で行った宴の後。ジャミルの部屋で甘く蕩けるほどの寵愛に溺れた。
いつもより少し高めの体温をもつ鍛え抜かれた体。優しく肌を撫でる手。艶のある低い声で名前を、愛を囁かれ、熱を帯びる黒曜石の瞳に射抜かれてーー…
それを思い出すと顔に熱が集まるのを感じて、すっかり涙が止まった監督生は恥ずかしそうに顔を下に向けた。
そんな監督生の反応に満足げに目を細めたジャミルは掴んだ手を引いて自らの前に座らせると、後ろから手を回して優しく抱き締めた。
花火が彩る夜空を見上げて、監督生の手を握りそっと指を絡める。
「監督生。俺はバイパー家としてこれから先もアジーム家に、カリムに仕えていくつもりだ。だからこそ、きっと君にはたくさん迷惑をかけてしまうと思ってる」
カリムの傍に付き従うのが己が定め。時には仕事に追われて帰れない時もあるし、長期間会えない時もあるだろう。きっと、寂しい思いをさせてしまうに違いない。
けれど、誰よりも監督生を想い、愛する事を誓うから……
「それでも、必ず幸せにする。だから、卒業後
「それって、えっと……」
どこか緊張したような真剣な眼差しに、ジャミルからのプロポーズなのだと理解した瞬間に止まったはずの涙がまた溢れてきてしまった。今度は嬉しい感情が爆発したためだった。
監督生自身も同じ事を言ったが、改めて考えれば戸籍も親もない、知り合いと呼べる人は学園の人以外誰もいない。
ましてや結婚した暁には変わり者のレッテルを貼られ、普通の人以上に困難な場面にも遭遇するだろう。
しかも二人だけの問題だけではなく、共通の友人やバイパー家、ひいてはアジーム家やその関係者にまで風評被害が及ぶ可能性だってある。
それでも全てを承知した上で言っているのだと悟った。
「本当に…ジャミルのお嫁さんにっ、なってもいいの?」
「当然、妻になる人は監督生しか考えてないからな。それに、君以上に愛せる人なんて世界中どこを探したってきっと見つかりはしない」
監督生と出会って恋に落ちて付き合っていく中で、彼女を手離さないと誓った時からジャミルの中で共に添い遂げようと心に決めていた。
いずれは親に紹介する時期が来るだろう。話し合いを重ねてどうしても認めてもらえないなら、熱砂の国を出て誰も自分達を知らない場所で静かに暮らすのも悪くない。ジャミルは腕の中で泣きじゃくる監督生の頭を撫でながら心の隅でそう思った。
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ヤーサミーナ河 花火大会。今年もまたこの季節が訪れる。
街の住民や観光客が行き交い、出店が立ち並ぶ道は賑わい、ライトアップされた街は活気に満ち溢れていた。
そんな中監督生は人混みから離れ、静かな砂浜に座って夜空を彩る大輪の花を見上げて愛しい人の帰りを待ち侘びていた。
NRCを卒業して、熱砂の国へ移住したと同時に始まった同棲生活。今後の生活についてジャミルの両親との話し合いの結果は「息子を選んでくれてありがとう」と涙ながらに監督生をバイパー家に快く迎え入れた。
結婚式の日には学友や教師、そして四年間お世話になったオンボロ寮のゴーストまでもが出席して皆に祝福された。
学生の時以上にジャミルは忙しそうだが、それでも時間を見つけてはアジーム邸を離れて監督生の元へ行き、帰れない日は監督生が差し入れを持ってジャミルに会いに行っていた。
自らの意思で生まれた世界ではなく、
振り向いて足音の主をその目に映すと監督生は花が咲いたような笑顔になり、逸る気持ちを抑えきれずに駆け寄ってその勢いのまま抱き付いた。深く息を吸い込めば、鼻腔いっぱいに彼の匂いが広がり多幸感に包まれる。
監督生を受け止めた彼はくすりと小さく笑ってから身を屈めて、そっと唇を重ねる。
「ーー…お帰りなさい、ジャミル」
「ただいま、監督生」
目を細めて愛しそうに微笑むジャミルの左手の薬指には監督生と同じデザインの指輪が嵌められていた。
あれから時は流れ、初めて熱砂の国を訪れてから八年が経っていた。
ジャミルはアジーム家当主となったカリムに着いて他国訪問のため数ヶ月もの間熱砂の国を離れていた。花火大会までに帰国するのは困難だと思われていたが、急ピッチで終わらせて先程絹の街に帰ってきたのだった。
「俺がいない間、なにもなかったか?体調が悪くなったり、無理はしてないな?あとは…」
「ふふ、心配してくれてありがとう。ジャミルがいない間、ナジュマちゃんとお義母さんとお義父さんも気にしてくれて色々手伝ってもらっちゃったから大丈夫よ。もちろん、グリムもね。あとはカリムさんのところからも召使いさんが来てくれて…」
「カリムのところからも?そうか、あとで礼を言わなきゃな」
数ヶ月共にした主人からは一言も言われなかったが、伝えればきっと断られると踏んだのだろう。監督生から聞かなかったら一生知らないままであった。
石段に監督生を座らせたジャミルはその隣に腰を落として空を見上げる。あの時と同じようにジャミルの肩に頭を寄せた監督生は幸せそうにそっと目を伏せて、大きく膨らんだ腹部を優しく撫でる。
「先生がね、そろそろこの子に会えるよって。一人じゃ不安だったけど、ジャミルが帰ってきてくれたから頑張れる」
その様子を見ていたジャミルは穏やかな表情で監督生を見つめ、監督生の手の上に自らの手を重ねた。
監督生は胎内にジャミルとの愛の結晶を宿し臨月を迎えていた。
ジャミルがこれ程までに心配していたのは、監督生が妊娠していたからだった。勿論会えない間は連絡を取り合っていたが、いざ本人を目の前にして予想以上に大きい腹部を見て思っていた心配事が次々と出てきてしまっていた。過保護に思えたが、監督生とお腹の子供が無事ならなによりだった。
「というか、こんな足場の悪い砂地で走って万が一転んだら取り返しのつかないことになるぞ」
「転ばないよ。だって、ジャミルが絶対受け止めてくれるって信じてるから」
監督生が安心しきった表情でそう言って微笑むとジャミルはもうなにも言えなくなり、代わりに安堵の溜め息を漏らした。
祭りに浮かれた人々が陽気に踊っている。あの時もこうして一緒に来た先輩達が踊っているのを遠目に見ていたのを思い出した。
「そういえば、グリムの姿が見当たらないな」
「ジャミルがなかなか帰ってこないからってさっき遊びに行っちゃったよ」
「なにもやらかしてなけりゃいいが…」
「大丈夫よ、ナジュマちゃんが一緒だから」
「……なら、いいか」
屋台が並ぶ方角に体を向けて心配そうに見遣ったジャミルだったが、しっかり者の妹がいるなら問題ないと思ったようで座り直して空を見上げる。
これから先の未来も同じ場所で同じ想いで一緒にこの時を過ごしたい。
満天の星が瞬く濃紺の空に色とりどりの華が咲く。最後の一つが打ち上げられるその時まで、肩を並べた仲睦まじい二人の姿が砂浜にあった。
そして迎えた翌年の花火大会。同じ場所で二人共によく似た子供を抱いたジャミルの横に監督生とグリムが座って、大輪の華が咲く瞬間を心待ちにしていた。
◆END◆