補足・小ネタ

前半の雰囲気をぶち壊す
マレウスさんと監督生が仲良くなるまでダイジェスト風


《二度目》

お昼休みにお昼寝してたら珍しく寝過ごして、授業遅れそうになり時短しようとなんとなくうろ覚えの道を通ったら見事迷子になった。しかも、だ。人っ子一人もいない。無情にもチャイムがなり呆然と立ち尽くしていたら、背後から声をかけられた。
「君はあの時の…」
「…あの時のツノ太郎さん!」
「え?」
心細くなっていたところに、一応顔見知りの人?に出会えたからかついうっかりグリムと決めたあだ名をそのままで呼んだ。その時の空気は察して欲しい。



どうせ遅刻決定だが、一年生が知ってる道まで彼は私を送ってくれる。その道のりは気まずい。沈黙を最初に破ったのはツノ太郎さんの方だった。声のトーンは小声気味だ。
「ところで、そのあだ名はなんだ」
「ごめんなさい。すみません。許してください。そうですよね。普通怒りますよねこれは不慮の事故っていうか、でも馬鹿にしているんじゃなくてユーモアとか親しみを思いを込めているというか」
「怒ってない。何がどうなってそれになったと聞いているんだ。ただの好奇心だ」
「だからっ………え?怒ってないんですか?この呼び方は相棒みたいな存在に相談して決めました。自分はイカした名前だと思ってます」
「相棒…?それはお前と同じか?」
「いいえ、違います。青い炎を操る暴走モンスターです」
「………」
「やっぱ、い、嫌ですよね!他にましな呼び方に変更させていただきます」
「別に問題ない。それで、いい」
「まさかの許可」


《三度目》

「私だってやれば出来るんだ。ちょっと気合がたりてないだけなんだ!箒よ飛べ!とんでくれ!……やっぱ無理か。あーあ魔法があったら空飛びたいな…」
ガニ股で箒にまたがり、中腰で空中へ向かうようなイメージで、休日の朝っぱらから魔法の練習をしていた。魔法に目覚めた訳ではないので、真似事だ。ちなみにグリムたちには内緒だ。絶!対!馬鹿にするから、なので何気に仲の良い寮のゴーストたち以外は知らない。この場所も、ゴーストが教えてくれた。誰にも見つからないのでいい!
「…お前、何しているんだ」
前言撤回。胡乱げな目で見るツノ太郎さんと遭遇しました。



「『空を飛んでみたかった?』そうか…お前は魔法が使えなかったか」
「二回連続カッコ悪いところを見られてしまった。恥ずかしい」
「…」
「…」
「少しだけなら、君に魔法をかけれるぞ。試してみるか?」
「ぜ、ぜひ!!!」



私の挑戦はみるも無残に敗れた。悲劇が襲った。
初めての飛行は、箒に乗り慣れていない人間がバランスを取るのが難しかったのだ。
「魔法使えないどうの、才能がないんじゃないか」
バランスを崩し急所を打撃した自分は股間を押さえて死んだ。男の体て忘れてた。



「たまがつぶれるかとおもった」
「品がなさすぎる」
「つのたろうさんはないんですか?」
「あるわけないだろう」


・こうやって男子高校生の日常のように過ごして仲良くなっていく
・マレウスさん気づいてる
・ちなみにリリアさんは愉快犯
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