Reunion.
「彼らをプロデュースですか?」
社長に突然、会議室に行くようにと
言われたことが始まりだった。
目の前にいるのは
初めてお会いする人が2人と、
以前、ライバルだった夜鶴黒羽。
社長「ってことだからよろしくねぇ〜」
朔空「ジャンヌちゃん!
会えるの待ってたよ…!」
え、何誰、近い近い近い!!
じりじりと迫って来る彼に
少し恐怖感を覚える。
黒羽「朔空、分かったからこいつからは離れとけ」
そう言われて渋々離れて
よく見ると整った顔をしている。
俗に言う、イケメン。
アイドルデビューを目指しているんだから
そりゃそうか。
バベル「バベルはバベルだよ。」
個性的だ。
人のこと言えないけど。
「私はあなた達、Alchmistを
プロデュースさせてもらうことになった、
ジャンヌ・リットーです。」
雨の日限定で開催される
地下アイドル。
黒羽の歌のうまさは昔から知っている。
でも久しぶりに会うだけで分かった。
貴方のお姉さんがなくなったあの日から
貴方の目は絶望と裏切りと哀しみの色。
「でも黒羽が一体何故…?」
黒羽「俺はあいつに復讐する。」
何も言わずに降りたあの日から、
裏切りだと、逃げたと。
黒羽「お前を利用させてもらう」
「出来るものなら。」
私は少し煽るように話す。
私だって、貴方達を元に戻す使命がある。