短編
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妹じゃないの後日談 (?)です。先にこちらを読むことをお勧めします。
今日の俺は完全に当て馬だった。占いのような非科学的なものは信じていないが、絶対に今日は星座占いなら12位で確定だろう。
付き合いの長い福良が、初めて彼女が出来たと言ってきたのが3か月前。
相手は同じくライターをしている年下の女の子だった。
「かわいいんだよ、本当に。大事にしたいんだけど、どうすればいいんだろう。」
これは福良の口癖だ。毎回言っている。
決して恋愛経験が多いわけではない俺はいつも「福良の思うように、好きにすればいいと思うよ」とどっちつがずなことを言っていた。
その結果、福良の彼女から『福良さんって、私の事本当に好きなんでしょうか。』と相談を受けることになる。
正直、好きじゃないわけないだろ。と大声で返してやりたかった。
いかに福良が君を愛していることか。
毎日されるのろけ話を聞かせてやりたい。
『妹みたいに思われている気がして…』
それを聞いて頭を抱えた。
しかし、ここできちんとそれを否定しておくべきだったと、この後キッチンに走り出して、冷蔵庫にあった缶チューハイを彼女が一気に飲み干してから後悔した。
結局、その場に駆け付けた福良に嫉妬されて睨まれる羽目になった。
俺、今回の件に関しては無罪だろう。むしろ被害者と言っても過言ではない。
結局、福良と彼女はその日、しばらくしてから二人でオフィスを出たわけだったが、俺はなんだか疲れ果ててしまい、彼女から奪い取った缶チューハイを開けた。
「……むら…、かわむら……」
「ん……」
誰かに呼ばれて目をあけると、側に福良がいた。
「昨日オフィスに泊ったの?」
「あれ……あのまま寝ちゃったのか…」
ほろ酔いでソファに寝転がり、そのまま眠ってしまったらしい。
外はもう明るく、日差しが入ってくる。
「福良は、彼女とは?」
「ちゃんと話せた、河村のおかげだよ」
「あんな顔で睨んでおいて…」
「ごめんって、あの時はちょっと余裕なかった」
「まあいいよ。ちゃんと仲直りできてよかったな。」
いつ外したのか、机の上に置いてある眼鏡をかける。
「俺はいったん家に帰るよ。収録までには戻ってくるから。」
そう言って家に戻り、シャワーを浴びて再度オフィスに向かうと、福良の姿はなく、今度は福良の彼女の姿が。
『あ、お疲れ様です河村さん!昨日は本当に申し訳ありませんでした…』
俺に気づいた彼女が、深々と頭を下げる。
「大丈夫、急性アルコール中毒にならなくてよかった」
そう返せば、あああ…と何とも言えないうめき声をあげて再度頭を下げる彼女。
「もう謝んなくていいよ。それから、今日の君の星座占いの結果教えておくね」
『せ、星座占い…?』
「背後に注意と、髪を下ろしておくと吉。」
ぽかんとしている彼女。
彼女が頭を下げた時、首筋に赤い跡がいくつかあることに気が付いてしまった。
この様子だと、彼女自身それに気が付いていないのだろう。
俺はその場で福良を一発ぶん殴ってやろうと決意した。(実際、収録前に背中をはたいてやった)
今日の俺は完全に当て馬だった。占いのような非科学的なものは信じていないが、絶対に今日は星座占いなら12位で確定だろう。
付き合いの長い福良が、初めて彼女が出来たと言ってきたのが3か月前。
相手は同じくライターをしている年下の女の子だった。
「かわいいんだよ、本当に。大事にしたいんだけど、どうすればいいんだろう。」
これは福良の口癖だ。毎回言っている。
決して恋愛経験が多いわけではない俺はいつも「福良の思うように、好きにすればいいと思うよ」とどっちつがずなことを言っていた。
その結果、福良の彼女から『福良さんって、私の事本当に好きなんでしょうか。』と相談を受けることになる。
正直、好きじゃないわけないだろ。と大声で返してやりたかった。
いかに福良が君を愛していることか。
毎日されるのろけ話を聞かせてやりたい。
『妹みたいに思われている気がして…』
それを聞いて頭を抱えた。
しかし、ここできちんとそれを否定しておくべきだったと、この後キッチンに走り出して、冷蔵庫にあった缶チューハイを彼女が一気に飲み干してから後悔した。
結局、その場に駆け付けた福良に嫉妬されて睨まれる羽目になった。
俺、今回の件に関しては無罪だろう。むしろ被害者と言っても過言ではない。
結局、福良と彼女はその日、しばらくしてから二人でオフィスを出たわけだったが、俺はなんだか疲れ果ててしまい、彼女から奪い取った缶チューハイを開けた。
「……むら…、かわむら……」
「ん……」
誰かに呼ばれて目をあけると、側に福良がいた。
「昨日オフィスに泊ったの?」
「あれ……あのまま寝ちゃったのか…」
ほろ酔いでソファに寝転がり、そのまま眠ってしまったらしい。
外はもう明るく、日差しが入ってくる。
「福良は、彼女とは?」
「ちゃんと話せた、河村のおかげだよ」
「あんな顔で睨んでおいて…」
「ごめんって、あの時はちょっと余裕なかった」
「まあいいよ。ちゃんと仲直りできてよかったな。」
いつ外したのか、机の上に置いてある眼鏡をかける。
「俺はいったん家に帰るよ。収録までには戻ってくるから。」
そう言って家に戻り、シャワーを浴びて再度オフィスに向かうと、福良の姿はなく、今度は福良の彼女の姿が。
『あ、お疲れ様です河村さん!昨日は本当に申し訳ありませんでした…』
俺に気づいた彼女が、深々と頭を下げる。
「大丈夫、急性アルコール中毒にならなくてよかった」
そう返せば、あああ…と何とも言えないうめき声をあげて再度頭を下げる彼女。
「もう謝んなくていいよ。それから、今日の君の星座占いの結果教えておくね」
『せ、星座占い…?』
「背後に注意と、髪を下ろしておくと吉。」
ぽかんとしている彼女。
彼女が頭を下げた時、首筋に赤い跡がいくつかあることに気が付いてしまった。
この様子だと、彼女自身それに気が付いていないのだろう。
俺はその場で福良を一発ぶん殴ってやろうと決意した。(実際、収録前に背中をはたいてやった)