ED.
奏「はい…はい…かしこまりました」
電話を切ると、
ふぅっと溜息をつく。
アイチュウたちにとっても
私にとってもまた新しい季節がやってくる。
それはきっと幸せであるに違いない。
そう思っていた。
事務所に向かう途中に声をかけられ
振り返ると見たことのある人物だった。
奏「…っ宇佐美社長」
私の元事務所。
奈央さんに支えてもらい、
育ってきた事務所。
今の私があるのも
黒歴史だとは言え、この人のおかげだろう。
宇佐美「元気にしているようだね。
この間の引退会見、見させてもらったよ」
奏「恐縮です…」
今、会っちゃいけない。
会うべきではなかったと
脳内で警笛が鳴り響き、
私は思わずぐっと俯いた。
すると頭に掌の感触がして
顔を上げた。
宇佐美「話があるんだ」
奏「そ…れは、此処では言えませんか」
絞って出てきた言葉は
それだけだった。
付いて行ってはいけない
そのことだけは分かったから。
宇佐美「僕は君の才能を認めている。
だから…」
そう宇佐美さんが耳元で囁いたのは
マネージャーとして
宇佐美事務所で仕事をしてほしい。
奏「そんな…!私はもうエルドールの人間です。彼らを裏切るのはもう無理です。」
宇佐美「すぐにとは言わない。
しかしお前が背負った運命は覆らないことだけは覚えておきなさい」
あの日社長に言われた、
重い罪。
私は…。
柚希「奏さん、例のマネージャー達
お揃いみたいです」
奏「新しくなるんですね、事務所の人間も」
彼らには
新たに9人のマネージャーが付くことになっている。
私が見てきたAlchemistも。
電話を切ると、
ふぅっと溜息をつく。
アイチュウたちにとっても
私にとってもまた新しい季節がやってくる。
それはきっと幸せであるに違いない。
そう思っていた。
事務所に向かう途中に声をかけられ
振り返ると見たことのある人物だった。
奏「…っ宇佐美社長」
私の元事務所。
奈央さんに支えてもらい、
育ってきた事務所。
今の私があるのも
黒歴史だとは言え、この人のおかげだろう。
宇佐美「元気にしているようだね。
この間の引退会見、見させてもらったよ」
奏「恐縮です…」
今、会っちゃいけない。
会うべきではなかったと
脳内で警笛が鳴り響き、
私は思わずぐっと俯いた。
すると頭に掌の感触がして
顔を上げた。
宇佐美「話があるんだ」
奏「そ…れは、此処では言えませんか」
絞って出てきた言葉は
それだけだった。
付いて行ってはいけない
そのことだけは分かったから。
宇佐美「僕は君の才能を認めている。
だから…」
そう宇佐美さんが耳元で囁いたのは
マネージャーとして
宇佐美事務所で仕事をしてほしい。
奏「そんな…!私はもうエルドールの人間です。彼らを裏切るのはもう無理です。」
宇佐美「すぐにとは言わない。
しかしお前が背負った運命は覆らないことだけは覚えておきなさい」
あの日社長に言われた、
重い罪。
私は…。
柚希「奏さん、例のマネージャー達
お揃いみたいです」
奏「新しくなるんですね、事務所の人間も」
彼らには
新たに9人のマネージャーが付くことになっている。
私が見てきたAlchemistも。