入学編
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雄英高校ヒーロー科
プロに必須の資格取得を目的とする養成校
全国同科中最も人気で最も難しいとされる高校その倍率は例年300を超えている
国民栄誉賞を打診されるもこれを固辞 ナンバーワンヒーロー オールマイト
事件解決数史上最多を誇る 燃焼系ヒーロー エンデヴァー
ベストジーニスト8年連続受賞 ベストジーニスト
雄英高校ヒーロー科への入学倍率が毎年300を超える訳は推薦入学者4名をのぞく一般入試定員は37名でなんと19名と18名の2クラスしかないからである。ヒーロー科に落ちた学生が他科の試験も受け編入を狙うものも多くないとか何とか…
私は、そんな狭き門と言われる雄英ヒーロー科に入学することができた今日からピッチピチの女子高生、文琴桜。そんな私のキラキラ学園ライフが今、始まるの☆
…なんて、どこかの少女漫画のような文を頭で再生しながら、瞼を閉じ深呼吸をしてもう一度瞼を開く。
「机に足を掛けるな」
「あ~?」
「雄英の先輩方や机の製作者がたに申し訳ないと思わないか?」
「思わねえよ。てめえどこ中だよ、端役が」
現実が変わることはなかった。
(入試の時に見たこの二人だけはなるべくクラスが違うといいな。)
そう、文が願っていた二人が両方いたのだ。それに加え言い合いをしていた。
(なんで…なんでこうなんだ。せめてどっちか一人はB組であれよ…)
と、教室の大きなドアの前で本当に此処が1ー Aなのかと看板を見て確認し、本当に1-A組である現実をたたきつけられていた。
「お!あんたもA組?」
「えっ?」
教室の前でひとりぽつんと悲しみに打ちひしがれていると、誰かに声をかけられた。
首を声の聞こえた方向へ向けると、背丈がほぼ同じくらいの黄色に黒メッシュの男が首をかしげてこっちを見ていた。
「うん、A組」
「じゃあ、同じクラスだわ。よろしく~」
「よろしく」
「座席ってどうなんだろ?」
「なんも書いてないよね」
「とりあえず、座席は自由みたいだよ」
「そこの三人こっち席あいてるぜ!」
挨拶してくれた男子に続き、全身ピンク色の女子生徒に赤髪の男子生徒が迷っていた私たちに話しかけてくれる。
親切に話しかけてくれたのは、上鳴電気くん、芦戸三奈ちゃん、切島鋭児郎くんの三人で、切島さん、芦戸さんの二人は中学も一緒だったそうだ。
みんないい人だ、優しい。普通の高校生だ。
「あぁ〜、よかった。あ、私文琴桜 よろしく。」
「どしたん?」
「いや、初めて見たヒーロー科の人があれだからさ。みんなあんなんなのかと思って…」
あれは特殊だったんだと安心し、席に着く。
「あれはなんか特殊な奴じゃね?」
「だよな。まあでも、あれ見たらちょっとはビビるわな」
「私しってる。ニュースに出てたよね」
「ヘドロだっけ?爆豪だよな。」
それからは細かい自己紹介をしつつ談笑に花を咲かせながら教室を見渡していた。
尻尾の生えている男子や複数腕のある男子に透明な女の子。ヒーロ科は特徴的な個性の人も多い。全員が何千もの人を蹴落として実技試験に受かった強者たちなのだ。皆強く、いい個性を持っているのだろう。
琴桜は自分の個性をよく思っていない。複数持ちとはいえど個性届に記載されているものは一つだけ。片方は個性を伸ばしたこともない。こんな中途半端でみんなについていけるのか入学初日にして不安でいっぱいなのだ。
「どしたん?大丈夫?」
「うーん…」
頭の中でぐるぐると考えているうちにうつむいていたようだ。心配そうにこちらを見つめる上鳴くんに大丈夫と笑って返す。
琴桜は本当にヒーロー科でやっていけるのだろうか。この天才たちの集団の中で。
「お友達ごっこをしたいならよそへ行け。此処はヒーロー科だぞ」
「はい。静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
先生のテンプレのようなセリフを言う、やたらくたびれた担任(ヒーロー?)の登場により。交流タイムに幕が下りた。
そして、雄英高校ヒーロー科1年 A組での生活の幕が上がる。
