第七章 蒼海の王 if 〈プロトタイプ〉
このパートでは戦闘は発生せず、イベントシーンのみが進んでいく。
流れるように場面が変わっていくが、物語としては極めて重要なパートと言って良い。まずは空軍基地を出発したリチャードの様子が描かれる。軍用車でフェンリルのもとへ急ぐ彼だが、同時刻アレグロも動き始めている。
陸軍の地下施設へと場面が変わると、ようやく辿り着いたローズとアレグロが召喚の儀式を開始する。アレグロがなにやら動いているが、手元が見えることはない。
召喚が順調に進むなか、フェンリルの面々へと場面は切り替わる。
この場面ではフェンリルのルーク視点ではあるが、操作をすることはなく、会話イベントが進んでいくのみ。
会話中に本部から送られたフェンリルの新人が加わり、反政府グループの実態が暴かれる。そしてここに光将が向かっている事実も伝えられ、その直後大量の濁流に建物は満たされてしまう。
水流のなかでレイルに操作が切り替わるが、ここでは攻撃等は出来ない。流れてきている水流に流されるとダメージを受けるので、出来るだけ中央に集まりつつ、リーダーの指示を待てば良い。
会話が終わるとヤートが盾になるように前に出てきて、イベントに入る。
再び場面が陸軍の地下施設に切り替わる。
水流の動きに違和感を感じるローズだが、それに反してアレグロはどこ吹く風。謎の言葉を言い残し、彼はそのまま口を閉ざす。
反政府グループの拠点前に場面が切り替わると、リチャード視点で物語が進行する。しばらく部下との会話が続くが、突然視界に変化が現れる。
波打つような映像が終わると、不吉な予感のみが彼に残された。
◯用語の補足◯
■新人
フェンリルは原則四人のみの編成である。
それは名前の由来とも言われる初任務のためであり、そしてその元凶である現メンバーは揺らぎようがないからである。
そこにこのタイミングで新人を寄越してきた本部に対しては、クリスだけでなく全員が意味を理解している。
■謎の言葉
アレグロにとっての最高傑作とはジョインであった。そして今もそれは超えられてはいない。
ゼウスこそこの世の中で最高の作品だと彼は考えているが、それは自作の作品ではない。