弟・凪の「彼女」である燈子（とうこ）さん。しかも彼女のわりにはプラトニックだし凪の颯太に対する想いを後押しするエピソードもありました。

作中で燈子さんを掘り下げる予定がいまのところないので記しておくと、彼女はどちらかというと恋愛要素よりも「アドバイザー」「理解者」のほうが強いです。というのも、凪の気持ちを吐露する場所がまるでないのです。学校の友達を、もしかしたらこの先追加するかもしれませんが…いまのところ、戸惑いを認めてくれる受け皿が他にいないのです。

一見、双子ラブなのに彼女つき！？と思われるかもしれませんが、燈子さんはそういった立ち位置なので、けして颯太と対峙して凪を取り合うようなストーリーはございません。
彼女としては、見た目がタイプの男の子と親しくしている、悩みを聞いてアドバイスをして楽しく過ごしている…信頼関係を築けている…というレベル。顔が好きな男の子とただの友達以上の信頼関係をもってお近づきになれるって、意外にない「良いポジション」ではないかと思います。

腐女子かどうかはわかりませんが、凪くんを応援しつつ颯太との行く末を見守っているかんじですね。

いつ描くかわからないのでここで残しておきますが、燈子さんは名家のお嬢様なので許嫁がいます…。親の決めた相手でまだ見たこともない。自分はいつか親の決めた男のもとへいくのだから、今は誰にも邪魔されず好んだ（顔）の男とつきあいたいと望み、親も承諾のもと凪と「彼氏彼女ごっこ」をしています。凪も何度かお屋敷にお邪魔したことがあり、親御さんと面識はあります。颯太はそれを知りません。

颯太からしてみれば「いいとこのお嬢さんを彼女にしてるからプラトニック」「このまま続いたら将来はケッコンとかすんのかな」などと思って見ているので、誤解が生じるかもしれません。

好き→恋人→結婚　という判断基準が燈子さんにはないからこそ、凪と颯太の関係を理解できるんですね。本編で「颯太さんは全部欲しいのでは？」と凪にアドバイスするシーンがありますが、欲しいものを欲しいままに行動できる颯太のことがすごく羨ましいのかもしれないなーと、作者ながらに感じています。

これはジャストアイデアレベルですが、燈子さんが幼いころの初恋相手が凪にそっくりな顔の女の子だったら面白いですね。燈子さんが凪の顔をすきな理由になる上に百合です（♪）