第七章 蒼海の王 if 〈プロトタイプ〉
ビスマルクの水流に流された跡地でのリチャードのイベントが終わると、物語はエンディングを迎える。
新人やヤートを犠牲にすることで無事に逃げ切ったフェンリルの四人の表情は、明るい。特に悪びれる様子のないロックやレイルは、自分達の放った最初の言葉こそが真実だと語る。それをわかっているクリスとルークも、すでに切り捨てた存在のことは気にもとめていないようだ。
最初からわかっていた犠牲であり、多少の手違いもあったが、依頼の全てを完遂することが出来たのだから。
◯用語の補足◯
■最初の言葉
彼らは一番最初に語っていた。
彼らは常に本心を語っていたのだ。
自分達の身代わりにするために。
■依頼
フェンリルの仕事の依頼内容は多岐にわたる。
これからはその他の仕事もきっと、公開されていくことだろう。
その時は、この物語の四人をまた楽しんでもらいたい。
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