このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

Relation.

「バベルくん」

私は偶々見かけたバベルくんに声をかけた。
黒羽に拒否されてしゅんとしている
バベルくんを最近見ることが多くなり、
ずっと気がかりだった。

バベル「奏ちゃん」

「あれ、なんでその名前知ってるの?」


一度も明かしたことなんてないし、
知っているとしたら、
社長と柚希、黒羽…
朔空くんだったら知ってるかもしれないけど。


バベル「くろが言ってた。奏って」

なるほど。
黒羽経由だったのか。

「そうだ。バベルくんは黒羽と朔空くんと
一緒にいたいって思う?」

勿論だという答えを聞いて
ほっとする。
あれだけ拒否されたら流石に挫けそうだから。

バベル「でもバベル、
くろに駄目だってずっと言われてる。」

黒羽の事だから
バベルくんを思い切り突き放したりはしていないはず。
きっと、バベルくんのことを思ってだと思う。


「まだ、諦めないでほしいの」

バベル「うん、バベルみんなと一緒にライブしたい」

バベルくんはそれだけ言うと
黒羽のもとへと向かったようだった。


いつか本物のAlchmistというグループになれるように
私はサポートするだけ。
そしてあわよくば柚希と黒羽が
普通に会話できるように。

社長「その先はどうするの?」

気が付けば社長が居て驚いた。
でも、その先…

「望むなら、辞めてもいいと思ってます」

その先なんて何も望んでない。
彼らが元に戻ることしか考えてないから。

社長「僕はみんなが幸せになってほしいと思ってるよ~」

それだけ言うと社長は何処かへ行った。
6/8ページ
スキ