様々な世界がありました。
一つの元になった世界から、枝分かれしたいくつもの世界が存在していました。

平行世界、と言ったらいいのでしょうか。

ーーーＡの世界では、みんな歪み合いながらも妥協をつけて仲良くやっていました。
ーーーＢの世界では、ある一部除いて仲良くしていました。

本来なら世界が違いますから関わることはありませんが、一重に起こらないとも限らない。

例えば、それぞれの世界の主人公の位置にいる人物は、異世界に迷いこんでしまった子です。迷いこんだ世界は魔法や幻想的な種族が存在していました。だから、きっと。この世界がさらに平行した別の世界と交わるのもゼロではありません。それがトラブルに巻き込まれがちの体質の持ち主なら。

このお話は、存在する世界は同じでも性質の異なる住人たちが関わってしまう不思議な出来事です。

お互いに、何を驚き、何を感じとり、何を否定しあい、どんな可能性に気づくのか、考えるのか、正解がないお話です。