プロに必須の資格取得を目的とする養成校
全国同科中最も人気で最も難しいとされる高校その倍率は例年300を超えている
国民栄誉賞を打診されるもこれを固辞 ナンバーワンヒーロー オールマイト
事件解決数史上最多を誇る 燃焼系ヒーロー エンデヴァー
ベストジーニスト8年連続受賞 ベストジーニスト
雄英高校ヒーロー科への入学倍率が毎年300を超える訳は推薦入学者4名をのぞく一般入試定員は37名でなんと19名と18名の2クラスしかないからである。ヒーロー科に落ちた学生が他科の試験も受け編入を狙うものも多くないとか何とか…
私は、そんな狭き門と言われる雄英ヒーロー科に入学することができた今日からピッチピチの女子高生、文琴桜。そんな私のキラキラ学園ライフが今、始まるの☆
…なんて、どこかの少女漫画のような文を頭で再生しながら、瞼を閉じ深呼吸をしてもう一度瞼を開く。
「机に足を掛けるな」
「あ~?」
「雄英の先輩方や机の製作者がたに申し訳ないと思わないか?」
「思わねえよ。てめえどこ中だよ、端役が」
現実が変わることはなかった。
(入試の時に見たこの二人だけはなるべくクラスが違うといいな。)
そう、文が願っていた二人が両方いたのだ。それに加え言い合いをしていた。
(なんで…なんでこうなんだ。せめてどっちか一人はB組であれよ…)
と、教室の大きなドアの前で本当に此処が1ー Aなのかと看板を見て確認し、本当に1-A組である現実をたたきつけられていた。
「お!あんたもA組?」
「えっ?」
教室の前でひとりぽつんと悲しみに打ちひしがれていると、誰かに声をかけられた。
首を声の聞こえた方向へ向けると、背丈がほぼ同じくらいの黄色に黒メッシュの男が首をかしげてこっちを見ていた。
「うん、A組」
「じゃあ、同じクラスだわ。よろしく~」
「よろしく」
「座席ってどうなんだろ?」
「なんも書いてないよね」
「とりあえず、座席は自由みたいだよ」
「そこの三人こっち席あいてるぜ!」
挨拶してくれた男子に続き、全身ピンク色の女子生徒に赤髪の男子生徒が迷っていた私たちに話しかけてくれる。
親切に話しかけてくれたのは、上鳴電気くん、芦戸三奈ちゃん、切島鋭児郎くんの三人で、切島さん、芦戸さんの二人は中学も一緒だったそうだ。
みんないい人だ、優しい。普通の高校生だ。
「あぁ〜、よかった。あ、私文琴桜 よろしく。」
「どしたん?」
「いや、初めて見たヒーロー科の人があれだからさ。みんなあんなんなのかと思って…」
あれは特殊だったんだと安心し、席に着く。
「あれはなんか特殊な奴じゃね?」
「だよな。まあでも、あれ見たらちょっとはビビるわな」
「私しってる。ニュースに出てたよね」
「ヘドロだっけ?爆豪だよな。」
それからは細かい自己紹介をしつつ談笑に花を咲かせながら教室を見渡していた。
尻尾の生えている男子や複数腕のある男子に透明な女の子。ヒーロ科は特徴的な個性の人も多い。全員が何千もの人を蹴落として実技試験に受かった強者たちなのだ。皆強く、いい個性を持っているのだろう。
琴桜は自分の個性をよく思っていない。複数持ちとはいえど個性届に記載されているものは一つだけ。片方は個性を伸ばしたこともない。こんな中途半端でみんなについていけるのか入学初日にして不安でいっぱいなのだ。
「どしたん?大丈夫?」
「うーん…」
頭の中でぐるぐると考えているうちにうつむいていたようだ。心配そうにこちらを見つめる上鳴くんに大丈夫と笑って返す。
琴桜は本当にヒーロー科でやっていけるのだろうか。この天才たちの集団の中で。
「お友達ごっこをしたいならよそへ行け。此処はヒーロー科だぞ」
「はい。静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
先生のテンプレのようなセリフを言う、やたらくたびれた担任(ヒーロー?)の登場により。交流タイムに幕が下りた。
そして、雄英高校ヒーロー科1年 A組での生活の幕が上がる。
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