第七章 蒼海の王 if 〈プロトタイプ〉
クリスに操作が切り替わったら、広い空間での戦闘に突入する。ルークの援護を受けながら敵の軍用生物兵器と戦うことになる。
周りにも敵の兵士が見えるが、彼らはこの段階では攻撃してこない。
敵は巨体ながらもなかなかの機動力を持っているので不意打ちに注意しつつ戦おう。距離を離すと音波によって遠距離攻撃を行ってくるので、出来る限り接近戦を意識したい。
ある程度敵にダメージを与えると敵は大技の溜め段階に移行する。
この間はいくら攻撃しても倒せないので、素直に魔法の詠唱に入ろう。詠唱が完了するとイベントに突入し、敵の羽根をもぎ取ることが出来る。そこからは敵の兵士達も交えた乱戦に入るが、敵の切り札はもう文字通りの虫の息。そのまま力押しでも問題はないはずだ。
戦闘を終えると会話イベントの後、施設を眺める二人の後ろ姿を見つつ、次のパートへと進む。
◯用語の補足◯
■軍用生物兵器
ほとんどが近辺に生息する野生生物を軍用化した存在。
南部の周辺は魔力を遮る砂漠地帯のため軍用化された生物には甲虫類が多い。生物本来の攻撃や防御手段の他に科学技術が融合されたものも主流になっており、今回戦うものもそういったものの横流し品である。
兵器化されている時点で生物としての自我はなくなっている場合もあるが、比較的知能の高い生物がベースの場合はこの限りではない。
■羽根
砂漠の砂塵のなかでは空を飛ぶことは人間には不可能である。だが一部の野生生物は、魔力ではなく筋力でその夢を実現している。
飛行能力に関しては、極めて短距離であり高度も見込めないようではあるが。