【WT】大和撫子には程遠い【ヒュース】
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4年後。
近界民から世界を守るための組織「ボーダー」に身を置くことに決めた私は、防衛任務の傍ら学校にも通っていた。クラスメイトに「大変だね」と言われることもあるけれど、正直、全く苦に感じたことはなかった。
私は玉狛支部に住んでいて他に林道支部長、陽太郎、迅、レイジさんも住み込んでいる。小南や栞ちゃんもよく泊まって行くから毎日賑やかで、今の方が幸せだ。
ジューとお肉が焼ける音が響く。私は食事当番で、陽太郎からリクエストされたハンバーグを焼いているところだ。
迅「お!今日の夕飯はハンバーグか」
『陽太郎のリクエストメニューね』
迅「子供はハンバーグ好きだもんなー」
そう言ってカウンターに肘をつき、料理中の私をじっと見つめる迅。ニンマリとした表情を浮かべ口を開いたと思えば「名前に転機が訪れるよ」と言い出した。
『へえー、どんな?』
迅「話したら面白くない」
どうやら教えてくれる気はないらしい。
迅「とまあ……この話は置いといて。……近いうちに近界民が攻めてくる」
表情から笑みが消え、真剣な顔つきになる迅。私はB級フリーなので動きに制限がない。この話を振ってきたからには狙いがあるはずだ。
『私は何をすれば?』
迅「とりあえず俺と合流で。それと今日から常にグラスホッパーをセットしておいて」
『グラスホッパーを?』
迅「絶対に名前の役に立つ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
迅は未来視のサイドエフェクトを持っていて、視界に入れた人間の少し先の未来を予知する事ができる。
『私の未来を視たうえで言うんだよね?』
迅「もちろん」
『わかった。食べ終わったら栞ちゃんにセットしてもらうよ』
迅の予知した近界民の侵攻は学校にいる時に発生した。
『急いでシェルターに避難して下さい!』
学校の人間が避難したのを見送って外に出れば目の前にはバムスターが1体。
『トリガー起動。旋空弧月』
私の得意な戦法は接近戦でメイントリガーは弧月。忍田さんや太刀川には遠く及ばないが、バムスターを倒すくらいわけない。旋空弧月を一太刀浴びせれば、ピクリとも動かなくなった。
すると見計らったかのようにポケットに入ったスマホがブーブーと震える。手に取ると迅からの着信だった。
『もしもし、どこに向かえばいい?』
迅「本部基地付近南西。今から遊真を連れて移動するところだから、そこで落ち合おう」
急がないとメガネくんが危ないんだ、と付け加え緊張が走る。『大丈夫なの?』と聞くと、「そうさせないために俺たちは最善を尽くす」と断言する迅。
『了解』
グラスホッパーを使い空中に薄い正方形の足場を作って移動する。生身なら胃がヒュンとなりそうな高さもトリオン体だから平気。ボーダーの技術の高さに驚かされるばかりだ。
『お待たせ!』
鳥丸「名前!どうしてここに!?」
空中からスタンと地面に着地すれば驚いた様子の鳥丸。その後ろには修くんやチカちゃん、C級隊員の姿が見えた。
『迅に』
続けようとした言葉は住宅に何か突っ込んだ爆音にかき消された。緊張感が走るなか「あだだだ……」と姿を現した人物を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
迅「これ勢いつきすぎじゃない?レプリカ先生。間に合ったからいいけど……お!名前も間に合ったな!さて……悪いがここからは俺が相手をさせてもらう」
「「弾」印六重」
ズドッ
遊真の蹴りがアフトクラトルの老人を捉えた。
迅「おっと間違えた「おれが」じゃなくて「おれたちが」だった」
迅は修くん達に基地に向かうよう声をかけ見送ると、すかさずエスクードで道を塞いだ。
近界民から世界を守るための組織「ボーダー」に身を置くことに決めた私は、防衛任務の傍ら学校にも通っていた。クラスメイトに「大変だね」と言われることもあるけれど、正直、全く苦に感じたことはなかった。
私は玉狛支部に住んでいて他に林道支部長、陽太郎、迅、レイジさんも住み込んでいる。小南や栞ちゃんもよく泊まって行くから毎日賑やかで、今の方が幸せだ。
ジューとお肉が焼ける音が響く。私は食事当番で、陽太郎からリクエストされたハンバーグを焼いているところだ。
迅「お!今日の夕飯はハンバーグか」
『陽太郎のリクエストメニューね』
迅「子供はハンバーグ好きだもんなー」
そう言ってカウンターに肘をつき、料理中の私をじっと見つめる迅。ニンマリとした表情を浮かべ口を開いたと思えば「名前に転機が訪れるよ」と言い出した。
『へえー、どんな?』
迅「話したら面白くない」
どうやら教えてくれる気はないらしい。
迅「とまあ……この話は置いといて。……近いうちに近界民が攻めてくる」
表情から笑みが消え、真剣な顔つきになる迅。私はB級フリーなので動きに制限がない。この話を振ってきたからには狙いがあるはずだ。
『私は何をすれば?』
迅「とりあえず俺と合流で。それと今日から常にグラスホッパーをセットしておいて」
『グラスホッパーを?』
迅「絶対に名前の役に立つ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
迅は未来視のサイドエフェクトを持っていて、視界に入れた人間の少し先の未来を予知する事ができる。
『私の未来を視たうえで言うんだよね?』
迅「もちろん」
『わかった。食べ終わったら栞ちゃんにセットしてもらうよ』
迅の予知した近界民の侵攻は学校にいる時に発生した。
『急いでシェルターに避難して下さい!』
学校の人間が避難したのを見送って外に出れば目の前にはバムスターが1体。
『トリガー起動。旋空弧月』
私の得意な戦法は接近戦でメイントリガーは弧月。忍田さんや太刀川には遠く及ばないが、バムスターを倒すくらいわけない。旋空弧月を一太刀浴びせれば、ピクリとも動かなくなった。
すると見計らったかのようにポケットに入ったスマホがブーブーと震える。手に取ると迅からの着信だった。
『もしもし、どこに向かえばいい?』
迅「本部基地付近南西。今から遊真を連れて移動するところだから、そこで落ち合おう」
急がないとメガネくんが危ないんだ、と付け加え緊張が走る。『大丈夫なの?』と聞くと、「そうさせないために俺たちは最善を尽くす」と断言する迅。
『了解』
グラスホッパーを使い空中に薄い正方形の足場を作って移動する。生身なら胃がヒュンとなりそうな高さもトリオン体だから平気。ボーダーの技術の高さに驚かされるばかりだ。
『お待たせ!』
鳥丸「名前!どうしてここに!?」
空中からスタンと地面に着地すれば驚いた様子の鳥丸。その後ろには修くんやチカちゃん、C級隊員の姿が見えた。
『迅に』
続けようとした言葉は住宅に何か突っ込んだ爆音にかき消された。緊張感が走るなか「あだだだ……」と姿を現した人物を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
迅「これ勢いつきすぎじゃない?レプリカ先生。間に合ったからいいけど……お!名前も間に合ったな!さて……悪いがここからは俺が相手をさせてもらう」
「「弾」印六重」
ズドッ
遊真の蹴りがアフトクラトルの老人を捉えた。
迅「おっと間違えた「おれが」じゃなくて「おれたちが」だった」
迅は修くん達に基地に向かうよう声をかけ見送ると、すかさずエスクードで道を塞いだ。