【WT】大和撫子には程遠い【ヒュース】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ヒュース「……オレをこの部屋にひっぱり出したのはお前たちだ。そっちこそ回りくどいやり口はやめろ。情報を聞き出したいなら尋問でも、拷問でもやってみるがいい」
林道「拷問なんかする気はないよ。ああいうのはされる方もする方もしんどい」
『どのみち話してくれないですよ。彼は忠誠心の塊みたいなものですから』
陽太郎「ヒュースはごうもんされたいのか?マゾか?」
ヒュース「……」
困ったように黙り込むヒュース。陽太郎も子供なのに、どこでそんな言葉を覚えたのか……全く。
林道「……それに」
捕虜は丁寧に扱った方が攫われた隊員を取り戻す時に駆け引きがスムーズになると、林道さんは続けた。
小南「でもこいつ見てられて置いていかれたんでしょ?捕虜交換できるほど価値あるの?」
鳥丸「いや腕が良くて頭も切れるから、たぶん向こう・・・でも相当なエリートだろうって迅さんが言ってましたよ」
小南の辛辣な言葉に対して、鳥丸はヒュースを持ち上げる発言をした。
小南「迅がこいつを……?へぇ……ホントに?」
チラリとヒュースを見れば、褒められて気分が良くなったのか、ドヤ顔になっていた。でも小南は忘れている。鳥丸が本当と嘘を交えて話すことを。
『とりまる……小南を揶揄うのはやめよ?』
小南「はぁ!?」
鳥丸は真面目な表情でそれっぽい事を言うから信じてしまう人がいる。大抵騙されるのは小南なんだけどね。
鳥丸「名前の言う通りウソですけど。今適当に想像してしゃべりました」
小南「あんたなんで急にそんなウソつくの!?なんかかわいそうじゃない!」
鳥丸「場を和ませようと思って」
鳥丸の嘘に騙されたヒュースは愕然とした表情を浮かべる。普段はクールを装っているのに、意外と年相応な一面もあるんだなと印象的に思えた。
鳥丸「ごちゃごちゃ言うのは後にして、とりあえず今は試合を見ましょうよ」
《最終スコア4対3対2。玉狛第二の勝利です!》
玉狛第2の勝利で終わった。
翌日。
特に何をするわけでもなくダラダラと過ごしていると、林道さんに「本部に行くけど、名前も行く?」と誘われた。急いで支度をして、後部座席のドアを開けると、反対側の席にはヒュースが乗っていた。
『ヒュースも本部に?』
ヒュース「上の連中が話したいらしい」
林道さんは本部に行くと言っていたけど、彼を連れて行くのが目的のようだ。
空閑「おっ捕虜1号。名前センパイ悪いけど席詰めてもらっていい?」
私の隣に座るヒュースを横目で見れば頬杖をつき、移り変わる外の景色を眺めていた。ボーダーにも整った顔立ちの人はいるけど、流石近界民。目鼻立ちがくっきりして、造形に無駄がない。
林道「昨日の試合こいつも……ヒュースも一緒に見てたんだが、修と同じ作戦考えてたぞ。水浸しにするやつ。お前たち考う方が似てるのかもな」
空閑「ほう」
ヒュース「オレとこいつでは作戦の意図もタイミングもまったく違う。こんな素人と一緒間にするな不愉快だ」
空閑「ずいぶんと態度のでかい捕虜だな……」
ヒュース「……本部とやらにオレを連行して、こちら・ ・ ・ の情報を引き出すつもりか?」
林道「本部側はそのつもりだろうなー。お前は貴重な情報源だ。あ、でも玉狛ウチへの義理立てはいらないぞ。何を聞かれてもお前の好きに答えればいい」
ヒュース「……元よりそのつもりだ」
ヒュースが本部に行ったところでアフトクラトルの情報を漏らすわけない。一つ屋根の下過ごしていたのだから、これだけは断言できる。
林道「拷問なんかする気はないよ。ああいうのはされる方もする方もしんどい」
『どのみち話してくれないですよ。彼は忠誠心の塊みたいなものですから』
陽太郎「ヒュースはごうもんされたいのか?マゾか?」
ヒュース「……」
困ったように黙り込むヒュース。陽太郎も子供なのに、どこでそんな言葉を覚えたのか……全く。
林道「……それに」
捕虜は丁寧に扱った方が攫われた隊員を取り戻す時に駆け引きがスムーズになると、林道さんは続けた。
小南「でもこいつ見てられて置いていかれたんでしょ?捕虜交換できるほど価値あるの?」
鳥丸「いや腕が良くて頭も切れるから、たぶん向こう・・・でも相当なエリートだろうって迅さんが言ってましたよ」
小南の辛辣な言葉に対して、鳥丸はヒュースを持ち上げる発言をした。
小南「迅がこいつを……?へぇ……ホントに?」
チラリとヒュースを見れば、褒められて気分が良くなったのか、ドヤ顔になっていた。でも小南は忘れている。鳥丸が本当と嘘を交えて話すことを。
『とりまる……小南を揶揄うのはやめよ?』
小南「はぁ!?」
鳥丸は真面目な表情でそれっぽい事を言うから信じてしまう人がいる。大抵騙されるのは小南なんだけどね。
鳥丸「名前の言う通りウソですけど。今適当に想像してしゃべりました」
小南「あんたなんで急にそんなウソつくの!?なんかかわいそうじゃない!」
鳥丸「場を和ませようと思って」
鳥丸の嘘に騙されたヒュースは愕然とした表情を浮かべる。普段はクールを装っているのに、意外と年相応な一面もあるんだなと印象的に思えた。
鳥丸「ごちゃごちゃ言うのは後にして、とりあえず今は試合を見ましょうよ」
《最終スコア4対3対2。玉狛第二の勝利です!》
玉狛第2の勝利で終わった。
翌日。
特に何をするわけでもなくダラダラと過ごしていると、林道さんに「本部に行くけど、名前も行く?」と誘われた。急いで支度をして、後部座席のドアを開けると、反対側の席にはヒュースが乗っていた。
『ヒュースも本部に?』
ヒュース「上の連中が話したいらしい」
林道さんは本部に行くと言っていたけど、彼を連れて行くのが目的のようだ。
空閑「おっ捕虜1号。名前センパイ悪いけど席詰めてもらっていい?」
私の隣に座るヒュースを横目で見れば頬杖をつき、移り変わる外の景色を眺めていた。ボーダーにも整った顔立ちの人はいるけど、流石近界民。目鼻立ちがくっきりして、造形に無駄がない。
林道「昨日の試合こいつも……ヒュースも一緒に見てたんだが、修と同じ作戦考えてたぞ。水浸しにするやつ。お前たち考う方が似てるのかもな」
空閑「ほう」
ヒュース「オレとこいつでは作戦の意図もタイミングもまったく違う。こんな素人と一緒間にするな不愉快だ」
空閑「ずいぶんと態度のでかい捕虜だな……」
ヒュース「……本部とやらにオレを連行して、こちら・ ・ ・ の情報を引き出すつもりか?」
林道「本部側はそのつもりだろうなー。お前は貴重な情報源だ。あ、でも玉狛ウチへの義理立てはいらないぞ。何を聞かれてもお前の好きに答えればいい」
ヒュース「……元よりそのつもりだ」
ヒュースが本部に行ったところでアフトクラトルの情報を漏らすわけない。一つ屋根の下過ごしていたのだから、これだけは断言できる。