Viola
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なんであんなことを…
部屋を出て俺は壁にもたれかかって顔を覆う。
手のひらに顔面からの熱が伝わってきて、自分の顔の色が容易に想像できた。
(会って2日目やぞ…。)
昨日の顔合わせでもかわいい子やなとは思ったけども、まだ会って間もない子に、セクハラまがいの事を言ってしまった。
髪色も相まって軽い男だと思われたかもしれない。
最悪だ…、恥ずかしい…
自己嫌悪になりながらメインの部屋に行くと、さっきからずっといる須貝さんと、そこに伊沢さんも増えていた。
「おう、川上お疲れ」
「お疲れ様です」
「須貝さんから聞いたんだけど、名字さんの記事の手伝いしたんだって?」
「手伝いっていうか、たまたま行き会ったから…」
「へえ~」
伊沢さんはニヤニヤとこちらを見ている。
「珍しいよね、川上が」
「俺もそう思った。」
「……なんですか二人して…」
伊沢さんの言葉に須貝さんが乗る。
「いや、お前あんまり女の子得意じゃないじゃん」
「そうそう。クイズノック始めてから学内で女の子に声かけられると死ぬほど嫌な顔してるし。」
そんなこともない、とは言えない。
中学高校と男子校だったからなのか、女性に免疫がないのは事実で、彼女がいたこともあったがどうにも続かなかった。
というより、女性に自分の時間を割くのが少し面倒くさかったのもある。なんとも最低な男だ。
「須貝さんしってます?こいつ昔彼女がいたときデートすっぽかして俺たちとスマブラしてたことあるんですよ。」
「えー!まじかよ!」
「あの後修羅場だったよなあ~」
「もうその話やめてください…」
俺にとってのこの黒歴史は、伊沢さんにとって酒の肴。ことあるごとにいじり倒されている。
「実際、かわいいよな名字さん。良い記事書いてくれそうだし、植物で遊ぶって発想もいいよね。」
「写真見た限りは楽しそうだったよ。公園で一人で草笛してたんだって。」
「まじかよ!結構やるなあ~」
伊沢さんも須貝さんも、面白いものを見つけると途端に目がきらきらする。げらげら笑いながらも、その場を見たかったという目をしていた。
そして付け加えておくと、この二人はそういう素っ頓狂なタイプが好みでもある。
なんだかモヤモヤとしながら、黙っていると
「まあ、川上の邪魔はしないから安心してくれ」
「邪魔ってなんの…」
「ダメだよ伊沢、鈍感な川上は自分で気が付かないと」
「それもそうっすね」
「なんなんですか…」
わかってる。この二人が言いたいことは、手に取るように。
自分自身、久しぶりに高ぶっているのも事実だし、これがどういう心情であるかわからないほど子供ではない。
(あぁ、俺はあの子のことが好きなんだな……)
改めて、自分が出した答えのこっ恥ずかしさに顔が熱くなる。
前髪で顔を隠し、PCの電源を入れた。
部屋を出て俺は壁にもたれかかって顔を覆う。
手のひらに顔面からの熱が伝わってきて、自分の顔の色が容易に想像できた。
(会って2日目やぞ…。)
昨日の顔合わせでもかわいい子やなとは思ったけども、まだ会って間もない子に、セクハラまがいの事を言ってしまった。
髪色も相まって軽い男だと思われたかもしれない。
最悪だ…、恥ずかしい…
自己嫌悪になりながらメインの部屋に行くと、さっきからずっといる須貝さんと、そこに伊沢さんも増えていた。
「おう、川上お疲れ」
「お疲れ様です」
「須貝さんから聞いたんだけど、名字さんの記事の手伝いしたんだって?」
「手伝いっていうか、たまたま行き会ったから…」
「へえ~」
伊沢さんはニヤニヤとこちらを見ている。
「珍しいよね、川上が」
「俺もそう思った。」
「……なんですか二人して…」
伊沢さんの言葉に須貝さんが乗る。
「いや、お前あんまり女の子得意じゃないじゃん」
「そうそう。クイズノック始めてから学内で女の子に声かけられると死ぬほど嫌な顔してるし。」
そんなこともない、とは言えない。
中学高校と男子校だったからなのか、女性に免疫がないのは事実で、彼女がいたこともあったがどうにも続かなかった。
というより、女性に自分の時間を割くのが少し面倒くさかったのもある。なんとも最低な男だ。
「須貝さんしってます?こいつ昔彼女がいたときデートすっぽかして俺たちとスマブラしてたことあるんですよ。」
「えー!まじかよ!」
「あの後修羅場だったよなあ~」
「もうその話やめてください…」
俺にとってのこの黒歴史は、伊沢さんにとって酒の肴。ことあるごとにいじり倒されている。
「実際、かわいいよな名字さん。良い記事書いてくれそうだし、植物で遊ぶって発想もいいよね。」
「写真見た限りは楽しそうだったよ。公園で一人で草笛してたんだって。」
「まじかよ!結構やるなあ~」
伊沢さんも須貝さんも、面白いものを見つけると途端に目がきらきらする。げらげら笑いながらも、その場を見たかったという目をしていた。
そして付け加えておくと、この二人はそういう素っ頓狂なタイプが好みでもある。
なんだかモヤモヤとしながら、黙っていると
「まあ、川上の邪魔はしないから安心してくれ」
「邪魔ってなんの…」
「ダメだよ伊沢、鈍感な川上は自分で気が付かないと」
「それもそうっすね」
「なんなんですか…」
わかってる。この二人が言いたいことは、手に取るように。
自分自身、久しぶりに高ぶっているのも事実だし、これがどういう心情であるかわからないほど子供ではない。
(あぁ、俺はあの子のことが好きなんだな……)
改めて、自分が出した答えのこっ恥ずかしさに顔が熱くなる。
前髪で顔を隠し、PCの電源を入れた。
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