短編
名前変換
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俺の彼女は風呂が長い。
放っておくと、2、3時間は平気で入っている。
風呂の中で何をしているのか聞けば、動画を見たりラジオを聞いたり、勉強することもあるらしい。
名前と同棲してもう1年経つが、最近はお互い忙しい身ですれ違う事もしばしば。
風呂ごときに名前を奪われているのが何だか癪で、「今日、風呂一緒に入らん?」と誘ってみた。
彼女は『え…』とかたまり、その後顔を赤らめて『いいよ…』と言った。
もうそういう行為だって何回もしていて、お互いの体は隅々まで知っているのに、風呂に一緒に入るだけでそんな初心な反応を返してくれる名前により一層のいとおしさを感じながら、湯を張りに行った背中を見送った。
しばらくして風呂が沸き、着替えを用意して脱衣所に。
名前は『同時に入るのは無理!』と先に入ってしまった。
服をすべて脱いで風呂の扉を開けると、むわっと蒸気が顔を包む。
浴槽には端っこで体育座りしている名前。
軽くシャワーで体を流し、湯船につかり彼女と対面に座る。
「………見すぎ」
『…だって……』
その間彼女がずっと俺のことを凝視していて、たまらず指摘してしまった。
「そんな端で丸まってないで、こっちおいで」
『え、無理……』
「何が無理なん」
『拓朗、かっこよすぎる…』
「………」
名前は顔を覆い、ぶくぶくと湯に顔をつける。
なんともその仕草がかわいくて、自然と笑みがこぼれる。
「対面にいるより、顔見えてない状態の方が恥ずかしくないんやない?」
こじつけ極まりないが、このまま向かい合っているのも寂しいので提案しながら、彼女の腕をこちらに引っ張った。
『わっ!?』
「よいしょ……ん、これでよし」
背中から彼女を抱きしめるように、自分の足の間に座らせた。
「恥ずかしくなくなった?」
『む、むり…』
「さっきから無理しか言わんやん」
『だって…明るいから…』
「明るい?」
『………いつもは暗いでしょ』
その"いつも"が何を指しているかはすぐに理解できた。
「…じゃあ今日はここでする?」
『ばか…』
「冗談」
冗談とは言ったものの、半分は本気。
今日じゃないいつか、それは決行することにして、今は彼女とゆっくり語り合う事にした。
放っておくと、2、3時間は平気で入っている。
風呂の中で何をしているのか聞けば、動画を見たりラジオを聞いたり、勉強することもあるらしい。
名前と同棲してもう1年経つが、最近はお互い忙しい身ですれ違う事もしばしば。
風呂ごときに名前を奪われているのが何だか癪で、「今日、風呂一緒に入らん?」と誘ってみた。
彼女は『え…』とかたまり、その後顔を赤らめて『いいよ…』と言った。
もうそういう行為だって何回もしていて、お互いの体は隅々まで知っているのに、風呂に一緒に入るだけでそんな初心な反応を返してくれる名前により一層のいとおしさを感じながら、湯を張りに行った背中を見送った。
しばらくして風呂が沸き、着替えを用意して脱衣所に。
名前は『同時に入るのは無理!』と先に入ってしまった。
服をすべて脱いで風呂の扉を開けると、むわっと蒸気が顔を包む。
浴槽には端っこで体育座りしている名前。
軽くシャワーで体を流し、湯船につかり彼女と対面に座る。
「………見すぎ」
『…だって……』
その間彼女がずっと俺のことを凝視していて、たまらず指摘してしまった。
「そんな端で丸まってないで、こっちおいで」
『え、無理……』
「何が無理なん」
『拓朗、かっこよすぎる…』
「………」
名前は顔を覆い、ぶくぶくと湯に顔をつける。
なんともその仕草がかわいくて、自然と笑みがこぼれる。
「対面にいるより、顔見えてない状態の方が恥ずかしくないんやない?」
こじつけ極まりないが、このまま向かい合っているのも寂しいので提案しながら、彼女の腕をこちらに引っ張った。
『わっ!?』
「よいしょ……ん、これでよし」
背中から彼女を抱きしめるように、自分の足の間に座らせた。
「恥ずかしくなくなった?」
『む、むり…』
「さっきから無理しか言わんやん」
『だって…明るいから…』
「明るい?」
『………いつもは暗いでしょ』
その"いつも"が何を指しているかはすぐに理解できた。
「…じゃあ今日はここでする?」
『ばか…』
「冗談」
冗談とは言ったものの、半分は本気。
今日じゃないいつか、それは決行することにして、今は彼女とゆっくり語り合う事にした。
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