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出会いは突然

ものまに















「な、なに…!?なんなんだよあれ……!!!」





寮の自室にて。




まだ真っ赤でカイロのように熱くなっている頬に両手を当てて呟く。


いや、しょうがない。あれは流石に。
さっきのことを思い出しまた頬が熱くなる。







……







やっと憎いA組共が去った。

あんな奴ら顔も見たくない。いつか絶対潰してやる。




ぶつぶつ文句を言いながら一人廊下を歩いていると、前から急ぐような足音が。



なんだ、まだいるのか…



どんな奴か見てやろうと思い顔を上げる。





「………!?」





その瞬間、一瞬時間が止まったかと思った。



駆け足で僕の横を通り過ぎていったその姿に目が釘付けになる。





全体的に色素が薄く、サラサラの髪。

大きな瞳はぱっちりと開かれ、眉毛は不安げに下げられていた。





まるで穢れを知らぬ天使のようだ。


何となくそう思った。




彼女はすぐに去っていってしまったが、しばらくの間彼女の気配が感じられたほど僕は彼女に魅了されてしまったのだ。





それも、一瞬で。





僕はしばらくその場から動けなかった。





……







「あぁ〜……」






何なんだこの気持ち。何なんだこの気持ち。


15年生きてきてこんなの初めてだ。





くそっ、僕らしくない。



一旦彼女のことは忘れよう。
そうしよう。






















「〜〜…!…やっぱダメだ………。」
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