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Discovery

「私は、私が原因で2人の勘違いが出来ている、
その事実が辛くて今までアイドルを続けてきた。」

柚希「白花さんの電話の相手が…奈央さん」


そういうと、柚希も黒羽も言葉を失っていた。
信じられるはずがないのも分かっている。

先程まで誰に横流していたのか分からなかったけれど、
その横流しされてきた張本人がここにいるのだから。

「黒羽なんて軽々しく呼べないね。
夜鶴くんにとっても柚希さんにとっても
私が居なければこんなことにはならなかった。」


一気に話してしまい、
混乱も招いてしまっているはずだ。

「ごめんなさい、
こんな遅くまで付き合ってもらってしまって」

本当はこんな風に2人の目の前にいて
間を取り持っていい存在なんかじゃない。
けれど、自分の辛いことをすることで
白花さんのとまではいかないけれど
自己満足のようなものに近いのかもしれない。

私は、2人よりも先に公園を立ち去ると、
待っていた朔空くんたちにも
言葉をかけることが出来なかった。

これをすべて言って良かった。
それは分かっているけれど、
言って、どうするの?

言った後は…そして…?
辞めるのかな。

朔空「奏ちゃん、辞めないよね?」

「…分からない。どうしたいんだろうね」

どっちにしても
きっと柚希がプロデューサーとして
Alchmistも持つことになるのも知っている。

また、必要じゃなくなってしまった私は
ここにいて、何も残らない私はまた…
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